事務所に着いたので、ちひろさんに挨拶する
「おはようございます」
「おはようございます、それで大丈夫だったんですか?痴女とかには会いませんでしたか?」
矢継ぎ早に質問されて少々返事に困るが、正直に答える。
「あはは…加蓮のお陰で大丈夫でしたよ。ありがとな加蓮」
ポンと加蓮の頭に手を置くと、加蓮は照れたように赤くなる。
「そんなの大したことじゃないよ、あのままのプロデューサーを放って置く方が難しいもん」
「そんなにだらしなかったかな?」
「そうじゃなくて、あのままの姿じゃ襲われても文句は言えなかったんだからね!」
「そっそうか…」
「そうだよ!」
今更ながらあの時助けてくれた加蓮に感謝する、俺はそんなに危ない状態だったのか…
「プロデューサーさん?」
後ろから声がして、振り向くと事務所の入口にはまゆが立っていた。
「おはようございます」
「おはよう、まゆ」
「何の話をしていたんですか?インナーがどうとか…あまり男性の前でする話では無いと思うんですけど…」
まゆが顔を赤らめて会話にまざり、加蓮が訳を話す
・・・・・・・・・・・・・
「まぁ!プロデューサーさんたらインナーの事を知らなかったんですか?」
「まあな…」
加蓮の次はまゆにも驚かれた、男性用のインナーは常識なのか…覚えておこう。
「本当に加蓮ちゃんに会えて良かったです、プロデューサーさんを助けてくれてありがとうございます」
「まゆだってプロデューサーがあんな状態だったら、助けたに決まってるよ」
「そうですね」
二人の話を聞いている内にそんなに大変な事だったのかと、再確認する。
「プロデューサーさん」
「ん?何だまゆ」
「それでインナーちゃんとつけられたんですか?初めてだったんですよね?」
「それは大丈夫だ、加蓮が着けてくれたからな」
そう言うと部屋の空気が凍り付いた
「…加蓮ちゃん?どう言うことですか?」
まゆが何時もよりもハイライトの無い目で加蓮に訪ねる
「ま、まゆ…違うのプロデューサーが着けてくれって」
「ふふっそうなんですね…」
「そうなんですよ、いやー加蓮には助けられたな」
本当にそうだあのまま加蓮が居なかったら、あの鼻息の荒い店員さんに頼まなければいけないところだった。
その場合どんな目にあっていたかと思うと冷や汗物だ。
「それでプロデューサーさんはその、恥ずかしく無かったんですか?」
「何がだ?」
まゆの質問に質問で返すと、まゆがぎょっとしてこちらを見た。
「そうなんだよまゆ、プロデューサーってば全然恥ずかしく無いんだって。
仮にも異性に、胸を触られてるのに少しは恥ずかしがってくれても…」
「プロデューサーさんはホントに、全然平気何ですか?気を使ってる訳じゃなく?」
「ホントに平気だよ、むしろ恥ずかしい意味が分からない」
ふと、ここまでの会話で思ったのだが、女性が男性の胸を触って喜んだり、男性が胸を触られて嫌がったりまさか、何時もと反対の事が起こっているのか?
「まゆや加蓮は、もし仮に俺に胸を触られても平気なのか?」
「へ?別に平気だよ、ねえまゆ」
「そうですね、少し恥ずかしい位ですね」
「そっそうなのか」
やっぱりだ普通はこんなことを聞くこと事態、セクハラになりかねないのに、二人は平然としている。
やはり何時もと反対の事が起こっているらしい。
一体どうすれば良いのか、少し気を付けて過ごす必要が有りそうだ。
「プロデューサーさん?どうしたんですか?」
「ああすまない少しボーッとしていたよ」
「やっぱりプロデューサーは、隙が多いんだから。
気を付けてよね、プロデューサーが痴女の被害に合うなんて、私嫌だからね」
「まゆも誰かがプロデューサーさんに触るなんて、嫌です」
「分かった気を付けるよ」
うーん、何時も通り過ごすと隙が多いらしい、これは本格的に気を引き締めないとな。
気合いを入れているとまゆが、話し掛けてくる。
「プロデューサーさん、ネクタイが緩んでいますよ?
まゆが直しますから少しかがんで下さい」
「おっありがとうまゆ」
言われた通りにかがみまゆにネクタイを直してもらった。
直してもらったネクタイは、綺麗にピシッとしていた。
「ありがとうまゆ」
まゆの頭を撫でると、ふわふわな髪の毛に何時までも触っていたくなる。
「プロデューサーさん…」
まゆがネクタイを直して居たため近い距離を、よりつめて近づいてくる。
そして目をつむり顔を近付けてくる。
「ストーップまゆ、ストップだよ!」
「加蓮ちゃん…」
「ねっ!分かったでしょプロデューサーは隙が多いんだから!」
「…もう少しだったのに」
「何か言った?」
「いいえ?」
「それにしてもプロデューサーはキスされる所だったのに又ボーッとして…プロデューサー?」
「ああ悪い今朝からどうも、頭が痛くてな」
「えっ、言ってよ先に大丈夫なの?」
「まゆ頭痛薬持ってます、使ってください」
「ありがとうまゆ」
「はい、プロデューサーさんお水です」
「ちひろさんもありがとう」
「なんで薬持ってるのかは聞かないのね…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「プロデューサー、ソファーで寝ちゃったね」
加蓮とまゆ、ちひろさんの三人でデスクに集まり小声で話す。
「プロデューサーさんは今日は休みにしましたので、目が覚めたらタクシーで送っていきましょう」
「そうですね、まゆもその方が良いとおもいます」
「ふーん、プロデューサーそんなに大変なの?」
「頭痛が有りますし普段から休まない方ですから、多分過労も有るんじゃないでしょうか」
「そっかじゃあ杏が送って行ってあげるよ」
「お願いしま…」
「杏ちゃん!」
「やっほー」
振り返るとプロデューサーの上で寝転びながら、飴を食べる杏がいた。
「プロデューサーはしんどいんだから、退いて上げて杏」
「杏は小さいから、お布団の代わりになるよきっと」
「杏ちゃんその、頭がプロデューサーさんの胸の上に乗ってます…」
「うえぇ!早く言ってよ!」
杏は顔を赤くしながらも普段は見れない速さで、プロデューサーの上から飛び退く。
「まさか、杏がこんなに速く動かされるなんて…」
「まゆナイス!」
「まゆはホントの事を言っただけで…」
「皆さん元気なのは良いですけど、少しお静かに」
ちひろさんに注意されて三人が静かになる。
「それで杏は何時から居たの?」
「何時からって最初から居たよ」
「まゆが来た時もいませんでしたよねぇ?」
「だってきらりから隠れて、ソファーの下に居たもん」
「うわーさすが杏」
「えっへん、それでプロデューサーが来たからソファーから出てきたんだよ」
三人が小声で話していると、プロデューサーが起き出す
「いたた…」
「プロデューサーさん、まだ頭は痛みますか?」
「まゆのくれた薬のお陰で多少ましになったよ、ありがとう」
「でも、今いたたって言ったじゃん。強がるのは良くないよ男なんだし」
「杏居たのか」
「私が朝から一緒に居たのに、気付いてあげられたら良かったんだけど」
暗い顔の加蓮に話し掛ける
「加蓮には今日は沢山世話になったし、あれだけあわただしくしてたんだ、気付いてなくて当然だ」
「プロデューサー…」
「こいっ加蓮」
両手を広げて加蓮を抱き締める
「プロデューサーさんは今日は休みにしましたので、今日は帰って貰って大丈夫ですよ」
「ありがとうございます」
「まゆが送って行きますねぇ」
「ああまゆも、ありがとう」
「ごめんプロデューサー、次からは一番に体の不調に気付くから…」
加蓮は抱き締められながら、プロデューサーの胸のなかで決意していた。
続くとおもわれ…
好きな作品
-
アイドルマスター
-
ToLoveる
-
ローゼンメイデン
-
ひだまり×スケッチ
-
その他