逆転と言うことは美人=不細工
普通=普通
不細工=美人
主人公の美的感覚は元のまま
「またゼロのルイズが失敗したぞっ!」
「あの顔で魔法まで使えないんじゃ、どうしようもないよな!」
「あっあんた達!うるさいのよ!あんた達には関係無いでしょっ」
「やーい不細工、ゼロのルイズは不細工だぞ!」
その声に周りの皆が笑い、強気のルイズも俯いてしまう
「止めろよお前達!」
「何だよ不細工に不細工って言って何が悪いんだよ、本当の事だろ!」
「授業中だぞっ!」
そう言われては黙るしかないと、周りが静かになる。
「ルイズ大丈夫か?」
「うぅ何で私なんかに構うのよ、あんたもあいつらみたいに私の事不細工だと思ってるんでしょ…」
「何でだよルイズは可愛いよ、小さなお姫様みたいに可愛くて綺麗だ」
「うっ嘘よそう言って信じさせてから、あいつらと一緒になって苛めるつもりでしょ。
騙されないわよ!」
「そこ、静かにしなさい」
先生の一声で流石にルイズも黙り込む、と、ここでチャイムが鳴り授業が終わる
皆がバラけて帰り周りには誰も居なくなる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「どうしたらルイズは、嘘じゃ無いって信じてくれるの?」
暫く考え込んだルイズは何かを考え付いたのか、顔を真っ赤にしながら話してくる。
「そうねぇ、じゃ…じゃあ私にキスしてみなさいよ、
どうせ口だけの嘘なら、出来るわけ無いんだから!」
驚いたが本人の許可を得た、断る理由もない
「そうか、じゃあ失礼して」
ルイズに合わせてしゃがみこみ、頬にキスをする。
すると、本当にされると思って居なかったのか真っ赤になって俯いてしまう。
「なっ本当にするなんて!」
「だってルイズがしても良いって…」
「でも!まさか私の顔が平気な人が居るなんて、普通は思わないじゃない!」
「そうかもね、でも何故か僕はルイズや不細工って言われている子が美人に見えて、美人って言われている子が不細工に見えるんだ」
「…それ本当なの?」
ルイズが疑わしそうに聞いてくる
「嘘みたいだけど本当なんだ、他の人には言った事が無いから秘密にしてね。
変なやつだと思われるかも知れないから」
「どうやら本当みたいね。
ならあんたには本当に私がその…びっ美人に見えてるのね」
「そうだよ、とびっきりの美少女に見えてる。
他に見たことが無いくらいの美少女だよ」
「そっそう、それなら…あんたみたいな奴他には居ないわよね」
「他には聞いた事が無いね」
ルイズは意を決した様に僕のマントの端を掴み、手に力を込めて何処にも行かない様にする。
「私と居ても気分が悪くならないの?」
「ならないよ、むしろ可愛い子と居れて気分が良い位だ」
「私の事を苛めたり、悪口を言ったりしないの?
私を邪魔者扱いしない?」
「全部しないよ」
「私を嫌いにならない?私と一緒に居てくれる?」
「勿論嫌いになる理由も無いし、僕も一緒に居たいから。
一緒に居るよ」
するとそこまで怒濤の勢いで聞いていたルイズは、俯いてしまい小さな嗚咽が聞こえてくる。
マントを掴む手が僕の背中に回り、強く抱き付いてくる。
こちらからも抱き締め返し、背中を撫で泣き止むのを待つ。
「んっもう大丈夫よ、ありがとう」
「いや、どうって事ないよ」
「あんた…貴方の名前教えてくれる?」
「僕はノアだよ、ルイズと同級生」
「そうだったの、じゃあノア私とその一緒に居てくれるのよね?」
「勿論」
「じゃあこれからは私と一緒に居てね、もう一人は嫌なの」
また、ぎゅっと抱き付いてくる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それからルイズの変わり様は凄かった、教室に居る時は勿論、部屋に居る時も僕を自分の部屋に居らせたがった
何処に行くにもルイズは一緒に居たがったし、実際に一緒に居た。
「ノアどこ行くの?」
「図書館に本を返してくるよ」
借りていた本を見せて、ルイズの言葉に返事をした
「私も一緒に行くわ」
「分かってたよ」
二人で手を繋いで図書館に行く。
図書館に行くまでもルイズの顔を見て皆がバカにしたり、顔色を白くしたりしていたが、ルイズは聞こえて居ないかの様に接して居る。
この頃のルイズは他の人には興味を示さなくなっていた、僕としか会話も何もしなくなっていた。
「ねぇノア、それを返し終わったら一緒に学食に行きましょうよ?」
「勿論良いよ、そう言えばもうそろそろお昼だったね」
「やった!」
ルイズは了承の返事を貰うと嬉しそうに喜ぶと、ノアの手を取り自分の手と結ぶ。
ルイズは何かと言うと手を繋いだり、くっついたりしたがる、今までひとりぼっちだった反動だろうか?
図書館について本を返却していると、ルイズが居る方向とは反対側のマントをくいくいと引かれた。
何かと思い見てみるとそこには何時ものタバサが居た。
「…久しぶり」
「タバサか久しぶり、この頃合って無かったね。
元気だった?」
「うん、元気」
タバサは僅かに表情を動かし笑顔を作る
「ちょっとそこのタバサとか言うの、ノアから離れなさいよ!」
「ルイズどうしたの、少し話してただけだよ?」
ノアはいきなりのルイズの激怒に驚き、落ち着かせ様とする。
しかし、ルイズはどんどんと顔を真っ赤にして怒りだす。
「いやよ!ノアは私のなんだから他の人とはなるべく関わって欲しくないの…」
「でもねルイズ、タバサも周りの皆に馴染めなくてひとりぼっちなんだよ?それにタバサは僕の友達なんだ」
そう言うとルイズははっとして、タバサの顔を覗き込んであっと小さく声を漏らす。
「あんたも、タバサも私と一緒だったのね…それなら仕方無いわ、タバサに会いに行くのは私も一緒に行くわ」
「ルイズはタバサは二人とも気が合いそうだし、きっと仲良くなれるよ」
「むっ無理よ、私さっきあんなこと言っちゃったんだから。仲良くしてもらえるわけないわよ」
「どうかな?タバサはルイズと仲良くしてくれる?」
タバサに尋ねると、僕のマントに隠れていたタバサがおずおずと、ルイズの方に向かって行く。
「…あっ」
「私はタバサ、ノアを好きな者同士仲良く出来ると思う」
「なっタバサもノアが好きなの?!」
ルイズはタバサもノアが好きだと聞いて驚いたが、好きな人が一緒ならきっと仲良く出来ると思い
「でもよろしくお願いするわ」
「ん、よろしく」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「そうなのよ、認めたく無いけど私ってモノスゴイ不細工じゃない?」
タバサはコクリと頷く
「同意されるとそれはそれでムカつくわね。
でもノアだけは可愛いって、綺麗だって言ってくれたの」
「そう、ノアだけは苛めてこなかった」
タバサは思い出しているのか、顔が少し赤くなっている。
「だからね将来結婚するなら、ノアしか居ないと思うのよ」
「完全に同意」
話が交際を通り越して、いきなり結婚の話になっていた。
「でも、私とタバサの事が可愛いく見えるんだから、これからも不細工な娘に好かれるんじゃないかとおもうんだけれど…」
「ならノアの目の届くところに、他の人を置かない様にすれば良い」
「そうよね…でもノアってばいつの間にか居なくなって、新しい女の子と仲良くなってるのよね。はぁ…」
「これからは二人で捕まえておけば良い」
「今も二人でも捕まえて置けてないじゃない」
「後一人、私の友達のキュルケを呼べば良い」
「げっキュルケを呼ぶの?でも確かにキュルケも不細工よね。
それにノアの事を影から見てたから、きっと上手くいくわね。嫌だけど、凄く嫌だけど!」
「ルイズとキュルケは仲が悪い?」
「悪いって言うか、顔を会わせると言い合いになっちゃうのよね」
「これからは仲良く、ノアを捕まえる仲間」
「うっ、わかったわよ」
ルイズとタバサとキュルケにノアが、完全に捕まえられるのはそう遠くない未来の事であった。
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