【完結】ジャミルとダウドの転生記   作:どんぐりヒッター

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第五話 最終話

 さて、ポドールイの財宝の洞窟に到着。

 

「一番奥のボスのことろまで敵は避けて行くぞ」

「了解」

 

ボスはゴブリンのちょっと強い奴だった。

 

「あいつは駄目だ。お供が居ない」

「お供が必要なの?」

「チョッキ落とす奴が居るんだよ」

「チョッキ、ふーん」

「よし、これで大丈夫だ。行こう」

 

ボスには、けがれた天使みたいなお供が居た。あにきは戦闘中ちょっと何かしてボスがチョッキを落とした。

 

「こいつは着ると頭が悪くなるチョッキだ」

「なんかデザイン酷いね。それに頭悪くなっちゃ駄目じゃん」

「この防具、頭が悪くなっちゃうから状態異常は性能より弱いんだよな」

「じゃ、要らないんじゃ?」

「いや、ポドールイで取れる最強の服だからな。五個取るぞ」

 

馬鹿になるチョッキを五個とってみんなで装備。

 

「ははは、意外と気分良いぞ。あは、ははは」

「本当だ。あはははは」

「みなさん、落ち着いて。っぷふ、ふふふ」

「商人には致命的だが、くっくっく」

「あはー、あはは」

 

「よし、次はあのボス一人の時に兜取ろう。いひひ」

 

みんなで歌いながらボスを倒した。

 

「よー、よー、ブラザーよー。その角兜よー。俺達に貸してくれよー」

 

 

 皆の装備は大体、頭に角兜、革鎧に馬鹿になるチョッキ、靴を履いていた。段々、頭の悪い状態にも慣れてきた。

 

「落ち着いたかー?」

「多分」

「じゃ、二番目の所の通路で骨退治だ」

「今度は何落すの?」

「しばらくは要らないものだけど、浮いてる奴が出てきたら骨十字って良いの落すぜ」

 

しばらくすると浮いた頭蓋骨が出てきた。

 

「こいつも五個」

「あ、十字文字切り閃いた」

「城で極意化しようぜ」

「うん」

 

骨十字が五個貯まった。

 

「靴よりこっちが断然いいから、みんな付けよう」

「え? 裸足になるの?」

「平気なんだって」

 

モニカ様は裸足で歩くなどとんでもないと戦々恐々。

 

「皆さん、考え直して!」

「大丈夫ですよ。モニカ様、ほらこの通り」

「あ、本当だ。裸足なのに全然平気」

「エレンさんまで!」

「トーマスとサラもやってみな」

「あれ、本当に平気だ。靴が要らないなんて目からウロコだな」

「あはー、あはは」

「サラがまだ笑ってる」

「あっ、そうか。こいつは意志が弱かったな」

 

あにきは俺を肘でつついてきた。

 

「ほら、みんな馬鹿なうちにモニカ様と仲良くなって来いよ」

「それって、靴を脱がして来いって事?」

「いいから、行け」

 

近づくとモニカ様はたじろいだ。

 

「モニカ様」

「やめて、おやめになって」

「人は自由を欲するのです」

「いや、いやよ」

「いまは洞窟の中、正装など気にする必要は無いのです」

「でも、だって」

「時には自由に羽ばたくことも成長のうちですよ。さあ、おみ足を」

「痛くしない?」

「ええ、ゆっくりと優しく丁寧に」

「うぐっ、えくえく」

 

泣き出しながらもモニカ様は足を出してきた。靴を丁寧に脱がして骨十字を装着。

 

「あら? 本当だわ」

「ね、気持ちの良いものでしょう」

「うん、自由だ。自由だわ!」

 

これで女ごころが少し分かったのだろうか? 疑問だ。

 

 

「次は騎士の鎧だ。蛙の部屋に行こう!」

 

蛙のおともに女騎士っぽいのが出てきた。

 

「こいつは大剣も落とすが、まずは騎士の鎧を集めるぞ」

 

騎士の鎧を五個集めた後、大剣も一個とった。

 

「よし、これで防具が揃ったからワールウインド陣形も使えるようになったな」

「そっちの方が良いの?」

「相手によるな、でも速攻が効くから強いぞ」

 

陣形をワールウインドに、あにきとトーマスが前衛、中心に俺、後衛にサラとモニカ様。

 

「これで戦闘回数、気にする必要なくなったな。宝箱を開けて回ろう」

 

なかなか良いものが有ったようだ。生命の杖。あにきは俺にモニカ様に渡して来いとうながした。

 

「モニカ様、生命の杖で回復役をお願いします」

「わたしで良いのですか?」

「みな、モニカ様に癒して欲しいのですよ」

 

実際、本当は男が三人、女が二人のパーティーだし。サラはまだ笑ってるし。

 

「わたし、頑張りますね!」

 

ボスのブラザーから歌いながらバックラーをもぎ取り、盾もゆきわたった。

 

「次は城の探検だ!」

 

 

 町で一泊したのち、城にゴー。

 

「伯爵には話しかけるなよ」

「え? うん」

「話しかけたらパーティーが一時解散になるからな」

 

城内で一泊したのち、城の探検開始。

 

「地下への入口のコウモリで極意を取っておくか」

 

俺は剣の十文字切り、サラは槍の二段突き、モニカ様は弓の影縫いとでたらめの矢にイド・ブレイクを極意化した。技ポイントを消費したのでもう一泊。

 

 

「ごめん、仕切り直しだな」

 

そして城内の危ない所に侵入しはじめた。ずんずんと階段を下りて行くと怪しい扉。

 

「気持ち入れていくぞ」

 

笑っているサラ以外はうなづいた。扉の向こうにはひときわ早く動くモンスターが。

 

「行くぞ!」

 

強い。今までのモンスターの比じゃない。

 

「インプリズン、マインドステア! 来たぞ来た来た、スネークショット!」

「大木断だ、やっと来たよ!」

 

あにきとトーマスが技を閃いた。インプリズンとマインドステアは極意も取れたようだ。

 

「よし、次の門番だ」

 

ドラゴンのゾンビ。サラが笑いながら槍を振り回しだした。

 

「お、サラに大車輪来てるぞ。これで勝てる!」

 

門番はあにきのスネークショットとサラの大車輪で倒した。

 

「さて、もう一つ」

 

奥に進むと浮いた骸骨が。

 

「みんな! 武器を変えて閃き狙いだ、閃いたら退却。陣形はデザートランスで行くぞ!」

 

あにきは大剣、トーマスは槍、俺は体術、サラは弓、モニカ様はレイピア。退却を繰り返しながら、それぞれ技を閃いていった。

 

「やった、無形の型からの無刀取りだ! みねうち、巻きうち、スマッシュ、ブルクラッシュ」

「俺はエイミング、風車、脳削りにミズチで双龍破来たよ!」

「集気法、キック、サミング、カウンターに短剄から練気拳来た!」

「わたしはライトニングピアスにマタドール、サザンクロスです!」

「あはー、あはは」

 

とにかく戻って一休み。翌朝からは地下への入口のコウモリ倒して極意化作業。

 

「技がすごい一杯になったねー」

「あえて、得意武器を使わない様にしてたのさ」

「その方が閃きやすいの?」

「うーん、関係ないらしいけど、そこはおまじない気分だな。技ポイントの足しになるし」

「じゃ、これからは使って育てていいんだよね」

「ああ、あの骸骨のもうしばらく先に、やばい奴が居るんだ」

「あれよりも!?」

「目じゃないぜ」

「うへー」

「そろそろ、みんな技の王冠出るころだろうし。また、装備整えたら倒しに行こうぜ」

「うん!」

 

 

 みんなで新技の極意化しながら各武器レベルも上げていった。

 

「もう、ドラゴンのゾンビも浮いた骸骨も敵じゃないぞ。装備のドロップ狙っていくからな」

 

浮いた骸骨も軽く倒してさらに奥へ。中は二階建ての部屋だった。

 

「あっちの扉の奥で妖精倒そう」

 

妖精たちから魚鱗やガードリングに導師のローブ。下の階に降りてぶよぶよからキャンディリング。戻って、町に降りて洞窟へ。入口近くの植物からレイピア。段々装備が充実してきた。

 

 

 町から城への通り道で犬と出会うとカエルがお供に。蛙からはアーメントゥームと言う槍が。敵のお供が強くなっているようだ。

 

「これは来たな」

「なになに?」

「城の地下の入口の下に亡霊いるだろ、あいつら倒すぞ」

「うん」

 

亡霊のお供に浮かんだ男。

 

「あいつだ、倒せ」

 

ドロップしたのは星屑のローブ。集め終わった後。

 

「ようやく、騎士の鎧とお別れだな」

 

 

 町に降りて不要になった装備を売って技の薬を大量購入。ついでに洞窟でゴブリンを無刀取りを駆使しながら倒して、防具はスパイクシールド、武器は栄光の杖、スリッジハンマー、ドビーの弓に東方不敗。

 

「もうちょっと行くか」

 

空飛ぶゴブリンから防具のタイタンスーツ。もう、がちがちだ。

 

「城に戻って妖精倒そうぜ」

「わたしも無刀取りやってみたいです」

「モニカ様も?」

「はい!」

「適正十分ですね、やって見ますか」

 

もうみんなバトルジャンキー。サラが笑っていても誰も気にしない。

 

 

 城に戻って妖精の部屋へ。皆でレイピア装備しながらアクセルスナイパー連打。どんどん倒すと極意化してない見切り技が技欄を圧迫してきた。

 

「見切りは気持ち良いんだけどな」

「あれは変な動きで極意化できないの?」

「ドロップ優先しちゃっててさ」

「凝視とかライフスティールとかのやばい奴以外は捨てるのも有りだな」

「うんうん」

「あとやばいのはフェロモンとかネットか、もうじき出てくるぞ」

 

そして出てきたひときわ大きい妖精。ネットとフェロモンもなんとか極意化。そしてドロップは陽炎のローブ。集め終わった後にモニカ様の無刀取りタイムが始まった。敵は女騎士。東方不敗や月下美人がザックザク。

 

 

 いったん寝室に戻って、お喋りタイム。最近、サラを一人部屋に入れてる。寝るぎりぎりまで笑っているからうるさくてね。

 

「いやー、遊んだな」

「うん、探検しまくりだね」

「この左手の世界を渡る能力はさ」

「うん」

「最近になってようやく、もう一人連れ歩くことが出来るようになったんだよ」

「そうだったんだ」

「それまではダウド。お前と何度も悲しい別れ方しててさ」

「えっ、そうだったんだ。ごめん」

「お前が悪い訳じゃないさ。だから誰か連れ出すならお前しか考えられなかったんだよ」

「シフさんよりも?」

「あいつは悲しい事にはならないからな」

「ありがとう、あにき。そういえば、ここのジョーカーは誰なの?」

「ここでは誰になるのか分からないな」

「そうなんだ」

「明日。この城のやばい奴倒したら、次の世界に行ってみようぜ。ジョーカーとか出てくる前にさ」

「あにきあにき、今度は主人公やってみたい!」

「あー、良いぞ。主人公は神様と心が通じてるからな。何かと良くしてくれる神様が多いんだよ」

「その上、ミリアムさんも付いてくるんでしょ。楽しみー」

「そっか、じゃ元の元の世界にするか。次は最初から冒険者でミリアム付きのやつやろう」

「本当に!?」

「ああ、次の世界では俺はガラハド、お前はグレイな」

「うん!」

「じゃ、次の世界でもまた遊ぼうぜ」

 

 

――完――

 

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