機動戦士ガンダムUC【蒼き運命の改修機】   作:604技術開発隊

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今回は中盤が交渉シーンな為に会話が多い
そしていつの間にか40越えてたお気に入り数……意外
最近コメントが一気に2通(両方誤字脱字のお知らせでしたが)来たものでして何事かと思ったらの出来事でした

ありがとうございます!


4 宿命と暴走する運命

「親父…………どう思う?」

 

ビスト財団が交渉場所を中央ポートからコロニービルダーに変更してきた。

怪しすぎる匂いがプンプンだが……

これも仕事だしな………てか、くどいかもしれないが俺は絶賛休暇中だぜ?

現在進行形で有給が消費されてってるんだよマヂで……

 

「そうだな………間違いなく姫様はコロニービルダーだろう」

 

そう会話しながら俺と親父の二人はコロニービルダーへと向かっている。

信用があるのかどうなのか?

護衛は俺一人で十分だと言って親父一人で合流ポイントまで来たらしい。

強化人間改としてはまぁ………当然?って胸を張るべきか……エグザムの支援もあるから一人じゃないと言うべきなのか………

え?ざっくりと今とんでもないカミングアウトしなかったかって?

……………え?した?

 

「………最近マリーダはどうだ?」

 

「え?あ?あぁ………まぁ?人並みのこう……少女っぽくなってるな……何か最近お洒落とかも気にしてるっぽいしな………で?どうした?」

 

「いや………何でもない」

 

「おいおい、水臭いぞ親父……息子をもう少し頼ってくれてもいいんだぞ?」

 

「……………お前の鈍臭さに磨きがかかってる……それだけだ」

 

「…………は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【機動戦士ガンダムUC】チャチャチャチャ~

 

エレベーターの扉が開く

すると向こう側にビスト財団の当主と護衛と思わしき人物が立っていた。

 

「御当主自ら出迎えとは………恐縮ですな」

 

「…………」ピキーン

 

警戒を怠ってはいけない……ここからは俺も少々気張らなければならない

ニュータイプの力(研究者共はプレッシャーと呼んでいたが……)で辺りを重圧する

 

「そちらも随分優秀な護衛をお連れのようだ……」

 

俺も意外と器用なんでプレッシャーを指定した人物に掛けない事だってできる。

この場のビスト財団の当主、その護衛、親父にはプレッシャーを掛けていない。

 

「この交渉、我々にとって重要なものですからな………これくらいは当然です」スッ

 

親父にプレッシャーを止めろと合図される。

……………疲れた

 

「…………案内します、ついてきてください」

 

「交渉場所で何か飲み物出ますかね?」

 

「お出ししましょう……」

 

案外ビスト財団の当主いいやつかもしんない……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「鍵………ですか。箱そのものでなく、鍵だけを引き渡すと?」

 

「ご不満かな」

 

「不満というより、わかりません。そもそも私らは、その箱とやらがどういうものなのかも知らんのですから。解放すれば連邦を転覆させるといわれるラプラスの箱。それを隠し持つが故にビスト財団の栄華はあった。美術品のコロニー移送を行う公益法人というのは表向きの話でしょう。実際には………」

 

「あなた方の上層部が、箱の価値を認めた。それであなたのような腕利きをここへ寄越した」

 

「鼻先にぶら下げられた餌には、食いつかずにはいられないのが我々の現状です。それがもし毒入りだったりすれば、上はさぞかしがっかりするでしょうな」

 

「キャプテンは、ニュータイプの存在を信じておられるかな」

 

「……………」チュー

 

「……………」

 

「戦場にいれば、そうとしか説明できない力を感じたことはありますが………現に私の護衛も特殊です」

 

「……………」チュー

 

「……………」

 

「力……身をもって感じた者ならではの言葉だ………宇宙に出た人類は、その広大な空間に適応するためにあらゆる潜在能力を開花させ、他社と誤解なくわかり合えるようになる。………かつてジオン・ダイクンが提唱したニュータイプ論は、人の革新、無限の可能性………まさしく力をうたったものだった」

 

「…………」チュー

 

「…………」

 

「一年戦争に勝利して以来、連邦は常にその見えない力に脅かされてきたといっていい。地球に住む特権階級を告発する力、棄民たるスペースノイドに目覚めよと呼びかける力………百年近く続いていた連邦の支配体制を覆しかねない力…………その見えない力との戦いに、連邦はこの数十年明け暮れてきた」

 

「…………」チュー

 

「…………」

 

「一方では公的な研究機関も作られたが、あれはニュータイプの持つ兵器的側面のみを人工的に強化するマッド・サイエンティストの実験場だった」

 

「……………あぁ、そちらのマーサとアルベルトのアホには世話になったよ……ガエルさん、これおかわり」

 

「…………」スッ

 

「…………そうか……君が……最早これも運命と捉えるべきか………グリプス戦役という内乱……そして、二度にわたるネオ・ジオン戦争。行き過ぎた弾圧が招いた軍閣の台頭は、連邦を大いに疲弊させたが、最終的な勝利を約束する強い味方が彼らにはあった…………おわかりかな?」

 

「時間………ですか」

 

「左様。常に結果だけを求める大衆は、明確な定義を持たず可能性しか示さないニュータイプに飽きた。その呼び名はいつしか破壊王と同義になって、誤解なくわかり合える人というジオン・ダイクンの懸念からもっとも遠い存在とされてしまった……………ラプラスの箱には未来を変える力がある。いや、本来あるべきだった未来を取り戻す力というべきか………ただし、誰にでも扱えるわけではない。あれは使い方を誤れば、世界を滅ぼしてしまうものだ」

 

「だからまず鍵を渡して試そうと?」

 

「もしも、あなた方がひとつ事にこだわる主義者なら、箱はその中身を明かすことはないだろう」

 

「ひとつ事とは?」

 

「…………………ジオンの再興」

 

突如建物全体を振動が襲う

 

「「「「…………!」」」」

 

「…………………!?……ロンド・ベルです。既にコロニー内で戦端が開かれているとのことです」

 

「軍との連絡は?」

 

「………我々は、はめられたと……いうことですかな?」

「…………」ガチヤッ

 

「…………」ガチヤッ

「あなた方が追跡されたのではと言いたいところだが………水掛け論だな」

 

「彼女を返していただく」

 

「最初からそのつもりだ。あの方は、私の屋敷で保護している」

 

「人が人を信じるのは本当に難しい。残念です……ご当主」

 

「同感だ、キャプテン」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【機動戦士ガンダムUC】チャ~ラ~ラ~ラ~

 

「………………」バキィッッ

 

「ぐあっ」ゴトッ

 

ブルーは行く手を阻む特殊部隊をその銃撃をかわしつつ次々と意識を刈り取っていく

エグザムは今回も特に戦う必要もなく、ブルーの眼となり、サポートをしていた。

 

「……………」クルッバシッ

 

「うぐっ」ドカッ

 

その手にした銃は飾りなのか………一度も使うことなくエレベーターへとたどり着いた。

 

 

 

 

 

 

「……………親父、この先に一人何かがいる」

 

「………」

 

二人の先にいたのは……

 

「……?また君か……」

 

そう、ブルーのそう古くない記憶の中にある少年である。

 

「………」バンバンバンッ

 

ジンネマンは黙ったままエレベーターのスイッチを手にした銃で撃ち破壊した。

 

「急ぐぞ」

 

「……………OK」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼▲▼△▼△▽▲▼△▽▲▼△▽

「ガンダム…………!?」

 

間違いない……マリーダから流れてくるこの感覚……

…………!?マリーダが危ない。

 

「親父、マリーダが危ない。アクトを遠隔起動させる」

 

「…………承諾する」

 

エグザムからEXAMシステムへ

EXAMシステムからアクトのメーンシステムへ

アクト起動………こちらの指定ポイントまで移動を開始

 

「ガンダム………」ギリッ

 

マリーダから恐怖の感情が流れてきている

また俺から……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼△▽▲▼△▽▲▼△▽▲▼

クシャトリヤの四枚羽根と呼ばれる由縁であるショルダーバインダーがガンダムのビームサーベルに切り裂かれる。

これだけでも…………運命を狂わせ暴走させるに足り得ることだった………

 

 

 

 

 

「また……………俺から何かを奪うつもりか!!!ガンダム!」ブワッ

 

戦闘空域にいる全ての人間が感じ取った大きな重圧、そして確かな殺気

誰もが理解していた

いや、理解せざるをえなかったのかもしれない

その殺気が………今現在進行形で先程のガンダムタイプと似た変形を行っているザクタイプから発せられていること

殺気はガンダムのパイロットではなく、ガンダムそのものに向けられている。

 

そのザクはまるで苦しむかのように頭をその大きな手で抱え、大きな体をのけぞらせていた。

知る人こそ知る…………これがEXAMシステム改の暴走……『ヒューマンズデストロイ』……スペースノイド、アースノイド、人種を問わずその阻むもの全てを葬り去る膨大な力はパイロットすら狩り取ってしまう。

 

ザクの装甲が次々と剥がれ、いや、パージされていき、その本性を現す。

紅く光るラインの入った蒼い機体、そしてパージされた装甲がその周囲を不規則に公転し、各所のスラスターからは紅い炎に見える粒子が舞っている。

この機体こそ………かつて勝利を深く望んだ嘗てのジオンですら封印し、その存在すら消し去ろうとした『暴走する運命』と呼ばれる機体……

 

アクトザク・リ・デザイン……

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