こっそりと投稿。
暗黙の了解という言葉がある。
賄賂を受け取っていない政治家など存在しない。誰もが分かっていても追求しない事だ。他にも、警察がパチンコの換金事実を知らない事やソープでは自由恋愛が行われており売春ではないという周知の事実がある。
そのような不可侵領域に切り込む無謀者が出てきた事が時代の移り変わりの象徴だ。SNSといった情報拡散ツール、人権に五月蠅い昨今のお陰で一部の正義マンが勘違いしている。同じ事を民度が低い国で行ったならば、翌朝には家畜の餌だ。
日本において、大きな話題になってしまっている政治家の裏金問題。平成や昭和の時代なら秘書がやりましたと言って、なぜか政治家秘書が責任(意味深)で解決していたが令和の世の中ではこの方法は難しい。
その結果、度々国会に呼ばれることになった裏金銀治郎。ゴムの穴開け問題、パパ活問題に引き続き酷いTVデビューを飾っている。しかも、『裏金問題』という議題がよろしくなかった。本人の名前も合わさって色々な意味で誤解が広まっている。
今回に限って言えば、裏金銀治郎も心当たりがある。家族が住みやすい日本にする為、子飼いの議員や政治団体、宗教団体まで抱えている。与党も野党も叩けば埃が出る身であり、アンブレラ・コーポレーション相手に裏金問題を言うつもりはない。
しかし、何処の世にもバカはいた。正義感が強い若い議員というのは、存在している。より正確に言えば、国外勢力の後ろ盾を得た勘違いマンだ。経済大国日本にいる元外国人も多く、日本国籍を取得して選挙権さえ得てしまえばこう言う現象も起こる。
勘違い正義マンは、操られている事に気が付いていない。自分の正義に賛同した善意の出資者がいると勘違いしている。その出資も賄賂に当たるのだが、他人には厳しく自分には甘いのがそういう愚か者の特徴だ。
そして、三度目のTVデビューを『裏金問題』というテーマで飾ることになった。三回の顔出しが全て国会招致である事でギネス記録にも申請される。
一路一体の大規模な国家プロジェクトを行っている国家の政治家がバックに居る日本の若手議員。その思想は、どっぷりとお隣に感化されており、どの国の政治家だと言いたく成るレベルだ。
「度々感じるのですが、政治家という職業は暇なのでしょうか。私は、コレでも忙しい身なんですよ。貴方達の要望で万博へも参加し、建設に必要な人員や資財を色々と融通している記憶があります」
大阪万博において、政府はアンブレラ・コーポレーションに協力を仰いでいた。その資金力と最先端な技術で成功に導いて欲しいと。他にも日本が世界に誇るHENTAI技術の大企業と日本政府がズブズブの関係でネット界隈ではアンブレラ・コーポレーションが絡むと神聖なオリンピックが真性なオチンピックになったと言われた程だ。
『日本政府がアンブレラ・コーポレーションに格別な配慮をしているのは、周知の事実です。ですが、それとコレは別問題。私は、アンブレラ・コーポレーションと政治家の裏金問題について確固たる証拠を持っております。何か言い分はありますか?あぁ、そういえば、貴方の名前も裏金でしたね……名は体を表すという事でしょうかね』
「……もしかして、私の名字を貶しておりますか?」
目上の人への配慮、教育水準の低下、SNSと言った情報による保身など様々な要因でモンスターが産まれている。
この状況は流石に国会に集まっている議員全員がマズイと感じていた。
『それは、貴方の捉え方次第です。では、ここからは紛らわしいので献金と言い換えましょう。アンブレラ・コーポレーションは、与党の政治団体に多額の献金をされている事が確認されています。しかも、これに対して帳簿に一切載っていない。どういうことですか?』
「アンブレラ・コーポレーションというより、私個人の資産で政治家達に献金しているのは事実です。日本という国で大企業を運営している身です。国家の意向に経営が左右される事は当然あります。まぁ、俗に言う子飼いの政治家というのですかね。……おや?私が、認めたのがおかしいと思っているのですか?」
裏金銀治郎は平然としていた。
隠しきれるはずが無い。子飼いの政治家や宗教団体にどれだけ金をつぎ込んでいるかなど、ちょっと調べれば分かる。他の企業だって同じような事をやっている。だから、だれも文句など言わない。
こういう、世間を知らない絶対正義マンが出てこない限り、何も問題はなかった。
『認めるのですね!! 聞きましたか、皆さん。大企業と政治家の不正がこの場で立証されたんですよ』
静まりかえる議場。テレビ視聴者もそんな事は知っているといった感じで感心はなかった。それより、アンブレラ・コーポレーションから受けている恩恵の方が多いからだ。
「それは、良かったですね。では、正義感溢れる議員。今からメールを一通送りますので、それを確認した上で今の発言を撤回するか、ご判断下さい」
そこには、議員が無国籍である為、警察から逮捕状がでたという通知だ。更には、彼の後援者が軒並み他国の諜報員であり、海の藻屑にされたとの情報も載っている。
大企業、政治家、警察、自治体が連携すれば人間一人の国籍を消滅させるなど朝飯前だ。そして、日本国籍でもない彼が議員など可笑しいという事実が出来上がる。よって、今の議員に迫られている事は、一人で責任を取るか、一族で責任を取るかの選択。
『―――す、全てを取り下げします。この度は、ご足労ありがとうございました。裏金銀治郎さんは、私に花を持たせようとして話を合わせてくれただけです。私のような若造にお付き合い頂きありがとうございました。全ては、私一人の責任です』
「それはよかった。私としても誤解が解けて何よりです。世の中、公然の秘密という物があります。藪を突くにしても実力が伴わないと危険ですよ……あまり、自身の力を過信しないことです」
………
……
…
翌日、国籍不詳の議員が逮捕され謎の変死を遂げたことがニュースで小さく取り上げられた。それから、議員になるための資格が厳格化され日本の政治がより強固な物へと変わっていく。
判断が速い鱗滝総理は、アンブレラ・コーポレーションを活用し強い日本を作っていく。また、アンブレラ・コーポレーションも減った議員枠に手駒を送り込む。
仕事が忙しいと現実逃避したくなり、執筆をしちゃいました。
新しいSSを執筆するより既存のSSの閑話を書く方が執筆しやすい!