感想もありがとうございます!!
アンケートですが、1/5(日)24:00までになります^-^
このまま行けば、ぶっちぎりでNHK特番!!
(1319) 1)NHK特番(東洋のジャンヌダルク)
裏金銀治郎は、鳴女から奪い取った無限城の能力に手を加えていた。
柱達との戦闘を把握できるのが、無限城の管理者である裏金銀治郎だけでは不安があった。対鬼舞辻無惨戦や対柱戦を想定したとしても手の内を知ると知らないとでは雲泥の差が生じる。
現場の様子を安全地帯で退屈そうにしている者達に見せるには二つの方法が存在した。脳髄あたりにズブリとプラグの様な物を差し込んで映像を直接流し込む方法とテレビのように映像を映し出す方法だ。
簡単なのは前者だ。だが、控えめに言って心地よい物では無い。だから、時代をかなり先取る事を決意した。複数の血鬼術を併用する事で実現させた遠見の鏡である。鳴女が使っていた目玉のおやじ的なアレからの情報を鏡に映し出す。裏金銀治郎であっても、コレを使っているときは動けないほど負荷が掛かる。
畳二畳はある大きな鏡が鬼舞辻無惨の活躍を映し出した。床に"おめこ券"が散らばる中、必死に戦い続ける柱達が映し出される。壁に耳あり、障子に目ありというように……戦場となっている部屋の壁一面に耳が出現し、実に気持ち悪いバトル空間を作り上げてしまう。
「凄いですね、銀治郎さん。これ、どういう原理で向こうが映っているんですか?」
「私も詳しい原理は分かりませんが、やろうと思ったら出来ました。血鬼術とは、本当に便利な物です。ですが、後30年もすればテレビという物が普及してこれと近い事が身近になります。カラーだと更に先です」
戦いの様子は、どう見ても柱達がじり貧であった。
不死身で疲労しない鬼舞辻無惨と生身で疲労する柱であれば、持久戦で勝てる要素は何処にも無い。それに、刀とて耐久度に限界がある。岩をも砕く攻撃を何度も防いでは、いずれは壊れる。
「やはり、戦力的に不利ですか……甘露寺蜜璃さんと伊黒小芭内さんを投入しましょう。幸い、彼女が持っていた緊急活性薬で伊黒小芭内さんが復活しております。無限城を走り回っているみたいですから、ちょうどいい」
「こりない人ですね~。でも、伊黒さんの刀はへし折りましたから、代わりを渡さないと的にもなりません」
映像で映る柱を必死に応援する者達。その様子に、裏金銀治郎はまるでスポーツ観戦だと思っていた。安全な場所から頑張る人を応援するとは、本当にいいご身分の者達である。
「あれほど特殊な日輪刀は、ありません。ですが、この日の為に集めた物資を彼等に開放しましょう。あの倉庫にあった物資は、全て持ち込んでいます。では、怨敵の前に送ります」
裏金銀治郎が指をパチンとならす。
予備の日輪刀と隊服などの物資と一緒に、戦場の場に柱二人が届けられる。彼女達は、何が起こったか理解できなかった。だが、柱達が総出で闘う存在が鬼の首魁であると理解する。
………
……
…
映像を見て必死に応援をする裏金一派。実に気楽であった。柱達は、カオス的状況なのに奮闘している。だが、カオスと言えば裏金達も同じであった。
竈門禰豆子の身の安全を守る為、無限城へ収納したまでは良かった。我妻善逸も妻達が心配だと頭突きで畳が凹む程頭を下げてきた。そして、淫魔三人衆までもここに呼ぶ事になった。
女子供が心配になるのは当然だ。ほぼ全ての鬼が無限城に居るとは言え、鬼舞辻無惨や鳴女が秘密裏に鬼滅隊の拠点襲撃を計画していたかも知れない。おまけに、こう言う場合は鬼より人間の方が恐ろしい。
後先無い人間が、女性を暴行する事件なんぞ世の中何処でも発生している。
「冨岡さんの刀が折れたぁぁぁぁ!!
「手が焼けますね。折角だし、あの床に散らばっている券を隊服の裏地に縛り付けよう」
竈門炭治郎の願いに応える裏金銀治郎。
裏金銀治郎は、しれっと懐にある一枚の"おめこ券"までを隊服の裏地に縛り付けた。下弦の伍から頂戴した能力にこんな使い道があるとは、嬉しい誤算であった。そして、隊服を受け取ると同時に"おめこ券"の所有権も譲渡されるという素晴らしいアイディアだ。
◇◇◇
宇髄天元は、この場を覗いて居るであろう裏金銀治郎の存在に気がついた。
先ほどから、絶妙なタイミングで物資が支給されてくる。日輪刀、医療品、隊服、弾薬をここまで準備できる存在は一人しか居ない。そして、この場に胡蝶しのぶが居ないと言うだけで、犯人は確定している様なものだ。
「くっそ、近付くのすら困難だ。何か派手に良い手は……」
「兄貴!! 弾の装填がおわった。正面は、任せてくれ」
対鬼舞辻無惨戦で一番のダメージソースとなっている不死川玄弥。弾速は、鬼舞辻無惨であっても回避不能な速度だ。速度、威力、攻撃速度……どれを取っても不足は無い。
音柱も無防備な案山子相手であれば、同程度のダメージは出せる。だが、近づけない、攻撃も滅多に与えられない。それに、毒でドンドン体力が落ちるこの状況下。
「ヨッシャー!! 裏金さん、見てんだろ!! 俺にもその銃を持ってこいやーー。後、毒を消すため例の札も頼んだぜ。そうしたら、派手に倒してみせる」
忍者として、時代に沿った兵器の取り扱いを熟知するのは当然の嗜みである。敵が近代兵器で武装している可能性もあるので、勤勉な忍者は手を抜かない。
ガシャガシャと何もないところに突然送られてくる武器弾薬。そして、無敵の防御力を誇る隊服。派手に倒してやると言った手前、彼は無敵の隊服を手に取った。
………
……
…
毒まで用いた方法で柱達を全滅させようとする鬼舞辻無惨のやり方は、地味に強力だ。"痣"に覚醒していない者であれば、直ぐに命を落とす猛毒……覚醒している柱であっても長時間耐える事は出来ない。
それを解毒できる事を知っているのは宇髄天元だけであった。彼は、吉原の一件で裏金銀治郎の血鬼術を体験している。そして、当時の約束どおりに秘密を守っていた。目の前で仲間が猛毒で苦戦しても、教えていない。
送られてきた札は数が少なかった。宇髄天元は、使い切りなのか使用回数制限があるのか、理解していない。だからこそ、使うのは自分に限定する必要があると割り切っている。この場で冷静な判断で行動でき、万が一の場合には、理解ある仲間を引き連れて裏金一派に鞍替えする。その先頭となる必要が彼にはある。だから、死ぬわけにはいかない。
宇髄天元が引き金を引き続けるほど、鬼舞辻無惨が面白いように肉を散らす。
「一体、どこまで知った上で準備していたか気になる。それに……この派手さが最高だ!! 時代は、銃だな。ガキ、派手に撃ちまくるぞ!!」
宇髄天元と不死川玄弥の攻撃のお陰で柱達もかなり余裕が出てきた。
だが、余裕が出たからといって、毒は確実に柱達の体を侵食している。そもそも、かすり傷一つで死ぬような猛毒とは、ラスボスが使って良い方法では無い。
激戦の最中、鬼舞辻無惨は、執拗に甘露寺蜜璃を狙っていた。その理由は、醜い嫉妬だ。美貌という点では負けていないという無駄な自負がある鬼舞辻無惨。だからこそ、その女性を守るナイト的な存在がいる事に苛立ちを覚えていた。そして、ほぼ全裸である自分より、何故かエロイ甘露寺蜜璃……女として許しがたかったのだ。
「キャーー」
「甘露寺!! 今、助けにいく」
甘露寺蜜璃の体には毒が回っていた。狙われ続けた事でかすり傷を受け、他の柱より多くの毒を受けている。その結果、足を取られて戦線離脱を余儀なくする程の怪我を負う。片耳を削がれて血が止まらない。更には、胸には大きな傷を残す。
伊黒小芭内は、甘露寺蜜璃を抱えて後方へと移動した。
機関銃が乱射されるその場所には、医療物資もある。包帯と傷薬といった軽傷向けの者ばかりだ。だが、重傷であっても治癒を可能とする柱専用の緊急活性薬を知る彼は、それを探した。だが、当然あるはずもない。
「宇髄!! お前が持っている緊急活性薬があるだろう。それを早く甘露寺に」
「諦めろ、伊黒。仮に傷は治っても、毒が回りきっている。緊急活性薬を使うなら、悲鳴嶼さんにしろ。それが最良だ」
「巫山戯るな!! 貴様、忍者だろう。毒消し位は持っているだろう、出せ」
「鬼の毒が消せるなら、俺は上弦相手に死にかけなかった。だが、女性を見捨てるのは……男として、ダメだよな。これ本当は口止めされているんだが……よく、聞けよ!! 鬼の毒を消せる方法と緊急活性薬を手に入る方法が一つだけある」
いい男である宇髄天元。
彼は、見捨てようと思ったが女性を見捨てる事と男同士の約束を天秤に掛けていた。そして、女性を見捨てては男が廃ると結論に至る。勿論、後から色々言われるだろうが甘んじて罰を受ける覚悟もあった。
「裏金さんに、頭を下げてお願いしてこい。分かってんだろう、都合良く日輪刀などの物資が突然現れるわけない。今、裏金さんの支援が途切れたら、俺達は全滅だ。だから、俺から緊急活性薬を無理矢理奪おうとするのは止めておけ」
伊黒小芭内は、一度裏金銀治郎からの誘いを拒んでいる。それどころか、命を狙おうとした。逆の立場であれば、今更何を言っているんだというレベルだ。
「だが、奴は鬼になり、胡蝶を洗脳して」
「馬鹿か!! あんな雌の顔をした女が洗脳されているわけないだろう。ありゃ、喰われているのは裏金さんの方だ。間違っていたら、俺が坊主にでもなってやる。そんな事もわからねーーのか。だから、女にモテねーんだよ」
宇髄天元……先代お館様である産屋敷耀哉の命令で、裏金銀治郎を監視する任務に一時的についていた。胡蝶しのぶが提案した通り、バレずに監視するならばこのレベルの者が必要であると言われたからだ。
そして、寒い夜の下で双眼鏡を片手に、思わず殺意が芽生えるほど下事情を見せ付けられていた。恩人に対して、失礼のないように報告書ではそこら辺を割愛してくれる程の男前である。
「裏金ーーー!! 聞こえているんだろう。頼む、甘露寺を助けてくれ」
伊黒小芭内は、頭を僅かに下げるが、それはお願いする態度とは程遠かった。握り拳から血が滲むほど、彼には耐えがたい苦痛である。彼の中では、過去に自分を救ってくれた元・炎柱の言葉が何よりも重い。
最近ジャンプも読んでおりますが、単行本派の作者には新刊が待ち遠しい限りです。
(おめこ)券は銃より強いんだけどね!!
11月から投稿を頑張って、ここまでこぎ着けた!!
来週は引っ越しとかで色々忙しいので、更新予定は未定です。
本来なら、引っ越しまでに完結させて、後日談をまったり執筆予定だったが、スケジュールがダメだった。
行き先はあの有名な関ヶ原がある県……美味し食べ物がいっぱいありますように
完結後に外伝的な話を投稿を計画しております。読者の皆様がどれを読んでみたいか是非教えてください。言うまでもないかもしれませんが、全て、しのぶさんが絡んできます!! 基本的に数話程度に纏める予定です。※アンケートの〆 1/5日(日)24:00までになります。 ※アンケート結果で一番投票数が多い一つを執筆予定です。同数近い場合は、一考しますが2)と3)の両方投稿はありません。
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1)NHK特番(東洋のジャンヌダルク)
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2)時間跳躍のバイアグラ(50話後書き)
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3)時空淫界のドグマ(52話後書き参照)
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4)キメツ学園~JK3年生の夜の部活動~