感想も本当に嬉しい限りです。
ようやく、書き上がりました竈門炭治郎版のエピローグ!!
日本全国を影で脅かしていた鬼舞辻無惨が滅んで一年が経過した。
竈門炭治郎にとっては、まさに激動の一年。鬼舞辻無惨と闘っていた方が楽だと感じる程の修羅場を乗り越えて、多重生活を送っている。彼曰く、呼吸法が無ければ死んでいたと言わせるほどだ。
彼の女性関係は、本妻である栗花落カナヲ改め竈門カナヲ。愛人の神崎アオイ。竈門炭治郎は、本妻と愛人の子供が同じ職場の託児施設に居る事に胃痛を感じていた。大正のご時世でそこまで配慮された設備があるのは、アンブレラ・コーポレーションだけだからである。
「きよちゃん、帰りまで面倒をお願いします」
「わかりました!! 炭治郎さんもお仕事頑張ってください」
託児施設で働く元蝶屋敷の勤め人、寺内きよ、中原すみ、高田なほ。彼女達が思い人の子供の面倒をしっかりと見る。そして、彼のもう一人の子供もこの施設で預かっていた。
………
……
…
アンブレラ・コーポレーションの営業の仕事をしている竈門炭治郎。同期入社の神崎アオイがお茶を配る。そして、そっと彼の手に触れ、絡める。これが、合図であった。淫柱仕込みの誘い受けを習得している彼女……そんな女性に誘われたら、断れないのが男の性であった。
「アオイ、会社じゃマズイって!?」
「じゃあ、今晩は、私の家で晩ご飯を食べてくれるんですか?
竈門炭治郎は、人目を避けて早朝の社内を移動していった。辿り着く先は、資料室……通称逢い引き部屋であった。口では、否定的な事をいうが、彼も大人になった。本音と建前を使い分ける。
「あれ?アオイ、香水を変えたんだね。桜の香りがする。春を感じる良い匂いだよ」
女性の体臭を嗅いで褒める竈門炭治郎。そして、優しく頬を撫でて雰囲気を盛り上げる。盛り上がるのは、彼のムスコも同じであった。
「炭治郎さん、今日はナニをして欲しいですか。炭治郎さんが望む事なら何だってしてあげます。カナヲに出来ない事だって私は受け入れてあげます。今日は、責めたいですか? それとも責められたいですか?」
子供を産んだにも関わらず体型を維持し、男を誘う神崎アオイ。胡蝶しのぶの本を愛読し、小道具セットまで揃えた女性の魅力は凄まじい。彼女は、女の武器の使い方をよく理解していた。刀では、竈門カナヲに勝てないが、体なら対等以上であった……NGプレイなしはそれほどまでに強い。
「でも、今日は……」
「安全(に着床できる)日ですよ。だ・か・ら」
大事な事だが、この世に安全日など存在しない。仮に存在したとしても、睡眠薬を使って逆レした女性がいう事を真に受けるのは宜しくない。
だが、竈門炭治郎は嗅覚に頼りすぎた事が敗因となった。
………
……
…
朝のお勤め(意味深)を終え、社会人として仕事に従事する竈門炭治郎。新規顧客取得の営業成績で社内でも上位にいる彼。だが、彼に休まる時は存在しない。
アンブレラ・コーポレーションは、社員の福利厚生に力を入れている。時代を100年先取りしていると言っても過言で無い程、社員を大切にしている珍しい企業。社食という物が存在しており、社員ならば無料で食事をする事ができる。
「冨岡さん、精のつくものを」
アンブレラ・コーポレーションの社食で料理人として雇用されている冨岡義勇。外食で店員と言葉を交わせない彼は、必然的に自炊能力が高かった。前職が柱だけあって、見事な包丁捌きである。魚の活け作りなどをやらせれば、右に出る者はいない。
「ヤればデきる」
『竈門炭治郎、お前は俺と違い企業戦士の一員だ。色々と慣れない仕事も多いだろう。だが、
ウナギ、スッポン、まむしの生き血、謎肉ステーキが提供される。そして、みんな大好き胡蝶印のバイアグラ。
「――!! と、冨岡さんの耳にまで届いてます!?」
「あぁ」
竈門炭治郎は、神崎アオイとの関係が露見してしまったと思い違いする。毎日のように社内でヤっていれば、いつかはバレる。だが、それは遠い未来だと考えていたのだ。その間に、嫁と愛人の関係を取り持つナイスアイディアを考えるつもりでいた。
そんな彼が、年貢の納め時だと思ったのも無理は無い。対人コミュニケーション能力が壊滅的な冨岡義勇の耳にまで届く程であるならば、社内で知らない者は居ないに等しい。
目の前が真っ暗になる竈門炭治郎。芋づる式に、第一子の存在も露見する事は疑いようがなかった。困った時の神頼みを使おうと考える。全てを丸く収められるこの世で数少ない存在。
だが、その様子にため息をつく者がいた。
「お兄ちゃん、冨岡さんの言葉は9割以上は言葉足らずなんだから、裏を確認しないと駄目だよ」
「禰豆子!? 久しぶりじゃないか、いつ日本に帰ってきた――んっ!?」
竈門禰豆子は、母親似の美人に成長した。彼女は将来の幹部候補として語学留学という名目で無限城の中で快適に暮らしていた。勿論、唯で無駄飯を食わせるほど裏金銀治郎も優しくないので、ミッチリと英語を叩き込んでいた。
一年近く会わなかった妹との再会は、感動的である。それも、妹に家族が増えていたとなれば本来であれば喜びは倍増する。鬼舞辻無惨や煉獄槇寿郎という巨悪を前にしても呼吸が乱れなかった竈門炭治郎だが、この時ばかりは乱れまくっていた。俗に言う過呼吸だ。
「どうしたの? お兄ちゃん? そんなこの世の終わりみたいな顔をして。ほーら、伯父さんですよ~善治郎」
「禰豆子ぉぉぉぉ!! お兄ちゃん、お前が子供を産んだなんて知らなかったぞ!! 一体何処の誰との子供なんだ!?」
自ら地雷原に飛び込む竈門炭治郎。勇気と無謀は違うのだ。
だが、名前から考えて欲しい。『善治郎』というネーミングは、実に微妙だ。裏金銀
「ごめんね。それは、お兄ちゃんにも言えないんだ。相手の人に迷惑がかかるから。この子は、私だけで育てるから大丈夫!! この会社、福利厚生が信じられないくらいに充実しているから、女性でも働きやすいんだよ」
「そ、そうか……だが、困った事があったら、いつでも頼ってくれ」
「ありがとう、お兄ちゃん。そうそう、今度私が広告塔をやる化粧品があるんだけど、使った感想を教えて貰ってイイかな? 黒子が綺麗に取れて美肌になるってヤツ。お兄ちゃん、足の付け根に黒子があるでしょ」
「あぁ、よく知っているな」
「……まぁ、兄妹だからね」
何処の世の中に、兄の股間付近にある黒子を知る妹がいるのだろうか。実に不思議である。そして、子供の年齢から妊娠時期を逆算すると不思議と竈門炭治郎が語学留学の荷造りを手伝っていた時期と一致する。
世の中、偶然とは恐ろしいものだ。その事に気がつくのは、もう少し子供が大きくなったときである。どこかの誰かさんと、特徴が似ており、誰の遺伝子かハッキリ分かってしまう時がくる。
◇◇◇
家族が待つ家へと帰還する竈門炭治郎。彼は、帰宅時に肉体を鍛えるという名目で走っている。真実は、汗で女性の匂いを消している。家では、愛する妻――竈門カナヲと息子が待っていた。
まるで何事もない平和な家庭を築けているのも、アンブレラ・コーポレーションのお陰であった。竈門カナヲも同じ会社に務めているが、小さい子供がいるので時短勤務の制度を活用している。
その為、行きは竈門炭治郎が息子を連れて行く。帰りは、竈門カナヲが息子を連れて帰るシステムができあがっている。更に、竈門カナヲの職場は、胡蝶しのぶの秘書である為、嫁と愛人のエンカウント率は極めて低い。
神が住む家に足を向けて寝られないレベルの感謝をしていた。
エプロン姿で出迎えてくれる嫁に、竈門炭治郎は結婚して良かった。家庭を持つって幸せだと痛感する。脳裏に神崎アオイの姿や竈門禰豆子の姿が浮かぶが、まだ死ぬ覚悟が出来ていない彼は、その思いを封印する。今は現状維持だと。
「おかえりなさい、炭治郎さん。ご飯にします? お風呂にします? それとも、ワ・タ・シ?」
「カナヲが食べたい」
ストレートに言葉を伝える竈門炭治郎。
彼の親友であり、女性関係の師匠の我妻善逸からの教えを率先して行っていた。『嫁からの誘いは断るな!!』 『常にご機嫌を取れ』『炭治郎は、爆弾を抱えているんだから爆発した時、被害を抑えるには今までの積み重ねが物を言う』と、有り難い言葉を貰っている。
「炭治郎さん、食べられる前に伝えておきたい事が」
「なんだい、カナヲ」
もじもじとする、竈門カナヲ。
演技なのか素なのか、彼には分からないがそそられる状況であった。淫柱の娘に恥じない男受けする行動である。
「アレが来ないんです」
「あ、あれ~? コ○ドームしてた気がするんだけど」
「穴でも開いてたんじゃないですか。ほら、アンブレラ・コーポレーションって、コ○ドームも作っていますが、ベビー用品も作っているじゃありませんか」
世間一般では『子作りから墓場まで』なんでも作っているアンブレラ・コーポレーションと名高い。避妊する為の道具に穴を開けて出荷するなど、杜撰な品質管理をする会社ではないので風評被害である。
穴を開けた張本人が上手に真実だけを告げる。彼女は、親友のアオイが第二子を妊娠したと聞き、次は女の子が欲しいなと思い行動した。つまり、彼女にとっては第二子かも知れないが……竈門炭治郎にとっては、第二子どころか、第
「俺、もっと仕事頑張るよ!! 子供のためにも、頑張るから!! 愛しているよカナヲ」
「私もです、炭治郎さん」
竈門炭治郎は、彼女を抱きしめて押し倒す。そして、寝技で全てを解決するため、あらゆる手を用いる男になる。
頑張れ、炭治郎、頑張れ!!
君は今までよくヤってきた!!
ヤればデキる奴だ!!
そして今日も!!
これからも!!
(ムスコが)折れていても!!
君が挫ける事は絶対に無い!!
次は、我妻善逸版だ!!
正直、炭治郎より難しい…。
それが終われば、裏金銀治郎版のエピローグをやって外伝かな~。
エピローグと外伝が意味合い的に一緒な気もするので纏めちゃう可能性もあります。