あの後の話を少し見たいと仰ってくれた読者様もいましたので^-^
日本には、特別な日が多く存在する。その中でも、世を騒がせた日……それが父の日だ。
またの名をパパ活の日
そんな歴史に名を残す偉業を成し遂げたのが、あの胡蝶しのぶの姉であり、娘でもあるという経歴が謎過ぎる女性であった。事は、イタリアメディアが日本に取材した日に遡る。
開放的すぎる日本の性事情は、世界に影響をもたらしている。その実態把握の為に始まったインタビューが全ての元凶であった。
『あなた!大人として、恥ずかしくないんですか!?』
裏金銀治郎は、アナウンサーが何のことを言っているか理解出来なかった。
整えられた身だしなみ、娘との待ち合わせ時間より一時間も早く来ている。更には、娘が楽しめるように各種プランも練り上げていた。それなのに、何をもって恥ずかしいというのかと。
そこで裏金銀治郎が気が付いた。
「あぁ、そう言うことでしたか。確かにハチ公前は喫煙者も多く待ち合わせ場所への配慮が足りていませんでした。おいで、カナエ」
「はーーい、パパ。ねぇねぇ、パパ。今日はね、パパの日だからカナエがパパの好きな物を買ってあげるね。お金なら心配しないで、これを使うから」
完全にメスの顔をして、父親の腕に抱きつく。
そして、裏金しのぶの上限無しの無制限利用が可能なブラックカード。その様子にイタリアメディアも目が点になる。存在こそ知っているが、一般人が見ることが叶わないと言えるクレジットカード。
つまり、この美少女は本当にとんでもない存在が縁者にいると言う事が示されている。
「おやおやおや、それは嬉しいですね。ですが、そのカードは……」
「大丈夫だよ、ママが何かあった時に持たせてくれているカードだからね。ちょっとくらい使ってもママは明細見ないから大丈夫よ」
大事な事だが、この様子は世界で放送される。当然、何の事情も知らない人が見たらどう思うだろうか。一般人にはこう見えるだろう。
パパ活している美少女。
援助交際をしている青年。
母親のカードを勝手に使い込んで、父の日にパパ(意味深)にプレゼントを買おうとする親不孝。
それを良しとするパパ的存在。
良心がある一般人からしたら、親が必死で稼いだ金を勝手に男に貢ぎ、相手も貢ぎ貢がれの関係であると思ってしまう。羨ましすぎて、殺意が沸いてしまう程だ。
よって、イタリアメディアの人達は、善意という名の悪意を持って悪い大人から幼気な美少女を守る事に無駄な正義感を出していた。あわよくば、何か謝礼が貰えるんじゃ無いかと思っている。
それから、日本の性事情……「パパの日」の過ごし方が特集される。
軽食に始まり、ウインドウショッピング。そして、下着売り場に連れ込まれる裏金銀治郎。そして、裏金カナエから「パパ、見たいの~?」とか言葉を聞いて、昔を思い出していた。やはり、血は争えないなと。
『あの~こう言っては、失礼かも知れませんが人として恥ずかしくないんですか?』
「(確かに、娘の下着を買うのに付き合わされるというのは些か気恥ずかしい所はあります。ですが、男親ならば誰もが通る道かと思っております。それに、)この程度で(気後れしていては、女の子の父親など勤まりません。小さい時には脱がせてお風呂に入れなど私の仕事でしたからね。だから、)恥ずかしいという感情などありません」
『いや、恥じろよ。年端もいかない子とどんな事をやらかしているんですか。私の国なら……いいえ、何処の国でも即刻捕まりますよ』
「国外の事情には疎いのですが、厳しいのですね。(娘と一緒に、食事をしたり、買い物をしたり、デートをしたり、)お風呂に入ったり、一緒に寝たりとごく当たり前の事くらいしかしていませんよ。国外ではわかりませんが、日本ではこの程度当たり前の事です。子持既婚者なら誰でも通る道ではありませんか」
何故か認識齟齬が発生している気がしてならない裏金銀治郎。だが、誠心誠意話せば人間理解しあえるという心情が彼にはあった。
アナウンサーが裏金銀治郎の左の薬指に付けられた指輪に眼を向けた。なぜか、二つも付いている。だが女性だからこそ分かってしまう。これは結婚指輪だと。
『今、結婚されていてお子様もいらっしゃると聞こえたのですが本当ですか?』
「えぇ」
『今この状況、奥様や娘さんに申し訳無いとかいう感情はないのですか? デートの相手も貴方が既婚者で子供がいると知っているのですか?今奥様は、どちらに?』
「妻
何か言いたそうなアナウンサー。だが、裏金カナエが下着選びを終えて戻ってくる。そのまま腕を組んでデートを続行した。当然、後を付ける海外メディア達。その間も日本とはどんな恐ろしい国なんだとネット情報を読みあさっていた。
………
……
…
そして、夕方になり海外メディアと裏金銀治郎、裏金カナエが分かれる時がきた。そう、高級HOTELの前で。これには、流石のメディアも取材続行を諦めざるを得ない。
『さ、最後に一つだけ確認させてください。別部屋ですよね?』
「当然、同室です。(未成年の娘を一人で泊めるわけにはできません。親である私が付き添うのは当たり前です)」
『そ、そうですか。最後に女性の方に質問です。今日は日本で父の日と言うらしいですが……お父様宛に何か一言お願いできないでしょうか』
「パパ、何時もお仕事ありがとう。ママのカードを勝手に使っちゃったけど、カナエのパパのためだから許してね。ねぇ、パパ~。後で、今日も髪の毛を洗ってね」
高級ホテルに腕を組んで入っている男女二人を見送るイタリアメディアであった。
そして、裏金カナエの血鬼術"
対象に全く気付かれること無く、発動する事ができる恐ろしい能力であった。
過去にこの能力を使いこなせず苦労した水柱もいた。実は、彼も鬼を喰っており、知らずに常時発動の血鬼術を身につけていた。
父の日ネタと言う事で!
胡蝶姉妹によって、日本がドンドン誤解されていく。
冨岡さんの圧縮言語は血鬼術という噂が…。