新大阪発 21時18分の死角   作:新庄雄太郎

3 / 6
そして、第2の事件が起きた 警視庁と兵庫県警は合同捜査本部が設置しました。


第2章 メリケン波止場で遺体

神戸市 メリケン波止場

 

「おい、今車が転落しなかったか。」

 

「そうみたいだな。」

 

「事故ですかね。」

 

「行って見よう。」

 

そして、やじ馬が集まって来た。

 

「おいなんだ、何だ。」

 

「スポーツカーが転落したって。」

 

「本当か。」

 

そして、兵庫県警のパトカーが到着した。

 

「はい、下がって、下がって。」

 

警官は立ち入り禁止のロープを張り、規制線が張られた。

 

「おい、何があったんだ。」

 

「波止場でスポーツカーが転落してたって。」

 

「本当か。」

 

「おい、ドライバーは無事なのか。」

 

「死んだかも。」

 

まもなく、兵庫県警捜査一課のパトカーが到着した。

 

「はい、どいて、どいて。」

 

捜査一課の刑事と鑑識課員も駆けつけてきた。

 

「警部、被害者の免許証です。」

 

「おう。」

 

「東京在住の八尾 快二さん、37歳です。」

 

「うん、東京の人間か。」

 

「はい、被害者の八尾は神戸で単身赴任しているそうです。」

 

「なるほど。」

 

その時、警官が言った。

 

「六郷警部、被害者の車にはブレーキが壊されています。」

 

「何。」

 

「こ、これはプロの犯行ですかね。」

 

「考えられるな。」

 

神戸で起きた転落事故は殺人と断定し警視庁と兵庫県警と合同捜査をすることになった。

 

「何、メリケン波止場で男性の死体。」

 

「ああ、今警視庁捜査一課から連絡があってな。」

 

「それで、被害者は。」

 

「被害者の八尾はスポーツカーで神戸市内を走っていたら、ブレーキを掛けようとしたらブレーキが利かなくなってスピード上げ、メリケン波止場に来たら車が転落した。」

 

「転落したって事は、犯人がブレーキオイルを抜いたって事になりますね。」

 

と、小海が言う。

 

「うん、犯人は自動車整備士の可能性があるかと。」

 

「自動車整備士か。」

 

「ああ。」

 

その時、高山は高杉と南に行った。

 

「班長、この事件には神戸にあるのでしょうか。」

 

「神戸か。」

 

「高山もそう思うか。」

 

「南主任も同意見ですか。」

 

「ああ、実は気になっていたんだ。」

 

「問題は神戸で何かの事件だ。」

 

「とにかく、調べる必要があるな。」

 

「ええ。」

 

小泉と桜井は自動車整備士の中谷誠司に聞き込みをした。

 

「神戸ですか、私は言っていませんよ。」

 

「では、ここで仕事していたと。」

 

「はい、1日車を修理してましたので。」

 

「そうですか。」

 

小泉と桜井が特捜班から帰ってきて、高杉班長に報告した。

 

「アリバイ成立か。」

 

「はい、昨日から1日中修理上で仕事していたと。」

 

「そうか、裏付けありか。」

 

「中谷はこの時間帯では神戸に入っていないそうです。」

 

 

 

 

 

 

 

 




ご意見・ご感想をお願いします

そして神戸で何があったのか?


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。