パンドラヒーローアカデミア   作:ぐち山ぐち

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コロナで旅行の予定が潰れ内心穏やかではない毎日です
1・2種目は1話で終わりたかったのでいつもより少し多めの約7000文字。最近心操くんばっか出しているわ·····やばい


心無しかパンドラが斜に構えている気がしますがそんなパンドラでも良い方はどうぞ


体育祭
ゲイン効果


「NOOOOO!?」

 

爽やかな風、程よい雲、万物を照らす堂々とした太陽。体育祭にはこれ以上ないおあえつら向けな天気の中をパンドラの悲鳴が切り裂いた。

 

「しょうがないだろ。俺これでもギルドマスターなんだよ」

 

パンドラにお弁当を作り、カメラの準備まで終えたところで緊急の<伝言(メッセージ)>が入った。内容はナザリックに不備が発生したという割と重要な知らせである。それに伴ってギルマスであるモモンガはナザリックに帰宅しなければならなかった。理由はギルマスの許可が必要な場所であったり、ギルマス本人しか開けられない場所まで一旦全て点検しなければならないからだ。

 

「全体を調べないといけないからなぁ。俺はギルマスとして最後まで付き添わないといけない」

 

だから体育祭はもしかしたら見に行けないかもしれない

 

パンドラはこの世に絶望した。

 

「大丈夫だパンドラ!カメラは特別招待されているタブラさん達に託すし、雄英体育祭DVDも3枚予約済みだ!それに既にプロカメラマン並の腕を持つハンゾウ達も待機してある。お前の活躍はちゃんと確認させてもらうよ。それにほら!今日の弁当タコさんウィンナー上手く出来たと思わないか?」

 

よくパンドラのファザコンっぷりが目立つが文句を言いつつモモンガもモモンガで十分親バカである。

パンドラはそんなモモンガの愛をひしひしと感じながらそれでも、それでも自分の活躍を熱心に見る父上の視線、麗しい声援、圧倒的なオーラを直接生身で感じたかった。

応援席とコーナーは離れている?自分の愛にとってはその距離は問題ではない。

 

「父上ぇ······グス」

 

という訳で今のテンションは50%程である。いつもは150%のテンションで生きているパンドラからしたらありえないぐらい低いテンションだ。1度でも彼と関わった者なら一目で異常事態だと分かる。

だが時は待ってくれない。プレゼント・マイクが高らかに入場の合図を告げる。

 

『どうせテメーらアレだろこいつらだろ!!?敵の襲撃を受けたにも拘わらず鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星!!!ヒーロー科1年!!!A組だろぉぉ!!?B組に続いて普通科C・D・E組·····!!』

 

「なんか今サラッと流されたんだけどぉ!?贔屓だ!差別だ!僕達は引き立て役ですかァ?そうなんですかァ!?」

「物間シャラップ」

 

物間は拳動に引きずられながらの入場となった。

 

「選手宣誓!!」

 

今年の1年主審はミッドナイト、ザワつく生徒を黙らし生徒代表爆豪勝己を壇上に呼び出す。

 

「せんせー俺が1位になる」

「絶対やると思った!!」

 

\BOOOO/

 

「どんだけ自身過剰だよ!!この俺が潰したるわ!!」

 

なあ物間と鉄哲が振り向くと怒りで白目を向いている物間と未だ姿勢を曲げたままオブジェ化しているパンドラを見てしまった。スっと前を向き何も見なかったフリをする。

 

「さーて第1種目!いわゆる予選よ!毎年ここで多くの者が涙を飲むわ(ティアドリンク)!!今年の運命の第1種目は·····障害物競走!!!」

 

総計11クラスでの総当りレース。コースはスタジオの外周4キロ。

コースさえ守れば()()()()()()構わない

 

「なあ皆·····ちょっと僕から提案があるんだけど」

 

近頃ずっと情緒不安定であった物間に理性の欠片が戻ったような発言を聞いてクラスメイトは思わず目を向ける。

 

「この種目······あえて下位に甘んじないか?」

「ハァ?」

「何位まで次に進めるのかわかんないんだぞ!?」

 

まだ情緒が安定していないらしいと何人かは可哀想な目で物間を見つめる。

 

「別に全員に賛成してもらおうとは思っていない。いち意見として耳を傾けて欲しい。僕達が目指すのは真の頂点だろ?」

「父上ェ」

 

「そのためにさ第1種目はA組の様子を見ないか」

「······グス」

 

「考えてみてよ?予選である第1種目からそんなに数を減らすと思うかい?」

「はぁ」

 

「多分おおよそ40名は通過できると思うんだ。だから予選ではライバルの個性や性格をさ!観察させて貰おうよ」

「······エグッ」

 

「ねぇ、その場限りの優位に執着しても仕方ないと思わないか?」

「うわああぁん」

「パンドラちょぉっと黙っとこうか?ゴホンッつまり予選を捨てての長期スパンを組まないかって話しさ!それにA組が食っていた空気を後半で覆すことでより強い印象も与えられるし」

 

物間の頭はちゃんと機能していた。

パンドラは情緒が安定していなかった。

 

「さあ!早く位置につきまくりなさい······」

 

ミッドナイトが生徒達にスタート地点につくようせかす。

 

「まっどうするかは自分次第さ」

 

物間の提案を聞いて迷う者は多かった。

結果数名はズンズンと前のスタート地点を目指し、残りは真ん中辺りで止まった。パンドラは後者だ。

当初の予定では全てにおいて完璧な勝利をもぎ取るつもりであったが、1番活躍を見て欲しいモモンガが来ていないのならばそこまで完璧な勝利を求める必要はない。

パンドラがこの体育祭で求めているのは1位では無い。

今この場にいるヒーローに自分をどれだけ深く印象づけられるか、将来の選択肢を拓けるかだ。

 

ゲイン効果を知っているだろうか?同じ能力を持っていたとしても元から優秀な人と特に何も思われていない人ならば後者の方がすごいと感じてしまう。簡単に言うとギャップ。

最初は真の実力を隠し、最も注目されるであろう後から全力を出す。ギャップですごいと強く思わせてからの自己アピールゴリ押し祭りでヒーロー達の心に自分の有能さをインプットしてもらう。

そのために物間の作戦にのった。

 

(しかぁし!私に観察は不必要!)

 

パンドラとてこの数週間ただ遊んでいたわけではない。

この<ドッペルゲンガー>で1年生徒全ての個性を調べ終えていた。やり方は簡単だ。見て、変化すればどんな個性なのか、性能なのか把握することが出来る。

縛りプレイのせいで14個ずつしか調べることが出来なかったので思ったより時間がかかってしまったが

 

周りの緊張が高まっていく、もう少しで始まるのだろう。

 

さあ位置について

 

「スターーーーーート!!」

 

そして初っ端からのふるい落とし

 

(私には効きませんけどね!!)

 

ジャンプして迫り来る氷を避ける。

ちなみにパンドラの身体能力は抑えられているとはいえ生身勝負なら学年トップレベルだ。避けるついでに人様の頭を踏みつけしれっと前の方へ移動する。

 

「ハッハーー!!」

 

後ろの方でハニワァァァと負け犬の遠吠えが聞こえるがここは勝負の世界。弱い者は奪われるだけなのだ。

 

「おっとあれは······」

 

走っていると目の前に現れたのは入試試験にいたおじゃま虫。パンドラがウルベルトの核爆弾(ニュークリアブラスト)で木っ端微塵にした相手だ。

先頭を走っている轟がさっさと凍らし先に進んで行くがあんな体制で凍らしてしまえば······

 

CRASSSH!!!

 

崩れてしまうだろう。

鉄哲が潰されているのがパンドラの目に映りこんだがきっと彼なら大丈夫と信じ進み続ける。

 

(ぶっちゃけただのでかい鉄の塊ですからね。それ以外も今の私にとっても雑魚です。相手するだけ無駄無駄)

 

パンドラは追跡して襲ってくるロボはカメラ部分を壊し、おじゃま虫は愚鈍すぎるのをいいことにヌルヌルっと避けていく。

 

「殺⚫んせー?」

 

パンドラの方を見た飯田が呟いたが共通点は全体的に黄色な所だけだ。

 

(そういうあなたは生徒会かなんかに入っていませんでしたが?生徒会長が理事長と対決しているような······まあそんなのどうでもいい)

 

くだらないことを考えているうちに次の関門に辿り着く。

 

「綱渡りですか······」

 

ホークスやミルコの個性を使えば一気に飛び越えることが可能だろう。だが披露するにはまだ早すぎる。

 

「まぁこのぐらい私なら······いけますね☆」

 

パンドラはロープの長さが比較的短いルートを割り出し、そこに向かって勢いをつけ跳び

 

「よいっしょ」

 

ロープの真ん中辺りに着地し反動さえも利用して進んで行く。ボディコントロールは全盛期そのままのクオリティであるからこそ出来る芸当だ。ロープの反動のせいで何人かを地の底に叩き落としてしまったが弱い者は(略)

なお縄の上を走っていけば犠牲は無かった

 

パンドラ自身は無事渡りきり次の関門に急ぐ。順番は······25位前後だ

距離的にも最後であろう関門は

 

「これはこれは」

 

一面の地雷ゾーンであった。

 

(前の人の様子から踏みつけたらドカン、威力は体が少し跳んでしまうだけですが体勢を崩してしまう·····けれど······こんな······地雷イッパイ再現可能······)

 

パンドラは昔たっち・みーから借りたDVDをモモンガと一緒に見た。そこで1番興味を持ったシーンが

 

(いやいやしかし今は目立つ時ではありません。今は)

 

不意に地面を掘る音が後ろから聞こえる。緑谷がドロップした素材で地雷を掘り起こしているようだ。

 

(まさか緑谷くんあなた······)

 

パンドラの優秀な頭脳は瞬時にやろうとしている事が分かってしまった。ほぼ賭けのような行為だが彼にはそれしか逆転する方法がないのだろう。

 

(けれどこれはどさくさに紛れるチャンスなのでは?)

緑谷が思いっきり地雷の上にとびのり

 

ボオオオオオン!!!

 

爆発の勢いにのって前にすっ飛んでいった。

よく聞くと爆発の音がまだ続いている。

 

「ハーハッハッハッハッハーァ!!」

 

パンドラが地雷関係なしに突っ走っているからだ。

爆発するよりスピードがある為体勢を崩さずに走り続けられている。

その光景はまさに昔のヒーローが爆発を背にバイクに乗って登場するシーンそのままであった。(バイクに乗ってはいないが)

 

好きなシーンの再現により完全にいつものパンドラの調子に戻っている。

普通に目立つ行為だがほとんどの人が緑谷の方に注目していたのに加え煙で上手いことカメラに映らない。

 

ボオオオオオン!!!

 

2回目の爆発が起こる。その頃には十分楽しませてもらったので、真面目にパンドラは轟が作った氷の道を有難く利用させてもらいゾーンを抜けさせて貰った。

 

会場の声がどんどん近づいてくる。

 

『緑谷出久の存在を!!』

 

マイクの声が聞こえてきた。どうやら緑谷が1位だったらしい。

 

(たとえラッキーだとしてもまさか個性なしで1位になるとは)

 

しかも身体能力が飛び抜けている訳でもないのに、そこは素直に賞賛に値する。パンドラもさりげなくゴールしながら緑谷の方をガン見する。

 

(ですが最終的に勝つのは私っ!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ようやく終了ね、それじゃあ結果をご覧なさい!」

 

(15位······ほう)

 

突っ走ったことにより順位が上がっていた。

 

「そして次からいよいよ本戦よ!さーて第2種目は~騎馬戦!!!!」

 

参加者は2~4人のチームを自由に組んで騎馬を作る。基本は普通の騎馬戦と同じだが先程の結果に従って各自にポイントが振り当てられる。入試のようなポイント稼ぎ方式だ。

 

「そして1位に与えられるポイントは1000万!!!!」

 

(緑谷くん······DO・N・MA・I)

 

同情はするがしょうがない事であった

 

(だけど安心して下さい緑谷くん!()()は敵対するつもりはありません)

 

制限時間は15分間。振り当てられたポイントの合計が騎馬のポイントとなり、騎手はポイント数が表示されたハチマキを装着。取ったハチマキは首から上に巻かなければならない。そしてハチマキを取られようが騎馬が崩れようがアウトにならないせいで敵が減らないのが普通の騎馬戦と違う。

 

(プロの世知辛い社会構図を学生である私達にやれというのですか)

 

雄英高校もなかなか憎いことをやってくれる。

15分の組決めタイムが始まってすぐパンドラは動き出した。組む相手はルールを聞いている間に決めている。やはり友達とはいいものだ。これからも積極的に作ることにしようとパンドラは今強く思う。

 

「心操くん組みましょう」

「!?俺?」

 

最終種目で一気に印象を覆すためにも第2種目も目立つのは避けたい。ならば組むのは個性の特性上目立つことを良しとしない心操だ。しかも彼の個性プラス自分がいれば確実に上位4チームを入れるとパンドラは確信していた。

 

 

 

 

✣✣✣

 

 

「あなただから良いのです。私もまだ目立ちたくないんですよ」

 

(こいつ目立ちたがりだと思っていたんだが·····)

 

「ささっ早く残りのメンバーを集めましょう!今から<洗脳>で集める気だったんでしょう?」

「あっうん」

 

心操は近くにいた尾白と二連撃に声をかけた。

 

「私にも<洗脳>をかけますか?」

「いや、お前がいるとメリットがあるんだろ?」

「ええありますともと言ってもあなたがやろうとしていたことをちょっとお手伝いするレベルですけどね」

 

心操が考えていたプランは<洗脳>で支配した3人を土台にして時間制限ギリギリまでハチマキを取られないように逃げに徹する。そんでもって最後の最後に点数の高い騎馬に<洗脳>をかけてハチマキを奪うなのだが、欠点をあげるとするなら土台を自由に動かせるとはいえ捕まらない保証はないこととそもそも声をかけて相手が答えてくれるかどうかも確実ではないことだ。

 

「1回だけ悪魔と軍人と魔術師で騎馬戦をやったことがありますけどね······その時は土台だったんです。なので騎手やってみたいんですよ!こう見えて視野の広さにはそれなりの自信が!」

「悪魔?軍人?」

 

ファンタジーな言語が出てきたがパンドラなりのジョークに違いない。確かに自分よりはパンドラの方が能力がある。任せて損はないと心操は判断した。

 

「後あなたの<洗脳>をもっと有効活用できるアイテムを差し上げます」

 

パンドラの腕から何かが出てくる。

 

(待て、何かおかしい)

 

パンドラの指は4本しかない。なのに今は5本、それにやたらそこの部分だけ肌が白い。

パンドラが取り出したのは

 

「テッテレー変声可変機構マスクゥ〜」

 

(待て待て待てつっこませて欲しい)

 

最初に今まで聞いてこなかったけどお前の個性はなんなのか。それとなんで指が増えているのか。肌白いんのか。なんでドラ⚫もん風なんのか。そのマスクのデザインよりによってなんでドクロなのか、心操は心の中で突っ込みまくった。

 

「なんだなんだうるさいですよ心操くん。んん友達のよしみとして教えますがまず私の個性は<ドッペルゲンガー>他者に変化、変化した相手の個性を使えます。指や肌はその個性で腕だけ八百万さんに変化したからです。ドラ⚫もん風の件についてはお約束としか言いようがございません。ドクロはカッコイイでしょう?ねぇカッコイイでしょ?」

 

パンドラは心操の知りたいことを一気に教えてくれた。他にも話を聞きたくなったが競技中である。後日ゆっくりと話して貰おう

 

「で、そのマスクは何だ?」

 

「心操くんの個性は強力ですからね。よりこの個性を活用するにはどうしようかと考えました。そして思いついたのです!声色を変えてしまえば最強なのでは?と·····私は<洗脳>について徹底的に調べあげました。結果あなたの個性は電気信号に変換してしまうと効果が無くなってしまうことが判明!ならばと更に研究・開発を押し進めて完成したのが!この!変声・可変・機構マスク!!声色を変えて直接外部に声をお届け出来ます。原理云々はめんどくさいので説明をパスすることをご了承ください」

 

つまり<洗脳>の個性を保ったまま声色を変えることが出来るらしい。

これは勝手に研究されていたのがどうでもよくなるぐらい心操にとって最高の武器になる

 

「私の個性を使って作ったものなのでルール違反では無いはずです。最終種目ではそれ使えませんからね?横のダイアルで声を調整出来るようにしていますが今回既に私の声をすでに設定してあります。私の声ならば少なくとも1年B組の方達なら100%返事してくれるでしょう」

 

不安事項がほぼ掻き消えた。これなら、これなら

 

「これならいけるかもしれない」

 

「いけるかもではありません。いくんです。上位4チームに!」

 

そろそろチーム決めが終わりそうなので騎馬を組む。

 

『いくぜ!!残虐バトルロイヤルカウントダウン!!3!2!1!START!!』

「心操くん!緑谷くん達からできるだけ離れてください!」

「おう!」

 

1番狙われるのは1000万ポイントをもつ緑谷チームだ。下手に近づいてパンドラ達が巻き込まれたら溜まったものでは無い。

 

「心操くん!目つけられました!右上に避けて下さい。拳動チームに矛先を向けさせます!」

「至急左に避けてください」

「後ろから来ています。右······やっぱ左で!」

「あそこカメラ密集していますね。ピースします?」

「轟チームから距離をとってください。無差別攻撃が来ます!」

「回れ右!」

 

パンドラの的確な指摘のおかげで今のところ誰からも狙われていない。

時間はどんどん過ぎ去って心操の額に少し汗が伝ってきたころ

 

「心操くん!残り1分半です。そろそろ狩りにでます!心の準備は出来てますか?」

 

遂にパンドラの攻める指示が飛んできた。心操はより一層気合いを入れる。

 

「ああ!」

 

「狙いは鉄哲チームです!LET'S復唱そこの鉄哲くん塩崎さん骨抜くん泡瀬くん!ハイ!」

 

【そこの鉄哲くん塩崎さん骨抜くん泡瀬くん!】

 

4人がこちらを向いた

 

「「「「パンドラ?」」」」

 

【そこで止まれ】

 

4人はピタリと動作をやめる。洗脳が上手くかかってくれたようだ。

 

「おっ415ポイントもありますねー?峰田チームのものでしょうか?これも貰っておきましょう」

 

パンドラは容赦なくハチマキをむしり取っていく。

 

「さて次はポニー殿のところにでも行きますかね?あっあっちに小大チームもいますねぇ。それはそうと尾白くんにもう1回声をかけてあげてください心操くん」

 

さっき少しぶつかってしまった時に個性が解けてしまっていたようだ。パンドラは本当によく見ていると心操はこっそり感心する。

尾白に「大丈夫か」と声をかけると戸惑いながらも馬鹿正直に返事をかえした。これで問題は無くなった。

急いで角取チームのハチマキも同じ要領でGETしさぁ小大チームの所へ行こうかとなった瞬間TIMEUP!の声がかかる。

 

『早速上位4チーム見てみよか!!1位轟チーム!!』

 

『2位爆······ってええ!?まさかの鈴木チーム!いつの間に!?しかも2位シウ”ィーー!!』

 

(よし!よし!!入れた。しかも2位だ。ありえない!)

 

こんなに良い結果に終わるとは思ってもみなかった。マイクもビックリしているが1番驚いているのは心操自身であった。

ちらっとパンドラの方を見てみるとさも当然という顔をしており先程とは違う意味で心操はまた感心してしまった。

 

『3位爆豪チーム!!』

「だあああああ」

 

獣のような悔しそうな声が会場に響き渡る。

 

(俺たち入試1位のやつに勝ったのか。俺だけの力でも無いし、ここで勝ってもそこまで意味ない·····けど少しスカッとしたな。はぁ·····そんなこと考えてしまうなんてつくづく俺、性根が腐ってんな·····)

 

『4位緑谷チーム!!以上4組が最終種目へ······進出だああーーー!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続け······られるかな


小ネタ

 

 

 

<気持ちの差>

 

 

「パンドラァァァよくやってくれた!よくやってくれたよ!僕たちB組の希望の星だよ君はァァァ!」

 

昼休憩になり弁当を取りに行こうとしたパンドラは物間に見つかってしまう。

 

「ありがとうございます。物間くんも惜しかったですね」

 

物間も爆豪から逃げ切れば最終種目に残れた可能性もあった。

 

「ところで物間くん。あなた······負けた原因分かりますか?」

「奴が粘着質すぎたこと」

「まぁそれもありますが······気持ちの問題もあったんじゃないでしょうかね?」

 

「······気持ちの差?」

 

物間は首を傾げる。

 

「ええ、トップを狙うものとそうでないもの、その気持ち次第で人間は発揮できる力に差ができるそうですよ」

 

パンドラは物間に背を向け歩きだす。

 

「昔、誰かがそんなこと言っていた気がします。私にはよく分かりませんがね」

 

 

 

 

 

 

 

続く




爆発シーン話の中では特撮時代の仮⚫ライダー登場シーンに例えていましたが、実際は「ル⚫ンVS人造人間」の最終シーンの方がしっくりきます。

体育祭はヒーローを目指す人にとっては自己アピールの場ですが、みんなは1位をとることが最優先になっているように思えます。パンドラもモモンガさんが予定通り来てくれれば1位をとることに執着していました。けれど来れなくなったので自分の能力の売り込み優先に切り替えることに。発目さんに近い考えです。
本編でも書きましたが、第1・2種目よりも最後のガチバトルの方が個人の能力をより見てもらえると思うんですよね。
パンドラはより見てもらえる舞台で何の活躍もしていない奴が実はスゴい奴だったすげぇを狙っているんです。そっちの方が印象に残ると考えたので、そのため今回パンドラは極力目立たない成果になりました。

考えてみて下さい。何の魅力もなかったやつがチート級の個性を持っていた。衝撃受けません?欲しいと思いませんか?私はパンドラが出てきた時点で衝撃を受けますが


Q.なんで騎馬戦2位なの?
A.私、鎌切くん抜いて15位にパンドラねじ込んだバージョンの得点表作ってみたんです。それを参考に漫画・アニメを見ながらチームを振り分け点数合計出しました。

1位 轟チーム
鱗チーム・拳動チーム・緑谷チームからポイントを奪い
鱗チーム・元の点数を緑谷達に取られた。
よって合計1000万530ポイント

2位 鈴木チーム
鉄哲チームが峰田チームの点数を取っていたのでその分と角取チームの分と自分の分
合計1665ポイント

3位 爆豪チーム
最終的に物間チームから全てむしり取ったので物間がGETしていた葉隠チームの分も加算されます。
合計1225ポイント

4位 緑谷チーム
轟から取った鱗チーム・轟チームの分
合計720ポイント

となりました。数学は苦手な教科ランキング1・2位を争ってるレベルなので計算が合っているかは分かりません
ついでに鉄哲チームは最後の最後に小大チームからハチマキを奪っています。結果その他チームは全員0ポイントに

次回、いよいよ決勝戦ガチンコバトル、1回戦は緑谷VS心操!その時心操にかけたパンドラの言葉とは?
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