吸血鬼はダンジョンに潜るか?   作:ユーベル

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迷ったけどミア投入します。
ニコラはいません。
まさ0408さんから武器の血液化案いただきました。
ありがとうございます。
あれ?血液?血剣?
よるのないくに?
ソウルイーターの黒血?
なんかデジャヴ。


始まりの吸血

状況を確認しよう。

私とイオは棺の門を潜った。

出口が森の中なのはいい。

ランダムだから。

問題は………

 

「なぜいる。ミア」

 

なんでサヨナラしたはずのミアがここに居るわけ?

 

「えっと、イムカに頼んで………」

 

あっちの私か!

そういえばそう言う能力持ってたっけな。

てことは、ここに居るミアは分岐した方の存在ってことか。

無事あっちと接触したんだな。

ま、こっちに来たことによる時間のズレは気にしない事にする。

しょっちゅうあることだから。

 

 

ざっと確認する限り、武器は絶対なんかしら魔改造されてるはずだから無視。

ミアとイオは見た限り変化無し。

けど、私の吸血牙装が変わってる。

問題無く使用できるけど、全部盛りですか。

そうですか………

…

……

………

…………

……………

………………

…………………

……………………

やり過ぎだ馬鹿野郎!!

てか、作ったの誰だ!

絶対サイモンだよな!

後武器の冥血化って何?!

絶対面白がって詰め込んだよなアイツ等!

会うことが有ったら絶対顔面凹ましたるうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!

ゼエゼエ

あ、武器の冥血化は元からだった。

 

「落ち着きましたか?」

 

なんとか。

で、どうした?

 

「ミアが道を発見したそうです」

 

でかした。

道が有るって事は町や村につながってる。

この森から抜け出せる。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

吸血鬼(レヴナント)の身体能力は極めて高い。

本気で走ればMGSVのクワイエットと同等かそれ以上の速度を出せる。

個人差はあるが、基本的に重量級を武器を片手で持ち上げる事が出来る。(最軽量武器:隷属の鉄管(ただの鉄パイプ)、重量5kg。最重量武器:隷属の槌(コンクリート柱)、重量95kg)

そんな身体能力で森の中をひとっ飛びすれ(突っ走れ)ば、あっという間に森から脱出できてしまう。

無論、ゴブリンを始めとする出会ったモンスターを殺しながら。

倒されたモンスターは均しく灰になり、少量のヘイズが回収された。(ゴブリン一体10ヘイズ)

倒したモンスターが灰になる世界はいくらでもある。

その筆頭がダークソウルシリーズだ。

全く思考の選択肢に入らないが。

ダークソウルシリーズの世界ならば、其処らじゅうに亡者が溢れて荒廃しているはずだから。

ならば討鬼伝の世界?

それも違う。

あの世界は鬼の影響で時代がごちゃ混ぜになっているからだ。

なら何の世界なのか?

その答えを出すには情報が少なすぎる。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

しばらく走っていると下卑た声が聞こえてきた。

吸血鬼の視力をもってすれば確認は容易だ。

見たところ、荷馬車を数人の小汚ない男逹が囲んでいるようだ。

状況的に『商人を襲う盗賊』ってところだろう。

はいはい異世界テンプレ天ぷら。

ちょうど渇いて(・・・)きてたし潤そうか。

 

「イオ、ミア。このまま突っ込むよ」

「分かった」「はい」

 

では、イタダキマス。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

何時もの仕事の筈だった。

所謂闇派閥(イヴィルス)に所属している俺達はリーダーと共に手頃な荷馬車を狙って襲撃した。

護衛の連中も弱く簡単に片付いた。

護衛と馬車で震えている女共は当たりだと思った。

御者台の男の目の前で犯そうか、何処かに売り飛ばそうかいろんな事が浮かぶ。

何せ俺達はレベル2、リーダーはレベル3だから、恩恵の無い奴は良いカモでしかない。

レベルに差が有る限り抗うのは難しく、抵抗する事は無駄な事だ。

それが常識(・・)だ。

だが………俺は夢を見ているのか?

俺達のパーティーメンバーが全滅しているこの光景は現実なのか?

あり得ない。

あり得ない、あり得ない。

あり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ないあり得ない。

こんなことは絶対にあり得ない。

化け物の口を象ったマスクと禍々しい籠手を身につけた女がものすごい勢いでリーダーを串刺しにして、その反動で上半身と下半身が泣き別れるなんて……あり得ない!

後から来た女二人もおかしい。

顔面を殴っただけで何故首がもげる?

何故衣服から刃や尻尾みたいなのが現れるんだ?

その狼の頭は何だ?

そうだ、俺は夢を見ているんだ。

こんなのは夢じゃなきゃあり得ないんだ。

でなきゃ俺の目の前にリーダーを殺した女の顔が有るわけねえんだ!

 

「現実逃避も程々に。あとは貴方だけ。サヨナラ」

 

女の禍々しい籠手が視界一杯に写り、俺の意識は暗転した。

 




人物紹介
ミア・カルンシュタイン
身長/体重:151cm/43kg
誕生日: 不明
血液型無し
スリーサイズ:B80W56H82
種族:吸血鬼(レヴナント)
年齢:不明/享年18歳
所持ブラッドコード:『アルテミス』『アストレア』→『氷月の狙撃手』
幼い弟を連れてヴェインの地を彷徨っていた女性吸血鬼。
唯一残された肉親である弟を護るためならば、他の吸血鬼との闘いも辞さないほどの女傑。
実際には、継承者となった弟に守られていたのだが。
オリガに返しきれぬ恩を感じており、オリガの前世であるイムカに接触したとき、土下座して頼み込み彼女らの後を追った。
その際イムカの力によって二人に別れ、片方は弟と仲間逹と共に今を生き抜いている。
なお、いきなりの土下座にイムカはしばらく思考停止したそうだ。
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