錬金術師から盾の勇者に転職します!?~とある錬金術師一行が盾の勇者とその仲間になって成り上がる話~ 作:銅英雄
場所は大図書館。そこにはとある錬金術師とその仲間が本の整理をしていた。
「……よし、この辺りの本は一通り整理し終わったな」
「結構な数だったね~」
「キリもいいですし、少し休憩にしましょうか」
仲間の意見に従い休憩することにした。その際に此処の本を読もうと周辺を見渡すと一冊の本に目がいった。
「なんだこれ……?『四聖勇者物語』?」
「ヴァンさん、どうかしましたか?」
俺の名前を呼んだのはアマルダ。誰がどう見ても魔法使いとわかるくらいの服装をしている。まぁ此処では魔法使いではなく魔術師だが……。
「この本なんだが……」
「……この図書館では見たことない本ですね。最近入荷したのでしょうか?」
「どったの2人共?」
後方からやってきたのはシノブ。シノブは此処とは別の世界から来た忍者の末裔である。彼女と此処にはいないがもう3人のおかげで我々『銀の盾』はかなり近代化したといってもいいだろう。
「シノブ、この本を見たことがあるか?」
「……こりゃあたしは見たことないかなー」
シノブは世界最高の情報屋だ。そんなシノブが知らないとなると新しいクエストの匂いがするな……。
「……シノブ、マサト達を呼んできてくれ」
「……新しいクエストだね?」
「その可能性が高いな。特にリンゴには入念な準備をするように伝えるんだ。あとケイネが造った回復薬をありったけ持ってくるように」
「シノブちゃんにおまかせて!ニンニン♪」
シノブが呼びに行った3人の紹介をしておこう。3人共シノブと同じ世界から来た人間だ。
マサトはウチでは商人をやっていて、おかげで『銀の盾』は世界で1番儲かっているからありがたい。戦闘面でもかなりの活躍を見せる。
リンゴは発明家で素材があれば様々な武器や防具等を造っている。彼女の腕前は尋常ではなく俺も参考にしており、時々俺と一緒に色々と造ることがある。
ケイネは医者で負傷者の治療は勿論、死者をも蘇らせる事が出来る凄腕だ。最近では俺が造り方を教えて様々な効果がある薬を調合している。
……そういえばまだ俺の自己紹介をしてなかったな。俺はヴァン。『銀の盾』で錬金術師をやっていて、魔物ハンターも兼任している。シノブ達が来てからは特に魔物がうようよとしてたから大変だった。
~そして~
「おっまたせー!連れて来たよっ!」
「ど、どうも……」
「今日はどういった御用でしょう?」
「アンタから俺達4人が呼ばれるって事は何か大掛かりなクエストか?」
さて、この4人が揃ったから本題に入ろうか。俺は先程手に取った『四聖勇者物語』を机に置いた。
「まずはこれを見てくれ」
「これは……本?」
「如何にも見たところこれは只の本だが、シノブが初めて見るものだと言っていた。……シノブとの付き合いが俺よりも長いおまえらならこれがどういう意味かわかるだろ?」
「……突如現れた本ということですね?」
「だ、だから新しいクエストの可能性があるからわたし達に準備をするように……?」
「その通り」
「しっかしどっからどう見ても只の本だよなぁ……」
「内容にクエストのヒントが隠されているのかもね♪」
シノブの仮説が正しいなら、依頼者は何のために本を置いたんだろうか?
(とりあえず読んでみるか……)
内容を見てみると剣の勇者、槍の勇者、弓の勇者、盾の勇者の4人の勇者がとある世界救った……という感じだった。
「……盾の勇者ってどうやって戦うんでしょうか?」
「盾を鈍器として使うとか?」
「いや、普通に考えてサポーターだろ」
リンゴ、シノブ、マサトがそんな議論をしていると本が突然光始めた。
「な、なんだこの光は!?」
突然の光に全員が動揺していた。この図書館全体が眩い光に包まれる。なんか段々意識が遠くなって……。
~そして~
「おおっ、無事に召喚成功したぞ!」
目を覚ますと王国みたいな所にいた。
プロローグ回でした!