『カット&ペースト』ダンジョンで好き勝手やるのは間違い?   作:仁611

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11話

 

 

一度ホームに帰ると、フィンさん達を集めて彼女を紹介して、彼女の事や今後の方針や情報共有を行った…。彼女の情報は非常に大きな内容で、オラリオそのものが危険に晒されていると言う。

 

 

《1つ目》

クノッソスと言う人造迷宮の内容だった、規模はオラリオのダンジョンの周囲を囲む様に張り巡らされており、ダンジョンと同等かそれ以上の広さが18階層まで繋がって居る。

 

《2つ目》

クノッソスには拠点を持って居るのは、【闇派閥】であるイケロスファミリアとタナトスファミリアに【怪人】が2名との事…。

 

《3つ目》

クノッソスはダイダロスの末裔が『ダイダロスの手記』これを元に作り続けて居る。鍵は5つのみで、それが無いと入る事は不可能だろうと言う事だ…。

 

《4つ目》

タナトスファミリアには【呪術師】(へクサー)と言う神秘の発展アビリティを有する者が居て、不治の呪の武器を作っていると言う。

 

《5つ目》

クノッソスの資金源は、神イシュタルにソーマファミリアのザニスと言う男から、それに諸外国の貴族から投資されて居る。

 

《6つ目》

ダンジョンでモンスター達に襲われるモンスターが居るらしいが、中には人語を使って話したりする知性を持つモンスターを捉えて、怪物趣味の貴族に売りつけているらしい…。

 

 

モンスターが知性を持ち人語を理解する事、この内容には冒険者である我々には衝撃的な事だった…。知性を持つと言う事は獣人とさほど変わらない者も中には居るだろう…。アイズが凄く動揺して居たので、害意や殺意などを向ける者は、こちらも攻撃すると言う事でいいんじゃない? と伝えると他の者達も納得して居た。

 

レヴィスの話しを聞き終えて、早めに対処して行かないと手遅れになる可能性も十分存在する。彼女の護衛は基本的にLv4以上2名で行う事に決めて、ミアハファミリアに居る間は掃除など簡単なことをやってもらう様に伝えた…。

 

 

 

私は皆に彼女をお願いすると、ギルドに報告に向かったのだが偶然にもベル君が小人族? の女の子と仲良くダンジョンから出て来る所を見てしまい……泣きそう……。

 

 

「あれ?シオリ!! 何で泣きそう何ですか…紹介しますね、サポーターをお願いしてる」

 

「はっ初めまして…。ソーマファミリアのリリ、リリルカ・アーデと申します…ベル様のサポーターをやらせて頂いてます」

 

「え? ご丁寧に…私はミアハファミリア団長の【守護聖女】シオリ・カルナです。ベル君がお世話になってます」

 

「へ?……もしかして……」

 

「はい!ベル君の彼女ですよ」

 

「あう!! ベル様が【守護聖女】の彼氏……」

 

 

リリルカさんは、テンパって変な口調に成ったりしたけど根はいい子ぽいので良かった…。手段を選ばず略奪しますよって子だったら女の子歴1ヶ月では戦力不足だから少しホッとしたよ…。

 

お別れする前にリリルカさんの前で、不安にさせた罰としてキスを要求したら、最初はダメですよと言ってたけど腹を括り少し長めにしてくれた…。

 

2人は去って行ったが、リリルカさんはポツリとバカップルだと呟いて居たので、今までの行動を回想して見たが、人前で抱き着いたりキスしたりと確かにバカップルだなと少しだけ反省した…。

 

 

 

改めてギルドのカウンターで、エイナさんにロイマンさんを呼んで貰うと、奥に案内されて重厚な扉を潜り祈祷の間に通される。ここはどちらかと言うとダンジョンの雰囲気に似てる。

 

 

「無事だった様じゃな! 何よりじゃ」

 

「少しだけ確認しても良いですか? 宝玉がどの様に羽化するかをご存知なのですか?」

 

「それについては、分かって居らんが…。なのか心配事かの」

 

「お持ちするのは良いのですが…安全と言えるのかが心配でして」

 

「今は何処にあるんじゃ?」

 

 

バックパックを床に下ろして、パスを繋げて宝玉を取り出す。2人はその光景に驚きを隠せないで居るが、魔法みたいな物だった説明して納得してもらった…。

 

今回知り得た内容などを話すと、モンスターの件で神妙な表情に変わって無意識に心を読み取ってしまった…。彼等がその内容を話すかどうかを悩んで居るので、言って下さいと伝えた…。

 

 

 

 

 

ウラノス様が言うには15年程前から、彼等は確認されて居たのだとか、人語をダンジョンから産み落とされた時から、話す事が出来る者も居たりするとか…。

 

彼等の望みは人との共存で、敵対の意思もなくて神だからと言う事で攻撃して来る事も無い。そんな彼等を【異端児】(ゼノス)と総称しているのだが、どうにか彼等との共存を地上で成し遂げたいと考えて居る…。

 

 

「可能だと思いますよ? 当然難しい事は沢山有りますが、新種の獣人だと思えば良いだけですよね」

 

「くっくくく!! 君は変わって居るな」

 

「そうじゃの…お主が居れば出来る気がするの」

 

 

彼等に関わってるファミリアを紹介すると言う事で、2通の手紙とフェルズさんが作った魔導具の【眼晶】(オルクス)と言う通信機を受け取る…。

 

フェルズさんが言ってたファミリアに向かうのだが、直ぐ近くにある変態像が建ってるガネーシャファミリアから向かう事にした。門番にゼノスの件だと言うと直ぐに取り次いで来れ、ガネーシャ様の下に案内してもらう。

 

 

「初めましてガネーシャ様にシャクティさん。私はミアハファミリア団長のシオリ・カルナです…。フェルズさんに伺って来させて頂きました、これからは【異端児】案件など色々協力させて頂きますね」

 

「お主が【守護聖女】か…。俺がガネーシャだ!!」

 

「ガネーシャ様真面目にお願いしますね…。申し訳ありません」

 

「いえ…お気遣い無く……あの……彼等の今後についてですが、ある程度勝手をさせて頂きますが、ガネーシャ様の後ろ盾が在るかどうかは非常に大きいですね。端的に言いますと、人受けしそうなゼノスを3名程地上に連れて来て共に過ごします」

 

「ム! お主結構大胆だな……」

 

「まあ私は、人間の世界の異端児ですからね♪」

 

「貴女は、何故そこまで簡単に思い切れるのですか?」

 

「簡単ですよ! 自分の信念を曲げる様な事で無いなら、直感で決めてしたい様に好きに生きてるだけですから」

 

「くくくっわははは!! 気に入った」

 

 

ガネーシャ様はゼノスを地上に上げた際は、許可はあると言えばいいと仰られた…。軽く私の展望を話してから、ガネーシャファミリアを出る。ヘルメス様が居られるかは運次第だけど一応挨拶に伺う。

 

門番に伝えて居ると、3階の窓から女性が飛び降りるとこちらに歩み寄って来る。良く見ると【万能者】(ペルセウス)ことヘルメスファミリア団長アスフィ・アル・アンドロメダさんだった。

 

主神の執務室に案内されるが、執務室には視認出来ないけれども、間違いなく2人以外にも4人が戦闘待機している…。私は余りに失礼な行いに腹を立て、気付かれない速度で全員気絶させる。

 

 

「失礼では無いですか?本気で殺す気なら、貴方達は気が付く時には死んでますよ」

 

「そっそう見たいだね…申し訳ない、どうしてもロキとフレイア様の件があったから警戒してね」

 

「フレイアなら人として生きてますよ?」

 

「えっ! そうなのかい……この情報は出さない方が良いね」

 

 

彼が私を警戒したのは、何も【神会】だけが原因では無い様だ、心では大神ゼウスがベル君の義祖父(おじいちゃん)だと言う話しや、死を偽装して彼を見守る為にヘルメス様が彼の周りをウロウロして居るからだ…。

 

 

「ベル君に何かあれば、貴方は直ぐに死ぬでしょうが、それが大神ゼウスの指示ならば今度こそ死んで貰いましょう」

 

 

どうやらゼウスはベル君の動向を知りたいだけで、何かするならヘルメス様の独断になりそうだ…。アスフィさんの心の声が「行け! やってしまえ!」って言うのはどうなんだろう…。

 

 

「いや〜あはは…君は敵に回したく無いね〜」

 

「周囲を調べるのは構いませんが、手出しやプライベートの詮索をするなら対応しますね」

 

「はい…以後肝に銘じます」

 

「ところで、オラリオで不審な動きとかしてるファミリアは有りますか?」

 

「イシュタルが目の上のタンコブだったフレイア様が居なくなって、後釜に座ろうとテルスキュアのカーリーを、このオラリオに呼び付けてるってぐらいかな」

 

「闇派閥との接点があるファミリアですから、早めにイシュタルを消した方が良いですね…テルスキュアと言うと、アマゾネスの国で仲間内で殺し合うファミリアでしたよね?」

 

「ああその通りだよ…カーリーは殺戮や殺し合いが好きな神だからね」

 

「人間が自分の欲望で起こす事を見るならそれは止めませんが、作為的に神が人間にそう仕向けるなど完全な驕りですね」

 

「そこは確かにそうかもね…神は超越存在(デウスデア)と言われる自分に酔ってるからね」

 

【小人族】(パルゥム)が信じてる女神フィアナの方が、本当の神だろうね…。貴方達は神を改めて【ハイヒューマン】と名乗るべきです」

 

「これは手痛い指摘だね…。神は介入せずに傍観する者って事だよね、その通りだけどハイヒューマンか、確かにピッタリだけど良くそんな言葉思い付いたね」

 

「私がハイヒューマンですからね? 私は神を裁けるけど、自分は神だ何て言うつもりは無いし、あなた方が言う【神の力】(アルカナム)も持ってるけど、私は人間ですから」

 

「きっ君は本当に人間かい?」

 

「さっきも言いましたがハイヒューマンですね♪神何ていつでも成れますしね」

 

「シオリ君には、常識が通用しないんだね…」

 

 

私はヘルメス様に今後も仲良くして下さいと言うと、少し顔が引き吊っていて「お手柔らかに頼むよ」などと言われたが、まだ何も頼んで無いのに失礼ですね…。

 

 

 

 

 

ヘルメスファミリアを出てからは、少し気になって居るイシュタルファミリアの動向である。繁華街にあるイシュタルの本拠地、宮殿ベーレト・バビリの近くで気配を消して色街を観察して居る…。

 

色街は男性達には欠かせ無い場所だとは思う、元々男性だった頃から特に風俗に興味は無かった。女性に成ってからは自分のガードが固いのか緩いのかは定かでは無いけど、アマゾネスと言う前世では存在しない種が居る事もある為に、双方が必要としているのかも知れない。

 

窓辺に腰掛け外を見詰める【狐人】(ルナール)の少女が目に留まる、憂いを帯びて居てどこか儚げな姿…。心の声が聞こえて来てしまい思わず駆け寄った。

 

 

「こんばんわ♪可愛い狐さん!」

 

「!! この様な場所に、女性の方がいらっしゃるとは思いませんでした…」

 

「あなたも女性ですよね! 貴女の願いを1つだけ叶えて上げます、さあ! あなたの心の声を口にして下さい…」

 

「———ッ!! わっ……私は、ここから抜け出したい…です」

 

「ではその願い……叶えましょう」

 

 

——————

 

サンジョウノ・春姫 Lv1 狐人

イシュタルファミリア

 

力:H157

耐: I 68

器:G211

敏:H145

魔:B734

 

 

《魔法》

【ウチデノコヅチ】

・15分間、ランクを1つ昇華させる

長文詠唱

「大きくなれ 其の力に其の器——数多の財に数多の願い。鐘の音が告げるその時まで——どうか栄華と幻想を 大きくなれ—神を食らいしこの体——神に賜いしこの金光—槌へと至り土へと還り——どうか貴方へ祝福を—大きくなぁれ」

 

《スキル》

 

 

——————

 

 

彼女の恩恵を横にある灯篭に移してしまうと、首にされてる追跡の魔導具を【カット&ペースト】で外してしまう…。彼女は首にあった筈の物が突然無くなってしまった事に驚き首を触る。

 

 

「次にあなたを何処にお送りしましょうか?行ける場所が無ければあなたが望むまで、側に居て構いませんから心配は要りませんよ…」

 

「あの……お側でご恩を……」

 

「恩など誰に在るのですか?私はあなたに触れても居ませんからきっと、優しい神様があなたの願いを叶えたのでしょう」

 

「では…私があなたと一緒に居たいからです!!」

 

「分かりました…行きますよ」

 

 

私は彼女をお姫様抱っこして屋根を翔けて行く、月が凄く綺麗で先程までの曇った彼女の顔が晴れやかな笑顔に変わる…。この力で一番嬉しい使い方をした。

 

ホームの玄関を入って食堂に行くと、みんなで私の姿を見て溜息を吐くのだが何で…。「貴女今度は狐を拾って来たの」そう言われると確かに最近は人や元神を拾って帰る…。

 

恩恵は一応私が居れば、いつでも消せるから授けておいた方が良いのではとなり、春姫は今日からミアハファミリアの団員と成った。彼女にはミアハ様の診察の補助を頼んで見たが、男性の肌を見たら気絶してしまうと言う本当に元娼婦か疑った…。

 

彼女にイシュタルファミリアの話しを色々聞くと、イシュタルは自分の命令に異議を唱えた団員を、魅了で言う事を聞かせるそんな神らしい…。春姫はいつも守ってくれる姉貴分が居たらしく、その人が正にそうだと言う話だったので、名前を聞いて再び繁華街に向かう。

 

 

 

 

 

 

ストーリー分岐点導入

  • ベル・クラネル死亡
  • ベート・ローガの逆襲
  • エニュオの上位存在の有り
  • アリアとアイズの真実の関係
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