『カット&ペースト』ダンジョンで好き勝手やるのは間違い? 作:仁611
最近は『神秘』の発展アビリティを上手く使う為にも、同じ神秘を持つアミッドに色々聞いたり、本屋に行き文献を探して回って居る。自分の能力である『カット&ペースト』に関しても新たな事実を発見したのだ…。
A地点でカットしてからB地点にペーストすると、瞬時にその場に移動すると言う謎の現象が起きる。この謎現象を『真実の魔眼』で鑑定しながら行うと、AとBの両方にパスが出来て、一瞬ではあるが1つしか無い物体が2つになっていた…。
パスを頑張って捕まえる為に、1万4521回『カット&ペースト』を行ったが遂にパスを捕まえた!?捕まえたパスをAの箱に付与して、もう一方をBのウエストポーチに付与してみた…。
ポーチに小石を入れると、A・B両方に小石が存在する状況が出来上がったのだ…。箱から小石を取り除くと小石は無くなった、どこで○ドアが創れる?付与したパスをポーチから別の箱に付与して、冒険ではあるが命綱のロープを柱に縛って入って見た…。
Aの箱からBの箱に移動が成功した、ただパス内部は正直に言うと気持ち悪い、思考が重複する感じで長居すると精神崩壊しそうだ。俺はその後パスを3つだけ捕まえる事に成功して、精神的に疲れ果て食事を忘れそのまま眠ってしまう。
翌日の朝
朝一目が覚めて直ぐに、パスの一つを大きな樽と指輪に付けると、残りは互いに、どのパスが夫婦なのかが分かるように、色の組み合わせで分別したガラス玉に付与して、探索の準備を済ませてから、昨日の箱の片方のパスだけバックパックに付与する。
「おはようナァーザさん!今から深層探索に向かうので、今日は遅いか若しくは帰れないかもです」
「へ?ちょ!?待ちなさぁあい」
俺は後ろから聞こえる声を無視して、急ぎダンジョンに向かって走って行く、途中の屋台で食べ物をかなり多めに買い込んで行く。1階層から17階層までは真っ直ぐ下層へと向かう。
17階層の『嘆きの大壁』では
俺は最近気が付いて居るが、意識しない様にしてた事があるのだ…。仕草が女の子に成って来てる事が良くある、髪をかき上げたり内股だったり、ミアハ様にパンツを見られて恥ずかしくなったり。
「ぅぅッ//何でだよぉ〜」
その後、自棄に成って魔石ごと斬り裂き進んで行く中、ドロップアイテムだけパスが無いバックパックに詰め込んで下層に進む。50階層に辿り着くと、大勢の気配を感じたので、気配を殺して51階層へ進む事にした。
「多分遠征だろうな…この階層ならロキファミリアかな?」
面倒になりたく無い俺は『カドモスの泉水』採取の為に急いで行く、泉は3箇所存在するらしいのだが、そこには
だが強竜が居なくて、『カドモスの皮膜』のみが落ちて居たので、警戒を強めてから目的を果たす。カドモスの泉の上段が源泉で下段は溢れたのが溜まる場所の様だ…。
下段にパスが繋がった指輪を泉に小さな穴を開けてはめ込む、これで冒険者には気付かれないだろう。泉水を瓶に汲み取ると目的を果たした俺は、上層に向かって採取しながら帰ろうと思い立ち上がる…。
3組の気配がこの51階層で個々に泉方向に進む気配を感じ、俺は気配を消して岩陰に隠れる…。そこにはロキファミリアの
【剣姫】がキョロキョロし始めこちらを見てる、気付かれたかなと思って諦めて出て行く事にした…。【剣姫】は腰に有る剣に手を添えて居るので、両手を上げて彼女達の前に行く。
「貴女……誰?」
「何で隠れて居たのかしら?」
「えっと…1つ目はミアハファミリア副団長のシオリ・カルナで、2つ目は面倒ごとになるのを避けて隠れた、かな?」
「ミアハファミリア?最近デュアルポーションで有名に成ってる
「今まさに、その最中と言えば分かるでしょう?」
「確かに、この階層に居る時点で詮索したくなりますね」
「ええ〜何で〜別にやましく無いなら堂々としてれば良いのに?」
「他の……団員は?」
「1人ですから居ませんよ」
「「「この階層に1人!?」」」
「凄い……私でもしない」
俺は一先ず害意が無い事を納得してもらうと、カドモスの泉水について話が有ったのだが、その内容は正直に言うと承服しかねる案件で有る為、ロキファミリアの他のメンバーが泉水の必要量採取が出来てる事を願った。
「ぎゃあああああ!?」
「「ラウル!?」」
「ラウルさんに何が…」
「直ぐ…行こ」
「私も、一応行きますね」
俺達は急ぎ合流すべく分岐する道に向かった、そこに現れたのは
「誰だそいつは?」
「君は確かミアハファミリア副団長だったかな?」
「ええ!よくご存知で、それより彼は何でその様に?」
「ラウルは、芋虫の様な新種のモンスターが吐く酸にやられてね」
「ハイポーションを掛けますが、そのまま走っていて下さい」
俺は手持ちのポーションを取り出し彼に掛ける、直ぐに傷は治って行くが、腐食性の酸と言う事は武器も溶けるのでは?参ったなぁ〜魔法まだ使った事無いけどやって見ようかな…。
「クソ!?前も後ろも居やがる」
「『憤怒せよ大地、響く激情の想い、喝采せよ』『雷獣の牙で敵を噛み砕け』【怒涛の壁】【雷獣の舞】」
「凄いです…」
魔法は土属性で四角い箱を作ると、内部には雷属性で蹂躙する様に展開する事で、内部は雷が暴れ生物は完全死滅する。前方が終わると後方にも展開して殲滅すると、俺達は50階層へと急ぎ走り抜ける…。
彼等が野営地にして居た場所は、新種モンスターに囲まれ結構なピンチ見たいです…。ロキファミリア何とか死人が出ては居ないが、それでも苦しい状況なのは変わらないのだから介入するしかない…。
「誰でも良いから、水魔法で相手側を水浸しにして下さい!?」
「「「「は?誰!?」」」」
「早くしろ!」
俺は、水浸しの新種モンスターを雷魔法で纏めて感電死させる。これで終わりかと思って居ると、野営地とは反対側の壁からは巨大な雌型の新種モンスターが出現した…。
あんなでかいのが爆発すると、酸で大多数の被害が出るだろう…。悩んでる暇は無いよなぁ〜あんまり化学の力を見せたく無いんだが、人命には変えられない。
「溶けて良い強固な槍を何本か下さい!?」
「「「へ!あっはい」」」
俺は皆を守る様に土魔法でカマクラの様に囲むと、砲身の様な箱型の筒を、雌型の真ん中狙いで形状を展開する。筒に槍を大量に詰め込み、バックラー(盾)で蓋をして、雷魔法をイメージ通り操作することで磁場を生み出せば、即席のレールガンの完成だ。上手く行って来れ…。
高出力だった為に、砲身は射出の衝撃で吹き飛ぶが長めに形成したその先からは、とんでもない金切り音と共に槍の弾丸が、雌型モンスターを蜂の巣にして爆発する。
周囲のモンスターは巨大な雌型モンスターの酸で溶けて行く。こちらは壁が溶けて行くが、怪我を負う者も居らず無事戦闘は終わった…。
「疲れた〜」
「凄い…強いね、1人で…殆ど倒した」
「化学の応用だからね…それより重傷者は居る?エリクサーあるけど必要かな?」
俺が聞くと【剣姫】は【勇者】と
「君には感謝し切れないよ、団長として団員達の命を守って来れた事を、本当に感謝している!ありがとう」
「私の方からも、仲間を救って来れた事に礼をしたいと思っているのだ、お主が居なければどの様な惨劇に成った事か、本当に感謝する」
「最後の攻撃凄かったよねぇ〜ドカアアアン!?って言ったと思ったら、凄い金切り音と一緒に槍が飛んでったんだもん!」
「すみません!?大量の槍の消費をさせてしまって」
「いや良いよ…ここの物資を捨てる覚悟で、一部の1級冒険者以外は全員退避させる気だったから、物資が残ってる方が何倍も損失は少ないからね」
その後は、怪我は俺の持つポーション類がかなり役立ち、現状無傷と言っても過言では無い…。だが野営地の守備を行った者達は4割以上が装備を失ってしまう。
本当はバックパックを通過すれば取りに行けるけど、それしたらかなり面倒になるよなぁ〜残りのメンバーでも十分に戦力は有るだろうから頑張って貰うか…。