『カット&ペースト』ダンジョンで好き勝手やるのは間違い?   作:仁611

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4話

 

極彩色の魔石を全て回収すると、俺は何故か歓迎会の様な宴を開かれて居るのだが、本当は今すぐ帰りたい…。お風呂に入りたいし、ご飯が美味しく無いんだよ〜

 

ロキファミリアとか、結構面倒くさい事が起きそうな気がして関わりたく無い…。それに読心術の効果で男性団員の下心が気持ち悪い、ミアハファミリアは、15人全員が女性と言う状況の為に、そう言った事が無くて本当に良かった。アミッドが改宗の時に男性団員も希望したらしいのだが、下心が丸出しで却下されたらしい…。

 

お風呂は女性に成ってから、入りたい欲求が凄く強く成ったり寒がりにも成った。仕方ないので土魔法で即席のお風呂を作って、水魔法が使える方に頼んで水を貯めて貰う、借りて来たミスリル製の盾に雷魔法を流し続けると、熱を持ちあっと言う間にお湯に成った。

 

周囲には壁を作って居るので、覗きの心配も無いのでこれから入ろうとして居ると、アイズ達が何をしてるのか見に来たので、お風呂だと言うと入りたいと言う事なので、許可をするが温度維持が難しいから真横に追加で熱湯を貯める水槽を作って、注ぎ足しが出来るようにして置いた。

 

水浴びでみんなはいつも凌いで居るのだとか、正直それは耐えられそうに無いので大型ファミリアも大変だなと思う。シャンプーはみんながお風呂を入る準備してる間に取って来た。

 

その時にアミッドに会って、3日程帰れないが心配しないでと伝えて逃げたのだ。ロキファミリアの女性陣がやって来たが、リヴェリアさんだけ後で、入らせて欲しいと言われたがそれも了承した。

 

 

「ねえねえシオリ〜これは何?」

 

「シャンプーですよ?髪専用石鹸ですね!髪を身体を洗う石鹸で洗うとどうしても、必要な油分なんかも失って髪が痛むので作りました」

 

「良いなあ〜売ってないの?」

 

「そうですね…流石に売る程は作れないですから」

 

「これ凄く良い匂いがするわね」

 

「花の油分が含まれてますから、その香りですよ」

 

「欲しい…」

 

「今度1本だけなら上げますよ」

 

「「「「「「ええ〜1本?」」」」」」

 

 

今回持って来ていたシャンプーも、かなりの量が減ることになったのだが、ロキファミリアは女性の方が割合が多く、今回だけでも60名は居るので当然ではあるが、幾らお徳用サイズみたいな入れ物だけど、男性分までは無いだろう。

 

お風呂を上がるとついでなので、反対方向に男性用を作ってあげてから伝えると、性別関係なく遠征時にお風呂だあああ!?と興奮気味に感謝された…。

 

 

 

リヴェリアさんがお風呂を上がると、幹部達がテントに集まりそこに呼ばれた。概ねカドモスの泉水と今回の単独深層探索だろうけど、そんなに欲してる情報無いけどな〜

 

 

「改めて挨拶させて貰うよ、ロキファミリア団長フィン・ディムナだ、今回は助けて貰うだけで無く深層でお風呂に入れる何て思わなかったよ…。団員も気分転換に成った様でそれにも感謝してる」

 

「ではこちらも、改めて名乗らせて頂きます!ミアハファミリア副団長のシオリ・カルナです。偶然居合わせただけですし、お気になさらないで下さい、お風呂は私が入りたかっただけですしね」

 

「ワシはガレス・ランドロックじゃ!ワシらドワーフと言えど、風呂に入ればスッキリするぐらいじゃ、カルナには感謝しとるぞ」

 

 

「私はリヴェリア・リヨス・アールヴ、私達エルフは湯浴みを神聖視する傾向がある、お主のお陰で他のエルフもさぞや感謝して居るだろう」

 

 

その後も紹介が続いた、アイズ・ヴァレンシュタイン、ティオナ・ヒリュテ、ティオネ・ヒリュテ、レフィーヤ・ウィリディス、ベート・ローガと全員紹介されたがベートさんは本当に名前だけだった。

 

 

「君に相談なのだけど、君の持つ『カドモスの泉水』を買い取らせて来れ無いだろうか?」

 

「それは、ディアンケヒトファミリアのクエストでしょうか?」

 

「そうだね…本来なら同じ医療系ファミリアに、頼む事で無いのは理解して居るよ。だから通常相場より、かなり割増で考えているつもりだよ、クエスト失敗は探索系で名前を売る我々に取って死活問題でね…。恥を忍んでお願い出来ないだろうか」

 

「本当はあんまり気は進みませんが、貴方達の気持ちも十分に理解出来ますから、因みに量はどれ位足らないのですか?」

 

「それがだね…容器が先の戦闘で破損してしまってね、出来たら全部でお願いしたい」

 

「そうですか、では100Lですが良いですか?」

 

「「「「「え!?」」」」

 

「そんなに有るのかい?荷物全て泉水なのかな…」

 

「日帰りのつもりで来てましたから、他はポーションとかですよ」

 

「ガハハハじ!面白い娘じゃの」

 

「50Lでお願いするよ、流石にそれ以上はクエスト外に成るからね」

 

「分かりました、金額は通常で構いませんよ?」

 

「それでは君が大損では無いのかい?」

 

「損を取って得を取るですよ♪ウチのファミリアも医療系ですから今後も、ご贔屓宜しくお願いします」

 

「ありがとう…ロキにその様に伝えて置くよ」

 

 

プチ商談が終わると、今回の戦闘での槍を射出した物は詮索も口外もし無いで来れるらしい。ただ疑問視されたのはLv4である事だ、だからLv4でも実際の強さはLv7ぐらいだと言うと、ベートさんがふざけんじゃねぇって言ってくるが、理解が出来ないからと言って相手を責めるのは子供のする事ですと、その言葉を批判する。

 

 

借りたテントで寝泊まりして、翌日は一気に18階層まで上って居たのだが、ロキファミリアの団員達が相当数が毒に掛かり、通常の毒では無いのでアミッドか特効薬を購入する必要があるらしい…。

 

そこでこの中で一番速く地上の往復が可能なのは、間違いなく俺だろうから、アミッドを連れて来ると約束して野営地を離れる。18階層で人目に付かない場所を探し、土魔法で四方を囲むとバックパックの中を通過する。

 

 

「アミッド居るかな〜」

 

「はい!?お帰りなさい…どうして部屋から出て来たんですか?それに一昨日も、言葉を投げ捨てる様に出て行かれましたし」

 

「特殊な魔導具で帰って来たんだけど、今訳有ってロキファミリアと18階層に居るんだ…ただ団員の多数が毒に掛かってしまって、アミッドを呼びに来たって訳だよ」

 

「余り説明に成って居ませんが、分かりました直ぐ準備して来ます」

 

「ごめんね!忙しいだろうに」

 

「いいえ…命の方が重みは遥かに大きいですから」

 

「アミッドのそう言う所、尊敬するよ」

 

「———ッ//」

 

 

アミッドは耳まで真っ赤にして自室に逃げて行った…。その間に俺は、ナァーザさんに説明をざっくりしてから18階層に戻る。戻りが速すぎる件は、詮索しないで貰うつもりだからとアミッドにも伝え、ロキファミリアの野営地に向かって行く。

 

 

「「「「「「え!?」」」」」」

 

「お待たせしました」

 

「どちらですか?」

 

「あっ!?はいこっちです」

 

「ねえねえ!シオリ?速すぎるけど、どうやってこんなに速く来たの?」

 

「女の子には秘密が付き物ですよ♪」

 

 

やってる事はキモイけど、実際見た目だけならアイズにも負けて無いと俺の主観では思う…。ナルシストじゃないからね、姉も読モで結構人気が有ったし、唯我独尊がネックの姉より周囲の受けは良いはず。

 

アミッドの魔法であっと言う間に回復し終わると、時間的には今日はここで野営するらしい…。本当は帰っても良かったが、ここまで付き合ったのだから地上まで付き合おう。

 

アミッドも怪しまれない様に、一緒に一泊する事に成ったがどこかアミッドは一緒に寝るのが嬉しそうで、今回は心を読み取ってはいけない気がして辞めておいた。

 

 

 

翌朝に成って皆で地上を目指して居たら、1級冒険者は手を出さず見ていたのだが、ミノタウロスの群れが居てこれならと言い、ベート・ローガ、ティオネ・ヒリュテ、ティオナ・ヒリュテ、アイズ・ヴァレンシュタインが参加したが、相手の力差に恐怖したのかミノタウロスが一斉に逃げ出す。

 

これはまずいと俺も討伐に参加しようと、電気の力で磁場を生み出すと超高速移動で、ミノタウロスを追って行くのだが、どうしてだか1体だけ真っ直ぐ上層へ向かって行く、新人冒険の気配があるのでまずいと思って、更に出力を上げると途中アイズさんを追い抜く際に、少し弾き飛ばしてしまうが後で謝ろう…。

 

行き止まりの最後の曲がり角を曲がると、ミノタウロスが新人冒険者を襲おうと腕を振り上げて居る。抜刀と同時に斬り上げを行いそのまま袈裟斬りすると、ミノタウロスは叫びすらあげずに何等分かに成って絶命する。

 

目の前には返り血が掛かってしまった少年が居て、固まったままでこちらを見つめて来る。俺は近寄って少し彼を覗き込む様な感じで首を傾げながら彼に話し掛ける…。

 

 

「大丈夫?」

 

 

手を差し出しながら髪を耳に掛けて、彼の返事を待つのだが彼は「ほ」「ほ?」「ほ」??なんだと思って居ると、急に立ち上がって彼は叫んだ…。

 

 

「ほああああああああああああ!?」

 

 

あれ?まあ気が動転してもおかしく無いだろう、5階層に居るって考えたらミノタウロスは、相対したら100%死が待ってると言うのが、一般的な結果だからな…。

 

 

「くっくくく!お前何逃げられてんだ」

 

「アイズさんさっきはごめん…急いでたとは言え」

 

「うんん……間に合って、良かった」

 

「そうだね…本当に良かった」

 

 

彼は後数分遅ければ死んでいただろうな、あの時本気で走って良かったと安堵して居る、一歩間違えば彼の所属ファミリアに何を言われるか分からない様な事だったし、彼がトラウマにならない事をただ祈るだけだ手。


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