『カット&ペースト』ダンジョンで好き勝手やるのは間違い?   作:仁611

7 / 12
7話

———ベル・クラネル

 

今日は、この前のベート・ローガの件で傷付いて居るだろう白髪赤眼の少年を探して居る。ベートさんが暴言を吐いてた日に彼は、カウンターで悔しそうにして居たのを見掛けて居たから気になっていた。

 

 

ギルド職員に聞くと、ベル・クラネルと言う少年は以前助けた日にギルドに血塗れで現れて、俺の事を聞いて居たらしいので、彼もお礼を言いに来るのかと思って居たが、一向に現れない上に探して見つけると何処かに行ってしまう…。

 

避けられて居るのだろうか?担当職員のエイナさんに謝罪したいからホームの場所を聞き、夕方頃に会いに行ったのだ…。ホームは廃墟だったのだが、気配は人が1つと神が1柱を地下に感じて、少し大きな声で「すみませ〜ん!」と言うと、小さなロリ神様が現れた。

 

 

「初めまして私は「知ってるよ!カル某!」そうですか…某?一応ではありますが、ミアハファミリア団長シオリ・カルナと申します。神ヘスティア様で宜しいでしょうか?」

 

「ああ!僕がヘスティアだよ…それでどんな用だい?」

 

「以前彼が、ミノタウロスに襲われたのはご存知ですか?」

 

「一応は聞いてるよ、君が助けて来れたんだって?それには感謝してる…けど!!僕のベル君に唾付けようったってそうは行かないよ」

 

「何を勘違いしてるのかは、聞かないで置きますが、今回はベート・ローガの発言で、彼は傷付いただろうと思って伺いました」

 

「正直に言うと、ベル君はその事を話して来れて無いんだよ…僕もその事を聞かないって決めてたけど、そう言う事だったんだね」

 

「彼と少し、話しをさせて来れませんか?ヘスティア様が居られて構いませんから」

 

「じゃあ、付いて来て来れるかい!」

 

 

ヘスティア様はそう言われると、地下室に案内される。ここはなけなしの男心が擽られる、秘密基地の様なホームだなぁ〜最近は泣けば泣くだけ、男である何かを失って行く気がしてる…。

 

 

「え!?かっ神様、何でここにカルナさんが居るんですか!?」

 

「君を……心配して来てくれたらしいよ……ぐぬぬぬぬ…ミアハ2号恐るべし…僕も修行を付けて貰えば…」

 

 

「初めまして「すいませんでした!」良いよ気にしなくて…君があの時感じた恐怖は、決して臆病だからとかそう言う物では無いと思うからね。臆病な心は、とっても大事な物でもあるしね♪そこから先に進むのには勇気が必要だけど、君みたいな純粋そうならきっと大丈夫だと思うよ…。

 

それにヘスティア様は、君がとっても大切みたいだから、あんまり心配掛けないように心掛けて、心に有る自分の目指す物を大切に前向いてたら良いと私は思う。

 

歩幅は狭くても躓いて少し下がっても、前向いて生きてれば君は十分に強いと胸張れると私は思うんだ…。エイナさんに強い男になったらって言われたんでしょう?何を目指してるかは聞いて無いけど、本当に強いって言うのは、自分の信念にひたむきに向かえる人だと思うからさ♪頑張ってね?」

 

「はい!//ありがとうございます」

 

(綺麗で凄い人だなぁ〜頑張って…カルナさんの隣に立てるオトコになるんだ!)

 

待て待て!おい!?心ダダ漏れだし…もしかして…イヤイヤ無いな、見た目は美少女かもだけど中身これだし、いやその前に彼は中身知らないからな…。

 

この日から、何があっても彼の心だけは覗かないと決めたのだが、彼は純粋過ぎて、隠そうと思って無いのか聴こえて来てしまう(あっ今の笑顔可愛いなぁ)やばい//恥ずかしくなって来た…。

 

 

「ヘスティア様、お時間頂きありがとうございました」

 

「こちらこそ、さっきは変な態度取ってしまってごめんよ」

 

「いえ!気にしてませんから」

 

 

俺がヘスティア様に対して柔らかく笑うと、横から遂に言葉にされてしまった(憧れだと思ってたけど…好きだなぁ〜僕にあの笑顔をずっと向けてて欲しいなぁ)やばい相手が男だけど、ここまで純粋に好意を向けられて、仕草とか行動を見られてるって思うと恥ずかしくて堪らない…。

 

 

「では…私はこれで失礼しますね」

 

(もっと一緒に居たい……でも恥ずかしくて上手く話せないし)

 

「ああ!今日はありがとう…君には感謝してるよ。ミアハにも宜しく言っておいて来れないかな?今度一緒に飲みに行こうと、一緒に伝えておいて来れるかい?」

 

「ええ!分かりました…。ではお邪魔しました」

 

「僕、上まで送ります!」

 

 

俺は遠慮したいがほんの1分の我慢だから妥協したのだが、この妥協がもはや男だと言い張れなくなってしまうとは…。教会の入り口で、振り返りお礼を伝えると笑顔でお別れを口にする…。

 

 

「ありがとう♪ではこれで「あの!」——ッはい?」

 

「今度の日曜、防具を見に行くんで付き合って下さい!?」

 

 

俺は彼の気迫にビックリしてしまい「はぃ…」何て返事してしまったのだ、何これ…彼が主人公なら俺ヒロイン?帰り道の記憶は無いし、ホームは工事中で黄昏の館で寝泊まりするのに、ホームに行ってしまうし…。これじゃあ只のオレっ娘だよなぁ

 

 

翌日の朝

 

「ねえねえシオリ…昨日の夕方何かあったの?」

 

「シオリ…変だった」

 

「そうね、心ここにあらず……恋!?」

 

「ええ!?シオリさん誰に恋してるんですか!どこの馬の骨です!」

 

「———ッ//イヤイヤなっ無いから!?まあ昨日はちょっと、自分の黒歴史を振り返って落ち込んでただけだから…」

 

「「「「黒歴史?」」」

 

「黒歴史って言葉もしかして無い?え〜と…自分の超闇に葬りたい恥ずかしかったりする事って言葉かな?」

 

「言い得て妙ね、その言葉!今度から使わせて貰うわ」

 

「ええ〜そんな黒歴史になる事ってないでしょ〜」

 

「アンタは寧ろ多いと思うわよ?」

 

「ええ〜酷くないティオネ!」

 

「私は黒歴史に当たる事が多過ぎます……」

 

 

レフィーヤの闇が少し見えたのと、最近アイズ至上主義が俺も含まれ始めてる。アミッドとナァーザさんは、朝はお店の準備が忙しくて大変そうだから、2人で半分に出来るよう新規団員の募集を大量に掛けている。

 

 

 

改築中のホームは、土地がかなり大きいので余裕はあるが、鍛練用の敷地や遠征時の集合場所に材料搬入などを考えて、丁度ホーム後ろには裏路地を挟んで大きな空き地が有るので、そこを買い上げて団員用の居住エリアとして建設している。

 

現在のホームを病院の様に改築して、大きいので調剤室を3倍にしたり食堂の6倍・会議室5倍・主神執務室2倍・団長執務室3倍・副団長執務室3部屋追加・談話室5倍・図書室を10倍、各所を大きくした。

 

その為に家具を買い替えたり、黄昏の館の売買契約や引っ越し作業などで大忙しだった。全てが終わると、俺は改築費用を払ったのに資産がとんでも無い金額に成ってる…。

 

 

 

《ミアハファミリア収支》

 

〜1カ月〜

(医療部門)

【出費】

材料費:0 ヴァリス

人件費:6,500,000 ヴァリス

※1人25万ヴァリス、別途特別費有り

 

【利益】

売上げ:25,000,000 ヴァリス

 

【純利益】

純利益:19,500,000 ヴァリス

 

 

(ファミリア維持費)

設備費:200,000 ヴァリス

食材費:1,000,000 ヴァリス

税 金:300,000 ヴァリス

合 計:1,500,000 ヴァリス

 

(探索部門)未遠征の為に見込額

【出費】

食 費:0 ヴァリス

※魔導具にて毎日帰れる為に不要

消耗品:200,000 ヴァリス

回復薬:0 ヴァリス

 

【利益】

(下層遠征)37階層〜

魔 石:300,000,000 ヴァリス

採取品:50,000,000 ヴァリス

依 頼:4,500,000 ヴァリス

(上層遠征)19階層〜36階層

魔 石:35,000,000 ヴァリス

採取品:7,000,000 ヴァリス

依 頼:1,000,000 ヴァリス

 

【純利益】

純利益:397,300,000 ヴァリス

 

 

この数字はフィンさん曰く、探索系ファミリアが飛び付きたくなる数字らしい。ミアハファミリアは医療系ファミリアだから、回復薬の費用が必要無いのが非常に大きいだろう。

 

年間で遠征に4回程行く予定だとか、1年で約16億は見込めるのに武器や装備の整備費用が個人なのはかおかしいだろ…。ボーナス支給するのが良いのでは?

 

 

 

医療系だけでも、これからもっと伸びるだろうからお金貯まる一方だよなぁ〜魔法部隊の魔法石に弓部隊の消耗費に武器の整備費の支払いはファミリアだな…。

 

破損に関しては審議して決めるように話し合おう。そろそろ【怪物祭】(モンスターフィリア)だから調合を自動化出来る魔導具とか出来たら、みんなもっと自分の時間出来て遊びに行けるかな?

 

材料さえ投入すれば、工程は決まってるから出来る気がする。回復薬は工程其の物は簡単だし、鑑定で数字なんかも手帳にあるから作ってしまう事に決めた…。

 

 

 

———化学の時間

 

《ろ過》

液体と固体を分ける

《分離》

混合液から純物質を取り出す

《精製》

物質から不純物を排除し純度を上げる

 

※電気は魔石と魔法石で代用して製作

※大量の発展アビリティを使い器具は自家製

 

徹夜をして1号機〜10号機までを作り上げ、部屋は散らかり放題に成ってる…。調合室に持って行き材料をどんどん入れて行くが、魔法なので無音で稼働し始める。

 

鑑定を使って欲しい物質かどうかを確認して行くと、問題なさそうなのでそのまま調合して行き、低回復薬・高回復薬・万能薬・精神力回復薬・二属性回復薬を全て1人で完成させる事が出来た…。

 

純度が今までの回復薬の約2倍に成って居たのには驚いたが、流石化学と前世の世界に陰ながら尊敬の念を送る。ナァーザさん達が起きて来て、俺はいつも販売する量を既に超えた量を作り始めて居るのを見ると怒られた…。

 

 

「あの…シオリこれ何でこんなに純度が高いの?」

 

「確かにそうですね…全て2倍は効果が上がってますね」

 

「携帯し易くなると思いましてですね……駄目でしたか?」

 

「「そうじゃ無くて(そうでは無いです)」」

 

「え?皆さんが休む暇なく頑張ってるから、休める様に魔導具を開発してこうなりました」

 

「腑に落ちないけど、貴女の気持ちは凄く嬉しいよ」

 

「それは良かったです…【怪物祭】も近いですし、皆さんも偶には休んで下さいね」

 

「これなら、基本的には店番と常駐で数名居たら大丈夫ね」

 

「やった〜地獄の毎日から解放だぁ〜」

 

 

この日からシフトで代わる様に成って、ダンジョン探索に行ったり休みを謳歌出来る環境に変わった。

 

 

 

 

数日間ダンジョンに秘密基地の様な場所を、18階層・37階層・50階層にそれぞれ、土魔法と鍛治アビリティを使って建設した。51階層で【強竜】(カドモス)と戦っている時に、ふと自分の武器や防具の整備をした事が無い事に気が付く…。

 

 

 

【オートクレール】《神剣》

シオリ・カルナ専用武器

光属性・完全不壊属性

※『純潔』と言う意味の剣

 

 

 

俺は自分の武器が特別な事に気が付いたが、下手にへファイストス様に目を付けられない様にしないとな…。これって防具は普通だよな?不安に思いながら鑑定をする。

 

 

 

【アイギス】《神具》

シオリ・カルナ専用防具

胸・腰・肩(軽鎧)

光属性・完全不壊属性

※異常無効・非装備時も発揮

 

 

 

内容を見て「へ〜」っと素っ気なく口にするが、まさかの装備して無くても異常無効なんだね…。俺専用だけど他の人が装備したら死ぬとか無いよな。

 

 

 

 

【強竜】3体を倒して『カドモスの皮膜』を回収して、58階層のヴァルガングドラゴン《砲竜》を倒しに52階層へと降りる。階層無視の砲撃が58階層から撃ち込まれ、直感のみで躱すと穴に向かって落下して行く。

 

58階層に向かう空中では【竜の壺】と言うだけあって、イル・ワイバーン《飛竜》が蜂の様にかなりの数が襲い掛かって来る。全ての飛竜を蹴り落とし58階層に辿り着くと、そこには10Mはある大紅竜が鎮座して居たので雷魔法を使い空中で超光速で脳天を貫く…。

 

ドロップアイテムや魔石を回収して行くが、回収してる最中に次が産まれるので、面倒になり壁をあらゆる魔法で撃ちまくる。地響きの様に地面が揺れて、骨の恐竜の様なモンスターが出現したので鑑定すると【ジャガーノート】と表示されるがLv9とか馬鹿な数字が表示されている…。

 

攻撃が効くか分からないが、本気で攻撃してみたら恐らく3階層分は崩落してしまう。倒したのか確認に行く訳にも行かないので、回収の続きを行なってから50階層を目指して行く…。

 

 

「結構人間辞めてるよな…」

 

 

1層ずつモンスターを倒して登って行くが、既に1万体以上は倒しただろうか、肉体は平気でも精神的に疲労困憊だなぁ〜話し相手に今度からはアイズ達と行こうかな…。

 

 

 

 

 

50階層に設置した、簡易基地に魔導具で認証して扉を入って行く。中にある何処で◯ドアをくぐると執務室の暖炉に出るが、早めに違う場所にパス繋げないと寒く成っても暖炉が使えない…。

 

 

「誰か手伝って〜」

 

「どうしたの〜」

 

「丁度良いとこに居るね♪ちょっと探索行ってきたけど、バックパックが多過ぎて1人で換金に行けなくてね…手伝ってくれないかな?」

 

「何個バックパックがあるんだ?」

 

「18個かな?51階層から58階層までの、全部のモンスター倒して来たから多くてさぁ〜9人ぐらい手伝って欲しいかな?」

 

「「「「「は?」」」」

 

「シオリってちょっとズレてるよね?」

 

「そうねシオリはよく喋るアイズね」

 

「私…ズレてる?」

 

「ごめんなさいアイズに失礼よね」

 

「そうだな、アイズはここまで非常識では無いからな」

 

「でっでも凄いですよねシオリさんは!」

 

「「「「凄いけど…」」」」

 

「皆酷く無い?いじけて家出しちゃうよ?」

 

「ヨシヨシ♪シオリの髪凄く気持ちい〜ぃ!ティオネも触って見たら?凄いよぉ柔らかくてサラサラしてるし良い匂いする〜」

 

「何これ本当に同じ女?卑怯な気がするわ」

 

「気持ち良い…包まれたい」

 

「す〜はぁ〜幸せですねぇ♪」

 

「レフィーヤ…それは流石に、同性でもセクハラになるぞ」

 

「「「うん…」」」

 

「そろそろ良いかな?流石に恥ずかしいから…」

 

 

最近は心の中で、俺と言ってる事に恥ずかしさを感じ始めているし、可愛い服着てると嬉しい気持ちになる。夜寝る時は大体アミッドが一緒に寝て居るし、偶にふざけてキスしたりする上におっぱい何て今は平気で揉めるだろう…。

 

これで最後に男にドキドキし出したらどうしようか…。生物学的に問題は無いし、前世の知り合いが居るわけでも無いのだけど、凄く後ろめたい気持ちになってしまうだろう。

 

今夜もアミッドが部屋に訪れて来たので、紅茶を出して一緒に雑談をしている。ただアミッドはもしかしたら、同性愛者なのかなと思う節が多々ある、俺からしてもアミッドは全然ありだけど、聞いて見るのが一番手っ取り早いかな?

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。