ラギアクルスに育てられたんですけど……え、呼吸法?何ソレ?   作:スレスト

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 燃え尽きてないよ。ちゃんと書いてるよ。
 というわけで、結構時間がかかってしまった15話お待たせしました。

 
 新規モンスターヒャッホイ!ジンオウガ亜種ヒャッホイ!!(狂)


逃亡を謀る者に電竜頭を

 

 

「気配というのは頭で探るものではない。気配とは感覚で感じるものだ」

 

 今はもう半年ほど前。あの世界にいた時のある訓練の最中に聞かされた言葉を思い出す。

 黒と灰を合わせたような色の布地の和服を着て、人間の形をしたソレは、手に微弱な──だが、放って仕舞えばそれだけで辺りを吹き飛ばす風を俺に向けて投げた。

 

 「考えて行動することは、闘争の内では必須行動にも近い。だが、それだけではまだ足りない」

 

 まるでゴミを捨てるように気楽な表情をしながら、ソレは俺に向けて自然の災害に等しい”力“を投げつけた。

 もし当たれば風圧とその威力に弾き飛ばされ、この霊峰から落ちる。

 必死で自分の中の何かにしがみつくよう抗い、高速で移動し続けて回避、回避、またまた回避。そんな行動を繰り返して、約半日が経った。

 

 疲労困憊にも近い状況の自分を感覚で悟りながら、放たれる言葉に集中して耳を傾ける。

 

 「野生は生まれ落ちたその時からは狩り方を知らない、だからこそ生物というのは学習し生存する術を学ぶ。神羅万象、あらゆる生き物は必ずそうする」

 

 ただし、とヒトの形をしたその男はそう付け加えて

 

 「至高の領域に到達する生物は、あらゆるモノを直感的に捉えることができる」

 

 それは、もともとあった本能による感覚器官だと。学んだモノを組み替え、工夫し、調整しながら”考えるだけの“生物はまだまだ二流だと。

 

 

 「我ら古龍と呼ばれる存在のようにな」

 

 

 すでに、生物の頂に登り切っているそのモンスターは目の前にいる、ただ一人の人間へと挑発するように語る。

 俺はその言葉を頭に叩き込み、……放たれた風を回避することができず、紙屑のように空へと放り投げられた。

 

 

 そこは霊峰。そこはかつて、人々が訪れることを恐れた地。

 そして今は、未来を託された青年が己を鍛え上げようと奮闘する地。

 

 烈風と爆音に支配されたその地には、

 

 ヒトの形をしながら、強者であることを許された龍()と、

 紛れもない、弱者であったはずのただの人間が共に佇んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 走馬灯。というものを知っているかな?

 そう、自分が死にかけるときに自信が経験した人生を一瞬で思い返すことができるあれだ。

 

 実はあれ、体験することはそう難しいことではない。その気にすらなれば割と簡単に体験できるのだ。

 例えば……うん。海の中で溺死寸前になるまで潜りづけるとか。全身を燃え上がらせてこんがり焼かれかけるとか。後は……台風で吹っ飛ばされて上空500mから落ちるとか。まあいろいろだ。

 

 ──え?なんでそんな方法思いつくのかだって? ……んなもん、実際に経験したからに決まってるからだろうが。(泣)

 あの6年間で俺が何回臨死体験を経験したと思ってやがる。優に10回は越えてるんだぞ。俺、その回数分自分の止まった心臓をラギアの放電で心臓蘇生だぞ。俺は実験動物かよ。

 ……思い出したら腹立ってきた。絶対許さねえあの()()()()()()。いつか一回殺してやる。大丈夫、あいつら()()()()()()()()()()()し。

 

 

 まあそれはそれとして。

 なぜこんな問いを思いついたか、それについて語ろうか。

 

 走馬灯というのは、いわば自身の本能によって無意識に思い返される行動原理。そして、それは誰にでも起こる現象であって誰も体験したくないであろう経験だ。反射的なまでに素早い速度で自身の記憶を遡るその集中力は、説によっては光速に近い速度だともいう。

 言ってしまえば人間は──いや生物は自身の中に”極大な集中力“という名の本能を全員持っている。

 

 そしてもし、その集中力(本能)を本質的に自分の意志で開花した場合は一体どうなってしまうのか。

 

 

 ──早々に答えを言ってしまおう。

 常時、その状態を維持することができるのならば。もしも、一瞬たりとも気を緩めることなくその集中力を発揮できるのであれば、すべての感覚器官、及び思考能力が向上する。それも超次元的に。

 

 ……初めて聞かされた時はファンタジー要素満載だな、と思ったね。んなことありえんのか、と。

 でも、まあ…ね、もう実際に臨死体験やら地獄に等しい特訓を強いられた俺よ。なんとか習得したよその集中力を。常時とは言わんまでも数分くらいだけどな。

 

 そんで、修得するにつれてちょっと感じたことがあったんだけどさ。

 

 

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 いやいやほんと。比喩とかじゃないんだって。知覚過敏ほどに感じるんだよこれが。

 あれだ、わかりやすく例えると“真冬の外に裸で水風呂入る”感じ。……実体験だよ?それが?(怒)

 

 他にも、どこぞのファンタジー世界によくある『……殺気を感じる』みたいなことがわかるし。

 耳に集中したら、風切り音がすごい。うるさい。鼓膜に痛い。

 目に関しては、いろんな物が遅く移動してるように感じる。これはいい点。“陸の型”を使用してる時によく使う。

 

 クシャルが言うからには、自分以外の他の古龍、古龍級モンスターに及ぶやつは大体習得しているらしい。ありえん。

 しかも生まれたその時に身につけているらしい。さらにありえん。

 

 

 結論が遅くなったかな。じゃあこんなことを語った理由を言おう。

 

 

 

 

 

 「そうそうモンスターはな────鬼がモンスターの肉、いや血か?を摂取するとな────」

 (どうしよう……。どうしようかなぁああああ!?さっきから俺目掛けてすごい遠くの方から目線を感じるんだよなぁあああ!しかもこの圧迫感、絶対モンスターじゃん!俺ここから離れるべきだよなぁあああ!?)

 

 

 

 

 

 今現在。向こうの世界の事情とこっちの世界で何が起こっているのかを話し終え、恐々と俺目掛けて送られてくる質問を目の前の10人に返しながら、俺は遥か向こうから向けられている強力な目線をどう対処しようかとすごい悩んでいる。誰か助けて。(懇願)

 こいつら質問が多すぎるの。俺を返してくれないの。

 

 

 しのぶよぉ、気になるからと言いながら俺を質問攻めにするのはやめて。

 そこの派手派手言ってる大男、説明用に持ってきた俺の武器をペタペタ触るな。

 赤い羽織を羽織ったそこのやつも声がでかい。うるさし。

 いかにも仏教を嗜んでいそうなそこの大男もうるさい。念仏唱えまくりだっつうの。南無阿弥陀仏じゃねえ。

 さっき電気を浴びせちゃったそこの少年。何とかしてくれ、この怒涛の質問の流れを止めてくれぇええ!呆然としてないで、頼むからぁああ!!

 

 

 そして輝哉さぁん!?そんな微笑ましい目で俺達を見ないでぇ!?あんたに関しては、家族が仲睦まじく(?)話をしている感じからそんな笑みがでてるんだろうけどさぁ! これそう言うのじゃないよ!俺今だいぶ気が立ってるんだって!さっさとここ出ないと急に来る乱入モンスターに館を半壊されるんだよぉ!

 

 

 いやほんとどうしよ、どうやってこの流れから抜け出せばいいんだ?

 いきなり帰るって言っても、これ帰らせる気絶対ないだろ。何だったら「首根っこ捕まえて拘束」の流れだろ。いや逃げれるけど。

 

 

「あ、あのさぁ。俺さっさとここから出ないと────」

「帰らせませんよ。いえ、帰る場所はありませんでしたね。あなたには質問が山積みなんですよ。きっちり話していただかないと」

 

 

 これである。

 さっきからこの流れがもう数回に渡って繰り返されてるんだよ。しのぶさん?あなた怒っていらっしゃいますか?なんで?俺なんかしたっけ?なんか分からんけどごめん。

  

 と、とにかく強引にでもここを出ないと。そうじゃ無いと人類の最大防衛基地が俺のせいで崩壊してしまう。俺のせいで。(二回目)

 

 あ〜やばい。どんどん気配が近づいてくる〜…。死神の音が近づいてくるぅ…!

 

 

「……………仕方がない。強行突破するか…」

「え?」

 

 

 ……うん、冷静によく考えたらさ。

 俺、こいつらと一緒にいる必要ないんだよな。

 

 モンスターを元に世界に返すのって俺しかできないし。第一、俺鬼殺隊の一員じゃないし。なんだったらこの世界の住人じゃないし。

 ……いや、ちゃんとこの世界の手伝いには貢献するつもりだよ?だって約束したし。なんだったら誓約と制約並に誓ったから。

 

 けどさ、一緒に同行する必要はないんだよ。確かにパーティーだと効率とかは上がると思うけど、それはチームプレイができる人間に限る話だろ?

 長年ソロで狩りを続けた俺だし……なんかいやなんだよ。元々人に合わせるのって苦手な性格だったし。

 

 

 だから当分は……そうだな、一人でモンスターを壁の向こうに送りまくる旅でも続けようか。

 

 

 ……よーし!そうと決まれば早速逃げる準備だ。

 まずは電気を帯電させて。……そうだな、70%くらいでいいか。100出したら衝撃波で被害出そうだし。

 

 んで、武器を仕舞ってと。置き土産代わりに『ウチケシの実』を輝哉のそばに置いて。

 

 準備運動がてら屈伸して。

 

 気配がそろそろ背後にくるのを確認して。

 

 目の前の連中が?マークを浮かべるのも確認して。

 

 

 いくぞぉー♪せーのっ!!!!

 

 

 

 

「そぉおおおおおおおりゃああああああああ!!!!!」

 

 

 

 

 俺は、上空斜め上を目掛けて思いっきり飛んだ。一瞬にして目の前の風景が蒼海一色に染まる。今この瞬間、俺は空を滞空しているのだ。

 目指せ、あの雲の彼方へ!!誰にも追いつけない速度で滑空せよ、俺!!(完)

 

 

 ……なんてのは冗談で、もちろん重力によって下に落ちますよ当たり前だろ。あー空を飛んでみたい人生だったなー(棒)

 

 飛ぶ直前、“柱”達が驚愕の表情を浮かべていたな。──すまん、後はそっちで勝手に頑張ってくれ。

 輝哉、ウチケシの実食ってるといいんだが……。説明する暇なかったからな。あの黒い肌が狂竜ウイルスってこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 風切り音が後ろから聞こえ始めて4分程。

 一踏みごとに地面に小さなクレーターを開けながら、ふと後ろを確認してみる。

 感覚レーダー通りモンスター、『飛竜』が俺目掛けて飛行してきているのが見えた。

 

 

「あー。飛竜ね、うん。まあ予想はしていたけど」

 

 

 ここまでは予想どおり、近づいてくる速度が尋常じゃなく早かったからな。肝心のモンスターは、と。

 

「……あれライゼクスか。………ライゼクス。う…頭が」

 

 追いつかれない程度の速度で道を、森をかけ巡りながら、思いだし頭痛が起こり頭を抑える。

 

 あれは確か……2年前か。

 大型モンスターを倒し尽くしてきたあの年だ。

 飯用のアプトノスを狩っていた時に乱入してきたのを覚えている。んで、出逢ったそいつがまさかの『青電主』で……。結局撃退するのに猛烈に心身ともに消費して倒し切ったはいいものの、飯をその際に横取りされて、その晩はほぼ絶食だったなぁ。翌日はエピオスを狩って食ったけど。

 

 

「あの山で良いか」

 

 

 超高速で流れる風景の中、真後ろのライゼクスを誘い込むために真っ直線に見える山に誘導しようと試みる。

 なんとか追いつかれないように斜めに移動やらしているんだが、そろそろペンダントの充電が切れてきた。このままじゃいつか追いつかれて、道のど真ん中で戦闘する羽目になってしまう。そうなったら一般人が巻き込まれる可能性がある。……いや、こんな田舎みたいな場所で人がいるのか分からんが。

 

 まあでも、一応の保険はかけておきたい。俺の不手際で怪我をさせたらそれこそ申し訳が立たない。

 

 つーか、明治時代ってすげーな。こんな田舎みたいな風景が上から見たらいくつもあるんだから。現代だったらまずありえないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし」

 

 ある山、その山頂である。

 

「さあ、お帰りの時間だ。まあお前は目が覚めて間もないだろうけどさ」

 

 木が刈り取られて少し開けたその場所で、俺とライゼクスが相対する。

 会話が通じないのはわかっているが、俺はカッコつけるように目を細めてニヤケながら威圧的な台詞を言走る。

 

 

 

『GYAAAAAAAAA!!!!!』

 

 

 

 先制は向こう側。

 当たり前のように翼を羽ばたかせ、空中に対空しながら俺に電撃のブレスを浴びせにかかる。普通ならば避けるはずの攻撃なのだが、俺はそうしなかった。

 

 バリバリィッ!!と軽快な音を立てながら、体中に青緑の閃光が迸る。

 

 

「あんがとよ。これで………充電完了だ」

 

 

 人間には度の過ぎた現象を体現しながら、俺はそう言い、足に力を入れた。

 2年前、あの時はまだ電気による耐性はあったものの、少しの痺れがあった。それが隙となって『青電主』から危険な攻撃を浴びせ続けられたのだが。

 

 ──残念だったな。今の俺は電気への耐性は抜群だ。お前の電撃攻撃は効かねえよ。

 

 上を見上げる。

 

 

 目算10メートルほどの高さでホバリングする様に飛翔し、常に此方を付かず離れずという距離を維持しつつ。確実に射程外に自分の存在を置き、ライゼクスは維持していた。近寄るつもりは欠片もなさそうだった。呆れるほどに、有効で殺意の高い戦術だ。人間には出来ず竜には可能な戦術。

 

 圧倒的に理不尽。こっちには攻撃手段がない。

 

 半年前までの話ならばだが。

 

 

「対策済み、だっての!」

 

 

 力を込めた足で垂直に飛ぶ。電撃で強化した筋力の前では飛行など意味をなさない。ライゼクスと同じ高度に飛び、その翼に掴んだ。

 

 対等に、さらに楽に自分以外チートだらけでリアルゲーの飛竜を狩猟する方法など一つだ。

 

 

「地面に落とせば勝ちなんだよコンチクショウ!!」

 

 

 翼目掛け、抜刀した双剣でザクザク切り刻む。ライゼクスがそうはさせまいと体を捻じ曲げ、暴れ回るがもう遅い。切り込んだ切っ先はライゼクスの翼をボロボロに仕立て上げ、自らを浮かばす動力源を失わせる。

 

 動力源を失ったライゼクスが垂直に落ちる。俺はライゼクスの体を踏み場に利用して垂直に落ちる巨体から遠ざかった。

 

 空に浮かびどんどん狂いそうな平衡感覚をなんとか保ちながら、受け身をとり地面に激突。少しばかり痛みを感じる自分の体を確認しながら落ちたライゼクスを見る。

 

 

「おーおー。お怒りのご様子で」

 

 

 起き上がったライゼクスはその瞳で俺を見ていた。その眼には萎える事のない戦意と覇気で満ちていた。今にも輝きそうな程の命で溢れていた。それだけで、たったそれだけの直視だけで、俺の頬から冷や汗が浮かぶ。

 

 

 ──大丈夫。この命は奪わない。まだ清い。

 

 

 目の前で、闘志を燃やすライゼクスを見て俺は決める。

 

 

『GYAAAAA!!!!!』

 

 

 咆哮と共に、俺に突進してきた。その攻撃を軽く横に回避、その様子を眺めてから太刀を抜刀。狙い目掛けてその切っ先を向ける。

 

 

 直後、俺とライゼクスが同時に動いた。

 俺は足に力を入れ、電撃を体に帯電させて身体中へと回す。強制的に自身の筋力を増幅させる、その筋力を腕へ、足へ、

 

 

 

 

 

 “海電の呼吸 参の型 雷水全断“

 

 

 

 

 

 決着はあっけないものだった。放った剣筋がライゼクスの両足をめがけ、その腱を切断。支えを失った巨体はそのままその場へと倒れ伏した。

 

 

 

「悪いな」

「俺はお前程の奴に負けてやれるほど、もう弱い人間じゃなくなったんだよ」

 

 

 

 その言葉を発し、自分の今までの苦労を頭の隅で思い返しながら瀕死のライゼクスへと近づいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……いつからだったか。命を頑張りながら殺し、自らのエネルギーのうちにしていくことに躊躇いを感じなくなってきたのは。いや、躊躇いなどはあの世界に来て1ヶ月と経たんうちに吹っ飛んでいたはずだ。

 

 けれど、自身を構成した信条はそのまま。今でもその誓いは忘れていない。

 

 

 ──命は誰であれ元々清い物。だから、その命を無下の扱うことは生命の冒涜と知れ。

 

 

 その誓いを忘れることは生涯無く、それが俺の呪いだってことはわかっている。

 だからこそ俺はこんな中途半端な狩りを続けているのだから。

 

 殺すのなら殺す。殺さなければ殺さない。そんな考えが頭の中をこんがらがっていたあの時期が懐かしい。

 

 けど、俺はこの道を選んだ。全ての生命に感謝する。そんな狂った生き方を。俺は選んだ。

 

 

 

 感謝しながら殺し、喰らい、救う。誰であれ、清い者ならば救う。

 

 

 

 

 

 

 なあ……そんな俺の生き方って狂っているのか?間違っているのか?

 

 

 

 

 

 

「まさか。()()()()()()()()()()()()()

 

 ライゼクスの足を治療しながら、俺は自問自答の答えを口に出す。

 

 

「誰だって中途半端な人間は長生きしないんだ。誰だってな。誰もが自分の生き方を一直線に決めてこの世を生きようとしている」

 

 

 そんな俺はなんだ?命を殺し、目の前にいるのが敵だと判断してなお、魂が清いものは救う?

 ……馬鹿馬鹿しい。

 

 殺すことに迷って弱肉強食の世界を生き抜くなんて幻想、叶うはずがないだろう。いつか早死にすんぞ俺。

 

「けどまあ……見ちまったからなぁ。生命の尊さを」

 

 それでもやめられない。ドラッグの如く、この生き方に快楽を覚える俺に嫌悪感を感じる。

 

 

 

「俺には心が無かった……んで俺の心を教えてくれたのが生命だったからな。せめて崇めるくらいの恩返しって訳だ。……気持ち悪いな俺」

 

 

 

 苦笑しながら呻き声を上げるライゼクスに包帯を巻き、見守るように横に座る。

 

 ほんと気持ち悪い、厨二病かよ俺。笑えるぞ。

 人の言葉を話せないモンスターの前で自分の人生について語るって、病んでんじゃねえか。

 

 

 

 

 

 

 1時間後、ほとんど足の腱がくっついたのを判断して俺はそのままライゼクスを向こうへ帰した。

 ──つーか、この個体『青電主』じゃなかったな。

 

 いつか、あいつも『青電主』になって帰ってくるのだろうか?それはそれで末恐ろしいが……なんとなく楽しみだ……

 

 

 これからどうしよーか?俺衣食住が一切合切ないんだけど。

 

 なに?山籠り?あーうん。

 

 

 生活パターンはこの世界に来ても変わらないのかよ……(泣)

 

 

 

 

 




 
 というわけで、またまた足の腱を斬ってクエスト完了。
 主人公も、モンスターの無力化には慣れてきたのだよ。


 それはそうと、15話ーーもとい第一章を終えました。

ワールド(アイスボーンも含む)のモンス入れる?

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  • 入れる(後そんな事より、とにかく書け)
  • 入れない(後そんな事より、早く書け)

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