ラギアクルスに育てられたんですけど……え、呼吸法?何ソレ? 作:[]REiDo
お久しぶりっす
今回は出会い編なので午前と午後で2話一気に出します
しのぶにじっくり絞られてから4日ほど経った。
あの日ほど記憶に残る日はそうないだろう。てか一生俺の頭から離れる気がしない。
……それはそうとして今日は天気がいい、実に快晴だ。日差しが肌を直接攻撃してきて少し痛いぐらいには。
ぐっ、と背伸びをして伸縮した筋肉をほぐしながら右手で目に入る日差しを遮る。
何してるかって?いやべつに特別なことなんかはしてないが。
ただ焚火に使う分の薪を割っているだけだし。
…………いや、だってやることないんだよ。
監視にあたって俺のそばを常に居る詩織には基本的に家事を任せているし。(たまに俺の戦闘道具の手入れも)そういう俺も、元の世界に戻す対象の『モンスター』と会う機会なんて最近何故か無いし。
なんつーか、無職で年中暇人の感覚を味わっている感じだ。生前のブラック環境が懐かしく感じるよ。
「あー、暇だ。うっしょっと」
と、愚痴を垂れ流しながら肩を回し自前の大剣を担いで大木を
「勝負だッ!俺と勝負しろそこの青髪巨剣野郎ッ!!」
「…………あ?」
突如、背後から大声で宣戦布告みたいなものを売られた。
不思議がって背後を振り向くと……
……なんか、
二足で立ちながら腹丸出しで腹筋バキバキな奇怪極まりない
……いや、あれ被り物、か?にしてはなんかすげぇリアル感が高いような高すぎるような……?
でまあ、そんな奇怪丸出しの男(?)の腰に引きずられながら叫ぶ『少年』も一人いるんだが。
「やめようよ伊之助ぇ!この人見るからに強そうじゃん!なんか凄い刀持ってるじゃん!!絶対関わったらダメな人だってえぇ!!!」
「うるせぇ!!強いからいいんだろうが!!」
「なんだこいつら…………」
目の前で繰り広げられるコントを眺めながら俺は目を細めながらそう呟いた。
『出会い、特に善逸と伊之助の場合』
てなわけで、いろいろ
1、俺はただ今日と明日と明後日用の薪を準備しようと木をぶった切ろうとしてた
2、突然背後から謎の声とともに喧嘩を吹っ掛けられた
3、イノシシの被り物をした奇人と黄色の髪をした子供のコントが始まった
…………情報量多いわ。
どんな芸人でもこんだけの情報量を一瞬で作り出すことができるだろうか?いやできまい。ていうか絶対無理だ。笑いどころか俺困ってたし。こいつら芸人向いてないわ。(謎目線)
で、今の俺の状況といえば、だ。
4、太刀を持った俺と木刀を両手に2本携えた奇人(伊之助)が対面して戦おうとしている
……いやまあ言いたいことはわかる。
なんで困惑しながらもしっかりコイツの宣戦布告受けてんのか?と。言いたい気持ちはわかる、けどさ。俺はこう思うんだよ。
今更、日常の中でいきなり喧嘩売られようがさ。
あの鬼気(怪物)迫る世界で生きてきた俺の日常じゃもはやこの事態も
――――というわけで買った。
んで、対面に立ってる伊之助って奴は何か諸事象で獲物が無いらしく仕方ないから数秒で薪用に集めてた木の棒を簡単に加工して木刀を作ってやった。(2刀流らしく無駄に資材が減った)
……今さっき、有利なくせに同等の条件まで整えてやるなよ?って詩織に言われた。が、俺はこう言い返した。
いいだろうが俺の勝手だろ。と。
ていうか俺はこういうもんはしっかりと戦いたいもんだからな。
つーか俺は基本売られた喧嘩は全部買う立ちだし。
「邪魔だ紋逸!足を引っ張んじゃねぇ!!」
訳といえばあれだが、ただ蝶屋敷で行われている隊員の『機能回復訓練』に嫌気がさし、逃げてきたのだ。
そして野生のシカと戯れていたところ、海斗を見つけ喧嘩を吹っ掛けたということである。
……なんともまあ、猪突猛進とは名ばかりの行動原理である。
「やだよっ!帰ろうよっ!!俺は女の子達とキャッキャしに行くんだぁ!!」
伊之助が連れてきたのには理由などない、
この少年も大概不幸な目にあっている。
そして今、訓練から逃げ帰った2人だったが――
「おいおい、もっと早く動いて見せろよ。そんな速度じゃ擦り傷一つも浴びせられねぇぞ」
「……ッ!うるせぇ!今八つ裂きにしてやらぁ!!」
木々の覆う葉が日の光を阻むその場。
二人は目の前で起こっている出来事に困惑――いや、驚愕しているところだった。
たしかに喧嘩を吹っ掛けたのは伊之助側だ。そこに弁明の余地はない。善逸ももしものことが起こってしまえば全て伊之助に罪を擦り付けて逃げ帰ろうとしていた。
……だが、その
(俺達……弱くないよね。いや、これでも俺達は鬼殺隊の隊士だ。全集中の呼吸もわからない普通の一般人に戦いで負けるわけないのにっ……)
二人の戦いを横で見学している善逸は戦慄する。
目の前に広がる光景に目が離せない。
(なんで伊之助が手も足も出せないまま負け越しているんだよ!?)
そこに立つのは木刀を肩にかけた一人の和服を着た青年『流星 海斗』と、二刀の木刀を振り回す
呼吸も使っていないただの一般人が鬼殺隊の隊士に勝ち越しているというありえない状況があった。それは何故か?答えなど簡単だ。
全集中の呼吸を使う目の前の猪よりも、呼吸を使っていない和服を着た青年の方が
海斗は一太刀も浴びず伊之助の剣戟を躱し、対して伊之助は海斗に無数の太刀を避けられ続けながら合間から放たれる不可視の一撃を食らい続ける。
――そこには明らかな手心が加えられていることに伊之助は憤怒を覚えながら。
「がぁぁぁ!! 【獣の呼吸 弐の牙 狂い裂き】!!」
「あ、バカ伊之助!!」
遂にキレ、一般人に呼吸を使った剣戟を浴びせにかかようと技を繰り出す。
それを善逸が止めようと前に出る、が。
「ふん」
海斗は動じない。そこには一切の焦りすらなく。
ただいつものように、まるでそこらに浮くホコリを払うかのように。
ゴガガガンッ!!と
二刀から放たれる無数の攻撃を、手に持つ一刀で
――感覚遮断。――感覚凝縮。
海斗はこの技を総じて【
『視覚』以外の全感覚を身体機能に支障が出ない極限までそぎ落とし、一つの感覚を重点的に強化する。海斗が扱う『感覚版の全集中』。もちろん視覚以外にも『嗅覚』や『触覚』に特化することもでき、その場に合わせて応用することも可能だ。
そのジンオウガとの光速に近い戦闘を捉えてきた眼ならば。
たかが『高速』程度の太刀筋など、海斗にとっては目の前で飛び回る蝶ほどのものとしか思わない。
「なんっ!?」
「遅いぞ」
灰薄白の和服が揺れる。
同時、怯んだ伊之助の間合いに海斗は迫り――
バチィ!!という肌をはじいた音を響かせる。
伊之助の左腕を叩き、手に持った木刀を落としたのだ。
「グアァァッ!!」
「い、伊之助ぇ!?!?」
「近づくなよ、金髪」
心配で伊之助に善逸は近づこうとしてたのだろう。
だが、その行動は海斗の一言で制しられる。向けられた眼光と少々あふれ出た殺気と共に。
「今は俺とコイツの戦いだ、お前のじゃない。……もしお前が
(この人怖いぃ!!炭治郎助けてぇ!!!)
善逸は軽く泣きながら一瞬でその足を後ろに引いた。
その様子を見て海斗はこう思った。
(なんだ、来てくれりゃもうちょい楽しめたのに)
……この狩人も大概イカている。
――その後、喧嘩を吹っ掛けてきた伊之助を傷も受けずボコボコにした上最終的に気絶するまで追い込んだ海斗。(夕方になるまで戦ってた)
後始末というかなんというか、気絶した伊之助を面倒見てくれる場所まで運ぶのだった。
そう。
隊士の治療所、蝶屋敷まで。
正直、海斗本人もその思い付きには一旦待ったをかけたが、金髪の少年――善逸の泣きそうなさりげない独り言を聞き……
『どうしよう……しのぶさんとアオイちゃんにまた怒られるよぉ……』
この少年たちが蝶屋敷の患者なのだと察し、
にが虫――いや、ウチケシの実を嚙み砕いたような顔をして偶然という運命を呪いながら覚悟を決めたのだった。
そして夕方。
「私の患者をこのように痛めつけて、あなたは一体私にどのような恨みがあるんですか??」
当然の結果だった。
怒り心頭、怒髪天、笑った顔のまま般若を背後に浮かせ仁王立ちする胡蝶しのぶの姿がそこにはあった。
(……まあ、あの猪野郎が喧嘩吹っ掛けてきたとはいえ気絶まで追い込んじまったのは俺の失態だし。……しのぶマジで
「聞いているんですか?
地獄の説教タイム開始。
やけに整ったきれいな正座をした海斗の上にはしのぶの見下ろす眼光。
今回に限っては海斗は抵抗などはせず真っ向に鬼の説教タイムを受けたのだった。聞き流しではなく真面目に。本気で声色がやばかったと海斗は後に語る。
結果、時間は2時間を超えるクッソ長い説教になった。
そんな中で海斗は。
(……コイツの作ったような笑み、やっぱり苦手だ)
自分の与えた
後日、あることをきっかけに蝶屋敷へと頻繁に顔を出しに来ることとなる海斗が伊之助や善逸などの隊士たちといろいろ関わりを持っていくのだがこれはまた別の話。
そして炭治郎との再会は、近かった。
ワールド(アイスボーンも含む)のモンス入れる?
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入れる
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入れない
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入れる(後そんな事より、とにかく書け)
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入れない(後そんな事より、早く書け)