ラギアクルスに育てられたんですけど……え、呼吸法?何ソレ? 作:[]REiDo
『………………』
『鉄鍛治が私に託した最後の頼みはーーー
俺はそれを見届けることはできなかった。
もしもーーただのもしもの話、一瞬でもその光景を見ることができたなら、ラギアの心情を尊像することもできたのか。
そんな、浅ましい考えが自分の胸に浮かんでくるのを理解する自分がーーー今は妬めしい。
その時に感じた感情など、その本人しかわからないのだから。
だからこそ、気持ち悪かった。
こんな考えを浮かべて、ただ一人『鉄鍛治』と言う男に同情し、哀れむ自分が許せない。
だから、俺はせめてもの戒めとして自分の拳をギュッと、血が流れ出すほどに握りしめた。
『………全てが終わったのを理解した私は、いつも通りの青空を見てあそこから去った。そして、くるべき時に向けて用意を進めた』
壁の向こうの観察。
建物に籠る前、鉄鍛治に蒼白色で小さな宝玉付きのペンダントを渡され、自身の鱗にかけられたらしい。
それは、壁の向こうへと渡る唯一の頼みづなだと鉄鍛治に言われた。
ラギアは、それを利用し壁を破壊しにないように、壁の外の世界を眺めたと言う。
俺がこの世界に来ることは、鉄鍛治に知らされていたらしい。
なんでも、「鬼と渡り合えるくらいにその人間は強い、けど最初から強い人間なんていない。だから、アンタが世話をしてやってくれ」と言われ、準備を終えた後は俺を待つように眠っていたとか。
そして、俺が使っている『海電の呼吸』は長い年月をかけて、ラギアが人間用に開発したらしい。
……いや、でも人間用なんだよね。
こんな、皮膚呼吸しなきゃいけない無理ゲーみたいな呼吸法でも、
………………人間用じゃないときは、一体どんなことをさせようとしたんだ。
『ってことはアレか? ラギアは俺を元からあの向こうに行かせるために鍛えてきたって言うことだよな』
『…幻滅したか?』
その言葉に、俺は首を横に振る。
『そんな訳ないだろラギア。例え、俺を利用したとしても、ラギアは俺の恩人で、父親だ。俺に生きる術を与えてくれた、感謝してもしきれないさ』
その時、ラギアの頬に一筋の水滴が見えた――ような気がした。
『どんな考えを持っていても、ラギアは俺の父親だ。だから、まあ――ありがとな、今まで俺を育ててくれて』
俺は頬をポリポリと掻きながら、その言葉を言う。
まともに言えなかったその感謝の言葉は、少しだけ心地が良かった。
『そういえばさ、結局『海電の呼吸』って何がモデルなんだ?』
『ん? そうだな……確か、海の生物にとてつもなく早い動きをする奴がいたからな。その生態を参考にーーー』
『それ、多分ただの魚だよ!!! ってことはアレか…。俺は危うく深海生物の一員になりかけて………。うあぁああ!!!』
……訂正。
感謝してるとは言っても、今までの鍛錬の苦痛が消えるわけでもないので、
育ててくれたことと鍛錬での恨みは両立ってことで。
…………つーか、よくそんな魚参考にしてこんな技が出るな。
今でもよく分かってねえんだぞ、空から雷が降ってくる理由とか。
さて、『海電の呼吸』もとい『魚の呼吸』の根元を知ったところで、
今後の方針を確認しようか。
壁の向こうに飛ばされたモンスター達は今は活動を停止しているらしいーーーが、
ここ数年の間に、目覚めたのもいると言う。
俺の役目は、『鬼舞辻無惨』と呼ばれる鬼の狩猟。
それと、飛ばされたモンスターを探し、この世界に返すこと。
ただし訳ありで仕方がない場合――特に『ゴア・マガラ』のような害を及ぼすモンスターがいる場合は、そのモンスターを狩猟すること。
ラギアから預かったこの蒼白色のペンダントには生物を壁外に飛ばす、能力があるらしい。
そして、その能力を使って俺もあちら側に飛ぶのだが……不安だ。
どこに飛ばされるか気が気でない。
……嫌だぞ、いきなり上空2000mから落下みたいな、転生ものにありがちな転生方法なんて。
まあ、それはそれとして、
今、俺はある場所に向けて森の中を歩いている。
『この武器、お前はどれを使うつもりだ? あの男が気合いを込めて作ったのはいいが、お前が使えるのは太刀のみだろう』
ラギアの過去話を聞き終えた後。
ポケモンみたいに3つの中からどれを選ぶ? みたいな選択肢があの後生まれてきたのだが、
『全部使う』
『なに?』
『託された思いも、ラギアの体も、一片も無駄にしない。ここにある3つの武器。俺は全部使い切る』
……なんて、啖呵切ったのはいいんだが。
中途半端なことはしたくない性格のためか、ラギアと話し合い、半年の期間をもらった。
3つ持ってみると、まあ体が重いもんだ。
歩いているだけで体が潰れそうだ、いや冗談抜きで。
想像してみような。
原作で、大剣を振り回してるハンターがいるだろ。当然、重いからゆっくり振るよな。
俺も振ってみたさ。
感覚としては、太刀2本分って感じかな?
まあ、そんな重さの剣を背中に背負うだろ?
んで、それに本物の太刀一本背負って双剣を腰にかけるだろ?
するとまあ不思議。
足が前に進まないじゃねえかこのやろう。(ちくしょう)
……いや、俺の筋力不足が問題なんだけどさ。
まあ、そんなこんなではあるが今日も俺は訓練します。
ただし、今回は師匠込みだ。
さて問題です。
『GURU?』
答えは、知らずもがな一度俺が対峙した相手。
背中から目も眩むような電流を発してその獣は俺を見る。
「よう。ラギアから聞いているだろ。短い間だが………よろしく頼むッ!!」
そう言って、突撃。
雷狼竜 ジンオウガ
『GUOOOOOON!!!!!!』
新たな力を身につけるために、俺はその獣に再び挑むのであった。
期間は半年。
今までよりもっと過酷な鍛錬に足を踏み込むことに、俺は躊躇しなかった。
『伝令!!伝令!! 炭治郎、禰豆子両名ヲ拘束! 本部ヘ連レ帰ルベシ!!カァー!カァー!』
時は、大正時代。
場所は、
私は、冨岡さんに首を固定されたまま本部からの伝令を聞く。
そして、
「冨岡さん、とにかく処罰の一件は後です。今は命令を――」
『及ビ、冨岡義勇、胡蝶シノブ!!柱ノ両名ハ即刻、北ノ森ヘト迎エ!!ソコデハ恐ロシイ化ケ物ガ暴レテイルー!!カァー!カァー!』
連続での指令。
別に珍しいことではないのだが、私は鎹鴉が放った言葉に疑問を浮かべた。
(『鬼』ではなく、化け物?)
鎹鴉はそれを1回だけ言って去っていく。
「…………胡蝶行くぞ。早く来い」
「まだ、嫌われてると指摘しまったこと根にもってるんですね……」
冨岡さんは私の首に巻いていた腕を外すと、一目散に北へと向かう。
「それにしても、最近はほんと良く同じ任務に付きますね」
「偶然だろう。気にすることはない」
草木をかき分け、山を抜ける。
これで冨岡さんと一緒の任務はもう10数回以上だ。
偶然にしては、なにか出来すぎている感じがする。
「……………あの森だ」
「ずいぶんと近場でしたね。那田蜘蛛山から4里*1ほどでしょうか?」
そう言い、私達はその森の中に侵入する。
そして、
ボンッ!!!という轟音と共に、私と冨岡さんはその怪物を見た。
『そんじゃ、行ってくるわ』
海辺である。
俺は、あちら側へと向かう準備を進めてラギアに言う。
装備は、右肩から左腰にかけた『太刀』雷刀ジンライ
左肩から右腰に『大剣』雷迅剣ラギアクルス
両腰に一本ずつ『双剣』雷双剣ツインクルス
ポーチにできるだけのアイテムも詰め込んである。
そして、あちら側に渡るためのペンダントと、『ジンオウガ』から渡された超電雷光虫を凝縮して固めた青緑色の石が付いているペンダントを首にかける。
『待て、その服ではあちらに行った時に怪しまれるだろう』
これを着て行け。とラギアは身体から電気を放電。
バシンッ!!!と元々、俺が着ていた服を焼き払われた刹那、気づいたら自分の体に、からせみ模様で灰薄白の和服が着せられていた。
『お〜!和服だ! いいのかラギア!?』
『良い。あちら側の服装を参考にして作った物だ。持っていくが良い』
あんがとな。と俺はラギアに感謝の言葉を言う。
ちなみに、放電を受けて無事な理由は、四六時中『海電の呼吸』を使っているからだ。
『全集中の呼吸』より使い勝手が良い為、今ではこの呼吸しか行なっていない。
というより、『全集中の呼吸』は俺の体に合っていないらしい。
まあ……呼吸の仕方が仕方だからな。
あれ口からの呼吸だけど、俺の呼吸法は皮膚からだし……
結局、効率が悪かったのだ。だから、使う機会が無い。
『たまには、帰ってこい。私はいつでも待っているからな』
『その言葉を待ってたよ』
今ある俺の故郷はここだ。
そして、最後に帰る場所もここなのだから。
蒼白色のペンダントを握りしめる。
覚悟はとうに決まっている、迷いはない。
俺は出張に出かけるように、いってきますと。
親子のようなあいさつで言った。
『そんじゃ、ササっとクエストを済ませてくるぜ』
『…行ったか?』
『む? なんだ貴様か、どうした?弟子の送別にでも来たか?』
『あながち間違っては無い。世話の焼ける弟子だったからな』
『ふ……。お前も丸くなったものだな。海斗の影響か?』
『ほう、あの弟子の名前は海斗というのか。というより、
雷を操る両頭、ラギアクルスとジンオウガが合間見える。
『そうかもしれないな。ところで、私以外にもアイツの影響を受けた者はいたのか?』
『……多分だが、海斗と対峙した者は全て影響を受けたと思っている』
『ほう。それはなぜ?』
『
『……そうか』
ラギアクルスは、海斗を厳しく育ててきたつもりでいた。
最初は、命を殺すことに躊躇いを持っていた海斗に、無理に力を授けてきたことをラギアクルスは悔い続けてきたのだ。
そして、今この瞬間、ラギアクルスは報われたと感じた。
あれだけ、命の尊さを知っていた者に命を奪えと語り続けてなお、未だその尊さを維持し続けている海斗のことを知って安心したのだった。
『鉄鍛治よ。私は、間違ってなかったのだな』
その言葉は、かつての友に向けて放った言葉。
届いているかわからないソレは、
虚空を反響し、響き続けた。
さて、着いた着いた。
この世界に来る時に味わった空間に浮かぶ感覚を約40分ほど味わって俺は今、森の中にいた。
最悪、上空に出た場合のことを考えて型を出す準備をしていたのだが、気合が空回りしてしまったようだ。
まあ、ソレはそれで良いことなんだが。
「――は?」
さてと、早速だが。
今、俺の目の前には緑色の物体が見えている。
どんどん赤く染まっていくのだが、はてこれは一体何なのでしょう?
「どわあぁあああっ!!!」
最大限の危機を感じて真後ろの方向転換し緊急回避。
そして、ボンッ!!と爆発。
緑色の物体が付着していた木はへし折れ、ベキベキ!!と大きな音を立てて倒れていった。
ここまできたら何が起きているかはもう分かるだろう。
転生先に到着し、約5秒の間でハプニング発生だクソッタレが。(白目)
折れた木が倒れ、土ぼこりが晴れる。
ソコにいるものは――
『GUAAAAAAA!!!!!!』
砕竜
ブラキディオス
目の前で咆哮を上げながら、黒曜石の色をし、あまりにも発達した腕を頭を持つその怪物は周りの被害など気にすること無く、超危険の粘液を辺り一面にばら撒く。
「…………はっ。最初の相手はお前か?」
自身の背から太刀を抜刀。
「そんじゃあ相手になるぜ。世界を救う始めの一歩だ。準備運動がてらにはなってくれよ!!」
身体から、電流を走らせる。
発電元は薄緑色のペンダント。
ビュンッ!!!!と遅れた音を出し、モンスターを狩る者はその太刀を振るうのであった。
やっと、主人公を鬼滅世界へと転生完了。
ここまで結構グダってきましたが、ここからup主のモチベが上がってきますよぉ。
ワールド(アイスボーンも含む)のモンス入れる?
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入れる
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入れない
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入れる(後そんな事より、とにかく書け)
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入れない(後そんな事より、早く書け)