ゾンビランドミカ 作:裏方さん
(衣ちゃん推しで良かった~)
2期がますます待ち遠しいっす。
待ち遠しくて、つい駄作投稿してしまいました。
文章力無く読みにくいとは思いますが、
ご辛抱いただけたらありがたいです。
ではよろしくお願いします。
ゾンビィ?
”カチャカチャ♬”
よし出来たっと。
ふむ、見た目は上出来。
ちょっと茶色の焦げ色も美味しそう。
どれどれ、ちょっと味見。
”ぱくっ”
う~ん、甘くて美味しい。
やっぱり卵焼きは甘いのが美味しい。
これをここに詰めてっと。
よし、今日のお弁当準備完了。
さてとそろそろ起こさないと、えっと今何時・・・げ、や、やば!
も、もうこんな時間。
”ドタドタドタ”
「ね、ね、起きて。
遅刻しちゃうよ。
はやく起きて朝ご飯食べて」
「ふぁ~、おはようさん」
「うん、おはよ。
あ、でもマジあんま時間ないから、顔洗っちゃって。
すぐ朝ご飯にしよ」
「ん、あ、ああ。
ふぁ~」
すごく眠たそう。
昨日も帰り遅かったもんね。
毎日、お仕事ご苦労様。
ふふ、あんだけ社畜にはならないって言ってたのに。
でもさ、あの感じだと今日が何の日か憶えていないよね。
今日はさ、わたしと彼が初めて・・・・・・
へへ、あれからもう5年か。
あの後、なんかいつの間にか同棲しちゃって。
・・・・・・ふふ、幸せ。
あ、やば!
こんなことしてる場合じゃない。
朝ご飯朝ご飯。
・
・
・
”スタスタスタ”
「はぁ~、仕事ってのはやめることはあっても、終わることはねえんだよな。
学生時代も社会人になっても変わらん」
「はいはい。
今度からはちゃんと残業断ろうね」
ふふ、こんなバカな会話しながら彼と通ういつもの通勤の道。
とっても幸せ。
でもさ、あの交差点で彼は千葉駅の方に、わたしはバス停のある方に
別れないといけない。
寂しいなぁ、また夜まで会えないんだ。
ずっと一緒にいたい、ずっとこんなバカな会話続けていたい。
ずっとこうやって手を握っていたい。
ずっと、ずぅっと。
「はぁ~あ、働きたくねぇ」
「はいはい、わかったわかった。
わかったからそんなに負のオーラ出さないの。
今度、またキツネっ娘のコス着てあげるから」
「・・・・・・お、おい。
お前は世話やき狐っ娘さんか」
「もふもふしたいんでしょ、もふもふ。
好きなだけさせてあげる」
「ちが~う!
お、俺はあんな社畜じゃねえ」
「う、うそ」
「いや、うそって、あのな」
「だってあのアホ毛といい、目の感じといいそっくりじゃん」
「・・・・・・くそ、反論できねぇ」
ふふ、そうなんだよね。
昨日お布団に入って一緒に見てたあの深夜アニメ。
あの主人公、彼にそっくりなんだよ。
目の腐り具合とか。
へへ、それにロリのところなんかも。
「冗談冗談。
あのさ、わたしもっとお給料たくさんもらえるよう頑張る。
だから専業主夫の夢、もうちょっと待ってね」
「ば~か、冗談だ。
そんなことしてみろ、お前のお父さんに殺されるって~の。
仕方ねぇ、豊かな老後のために働いてくるか」
「うん、豊かな二人の老後のために頑張ろう~」
”スタスタ”
「あ、そうだ。
お前、今度の日曜日は何も予定無いか?」
「え、日曜日?
あ、うん、特に予定無いよ。
でもなんで?
・・・・・・はっ!
も、もしかして一日中、エ、エッチなことするつもりじゃ。
そ、そりゃ、わたしもあれだけど、一日中は身体が 」
「ば、ばっか、違うわ!
ま、まぁなんだ・・・・・・あ、あ、挨拶に行こうかなって。
一度ちゃんとお父さんに挨拶にな」
「え、とうちゃんに?
ほ、ほんと?」
「ああ。
・・・・・・一応ちゃんと考えてるから、いろいろとそれなりに。
それとこれ」
「ん、なにこの小箱?」
なんだろう?
なんか綺麗に包装されて。
こんなのいつの間に?
でも開けていいのかんなぁ?
なんかもったい。
「ま、まぁなんだ、いいから開けてみてくれ」
「うん」
”ぱさぱさ、かぱっ”
「あ、指輪!」
「まぁ、や、安物だけど。
今日はそのなんだ、い、一応、き、き、記念日だから。
そ、その、貰ってくれるとありがたい」
”だき”
「う、うれしい」
「ば、ばっか離れろ。
人見てるじゃねえか」
「いいじゃん、憶えてくれてたんだ。
・・・ありがと♡」
「お、おう。
あ、か、会社遅れっから」
「うん」
「じゃあな、行ってくるわ」
「魔王さんによろしくね」
「・・・う~、やっぱり行きたくねぇ~
はぁ~」
”とぼとぼとぼ”
「いってらっしゃい。
・・・・・・あ、あのさ、今日は早く帰ってきてね」
「・・・お、おう」
・
”スタスタスタ”
へへ、そっか、とうちゃんに会いに来てくれるんだ。
それに指輪まで。
そういえばこの前、なんかしつこく指触ってくると思ったんだ。
うれしいな。
どうしょうかなぁ~、はめちゃおうかなぁ。
・・・うん、やっぱり今日帰ってからにしよう。
だって彼にはめてもらいたい。
それまで大切にリュックの中に締まっておこ。
”かぱっ”
えへへ、この中に・・・・・・あ、お弁当!
やばっ、お弁当渡すの忘れた。
急がないと、彼電車に乗っちゃう。
”ダー”
・
”イライライラ”
ん~、な、長い。
この交差点の信号、いつも変わるまで長いんだよ。
やばいやばい、もう電車乗っちゃう。
お弁当、せっかくうまくできたのに。
えっと~
”キョロキョロ”
よ、よし、だ、大丈夫だ。
あのトラック、まだあんなに遠いし。
それに誰もいないから、今のうちに渡っちゃえ。
それ!
『おねえちゃん』
えっ、な、なに?
い、今の声って!
”キョロキョロ”
いない。
そ、そっだよね、いるはずないか。
・・・・・・う、うん、わかった。
わたしはまだそっちに行っちゃいけない。
ごめん、ありがと。
ちゃんと気を付けるね。
・・・ふぅ~、さてっとスマホスマホ。
ラインで謝っておかないと。
”カチャカチャ”
ごめんなさいっと、そんで
”ブォー”
え、なに?
ト、トラック!
な、なんで、だってここ歩道、歩道だよ。
”ブォー”
う・・・・・・そ。
”ドンッ”
「ぐはぁ!」
”フワ~・・・・・・・ドコ!”
「う・・・うう、死、死にたく・・・な・・・い」
”キキキー”
「え、い、いま、なにか当たって。
や、やばい!」
”ガチャ”
「ひ、人じゃないだろうな。
くそ、いつも間にかウトウトしちまって。
え、えっと~」
”キョロキョロ”
「だ、誰もいない?
気のせい?
い、いや確かに衝撃が。
後ろ、トラックの後ろか?」
”ダー”
「はぁ、はぁ、何もない。
・・・・・・は、そうだ。
き、きっと犬か猫だったんだ。
それでどっかに逃げて・・・
そ、そうだ、そうに違いない。
はは、そうだ、なんだそうなんだ。
だって何もない、何もないから。
は、はは、ははは、危なかった。
千葉から佐賀まで帰らないといけないんだ、気を付けないとな。
よ、よ、よし、い、行こう」
”キュルル、ブォー”
ーーーーーーーー
”ちゅんちゅん”
「ん~いい朝だ。
今日は何か良いことありそうな気がする。
もしかして今日こそは目覚めるかもしれん。
・・・・・・目覚めてほしい。
今までいろいろ試してみたんだ。
だが全然目覚めてくれん。
はっきりいって、もうどうすればいいのかさっぱりわからん」
「ワンワン」
「ん、おうロメロ。
今日も元気だな」
”なでなで”
「なんでお前だけ目覚めることができたんだろうな」
「ワンワン、はぁ、はぁ、はぁ」
「なんだ、腹減ったのか。
ほらゲソだ」
”ぽい”
「ぐおーがうがうがうがう」
「おまえが喋れたらな」
「はぁはぁ、わんわん!」
「なんだもっと欲しいのか?
ほら、とってこい!」
”ぽい”
「ぐぉー」
「は、しまった。
家の外に」
”キュルルル、ブォー”
「な、なんじゃい?
トラック?
こんな道をなんてスピードで飛ばしてくるんじゃい!」
”ブォー”
「は、ロ、ロメロ。
ちょ、ちょっと待て」
”キキキー”
「ば、ばかやろー
き、気をつけろ・・・・・・え、ぬ、ぬいぐるみか?
はぁ~、長距離運転で疲れてんだ。
さっさと帰って寝よ」
”ブォー・・・・・・・・・・・・ドサッ”
「危なか、なんて運転すんじゃい。
大丈夫かロメロ。
・・・・・・あのトラック、荷台の屋根から何か落として」
”スタスタスタ”
「ま、マジか、お、女?
お、おい大丈夫か?」
”ちょんちょん”
「・・・・・・・し、死んどー
な、なんで人の家の玄関で死んでるんじゃい。
・・・ど、どやんすっとかこれ!
警察になんか話したら、家宅捜索されるかもしれん。
もし家宅捜索されたら・・・まずかことになる。
どやんする、どやんすっか。
まったく、今日はなんて日だ」
ーーーーーーーー
「・・・・・・」
「う、う、うう、うううう」
”ふら~、ふら~”
「・・・・・・ちっ」
「う、う、う」
”ガブッ”
「え~い、うっとうしい。
人の頭かじるんじゃないわい、このぼけ~
しっしっ」
「う、う、うう、う、ううう」
”ふらふらふら”
「はぁ~、しかしどうすれば目覚めるんじゃい。
もーなしてよかかわからん」
「う、うう、う、ううう」
”ガブッ”
「お、おおー
や、やめんか、このふーけもん!
あっちいかんかい!」
「う、う、う、う」
”ふらふらふら”
「まったくはらんたつ。
・・・そういえば、こいつも死んでからもう一年か。
名前はなんて言うんだ?
適当に放っておいたからなんも気にしていなかったが。
ん、確かこいつのリュックって」
”スタスタ”
「えっと確かここらへんに。
おお、あった。
このリュックに何か名前わかるようなもの入っていないか?」
”ガサガサ”
「えっと・・・お、あった、車の免許証。
・・・・・・これがこいつの名前か。
ぷぷぷぷ、この写真、がばい地味な顔。
え、えっと後は何か」
”ガサガサ”
「・・・・・・何だこの箱?」
”カパッ”
「こ、これって・・・ふむ。
そっか、こいつ・・・・・・・
ほ、他にはなにか」
”ガサガサ”
「ん、チョコ?
ふむ」
”パク”
「ぶほぉー
か、辛かー
ぺっ、ぺっ!
はぁ、はぁ、はぁ!
な、なんだこれ
ワ、ワサビ味、チョコのワサビ味だと!」
「う、うう、ううう」
”ガブッ”
「・・・・・・
え~い、うっとしいんじゃい。
ほれ、俺の頭じゃなくてこれでも食ってろ!」
”ばく”
「ほれ食え!」
”ぱく、ぱく”
「もっと食え!
え~い、この一箱全部食え!」
”ぱくぱくぱくぱく”
「う、う・・う・う・・・・・・・・・うがぁ!」
”ドタバタドタバタ”
「うが、うが、うが、うが!
う゛ー」
”ドタ”
「げ、ぶっ倒れた。
お、おい大丈夫か?」
”チョンチョン”
「・・・・・・」
「し、死んだ・・・・・・い、いやもうこいつ死んでたんだ。
だが」
「・・・・・・」
「ピクリとも動かん
も、もう訳わからんわい」
ーーーーーーーー
「・・・ん、ん~、ふぁ~」
あ~よく寝た。
え、えっと、あれここって?
”むく”
えっと~、ここどこ?
わたしなんでここに?
・・・ん? わたし、わたしって誰?
”フラフラフラ”
う~ん、なんかあたまが変。
それになにもわからない。
”ガチャ”
えっとそんなことよりさ。
「誰か~いませんか~」
”しーん”
誰もいないのかなぁ。
でも、さっきの部屋の電気ついてたし、パソコンも電源入ってたから
きっと誰かいると思うんだけど。
”スタスタスタ”
・
はぁ~、しっかしどんだけでかい家なんだ?
い、いったいいくつ部屋があるの?
”ガタッ”
へ、こ、この部屋?
今この部屋から物音が。
”ガチャ”
「あの~誰かいますか?
はぁ?」
「う、うう~」
「う~、う、う、う~」
「あ゛~、あ゛~」
”フラ~、フラ~”
な、なにこれ、ば、化け物!
化け物がいっぱい。
”すとん”
あわわわわ、こ、腰が、腰が抜けて動けない。
「う、うう、う~」
ひ、ひやー、こ、こっち来た。
い、いやー、こ、怖い。
「だ、誰か~」
”バタン!”
「シッ、シッ」
「う~、うう、ううううう」
”フラ~、フラ~”
は、よ、よかった。
あっちいった。
「お前、目覚めたのか?」
は、誰かわからないけど人間。
こ、このサングラスの人、人間だよね。
・・・・・・え、目覚めた?
まぁさっき目が覚めたんだけど。
あ、それより
「あ、あの、あの化け物って」
「・・・」
「あなたあれ知ってるんですか?
あれなんなんですか!」
「見ての通りゾンビィじゃい」
「ゾ、ゾンビィ?」
ゾンビィって、あの映画に出てくる奴だよね。
・・・・・・ほんとにいたんだ。
はっ、だったら危ないじゃん。
食われちゃうじゃんか。
なんでこの人平気なの?
と、とにかく警察、警察に電話しなくちゃ。
”ごそごそ”
あ、あれ、スマホがない?
どこやったんだ?
あ、そんなことより通報通報。
「すみません、スマホ貸して下さい」
「何をするつもりだ」
「なにをって、警察に電話を」
「・・・・・・その前にこの鏡を見てみろ」
「鏡?
・・・ひゃっ!」
な、なにこれ?
鏡の中にも化け物が・・・・・・
うしろ、わたしの後ろに化け物がいる?
”クルッ”
あれ、何もいない?
なんで?
・・・・・・はっ!
「こ、こ、これって」
「そうだ、これはお前だ。
お前もゾンビィなんじゃい」
「・・・・・・」
な、なんなんだこの人。
わ、わたしが化け物って、そんなわけないじゃん。
な、なにいってんのかなぁ~
あは、あは、あはははは。
こ、これは何かの間違いなんだ、きっと。
「お前は一年前に死んだ」
「・・・・・・うそ・だ」
「嘘じゃない。
間違いなく死んだ。
そしてゾンビィとして甦ったんじゃい」
「あ、あ、あんた、な、なに言って・・・」
死んだ。
わたし・・・死んだって。
うそだ!
わ、わたし死んでない。
だ、だってほら生きてる。
ちゃんと生きてるじゃん。
死、死、死んでなんかいない!
「わたしは生きてる、生きてる!
ば、馬鹿なこと言わないで!」
”ダー”
「・・・・・・そっか目覚めたのか。
それならきっとこいつらも」
・
・
・
”ダー”
嘘、嘘、嘘、嘘、嘘だ!
わたし、死んでなんていない。
だ、だってほら、ちゃんと生きてる。
何言ってんだあいつ!
ばっかじゃない。
「はぁ、はぁ、はぁ」
ちゃんと、ちゃんと生きてるもん。
死んでなんかいないもん。
”スタスタ、スタ”
・・・・・・はぁ、はぁ。
『この鏡を見てみろ』
『お前は一年前に死んだ』
でも、あの鏡に映ったのってわたし。
やっぱり死んだの?
・・・・・・もう、何が何だかわからない。
・
・
・
”とぼとぼとぼ”
死んだ・・・死んだ・・・死んだ。
化け物、わたしは化け物。
・・・・・・化け物・・・なんだ。
だったらこれからどうすれば・・・・・・
あいつのところに戻る?
いや、絶対いや。
あんな奴のとこなんか戻らない。
で、でももうこんなに暗いし、どこか泊るとこ探さないと。
どうしょう。
「にゃ~、にゃ~」
あ、子猫。
へへ、かわいい。
どうしたの、捨てられたの?
おいで抱っこしてあげる。
うんしょっと。
「にゃ・・・ブギャー!」
「え?」
「シャー!」
”ガリガリ”
「ひゃっ」
い、いきなり引っ搔かれた。
やっぱり化け物だから怖がられたのかな。
そ、そんなに怖いのわたしの顔?
あ、あそこの喫茶店で。
”タッタッタッ”
スー、ハー、スー、ハー
こ、怖いけど、やっぱりもう一回確かめたい。
”そ~”
「・・・・・・」
間違いない。
窓ガラスに映った顔・・・・・・・やっぱりわたしは化け物なんだ。
なんで、なんでこんなことに。
・・・も、もうやだ。
”カァー、カァー”
へっ、あ、カラス?
”バサバサ、バサバサ”
はっ、いつの間にかカラスがこんなにたくさん。
な、なんか取り囲まれてる。
暗闇に目だけ光ってて、めっちゃ不気味なんだけど。
あ、あっち行こ。
”スタスタ”
”バサバサ、バサバサ”
ひぇー、なんかついてくる。
みんなついてくる。
や、やだ、怖い。
”カァー!”
「ひゃー!」
”ダー”
・
・
・
「はぁ、はぁ、はぁ」
なんとかまいた。
めっちゃ怖かったよ。
だってずっとついてくるんだもん。
も、もういないよね。
”きょろきょろ”
はぁ~よかった。
でもどうしょう。
このまま明るくなって誰か見つかったら大変なことになる。
今のうちにどこか居場所見つけないと。
人に見つからないような場所無いかなぁ。
”とぼとぼとぼ”
でもさ、ここってどこなんだろう。
日本なのは間違いないんだけど。
あ、橋!
そうだ、橋の下だったら隠れるとことかありそう。
雨とかも防げそうだし。
”スタスタスタ”
ん、あ、標識たってる。
えっとなんて書いてあるんだ?
町田川、佐賀県・・・・・・佐賀県。
そっか、ここって佐賀県なんだ。
って、佐賀県ってどこだっけ?
んとんと、四国だったけ?いや違ったような・・・
ま、まあいいか。
それより、この橋の下って住めそうかなぁ。
どんな感じ?
ちょっと降りてみよう。
うんしょっと。
”スルッ”
え?
「ひゃー」
”ゴロゴロゴロ、ドカ”
うへぇ~土手から転げ落ちた。
へへ、でも全然痛くないや。
やっぱ化け物んだもんね。
へ? あれ、あそこに見えるの、あれってわたしの・・・・・・身体!
え、な、なに、なんでわたしの身体が、えっと~
げっ! あ、頭もげてるんだ!
やばいやばい。
「う~ん」
だめ、頭だけじゃ動けない。
ど、どうしょう、か、身体動かせる?
「ん~、ん~、動け~」
”むく”
や、やった、立ち上がった。
ほ、ほら、こっち、こっち来て。
違う、そっちじゃない!
ん~、むずかしいよ~
「ん~、ん~」
そうそう、こ、こっち、はやく誰かに見られちゃうから。
ふぅ~、やっと来た。
”ガサッ”
え? や、やば! なんか物音がした。
もしかして誰かいるかも。
はやく頭くっつけないと。
ほ、ほら早く頭持ちあげて。
うんしょっと。
”ひょい”
えっとくっつくかなぁ
「えい!」
”ガチッ”
よ、よし。
大丈夫だよね、もう取れないよね
・・・・・・やっぱりわたし死んでんだ。
今更だけど実感した。
あ、そ、それよりその草むらからさっき物音が。
”そ~”
「あ、あの~誰か」
「ワンワン!」
え、犬?
「ウー、ウー」
はは、わたしに怯えてんだ。
仕方ないよね、こんなんだもん。
何もしないからおいで。
ほら。
”ガブッ”
いた・・・くない。
はは、全然痛くないや。
”なでなで”
「う~、う~」
「ごめんね驚かせて。
いいよ、もっと思いっきり噛んでも。
わたし全然痛くないから・・・痛くないんだ。
あのさ、わたしさ、死んでんだって。
へへ、へへ」
”なでなで”
「くぅ~ん」
・・・・・・やだ、やだよ。
”ポタ、ポタポタ”
うう、ううううう、うぐ、うぐ、ううううう。
こ、こんなのやだよ。
”ぺろぺろ”
お前、怖くないの?
わたしこんな顔してるのに。
「くぅ~ん、くぅ~ん」
ありがと。
お前やさしいね。
”ぎゅ”
「うううう、うわ~ん、うわ~ん」
「くぅ~ん、くぅ~ん」
・
・
・
・・・や、やっぱりやだ。
こんなんで生きていたくない。
「死のう。
でもどうやって。
そ、そっだそこの橋桁に紐ひっかけて、そんで首吊って」
「それでは死なん。
さっき頭もげても生きてたろ」
「じゃ、じゃあさ、そうだ川で溺れて」
「無理だ。
ゾンビィは息しとらん」
「じゃ、じゃあさ・・・・・・・・・って、あ、あんた!」
「お前そんなに死にたいのか」
「あ、当り前じゃん。
こ、こんなになって生きてたって!
・・・こんなんで、ど、どうしろっていうのさ」
「そうか。
なら、ついてこい」
「え?」
・
・
・
”パン、パン、パン!”
「うが!」
”バシュ~”
「げ、げぇー!」
あ、頭吹っ飛んだ。
あのゾンビィ、頭吹っ飛ばされた。
”パン、パン”
い、いやもそのゾンビィ、死んでるから。
そ、そんなに撃たなくても。
「どうだ、このビデオのように死にたいのなら頭を吹き飛ばすしかない。
跡形もなくなるぐらいにな」
「ううう」
「お前が死にたいのなら」
”ブン、ブン、ブン!”
「さ、俺がこのバットでお前の頭吹き飛ばしてやろう。
このスイカのようにな。
見ろ!」
”バシ!”
”グシャ!”
ひゃぁ~、ス、スイカが!
「死にたいなら、俺がこのスイカのようにお前の頭をグシャグシャにしてやる。
それとも、それが嫌なら・・・そうだ、このガソリンをぶっかけて
焼き尽くしてやろう。
全てを燃やし尽くして灰になるぐらいにな。
どっちでもいいぞ、お前の好きなほうを選べ」
「・・・・・・」
「ほらどうした」
「・・・・・・」
「さっさとどっちか選ばんかい!」
「・・・わ、わたしは 」
「あ、そうだ。
死ぬ前にこれ返しておいてやる」
「え?
なにこの箱?」
「お前が大事そうに持ってたもの・・・だろう、きっと」
なんだろう。
綺麗な箱、何入ってるんかなぁ。
”かぱっ”
えっ、指輪?
”ぎゅ~”
な、なに、なんか変。
わ、わたし死んだはずなのに、痛みなんて感じないはずなのに。
なんで、なんでこんなに胸が痛いの?
・・・この指輪っていったいなに?
「さてっと。
で、どっちがいいんじゃい。
バットか灯油か、さっさと好きなほうを選べ!」
「・・・・・・」
「え~い、もうよか!
ほら、さっさと頭出せ~い。
このバットでグシャグシャにしてやるわい。
グシャグシャのグチャグチャの、なんかこうグワーて感じにしてやるわい」
”ブンブン、ブンブン”
「・・・・・・」
「ほれ」
「い、いや」
だ、だってこの指輪。
この指輪見てると、心が締め付けられてすごく苦しいんだけど、
でも、な、なんかうれしくて・・・・・・うれしいの!
だからこのままじゃ
「え~い、往生際が悪い。
今楽にしてやる。
死ね~い!」
「いや! 死にたくない!」
「・・・」
「わたし死にたくない!
ううううううううう、死にたくない、死にたくない」
「・・・なら生きろ」
「え?」
「お前が生きたいというのなら、俺がお前の居場所ぐらい作ってやる。
だから生きろ」
「・・・・・・生きたい、わたし生きたい」
最後までありがとうございます。
投稿、不定期ですがまた見に来ていただけたらありがたいです。
ではではです。