この作品は素晴らしき原作と、ご協力頂いたコラボ先様。そして何より読者の皆様の存在により続いております。
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今後もご愛読いただける皆様、新たにお読みいただける皆様に、改めて感謝を。
余談ですが、ゲームの方の現行イベントのビンゴ、全てマス埋まったあとの抽選券が校正チケットに変わることを初めて知りました。以前のやつもそうだったんでしょうか?なにぶんようやっとジャッジちゃんの身ぐるみを剥ぐ(ゲフンゲフン 倒せたエンジョイ勢なもので、校閲システムの開放自体が最近だったのです。だとしたら損してたなぁ…
朝方の空気の冷え込みが厳しさを増し始めたD10-6地区。基地の屋上に置かれたサマーベッドで微睡んでいる人形が一人。
「んん~、空気が澄んでて気持ちいい〜。やっぱりここの任務は最高だ〜♪」
そう言いながらグッと伸びをする、RF型人形の ファルコン は、空に目を向ける。
キィーッ
上空を旋回している鳥が1つ鳴いた。それに答えるように手を振ると、テーブルに置かれたポットから湯気の立ち上る麦茶をカップに注ぐ。
「はぁ〜、朝の哨戒任務終わり〜。働いた働いた」
満足げな表情でカップに口を付けると、再びサマーベッドへ身を預けまどろみ始めた。
先程までファルコンに代わり、哨戒任務を行っていた、彼女の相棒である隼は、屋上の柵に降り立つと、やれやれといった目線を彼女に向け、諦めたように毛繕いを始めた。
ドガチャ「ぐぎゃっ」
屋上への入口辺りからそんな音と可愛らしい悲鳴が聞こえた。ファルコンは「ん〜?」とサマーベッドの背もたれから顔を出し、音の元の方向を覗く。
何かがバタバタともがいて居る。
灰色と黒の丸っこいボディに、二本の足と短い二本のマニピュレータのようなものがついているが、前につんのめった形で立ち上がれない様子だ。
傍から見ると駄々をこねている子供に見えなくもないが、色々な方向に可能なだけ手足を伸ばし、時折苦しそうなうめき声が聞こえてくる様子は愛らしさすら醸し出している。
「(う〜ん、これは助けてあげるべきか、このまま見守るべきか…)」
ファルコンは頭を出して様子を見ながら、どう動くか思案していた。見ていて和むこの光景をもうしばらく楽しんでいたい気もするので、なんとも踏み出せずにいた。
「あの〜、たいへん申し訳ないのですが…そこなお嬢さん」
「う"ぇ"っ、わたし?」
唐突に話しかけられ、首根っこをつままれたような声を上げるファルコン。話しかけてきたロボットは、すでにいつの間にか身じろぎを辞め、哀愁すら漂い始めていた。
「はい、あの宜しければ起こして頂けないでしょうか?このままではワタクシ、喋る障害物と成り果ててしまいます。」
「あ〜いいよぉ、ちょっとまっててね」
そう言うとファルコンは、すでに出入り口を塞ぐ障害物となっているロボットの下に駆け寄ると、戦術人形のパワーを使い引き起こしてやる。
ロボットは腰くらいの高さしかなく、逆関節の二本足でしっかりと立ち上がるとバランスを確認するように体を動かした。
「いやはや助かりました。道に迷ってしまった挙げ句…何分腕が短いですし、バランサーがまだ調整不足でして。」
「それは良かった。ところであなたは、どちらのどなたかな?」
「おっと、これは失礼致しました。」
そのロボットは器用にお辞儀をするようにボディを前傾させる。幸い今度は転ばないようだ。
「ワタクシ、16Lab ペルシカ博士から派遣されました、試作警備ドローン ED-209 Jr. と申します〜。以後お見知りおきを。」
「エドちゃんね。Ahoj、私はファルコン。こっちは相棒の リョウちゃんだよ。よろしくね」
肩に止まった隼のリョウちゃんも、軽く頭を下げるような動きをする。
「『ファルコンさんとリョウちゃん』ですね、よろしくおねがいします。」
そう言うと彼の頭部にLEDの電光表示パネルに、
m(_ _)m
という顔文字が表示された。
〜〜〜
カチョン カチョン カチョン カチョン
オート9の物と比べ、軽く小刻みな足音を響かせながらED-209 Jr.が廊下を歩いていた。すれ違う人形たちに気さくに話しかけ、怪訝ながらも挨拶を返されていた。
先導するファルコンは鼻歌を歌いつつ、司令室の前まで来るとノックもせずに入室していく。
「Ahnj, 子ひつじちゃん。お客さんを連れt 」
「また切られました!おのれあの猫耳!!」
「おお〜っと…?」
司令室に入るなりライト指揮官の悲痛な叫び声が響き渡る。脇に控えるオート9は特にリアクションもせず佇んでいるし、G41は両手にタオルを持ち汗かき指揮官の額を拭っている。
喧騒に包まれた司令室内で、苦笑を浮かべるファルコンの背後からED-209 Jr.が覗き込む。
「あららぁ、これが『CHAOS』というものでしょうか。興味深いですね〜。」
〜〜〜
「お恥ずかしいところを見せてしまいました」
ようやく彼女らの来訪に気づいた指揮官たちは、パタパタと体裁を整え席についた。
ファルコンはそのまま手を振って、哨戒任務と言うなの日向ぼっこに戻っていったが。
「それであなたがペルシカの 事 前 連絡で聞いていた試作型の警備用ドローンですね?」
「はい〜。ED-209 Jr.と申します。よろしくお願いいたします〜。それであの〜…。」
「G41です!よろしくおねがいします!」ナデナデ
「あっはい〜、あのそんなに撫でられると困ってしまいますので〜。」
「良いではないか〜良いではないか〜」
「あぁあぁあぁー。」
自己紹介しつつ、頭部を撫でてみたりマニピュレータを持って動かしてみたりと、新しいおもちゃを見つけたようなテンションのG41。(ToT)と表示しつつされるがままになっているED-209 Jr.。
「G41、その辺で離してあげて下さい。それで、ペルシカは詳しいことは何一つ綺麗サッパリ言っていなかったのですが、どういった理由でこの基地に?」
とてもとてもいい笑顔でそう尋ねるライト指揮官。
「はい〜。ワタクシはペルシカ博士が、鉄血工造の無人機 ダイナゲート クラスの需要へ対抗するための試作機として制作されたドローンでございまして、ダイナゲートよりも若干コストはかかるもののAIの性能や(ry」
等と身振り手振りを加えながら、ジャパニーズセールスマンもかくやといった売り込みを見せるED-209 Jr.。
「…というわけでして、今回こちらの基地にて多岐にわたる使用試験をして頂きたいとの博士からのご伝言になります〜。」
「それならそうと言えばいいのにあのマッド…」
「ペルシカそういうとこやぞ〜」
「そういうところなのか。」
「はぁ、とにかく歓迎しますよED-209 Jr.。ぜひこの基地で色々なことを学んでください」
「ありがとうございますミスターライト。いえ、ライト指揮官。ED-209 Jr.、着任します。」
パネルに (`・ω・´)ゞと顔文字を表示させると、G41とオート9の方に向き直る。
「改めてよろしくお願い致します、G41さん。(⌒▽⌒)」
「うん!よろしくねエド君!」
ED-209 Jr.のマニピュレータを握りブンブンと振りながら、嬉しそうに握手をするG41。
「ドゥわァァァあなたも改めてお願いしますまぁああふぃぃいいぃい。(@_@)」
「宜しく頼む、エド。」
「あれ?二人は顔見知り?」
親しげにニックネームで呼び合う二人に、G41はED-209 Jr.のシェイクを止め首をかしげる。
「ああ。エドとは、同時期に製造された。」
「お互いに苦手なところを補い合いながら、博士の研究所で過ごしていましたので。」
「苦手なところ?」
「エドは、腕が短い。」
「マーフィは、言葉が短いので。」
「「あぁ〜…」」
〜〜〜
〜屋内射撃レンジ〜
びすびすびすびす
「うーん、やっぱり散りますよねぇ。」
「君のネイルガンは、あくまでも補助装備だ。」
「そうですか?ところでこの方はなぜ泣いておられるのですか?。」
「ウェルロッドちゃん、そこまで…?」
「やっと静かな…((泣))」
お読みくださりありがとうございます。
今回は新キャラの顔見世登場回ですので、短くなってしまいました。ファルコンとリョウちゃん…一体何坊主なんだ…
ED-209 Jr.の声はペラッペラの日本刀を使ってきそうな自衛隊の特殊部隊員みたいなお声だと変換してください。
声繋がりで、ファルコンのつままれたような声、宿舎でつまんでみれば聞けますよ。必聴ものです。
さてさてこの子たちは今後どのように活躍していくのか…