うちの新人は色々うるさい   作:リリマル

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お読みくださる皆様、寒さが厳しくなって来ております。暖かくしてお読みくだされば嬉しく思います。

お気に入り登録20名様に加え、UA2000を突破いたしました。


もうね、あれです。



カーレンジャーの変身シーンばりに回転しております。心が。

今後ともご愛顧のほどよろしくお願いいたします。ザンボラー戦のパワードレベルによろしくお願いいたします。



余談ですが、クリスマスイベント


PSG-1ちゃんどこ……ここ……?




うちの新人は、本人不在でもうるさい

〜D10-6基地 ???〜

 

「諸君、よく集まってくれた」

 

 基地内の、とある部屋。室内の電気は落とされ、中央に置かれた十人程が着座できる円卓のみがスポットで照らされていた。

 数名がすでに着席しているようだが、光が顔には当っておらず影になっている。

 

「…ふふっ、私達を呼び出すなんてよっぽどのことなんでしょうね?」

 

「…全くだ、わざわざ我らを集めるとはどういった要件なのだ」

 

「……」

 

 部屋の最奥にある議長席に座った人影に続いて、数名の声が続く。他の影からも不敵な笑い声や、含み笑いが漏れる。

そんな声に、最初に発言した人物が足を組みながら答える。

 

「フッフッフッ、実はやつがやられた」

 

「奴が!?何ということだ…」

 

「ヤツがやられたとは久々に面白くなってきたな」

 

「……え、あ、はい」

 

 再び室内を不敵な笑い声が支配する。気のせいか若干戸惑っている声も混じっているが。

 

「そうだ。なにしろやつは」

 

 

 

「「「我々の中でも最強!」」」

 

 

 

「え、それは規定と違うのでは…」

 

 顔は見えないが、豊かな胸部にライトが当たっている人物から、ツッコミともさらなる困惑とも取れる声が上がる。

 

 

「どうしよう…失望される…」

 

「ひとりになりたい…やばい…」

 

「まじありえない…」

 

 耳を垂らしたり、テーブルに突っ伏したり、ツインテールを弄んだりと三者三様のリアクションをすると、室内に笑うのを堪えるような空気が漂い始める。

先程から戸惑っている声の主は、若干涙声になりつつ

 

 

「指揮官…早く来てください…」

 

 

と呟いていた。

 

 

 

〜〜〜

 

 

ピピッ ウィーン

 

 

「いや〜遅くなりまってあれ、暗っ!? 皆さん何してるんですか?」

 

 入室するなり室内の暗さに驚いたライト指揮官は、壁にあるスイッチを操作し室内灯を点ける。

室内の円卓には、何故か突っ伏しているG41とファルコン、スコーピオンにオロオロと困惑するAmeliが着席しており、他に何人かの人形たちは周りで笑いを噛み殺していた。

 

「あ、ご主人様!おはようございます!」

 

「指揮官、規定時間オーバーです…」

 

「こひつじちゃんおそ〜い」

 

 等など、各員それぞれに指揮官に対し挨拶を投げかける。

 

「遅れてすいません…なんでAmeliは半泣きでスコーピオンは机に突っ伏して笑ってるんですか?」

 

「私には、この人たちを捌ききれませんでした…」

 

「いやだってG41がいきなり悪の幹部みたいなこと言い出すから!」

 

「えへへっ」

 

 どうやら先程のやり取りは、なかなか来ない指揮官を待ちくたびれたG41の悪ふざけだったらしい。それに合わせてくるファルコンとスコーピオンとツッコミのAmeliと、なんとなく笑わないでこらえる他の面々。といったところだった。

 

「あんまりAmeliをいじめないように。遅れて申し訳ありませんでした。早速始めましょうか。92式、お願いします」

 

「承知しましたわ。では、定例の部隊長会議を始めたいと思います」

 

 ライト指揮官が促すと、ディスプレイの横の椅子に腰掛けていた92式が立ち上がり進行を始める。

 

 改めて、ここは基地の会議室。

部隊長会議というのは、月に一回程各部隊のリーダーや施設管理者などが集まり情報交換を行う、まさに文字通りの会議である。

いくら大きな事件などが起きにくい地域とはいえ、情報の摺合せを怠っては有事の初期対応に遅れが生じる。との考えで、こうして行われているのだった。

 常設部隊が減った現在でも各部隊長、第一部隊G41と92式・第二部隊スコーピオン・第三部隊Ameli・第五部隊ファルコンは毎回参加し、その都度参加希望の人形も交えて会議という名のお茶会を開いているのだ。

 

「えぇそれではまずーー」

 

 

 

 

〜〜〜〜〜

 

 

〜〜〜

 

 

 

 

 

「ーーー以上が資材の在庫状況です。わたくしからは以上ですが…」

 

 92式が手元の資料を読み終わり顔を上げる。

座ったまま冷や汗をダラダラと流しているスコーピオンと、その後ろに立ち笑顔で見下ろしているライト指揮官が目に入った。あくまで知らん顔を続けようとしているスコーピオンだが、戦術人形としての各種センサーが電脳に

 

 

『逃げろ』

 

 

と警告を発し続けている。

 

「えっと?なんか9mmパラと、7.65x17mmSRだけ妙に減りが早いんですけど、スコーピオン?」

 

「な、なんで私ピンポイントに聞いてくるのかな〜指揮官…」

 

「別に弾丸は消耗資材ですから、ケチる必要はないんですけどね?無駄撃ちして欲しいわけではないんですよ。在庫管理の92式の胃に穴を開けたくもないので。よろしくお願いいたしますね。数少ない32口径7.65x17mmSR弾使用の方」

 

「キモニメイジマス…」

 

 色々とばれていたスコーピオンの姿を見て苦笑する92式。そんな二人を見やり、肩を竦めつつ席に戻る指揮官。

 

「はぁ…それでもう一人のトリガーハッピーはどこですか?」

 

「パトロールに行っています!」

 

 手を元気に上げ、G41が答えた。

 

〜〜〜

 

ズバババババン!

「ヒィィ!」

 

 

 

「タバコは、灰皿の近くで。」

 

「だからっていちいち火種を撃ち抜く必要はないでしょう!」

 

 

 

「オート9さんはいつも全力投球だなぁ」

 

「お嬢ちゃんは大変そうだけど…」

 

 マナー違反者を取り締まるオート9。

のことを叱りつけるPP-19-01。街ではいつもの光景が繰り広げられていた。

 

 

〜〜〜

 

 

 

「…では次にAmeli。この間の不明生物についての追加報告は?」

 

「はい。その後の消息などについては目下、他基地とも情報共有をしていますが不明です」

 

「そうですか…映像データなどは本部に送ったんですよね?」

 

「はい、規定通り。経過報告など全く降りてきませんが」

 

「そうですか。私も社長に問い合わせたんですけどねぇ、なんだか答えにくい案件みたいで…」

 

「は〜い、偵察部隊からもいいかな?」

 

 ライト指揮官がどうしたものかといった表情をすると、今まで聞いていたファルコンが手を挙げる。

 

「はい、いいですよ」

 

「一応周囲10km範囲で徹底的に探索したけど、痕跡も何も見つからなかったのよねぇ。これはもう別の地域に行ってしまったと判断して良いと思うんだ〜」

 

「それはお疲れ様でした。ファルコン達でも見付けられないなら、一旦警戒を緩めますか」

 

「そうねぇ。夜はマーフィちゃんにも手伝ってもらって警戒してるんだけど…それでいいと思う」

 

「あぁ例の飛行用装備ですか」

 

 苦笑しつつ、以前テスト飛行と言う名目の逃走劇をしていた時の、オート9に抱えられたG41と01の姿を思い出していた。

 

「すごい楽しかったです!」

 

 

〜〜〜

 

 

 

「あっははははは〜!」ペシペシ

 

 

 

「いやぁあぁあああ!」ギシイッ…

 

 

 

 

「頭を叩かないでくれ。そしてPP-19-01、関節部にダメージが入っている。いい加減慣れて力を抜いてくれ。」

 

「むりぃいぃいぃですぅうぅう!!」ギシギシイッ…

 

 ジェットパックを装備したオート9は、01と彼女の友人を抱えて空中を旋回している。地上では子供たちが列を作って順番待ちをしていた。

 

 

 

「オート9さんすげぇ、僕も大きくなったらあんなふうになれるかな?」

 

「そうね、あなたも好き嫌いしないで何でも食べて、みんなを守れる強い人になりなさい」

 

「うん!」

 

〜〜〜

 

 

「さてでは、最後にG41は何かありますか?」

 

「は〜い!ではG41、お話しします!」

 

 その後いろいろな話が終わり、特に手も挙がらなくなってきたので、ライト指揮官は総合部隊長であるG41に話を振る。

彼女は立ち上がると皆の方を向き、笑顔で話し始める。

 

 

「みんないつもお疲れさまです!最近はマーフィとエドくんが来てから色んなことがあって、普段より大変だったり楽しいことが増えたと思います。でもこれからクリスマスや新年に向けて、もっと楽しいことが増えると思います!町の人達が平和に年を越せるように、みんなで頑張りましょう!これで会議を終わります!」

 

「お疲れさまでした。それでは各員解散になります。業務に戻ってください」

 

 G41がお辞儀をすると、参加者たちが拍手をし、92式がが締める。

こういった感じで、定例の会議は終わっていくのだった。

 

 

「あ、みんな!クリスマス会についてなんだけど!」

 

そして、会議よりも長いお茶会が始まるのだった。

 

 

 

〜〜〜〜〜

 

 

「ちょっとだからゆっくりゆっく」ガンッ!

 

「申し訳ない。」

 

 夕方、いつものように火花を散らしながらパトロールカーが基地の駐車場に入ってきた。

車が停まると、お尻とおでこをさすりながら01が助手席から降りてくる。

 

「…これはもうお約束なのですか?」

 

「そうかもしれない。諦めも肝心「今度は私が運転しますっ!」

 

 オート9も運転席から降り、歩きながらそんな会話を繰り広げている。

 

 やいのやいのと01がほぼ一方的に話しかけてはいるが、いつもの足音と体勢ながら、オート9の反応が豊かになったと、彼女は感じていた。

 

「マーフィさん、なんだか最近変わりましたね?」

 

「…システムに異常なし。特に変わったつもりもないが。」

 

「う〜ん、うまく言えないのですけど」

 

 オート9は足を止め、01を見下ろす。その表情や声に変わりはないのだが、01はなにか当初とは変わったような、そんな感覚だった。

 

「それは、良くない変化だろうか?」

 

「最初の頃のマーフィさんだったら、そんなこと聞かなかったと思いますよ?」

 

「なるほど。そうか。」

 

 そう言って、下を向き考え込むような動作をするオート9。

 

「私は素敵だと思いますよ?最近のマーフィさんは、楽しそうで」

 

「楽しそう。」

 

 01にそう言われ、顔を上げ彼女の方を向くオート9。そこには以前の悩んでいた彼女の面影はなく、晴れやかな笑顔があった。

 

「そうですよ、でもまだまだ表情が硬いですよ?笑顔にならなきゃ自分でも楽しいかなんてわかりませんよ」

 

「笑顔。こうだろうか?。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「慣れないことは練習も必要ですね、うん」

 

 徐にポーチから手鏡を差し出しながら、01は顔を引きつらせオート9にそう告げると、早足で歩き出した。

 

 

「これは理不尽な扱いというものではないだろうか。」

 

 渡された手鏡を見つめながら、オート9は足音を響かせ01の後を追う。

 

気のせいか、彼の背中が落ち込んでいるように見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




お読みくださってありがとうございます。本当に寒いですので皆様お気をつけ下さい。

今回は日常回。こんな感じでみんなお仕事もしているんだよと言う紹介でした。


さて、大型建造回さなきゃ…(Saiga欲しい)
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