うちの新人は色々うるさい   作:リリマル

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お読みくださる皆様に最大級の感謝を

今回はなんとなんと!本作初のコラボレーション回となっております!

Warboss(いくさがしら)様 FALL OUT GIRLS ( https://syosetu.org/novel/196660/ )

ゲストを暖かく送り出して下さいました。本当にありがとうございます《暗黒微笑》


うちの新人は、空でもうるさい ※コラボ回

D10-6地区近隣 廃墟

 

 この周辺地帯が戦闘区域だったのもはるか昔。今現在は実質的な戦闘区域までの間に中間基地も存在し、むしろ人類の生活圏と接しているほど安定した区域となっている。

 

 鉄血の人形たちも今や、敗残兵と呼べるものになっており、未だ狭まり続ける戦闘区域でジリ貧の抵抗を続ける者を除けば、大半がエラー修正・武装解除の後、人類との再共存の為の試験段階にある。

 

 だがそういった夜明け前の世界では、どうしても残る闇に紛れた犯罪というものが目立ち始める。

 例えば、戦術人形や民間人形を問わない闇取引。戦闘コアが抜かれたり破壊された人形たちを、体のいい玩具や道具として売買するような輩が現れるのだ。

 

 しかもそういった輩は、戦場と生活圏の境であり、隠れ潜むことのしやすいこの地区の廃墟群にて取引をよく行っている。

 

 

 

〜D10-6地区 廃墟群 深夜〜

 

 

「というのが、この地域の現状です」

 

「なるほど、了解した。」

 

 深夜のダウンタウンを、黒いパトロールカーが走行している。ダウンタウンと言っても、整備の進んだ市街地や商業区と、廃墟群の間にある未整備区画の事で、街灯等は点いているものの、何を売っているのかわからない店や、何故立っているのかわからない派手な服を着た女性がいるなどの、あまり表立って歩けない人間たちが集まってできた地域であり。所謂『治安の良くないエリア』である。

 

 そんな中を走るパトロールカー。警戒されたり石を投げられたりする…わけではなく

 

 

「(思っていたのと違います…)」

 

 

 オート9の運転するパトロールカーの助手席にて、困惑の表情を隠せないのはGr MP5。彼の夜間パトロールに初めて同行するが、なかなかに衝撃的と聞いていたのだが

 

 

「お、オート9さん!いつもお疲れ!」

 

「こんばんはオート9さん、食べてくかい?」

 

「ねぇマーフィ、今日こそは寄ってってよ」

 

「オート9さん!また鉄砲クルクルして〜」

 

「ヒエッ、今日は何もやってないっすよ!?」

 

などなど、石どころか投げキッスを送られる有様だ。数名のチンピラのような男たちが、鼻を押さえたり股間を隠しながら逃げていったが。

 

「…オート9さん、普段何をやっているんですか?」

 

「パトロールだ。」

 

「いやでも8割くらい遊んで(ry」

「パトロールだ。皆、守るべき市民だ。」

 

「…なるほどッ!?」

 

 そんな会話が繰り広げられている車内。だが突然人影が飛び出し、急停車を余儀なくされる。辛うじてハネてしまう直前で停車すると、慌てて状況確認に動くMP5。

 

「大丈夫ですか…えっ?」

 

そこに倒れて気を失っていたのは、鉄血の量産型人形 Ripper。だが明らかに様子がおかしい。

 武装は解除されており、服装は所謂普通の服で、特徴的なバイザーも外され素顔が顕になっているが、代わりに首輪と手錠がつけられている。

 

「ひどい…」

 

「違法な扱いを受けている。容疑者の捜索を行う。」

 

 すでに銃を握っているオート9は、周辺警戒を行っている。ほぼ廃墟群に入り始めているため、あたりは薄暗く人影は見えない。

 その間にMP5が見た目にそぐわぬパワーで手錠を引きちぎると、それと同時にRipperが意識を取り戻した。

 

「…たす…けて」

 

「もう大丈夫です!一体何があったんですか!?」

 

「…っ!ば、化け物が!以前に別の地域でジャッジ様を襲ったとかいう!私達は売り払われるところで!友達がまだ!頼む助けてくれ!」

 

 覚醒めたRipperは、パニックになりつつMP5に縋り付くように懇願する。相当恐ろしい目にあったのだろう、ただでさえ白い顔は生気すらないほどで、震えも止まらない様子だ。とにかく宥めようとMP5が話しかけようとした。

 

「了解しました。現場はどこですか?。」

 

 徐に片膝立ちをし、Ripperの目を見ながらにそれだけ尋ねるオート9。突然のことに呆気にとられる二人だが、少し冷静さを取り戻したRipperは、廃墟群の方向を指差した。

 

「し、ショッピングモールの跡地…駐車場の屋上…」

 

「オート9さん!そんな詳しい話も聞かず!」

 

「Gr MP5。我々のやることは、決まっている。」

 

 立ち上がり、廃墟群の方を見据えるオート9にMP5が叫ぶ。だが、それを諭すようにオート9は呟くと、車に乗り込んだ。

 

「彼女の友人を助ける。」

 

 

 

〜〜〜

 

 それはまるで、ここが最前線だった頃を思い出させるような光景だった。

 ひっくり返り燃えている何台もの車。そこかしこに血溜まりができ、人間や人形だったものの破片が散らばっていた。

 見慣れない、細長い銀色の物体がコンクリートにめり込んでおり、周囲のものを撃ち抜いたような形跡が見て取れる。しかしそのような大型の武器を使うような存在は確認できない。

 

ガシュン ガシュン ガシュン

 

 そんな駐車場跡地を、オート9とMP5は周囲を見渡しながら歩いている。

 Ripperを人間のいるところまで連れて行った後、基地に応援要請をしつつこの駐車場跡地に急行してきたのだ。

 

「G&Kだ。武器を捨て投降しなさい。」

「誰かいませんか!?」

 

 二人でそう呼びかけるが応答はなく、犯人も逃走しているらしく、そちらも早く確保しなくてはならない。

 

ガタンッ

 

 小さく鳴った物音に、二人の銃口が向く。そこにはボロボロになっている車があるだけだ。油断なく近づいていく二人。トランクの前まで近づくと、MP5はそこに狙いをつけ息を一つつく。

 それに合わせるように、オート9は一気にトランクを開いた。

 

「ヒッ…!」

 

 長い紫の髪を振り乱し、怯えきった声をした人形がそこにいた。頭を抱えて震えてしまっている。先程助けたRipperと同じ様に、首輪と手錠が着けられている。

 

「この人!さっきのRipperさんが言っていた!」

 

「G&Kです。助けに来ました。」

 

 

「…グリフィン?」

 

 助けに来たとの言葉に、震えていたDragoonはようやく顔を上げる。

 

「あなたの友人に、助けを求められました。」

 

 そう言って、オート9はDragoon左手をを差し出し、彼女を起こすと、そしてそのまま抱きかかえる。

 

「Ripperは無事だったか!良かった…私はすぐにここへ隠れてしまったから…」

 

「一体何があったんですか?」

 

 兎に角パトロールカーへ保護するために、歩きながらMP5は尋ねる。

 

「私達はよくわからない連中に捕まっていたんだ。それでここで別の誰かに売られるところだった。そこに…奴が…そうだ奴は!?倒せたのか!?」

 

「奴…?」

 

「奴が、化け物がいきなり襲いかかってきて!誘拐犯共が応戦してたが全然歯が立たないし…」

 

パトロールカーの後部座席に座りながら、Dragoonは必死の形相で訴えかける。オート9の左手を握ったままなので、彼は片膝を着いて彼女の話を聞いている。

 

「詳しく教えてください」

 

「以前別の地域でハイエンドが襲れたって噂があって、昼間になったら飛んで逃げていったらしいけど…」

 

「ヘリか。無人機か。」

 

「違う!化け物だって!バカでかくて硬い…む…」

 

 そこまでまくし立てていたDragoonだったが、オート9の背後に目をやったまま顔を恐怖に染めた。

 銃を構えながら振り向くMP5とオート9の目に、光が飛び込んできた。

 

 

 

それは白く輝く光を放ちながら、フヨフヨとビルの隙間で漂うように飛んでいた。ブゥゥゥゥと不快な羽音を響かせながら。ギチギチと不快な異音を発しながら。

 

 

 

前足で器用に人間の腕を持ち、グチャグチヤと不快な咀嚼音と共に。

 

 

巨大な光る巨大な蝿が、現れたのだった。

 

 

 

「あ、あ、奴が…奴が…」

 オート9の左手を強く握りしめ、譫言のように声を絞り出すDragoon。その姿と蝿の方を交互に見るオート9。

 MP5はというと、冷静にポーチ内の予備断層の確認や、銃の各部チェックを行っていた。纏うのは歴戦の兵士の雰囲気である。二人の考えることは一致していた。

 

「Dragoonさん。ここにそのまま隠れていてください」

「この車内は、安全だ。」

 

「あんたら…何言って…」

 

「あれをこのまま見過ごせません。街に行かせるわけにはいきませんから」

「被害を最小限に抑えなければ。」

 

その言葉を聞くか聞かないかのタイミングで、蝿がこちらに気づいたようで、軌道をこちらに向けた。

 それを見たDragoonは、ついに限界を迎え意識を手放してしまった。恐怖やいろいろな感情で、メモリの限界を迎えてしまったのだろう。

 

 彼女を車内に寝かせ、立ち上がろうとするオート9だったが、Dragoonは左手をガッチリと握ったまま気を失っていて、離してくれる気配がない。

 

 

「…Gr MP5。1分27秒、奴を惹きつけてくれ。」

 

「あんな敵、私一人で十分ですよ?」

 

 四苦八苦しているオート9を見て、苦笑いをしながら答えるMP5。その間にも、巨大蝿はゆっくりと屋上の萌えている車を避けるように浮遊している。

 

 

 

「では、行きます!」

 

 そう言うと一気に駆け出すMP5。自分に惹きつけるようにパトロールカーから遠ざかりつつ単発で撃ち込む。

 

カキンカキンカキン

 

 9mm弾が当たったはずなのに、生物とは思えない音で弾かれ、巨大蝿は痛くも痒くもないといった感じのままだが、MP5の方に意識は向いたようで進行方向を変える。

 

「(なんですかあれ、うそでしょ?)」

 

 内心では驚愕しつつ、走りながらセレクターを連発に切り替えて、指切りしバースト射撃を撃ち込む。

 しかしやはり全て弾かれ、ダメージが入った気配すら感じられない。小さく舌打ちをすると、次の手を打つためマガジンを交換する。

 足元に衝撃が走り転倒しそうになる。巨大蝿が尻尾の先をこちらに向けており、走りすぎた後ろをチラリと見るとあちらこちらに刺さっている謎の物体があった。  

 

「(やはり。ですか、なにこれ針? ハチじゃあるまいし)」

 

 嫌そうな顔をしつつ、急に立ち止まると銃を腰だめに構える。そのまま足を肩幅に開くと腰を落とし、踏ん張るように足を踏みしめる。

 当然止まった標的に、巨大蝿も容赦なく物体を打ち込んでくる。コンクリートに突き刺さるほどの威力を持ったソレ、がMP5に迫り。

 

ガギィン!という音とともに弾けた。

 

 ギチギチと不思議そうな(?)声を上げる蝿を、銃を構えたまま冷静に見据えるMP5。

 

「(重っ。ですがあの赤いやつよりはマシですね)」

 

 そして全身に力を込めると、お返しとばかりにフルオートで撃ち始める。

 

 

ズガがガガガが!

 

 

 先程までより格段に大きい射撃音とマズルフラッシュ。MP5の小さい体が反動で少しずつ後退する。

 

ギギギギイン!

 

 やはり巨大蝿に弾かれるが、先程までと違いジャブ程度の衝撃は多少あるようで、飛行が安定感を失っている。

 

「(強装弾でもだめですか…不味いですね)」

 

 怒ったように物体を連射し始めた蝿に対し再び走り回りながらMP5は考える。

 自らのスキル《フォースシールド》と回避力ならおそらく避けきれるが、こちらも強装弾をバカ撃ちできるわけでもないため、実際ジリ貧である。

 くしかも向こうにはまだ手があるかもしれないのだ。再び強装弾を装填し、MP5が構えを取った時。

 

 

 

 

…ィィィィィィィイイイン ガァアン!!

 

 

 

 

 

 甲高いジェットエンジンのような音とともに、蝿の横腹に銀色の塊が突き刺さり、そのまま瓦礫の中に吹き飛ばされていった。

 

 唖然としたように巨大蝿の吹き飛ばされた先を見て、視線を戻すMP5。

 

 

 

 ホバリングしているシルバーメタリックの人型のボディ。背中にロケットのようなものを背負い、左手はマシンガンのようなよくわからない武器が装備されている。

 

「遅くなった。Gr MP5。」

 

 ガシュウンと降り立ったのは、謎の追加装備を纏ったオート9だった。いちいち規格外なことをしてくる事に、いい加減疲れ始めているMP5。

 

 

「…MOD化ですか?」

「ちょっと何言ってるかわからない。」

 

ガラガラ…ブウゥゥウウン!

 

 瓦礫から這い出て、変わらず光を放ちながら飛び始める巨大蝿。あれだけの衝撃で傷一つないように見える。

 

「第二ラウンドですね」

 

「了解。」

 

ギィイイイィイイ!!!

 

 巨大蝿が唸り声を上げた。どうやら本気で戦闘モードに入ったようだ。尻尾の先から物体を連射してくる。

 シールドを張りMP5がガードしつつ強装弾を撃ち、オート9は飛び上がり左腕からAR弾を連射する。

 

 怯みつつもやはり大きなダメージを受けていない様子の巨大蝿は、不規則な軌道を描いてオート9を追う。

 

 空中で交錯すると、お互いにぶつかり合い撃ち合う。素早く飛び回るためほとんど当たらないが、巨大蝿はオート9の外装が凹むほどの攻撃力の為、やはりジワリジワリと押され始める。

 オート9もARやフレイムスロアーで攻撃するが、目くらまし程度にしかなっていない。地上で見ているMP5は手が出せず、いよいよ手詰まりになってきた。

 

「このままだと、いつ街の方に被害が出るか…」

 

 

 

 

 

「リーダー、あと12秒したら、あれがそっちに背中向けるから」

 

『了解しました。規定通り、倒します』

 

 突然、MP5の耳に味方の通信音声が飛び込んできた。慌てて横を向くと、先程まで一人だった駐車場に、いつの間にか人影が。

 

「遅くなったわ。応援よ」

 

「64式自さん!」

 

「て言うかあいつなに、キモい…」

 

 

 嫌そうな顔をしつつ上空を見上げているのは、64式自。彼女がいるということは。

 

 

 

ヒュゥウウウドカン!

 

 駐車場の上に土埃が上がる。見ると、巨大蝿が落下しており、羽に何箇所かの穴が空いている。

 

『遅くなっていません。規定内の時間です』

 

「はいはい、ごめんって。、ナイスショット、リーダー」

 

「Ameliちゃん!じゃあAmeli隊が皆で?」

 

「そういうこ「MP5ちゃん!どこも怪我してない!?」ちょっ一〇〇式!」

 

 Ameli隊。この地区の、(元)夜戦専門部隊であり昨今ではめったに起きない夜間戦闘であるため、専門という部分が外れている、G41隊に次ぐエースチームである。

 

「まったく…今9A-91が車の方見に行ってるわ。助けられたんでしょ?」

 

シュウゥゥゥゥガシュウン

「勿論だ。Gr MP5がよくやってくれた。」

 

「あなたはまた随分ボコボコね…」

 

 64式自の横にオート9が降り立った。チェストプレートはベコベコになっており、死闘を物語っていた。

 

「お二人共お疲れ様です。アイスをどうぞ?」

「「「「うわっ(。)」」」」

 

 唐突に現れ、どこから出したのかコーン付きのアイスを二人に差し出す コンテンダー。これでAmeli隊が全員揃った事になる。

 

「ペロペロペロペロ。」

 

「(めっちゃアイス食べてますね…)気を付けてください!あの虫、すごい硬い上によくわからないものを打ち出してきます!」

 

 皆に任せた上で、シールドを張りつつオート9と共に座り込むMP5。連携の邪魔にならないよう守りに徹する。

 

『わかりました。皆さん、機動装甲兵戦173。規定通り、始めましょう』

 

「「「了解」」」

 

全員の目の色が変わった。

 

 

 

ギチッ…ギチッ…

 

 すでに体制を整え、再び飛ぼうとしている巨大蝿。だがその頭が殴られたかのように横に揺さぶられ、再び倒れ伏せる。遅れて聞こえる発砲音。

 4つ隣の廃ビル屋上からのAmeliによる遠距離射撃を皮切りに、64式自が高速弾による斉射を行う。先程までとは違う攻撃に、巨大蝿も慌てて物体を打ち出し反撃に出る。

 

「何こいつマジで硬いわ」

 

 しかし64式自はスコープから目も外さず、どこに打ち込まれるかわかるように最小限の動きで避けている。巨大蝿の意識が横と縦に向ききったとき

 

「う〜ん、この辺ならイケそうかな?」サワサワ

 

 巨大蝿が急に近くで聞こえた少女の声に反応するよりも先に、気づかれすらしない恐ろしい速さで近づいた一〇〇式が、銃剣を外皮の薄そうな首元に突き立てた。

 

ジャギィィイイイィイイイ

 

 ガラスを切るような音を立て、銃剣状の超高周波ナイフが突き刺さる。

 緑色の血が吹き出たときには、既に一〇〇式は64式自よりも後方に下がっていた。

 悲鳴のような鳴き声を上げて闇雲に打ちまくる巨大蝿。しかし、硬い外皮が災いし、正確な射撃で中身を揺らされ続けた結果すでに前後不覚に陥っていた。

 その為、自身の背中に感じた重みの正体に気づくことができなかった。

 

「読み通り!」

 

 巨大蝿の背中に飛び乗ったコンテンダーは、一〇〇式の作った傷に、自身の銃身を差し込むと、ライフル用徹甲弾をゼロ距離ならぬ、マイナス距離で撃ち込んだ。

 

『規定時間内ですね』

 

 

 

 

 

 

ギッ…ギッギッ

 

 

 地面に落ち、動こうとしない巨大蝿。空も白み始め、まさに悪夢の一夜が終わろうとしている。

 

「それで、結局あいつは何なんでしょう?」

 

 確かに。と全員が思うが、誰もその答えを持っていないため話が進まない。汚染地域での突然変異ではといったことで、話がまとまろうとしていたが。

 

「きゅ〜〜〜っ…」

 

「どうしたのこの子?」

 

 パトロールカーの方向から悲鳴が上がったため、全員が警戒態勢で駆けつけたところ、Dragoonが9A-91の腕の中で

目を回していた。

 

「それが、一度目を覚まされたのですが、その…自分が握っているものを見てまた気を…」

 

 そう言われ全員がDragoonが胸元に握りしめているものに目を向ける。

 先程彼女が握りしめた、『オート9の左腕』であった。

 

 全員の視線がオート9に向く。バツが悪そうにキョロキョロとしたオート9は、徐に左腕のアタッチメントを外しながらいつもの調子で答えた。

 

「他に、手が無かった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ドタバタとしていた彼らは気づかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 明るくなり始めた空に照らされた駐車場跡地から、緑の血の跡だけを残し、巨大映えの姿が消えていたこと。

 

 

 

 街とは反対の方向にフラフラと飛んでいく、白い発行体が目撃されたこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 飛んでいく発行体を見送ると、青く輝く飲み物を飲みながら基地に向かって歩く、G41の姿にも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




お読みくださりありがとうございました。

そしてゲスト出演してくださった《ブロートフライ2世》と、作者のWarboss(いくさがしら)様。本当に本当にありがとうございました!!

いやぁ、戦闘シーンてこんなに難しいものなんですね!!(白目)

色々とネタを仕込みつつ書くコラボ回は楽しかったです

〜ボツ案〜

マーフィの腕から火炎じゃなくて殺虫剤がブシュワ〜

(ブロートフライ2世)「グエーッ」
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