ご召喚はテニスプレイヤーですか?   作:榎田 健也

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現在の状況

梅斗 ココアと遭遇。警戒態勢。

アーチャー セイバーと交戦中。均衡状態。

ココア 梅斗と遭遇。

セイバー アーチャーと交戦中。均衡状態。


戦闘システムはfgoをイメージしています。次キャスター出したい。


攻防

俺がアーチャーと出会ったのは、三日前。その日まで俺は、記憶喪失でありながらも喫茶店で住み込みとして働き、少女たちと親交を深めてきたのだが、そんな日常は崩壊した。夜の散歩の途中に突如目の前にジャージ姿で現れたのである。

 

「ねえねえ、君んちってどんな家?」

 

完全にやばい奴だったので逃げた。すぐ捕まった。

 

「はっ? ちゃんと言えよ!!」

 

そう怒鳴られて胸ぐらを掴まれた瞬間、頭の中に聖杯戦争についての知識が頭の中に入りこんできた。アーチャー曰く、似たようなことが先ほど起こり現代についての知識を得て、何故か俺に引き寄せられたとか。

 

「つまり僕と君は――」

 

「聖杯戦争の抑止力……?」

 

アーチャーと俺が聖杯に与えられた命令、それが「契約を結び、イレギュラーな開幕となってしまった聖杯戦争の抑止力として、聖杯を手に入れようとするマスターたちと戦い品定めをせよ」だった。アーチャーは聖杯に召喚されたものとして従うらしいが――

 

俺がその命令を果たす義理など全くない。そこで俺は、自分の目的の為に聖杯戦争に参加するマスターを全員倒すことにしたのだった。

 

自分の失われた記憶を、取り戻すために。

 

 

 

「サーヴァントとマスターは契約をするように『因果』で繋がれていて、それぞれ役目があるらしいの。今回の聖杯戦争は、特にイレギュラーらしくて、魔術回路が少しでも機能していればサーヴァントとの契約によって魔力と令呪が与えられる。今回の私の役目は『生存者』、要するにただのマスターだけど関係ない。私は生き残って勝って……私の望みを叶える」

 

何故かココア先輩と一緒に公園のベンチに座ってサーヴァントの戦いを観戦している。本当に何故だろう。前とは違う意味で心臓が高鳴っている。

 

「本当に、どうしてこうなった……」

 

「そう言いながらナイフを喉に近付けてくるのはやめてくれないかな? 私自身、誰も殺しちゃうつもりはないよ?」

 

「座る条件がそれでしょう、先輩」

 

ナイフを突きつけていいから座って話したい、と言ったのはココア先輩の方だ。俺はそれを承諾しただけだ。

 

「今はバイト中だから先輩じゃないよ?」

 

ああ……そうだったな。バイト以外は友達だって言われたな、ココア。

 

「ああ、今のお前は敵だ。俺は『抑止力』として聖杯戦争のマスターを全員倒す。手段なんて択ばないさ」

 

「抑止力って何だろう……?」

 

「とにかく……俺は負けられないってことだ」

 

右手のナイフを思わずきつく握りしめた。正直、これ以上は動かせない殺せない。ただのハッタリである。

 

「私だって、そうだよ。だから……『第五勢』!」

 

 

 

「きぇい!」「はッ」「ふっ!」「うォォ!」

 

距離を詰めてラケットと剣をぶつけ合い、距離を空けて打たれた魔弾を剣で両断し、距離を詰めて互いの攻撃を避け、距離を空けて放たれた斬撃をラケットで防ぎ跳ね返す。

 

そんな均衡状態の中、先に動いたのはアーチャーだった。

 

「しゅぅぅぅぅぅ……ぞうッッ!!」

 

先程までテニスボールサイズだった魔弾が倍近くに増大しており、それを持ち前の腕力でラケットにぶつけ打ち込むと、分裂した。

 

セイバーが持つ刀は二振、アーチャーが打った魔弾は十発。到底、防御と回避はほぼ不可能。

 

「――『第五勢』!」

 

ココアが叫ぶと同時に、セイバーを謎の光が包みこむ。

 

「むっ、唐突に閃いた! ……うおぉぉぉぉ!」

 

刀が増えた――としか見えない捌きにより、魔弾を全て斬り割き無効化した。

 

「ふっ!」

 

「がッ!」

 

そしてすかさず、無数の斬撃をアーチャーにぶつけた。

 

「アーチャー!」

 

思わず梅斗が叫ぶ。

 

「梅斗くんごめんね、私……勝たないといけないから。……『天眼』! 令呪『宝具開放』!」

 

サーヴァントの能力を上げ、かつ令呪による宝具開放。避けれない――梅斗はそう思った。

 

「さて、どうやって避ければいいんだよ、これ」

 

「ちょっと難しいよ。こういっちゃなんだけど、諦めるしか……」

 

――諦める? それもいいかもしれない。聖杯戦争には負けるが、負けても俺が死ぬわけではない。だが……

 

「あいつと約束したんだよ……『諦めんなよ!』って、だから俺は――」

 

アーチャーを、セイバーと同様に光に包まれる――炎のような光に。

 

さらに、それと同時にアーチャーを中心に地面に炎が広がっていく。

 

スキル「諦めんなよ!」を梅斗は無意識に発動させていた。

 

防御力が上がるわけでもない、回避が出来るわけでもない、どんな攻撃も無効化する盾を構えるわけでもない。ただ、致命傷を受けても、霊核を木端微塵にするほど宝具での攻撃を受けても――

 

一度だけ、立ち上がることができる。

 

身体が鋼のようにならなくとも、闘志は周囲に広がる炎のように。

 

 

「「来いッ!」」

 

梅斗とアーチャーが同時に叫ぶ。

 

「その覚悟、感服いたした……我が真名『宮本武蔵』! 南無。天満大、自在天神。剣気にて、その気勢を断つ! 行くぞ、剣豪抜刀……『六道五輪・倶利伽羅天象』!」

 

圧――オーラによって仁王が背後に浮かぶ。業ですら一刀両断する一撃が、アーチャーを襲った。

 




テニスプレイヤーのアーチャー

クラス:アーチャー

聖杯が抑止力として召喚した擬似サーヴァント。彼には本来サーヴァントとなり得る歴史は無いが、テニスという概念の代表、テニス界で大いなる功績を残した人物として現界に成功した。

もはや本体(?)のラケットで文字通りの魔球を打って戦う激アツサーヴァント。

固有スキル1

諦めんなよ!A(8~6ターン)
自身にガッツ状態を付与(1回・2000回復)、フィールドを「炎上」状態にする(3ターン)。

ターン制限がないので、戦闘開始直後に使用すれば二回ガッツを掛けられる場合がある。炎上状態は、アーチャーには特にメリットが無いので、信長と組ませるのが良いだろう。割と現実味のあるスキル。オリ鯖なのでもっとはっちゃけたいですね。
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