バビル・イン・ザ・ブラッド   作:橡樹一

17 / 81
 キャラクターの言にそぐわない表現を一部変更しました。

 2020/5/3 用語集追加


2話 湧き上がる疑念

 暁凪沙が高清水なる男子生徒から手紙を受け取った翌日、古城は放課後の中等部校舎で凪沙を探していた。周囲にやたらと視線を飛ばして妹を探す古城の姿は、控えめに言って完全なる不審人物だった。当然、こんな悪目立ちする行動をとっている人物が隠れて行動できるはずはない。

 

「何をしているんですか、暁先輩」

 

 聞き覚えのある声に呼び止められ、古城は思わず硬直する。

 

「古城君、中等部でその行動はちょっと考えた方がいいよ。不審行動をとる先輩として有名になりたくはないだろう」

 

 聞き覚えのある声が増えた。現実を認めたくはないが、見なければ事態は悪化するだろう。ぎこちなく振り向くと、呆れた表情の雪菜と苦笑いを浮かべた浩一が立っていた。

 

「いや、その、これはだな……」

「下手な言い訳は立場をより悪くしますよ?

 まったく、本当に先輩は世話の焼ける人ですね」

 

 呆れかえる雪菜と慌てる古城を見て、浩一は微笑を浮かべる。

 

「どうやら何か共通の認識があるみたいだけど、どちらか説明してくれるとありがたいかな」

 

 古城が止める間もなく、雪菜は昨日のやり取りをすべて浩一に伝えた。

 

「そうか、そんなことが。

 古城君、部外者が口を出すものじゃないかもしれないけれど、少し自分の行動を顧みた方がいいと思うよ」

 

 いたわるような視線を向けられ、古城は今更ながら羞恥で悶えはじめる。

 

「そういえば、浩一さんはここで話していていいんですか? 屋上に用事があるのでは?」

「ああ、別に急ぎというわけじゃないんだ。生徒が何かを持って屋上に向かったと小耳にはさんだから、念のため見回りに向かおうと思っていただけさ」

「それって凪沙ちゃんのことかもしれません。さっき授業が終わった後に屋上へ向かっていましたから」

「なにっ!」

 

 雪菜の言葉に古城が反応し、屋上へと駆け出すが。

 

「廊下では走らないだよ、古城君」

 

 直後に浩一に襟首を掴まれ、派手に転倒した。

 

 

 

 一度古城を落ち着かせた一行は、屋上の入口で立ち止まっていた。

 

「べつに立ち入り禁止というわけじゃないけども、これで何か問題行為があった場合は制限か封鎖を考えないとな」

「問題行為って、凪沙に限ってそんな」

「凪沙ちゃんは大丈夫でも、相手が何を持ち込んだかがわかりません。流石に違法物品である可能性は低いですが、校則違反の何かである可能性は否定できませんね」

 

 雪菜のどことなく不安をあおる言葉に、古城は表情を凍らせる。

 

「おい姫柊、不安になるようなこと言うなよ」

「可能性の話ですよ。私だって凪沙ちゃんがそんな事をする相手との付き合いがあるとは思っていません」

 

 不安げな会話を続ける学生を置いて、浩一は静かに耳を澄ましていた。そしてクスリと笑うと、2人に向き直る。

 

「さて、どうやら丁度話をしているみたいだ。2人とも、ここで話し合うよりも直接見た方がいいんじゃないかな?」

 

 どこか面白がっているような浩一の笑顔をいぶかしみながら、古城と雪菜は扉へと近づいた。浩一が勢いよく扉を開くと、驚いた顔をした凪沙と高清水が何か黒いものを抱きかかえている。

 人間を超える吸血鬼の瞳と、訓練された剣巫女の視力は同時にその正体を捉えた。

 

「ね、猫?」

 

 古城の声に反応してか、2人に抱えられた子猫たちが小さくミャアと鳴いた。

 

 

 

 彩海学園は自由な校風となっているが、当然いくつかの禁則事項は存在する。その内の1つが、動物の校内持ち込み禁止である。

 

「そこまで目くじらを立てるものじゃなかったからいいが、一応教員に話は通しておいてほしかったな。子猫だから心配はないかもしれないが、もしも逃げ出して人を引っ掻きでもしたら相応の対処をする必要があった」

「ごめんなさい……」

「すいません、軽率でした」

 

 すっかり消沈した。凪沙と高清水がそろって肩を落とし、それを見て3人目の中等部女学生が一歩前に出る。

 

「すみません、でした。私が2人に頼んだことが原因ですので、怒るのは私だけにしてください」

 

 銀髪に碧眼を併せ持つ、涼やかなという表現が似合う少女。話を聞くと、どうやら彼女が面倒を見ていた猫の引き取り手を探していたことが騒動の原因だったようだ。高清水が凪沙に手渡した封筒も、中身は引き取り手になれそうな運動部員の名簿だったらしい。

 

「まあ、今回は見逃そう。今度からは事前に教員に話を通してもらえれば職員室で預かることができるはずだから、気を付けて。えーっと」

「叶瀬夏音、でした。ありがとうございます、用務員さん」

 

 浩一へと頭を下げる夏音の動きに、古城は思わず目を奪われる。幸いと言っていいのか、それを見る雪菜が不機嫌そうなことに古城が気付くことは無かった。

 

「本来であれば子猫はこっちで預かりたいところだけど、今回は僕が職員室へ話を通しておくよ」

「何か用事があるんですか?」

 

 言い方に疑問を持った雪菜の質問に、浩一はばつが悪そうに苦笑いした。

 

「いや、昔から動物には嫌われるたちでね。子猫にあまりストレスを与えるのもよくないだろう」

 

 見ると高清水に抱えられた子猫は、警戒心を丸出しにして浩一を見つめていた。僅かな動きでびくりと過剰な反応を続ける様子を見るに、たしかに預からない方が子猫にとってはいいだろう。

 

「す、すみません!」

「いや、昔からだから気にしていないよ。じゃあ、僕は仕事があるからこれで。

 繰り返しになるけど、次回からはきちんと学校側に話を通しなさい」

 

 そう言って屋上を去る浩一の背中は、どこか寂しげだった。

 

『バビル2世様……申し訳ありません。私の匂いで動物に警戒されるため、不快な思いをさせてしまっております』

『構わないさロデム。それほど気にするような問題じゃないし、お前の方が重要だ』

 

 動物に避けられるたびに繰り返された会話を交わしながら、浩一は指定された場所へと歩を進めた。

 

 

 

 絃神島人工島(ギガフロート)の中枢、キーストーンゲート内に、人工島管理公社の施設はそのほとんどを集約している。その数多ある施設の1つである人工島管理公社保安部に、場の雰囲気にそぐわないフリルまみれの女性が向かっている。

地下16階層でエレベーターを降りた女性を待っていたのは、軽薄そうな雰囲気を漂わせた青年だった。場所を無視すれば美しい幼女を誑かす人間の屑と言った構図だが、実際の立場と関係は大きく異なる。

 

「ヘーイ那月ちゃん、こっちだぜ!」

 

 軽薄そうな青年――矢瀬基樹が声をかけると、フリルまみれの幼女――南宮那月は忌々しそうに舌打ちをする。

 

「お前といい古城といい、担任教師をちゃん付けで呼ぶな!」

 

 睨まれた矢瀬はニヤリと笑う。服装はいつもの着崩した制服では無く管理公社の制服であることが、今の矢瀬がどの立場で話しているかを端的に表していた。

 

「管理公社直々の呼び出しと聞いて来てみれば……お前とはな、矢瀬」

「すいませんね、理事会(ウチ)も人手不足なもんで。こういった細々とした仕事はこっちに回ってくるんですよ」

 

 一切悪びれない様子の矢瀬に諦めたのか、那月は続きを促す。それに従い、矢瀬の先導で1つの部屋に通された。

 まるで手術室のような室内には、1人の先客が硝子越しの室内を鋭い目で見つめていた。それも矢瀬たちが入室する音に気が付いたのか、視線を2人へと向ける。

 

「ああ南宮攻魔官、早かったですね」

 

 いつもの学生服のような戦闘服に身を包んだ、バビル2世が意外そうに眼を開く。彼の予想では、もう10数分は遅く来ると予想していたのだ。

 

「管理公社直々の呼び出しだからな、少し急いだ」

 

 那月は何でもないような様子で隣に立ち、先程までバビル2世が注視していた存在に目を向ける。強化ガラスで隔離された室内で、まだ10代前半であろう包帯まみれの少女は、最新鋭であろう医療器具に囲まれたベッドで眠っている。

 そしてその手足は分厚い特殊合金の枷によって封じられ、身じろぎすら許されない状況下におかれていた。

 

「で、これが5人目と言うわけか。昨晩はずいぶんと派手にやらかしてくれたと聞いているが」

「ええ、確認できている限りでビル2棟が半壊、延焼7棟、停電や断水その他諸々の被害は集計中ってとこです。

 これでも被害はまだ少なめですね。夜間に人が少ない商業地区だったのが幸いしました」

 

 矢瀬は皮肉めいた表情で眼前の少女が引き起こしたとされている被害を淡々と語った。

 一昨日の深夜、絃神島西地区(アイランド・ウエスト)で1つの事件が発生したのだ。高い戦闘力を持つ未登録魔族と思わしき存在が上空で長時間にわたり交戦し、その余波で上記の被害が発生したのである。拘束されている少女は、負傷状態で確保された容疑者の片割れなのだ。

 

「で、その対戦相手はどうした」

「正体不明の上、捜索も難航中です」

「なんだ、お前でも追いきれなかったのか?」

「勘弁してくださいよ、相手が悪すぎました」

 

 からかうような那月の笑みに、矢瀬は頭を掻く。

 矢瀬基樹は過適応能力者(ハイパーアダプター)――先天的に異能を持って生まれた人間である。一種の念動力(サイコキネシス)で聴力を拡張し、半径数キロ圏内という広範囲を精密レーダーのように監視することが可能な人間集音機と呼べる存在なのだ。

 そんな矢瀬の能力が持つ欠点は、先のテロリスト事件の際にディミトリエ・ヴァトラーに簡単に捕まったように直接戦闘力に欠けていること。そして、あくまで聴力が元となっている能力の制約上、音速を超えて移動する存在には無力であることが挙げられる。

 

「ふむ……バビル2世。こいつの結界がだめでも、ロプロスなら容易に捕捉できるんじゃないか? たしか島の上空に待機させていると言っていたはずだが」

「残念ながら、丁度ロプロスは国外へ派遣しているので捕捉はできませんでしたよ」

 

 那月は予想外の返答に目を見開いた。バビル2世が、自身の兵士であり護衛である3つのしもべを遠く離すとは考えられなかったからだ。

 

「何があった?」

「日本国とアルディギア王国の連名で依頼がありまして……ある人物の捜索に出しています。詳しいことは国家機密に当たるので、国に直接問い合わせてください」

 

 最悪ポセイドンが近海に控えていますからという言葉を、矢瀬は聞かなかったことにした。ロプロスの代わりにポセイドンが暴れる事態を想像したくなかったのだ。絃神島本島を構成する4つの人工島(ギガフロート)が1つ沈んでもおかしくない。

 

「しもべを私に相談もせずに国外へ動かした件は、後できっちり追及させてもらうからな。

 ところでそこの小娘、未登録魔族と報道されていたな」

「絃神島のデータベースに該当個体が無いんです。まあ、魔族じゃないんで当然なんですが」

「魔族ではないだと? お前やバビル2世の同類か?」

 

 ジト目でバビル2世を睨んでいた那月が、珍しく驚きを表に出した。音速を超え、ビルを数棟破壊する行為など、並の魔族にすら不可能だ。

 

「公社の見解としては、ちょっとした魔術的肉体改造の痕跡以外は通常の人間と変わらないらしいです」

「ちょっとした改造を受けたただの人間が、超音速で空を飛びビルをなぎ倒したのか。笑えるな」

「まあ、それで公社の連中も頭を抱えてるんですけどね。笑えませんけど。

 どちらにせよ、まともな相手じゃないっすよ」

 

 那月と矢瀬の会話を聞きながら、少女を観察していたバビル2世が口を開いた。

 

「少女の負傷具合は?」

「命に別状はないみたいですが、横隔膜と腎臓の周辺……いわゆる腹腔神経叢(マニプーラ・チャクラ)のあたりを派手に欠損してました」

「喰われたのか」

 

 怪我の情報から、那月は吐き捨てるように呟いた。

 突然、バビル2世が振り向いた。視線の先から、男の声が響く。

 

「なるほどなるほど、つまり奪われたのは内臓では無く彼女の霊的中枢……いや、霊体そのものということか。なかなか興味深いじゃないか」

「何故貴様がここにいる、ディミトリエ・ヴァトラー」

 

 那月の詰問に、声の主は芝居がかったしぐさで肩をすくめた。

 

「ずいぶんな言い方じゃないカ。君たちの国の組織に頼まれて、わざわざ見舞いに来てやったっていうのに」

「こちらが頼んだ覚えは無いぞ蛇使い。いつから獅子王機関の女狐に飼いならされた?」

 

 険悪な2人の雰囲気に、バビル2世は呆れ矢瀬は頭を抱えている。

 

「外交機密上ノーコメントとしておこうか」

「ほう、貴様の真祖絡みといったところか? 面白いじゃないか」

「ふふっ、あるいは()()()()とも無関係じゃないかもしれないね」

 

 ヴァトラーの言葉に、那月だけでなくバビル2世すらもしばし絶句した。2人の反応に、矢瀬は怪訝な表情を浮かべる。

 うっすらと殺気すら漂わせ、那月が口を開いた。背後では、バビル2世が精神を集中している。

 

「蛇使い――貴様、何を知っている」

「まだ正式に発表されていないが、3日前にアルディギア王国所属の装甲飛行船〝ランヴァルド〟が消息を絶った。この島の西方160キロ地点とのことだ。バビル2世は知っているだろう?」

 

 急に話を向けられたが、バビル2世は何の反応も返さない。一見無関係な情報を出された那月は、表情をさらに険しくする。

 

「なんだ、この件にアルディギア王家が関わっているとでも?」

「証拠は無いけどね。タイミングから考えても、何かしらの関与はあるんじゃないかな?

 まあ、ボクはしばらく静観させてもらうよ」

戦闘狂(バトルマニア)の貴様が、どういった風の吹きまわしだ?」

 

 かけらも信用していない表情で、那月は追及した。退屈しのぎに戦闘を選択したこの貴族の青年が、ここまで面白そうな事柄に関わらないはずがないのだ。

 

()()()()は君たちの敵じゃない。放置したままの方が、あんがい面白いものが見られるかもしれないぜ?」

「貴様の言を信用しろと?」

「忠告はしたからネ。それをどう扱うかは任せるよ」

 

 そう言って踵を返したヴァトラーだが、扉の前で不意に立ち止まった。

 

「情報の見返りと言うわけじゃないけれど、1つ頼みと警告がある」

「聞くだけ聞いてやろう。なんだ?」

 

 振り向いたヴァトラーの碧眼が、一瞬だけ本物の殺意で赤く染まった。警告のつもりだろうか、噴き出した荒々しい魔力の波動が、ただでさえ那月とバビル2世の圧力に耐えていたキーストーンゲートの建物を揺るがす。どこかに無理が生じたのか、警告音と退室を促すアナウンスが鳴り響く。

 

「この事件に、第四真祖を巻き込むな。それとバビル2世、君も関わらない方がいい」

「2人をか。何故だ?」

 

那月の意外そうな視線を受けて、ヴァトラーは忌々しげに肩をすくめた。

 

「古城では()()に勝てないからさ。バビル2世は相性が悪すぎる。

 最愛の第四真祖に憧れの過適応能力者(ハイパーアダプター)、まだ2人に死んでもらっては困るんでね」

 

 警告音が響く中、ヴァトラーは優雅に去っていった。

 

「ふん、頭には入れておいてやろう。

 先に戻らせてもらうぞ」

 

 吐き捨てるように言い残し、那月も空間転移でこの場を去った。残されたバビル2世も歩き出そうとするが、それを矢瀬が手で制す。

 

「権限で一切の記録監視機器は止まっています。

 バビル2世、伊賀野の後継者として報告することがあります」

 

 矢瀬の雰囲気が変わり、バビル2世も眼光を鋭くして向き合った。

 

「黒死皇派の件ですが、連中が中東の砂漠地帯で戦場跡を襲った記録がありました。ポイントはここに。

 それと、今回の件で気になることが。この事件を起こした少女たちから、バビル2世に近い精神的反応が検出されました。まだろくに確認できていない情報ですが、一応サンプルはとってあります。

 今回は以上ですが、なにかわかり次第迅速に伝えますよ」

 

 記録装置を受け取り、バビル2世は珍しく笑みを浮かべた。

 

「君は僕が思っていたよりも優秀だ。伊賀野さんの遺志はしっかりと受け継がれているわけか。

 今更になるが、何かできる事があれば遠慮なく言ってくれ。できるかぎりの力にはなる。頼ってばかりだと申し訳が立たない」

「そう言ってもらえるとやりがいがありますよ。では、気を付けて」

 

 最後に言葉を交わし、バビル2世は区画を去った。残された矢瀬はどこか満足そうな笑みを浮かべ、設備の復旧指示を出し始めた。




 ストライク・ザ・ブラッド 用語集

 人物

 叶瀬夏音 かなせ-かのん
 彩海学園中等部に所属する少女。
 日本人離れした容姿を持つ美少女であり、元々教会が経営する孤児院に住んでいたことから〝彩海学園の聖女〟との異名を持つ。
 周囲の人間が気後れしてしまいあまり接してこない理由を、自分が嫌われていると勘違いする自己肯定力の低さを持つため、今回の一件で知り合いが増えたことを純粋に喜んでいる。

 南宮那月 みなみや-なつき
 彩海学園に所属する教師であり、国家攻魔官として随一の実力を持つ〝空隙の魔女〟としての一面を持つ。
 人工島管理公社からよく依頼を受けるものの、公社正規の組織である特区警備隊との無用な軋轢を避けるために知恵を回す苦労人でもある。
 加虐趣味の一面を見せることがあり、主に暁古城が被害にあっている。

 矢瀬基樹 やぜ-もとき
 彩海学園高等部に所属する少年であり、暁古城の友人の1人。
 その正体は人工島管理公社の上層部に君臨する矢瀬一族の庶子であり、第四真祖の真の監視役。
 過適応能力者としての能力を利用するために、公社からの指令を受けることが多々ある。その際には、公社所属の代理人として普段の飄々とした性格は鳴りを潜める。
 今作ではバビル2世の支援者である、伊賀野の後継者として公社にも秘密裏に活動している。

 ディミトリエ・ヴァトラー
 第一真祖の配下であり、夜の帝国の一部を構成するアルデアル公国の支配者である旧い世代の吸血鬼。
 無類の戦闘狂として欧州では恐れられているが、自らが楽しむためには下準備に手を抜かない等知略に関しても侮れない一面を持つ。
 黒死皇派の事件直後、第一真祖から外交官としての立場を手に入れ、自らの望むがままにその特権を利用している。

 施設・組織

 アルディギア王国
 北海に存在する王国であり、国境線の一部が夜の帝国である戦王領域と接している。
 そのため古来から人類の前線国家として戦闘の歴史が古く、対魔族に関する技術は世界最高峰となっている。

 管理公社 かんりこうしゃ
 正式名称は人工島管理公社であり、俗称では単に公社と呼ばれることが多い。
 人工島である絃神島を管理する行政組織であり、島内において絶大な権力を保有する。
 公になっていない研究や組織も多いが、島のために行動していることは確であるため一概に悪と断じることはできない清濁併せ持つ組織である。

 ランヴァルド
 アルディギア王国に所属する装甲飛行船。
 王国の技術の結晶ともいえる空中要塞であり、搭乗している聖環騎士団はその精強をもって国内外に勇名を轟かせている。

 種族・分類

 過適応能力者 ハイパーアダプター
 魔力を使用せず、異能を行使する人間の総称。
 一口に過適応能力者と言っても様々な能力が存在し、系統立てることが難しい。
 そのため、研究はほとんど進んでおらず、その能力を活用する方法が模索されることが多い。

 バビル2世 用語集

 人物

 バビル2世
 バビル2世主人公。
 砂漠に聳えるバビルの塔の主であり、世界最強の超能力者。
 宿敵との戦闘が本格化する前までは人間らしい表情の変化があったのだが、戦闘が激化するにつれて徐々に感情を表に出すことが少なくなっていった。
 戦闘時にもためらいや迷いは一切なく、冷静に最適解を導き出し続ける驚異的な戦闘センスを持ち合わせている。

 種族・分類

 ポセイドン
 バビル2世に仕えるしもべの1体。
 あまり使用しないため忘れられがちなのだが、海戦を主眼にしているため魚雷を発射することが可能。人類が海戦として想定するほとんどの装備を持ち、またそれらに対抗するための装置も搭載しているため、海戦という土俵でこのしもべを倒すことは不可能と言ってもいい。

 ロデム
 バビル2世に仕えるしもべの1体。
 戦闘力に劣るとされることが多いが、ポセイドンとロプロスが対軍隊ともいえる殲滅力を持つだけでありロデムが弱いというわけではない。
 むしろ破壊が制限される場所に置いてこれほど有用な存在はおらず、戦闘訓練を受けた人間であっても数人程度であれば一瞬で制圧できる小規模殲滅力を誇る恐るべき存在である。

 ロプロス
 バビル2世に仕えるしもべの1体。
 空中を飛べるという唯一の特性を持つため、バビル2世の移動強襲要因としての印象が強い。
 口に人を入れて飛ぶことも可能であり、非戦闘員の要人を輸送する際に本編で使用した。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。