バビル・イン・ザ・ブラッド   作:橡樹一

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 2020/3/5 用語集追加


戦王の使者編
1話 バビルと山野


 暁古城は獅子王機関の補助要員から挨拶を受けた翌日、球技大会にクラスメイトの藍羽浅葱(あいばあさぎ)とバドミントンのダブルスで出場することになった。放課後着替えに手間取る浅葱を待つため自販機コーナーで時間を潰していたのだが、突如飛来した矢の狙撃により窮地に陥ることとなる。

 

「どっから撃ってきた!?」

 

 目の前に突き立つ洋弓の金属矢は、間違いなく古城を狙って放たれた物だ。吸血鬼の反応速度で回避したものの、狙撃地点がわからない以上危機的状況に変わりは無い。とっさの判断で近くの植え込みに隠れた結果狙撃は収まったものの、迂闊に移動できない状況だ。

 膠着状態になったかと思われたが、狙撃手は次の手をすでに仕込んでいた。地面に突き刺さっていた矢が解けるように開き、まるで折紙のように形を変えていく。

 

「狼……それに、ライオンか!」

 

 二体の鋼鉄の獣が吠え、古城を視線の先へと捉える。薄い鉄板は刃となり、下手をすればただの獣よりも危険な存在となっている。

 古城の脳裏に眷獣の行使が選択肢として浮かぶが、すぐに却下される。たしかに唯一掌握している眷獣〝獅子の黄金(レグルス・アウルム)〟の力であればこの程度の存在を消し飛ばすことは容易いが、余波で学園に被害が出ることは確実だ。下手をすれば、学園が獣と共に瓦礫も残さず消滅しかねない。世界最強の眷獣は、破壊は得意でも手加減は大の苦手なのだ。

 

「くそったれ、なんだってんだ一体!」

 

 古城の口から悪態が漏れる。今にも襲い掛からんとする獣に対し、古城は何の装備も持たない身だ。いざ二匹が襲い掛かって来れば、あっという間に血にまみれることになるだろう。古城が真に恐れているのは、その際に起こるであろう〝眷獣〟の暴走行為の方であるが。

 もう待てないと言わんばかりに、金属の獅子が吠えた。それを合図にしてか、二体の獣が同時に跳躍する。咆哮に対して反射的に身がすくんだ古城に、その同時攻撃を避ける手段は無い。鋼の爪が肉を引き裂かんと迫り、吸血鬼としての間隔が時間を引き延ばす。

 どこか緩やかに感じる時間の中で、古城は痛みに耐えるために歯を食いしばる。

 

「先輩、伏せてください!」

 

 聞きなれた少女の声が、古城を反射的に行動させた。その場に屈んだ僅か上空を、銀色の槍が風を切り裂いて飛ぶ。全金属製の槍は空中で身動きできない獅子を粉砕し、地面へと突き刺さった。

 槍が獅子を貫いたとほとんど同時に、駆け寄っていた小柄な女子生徒が跳躍し狼へと跳び膝蹴りを叩き込む。

 

鳴雷(なるいかずち)!」

 

器用に刃が構成されていない部分を狙った攻撃は、少女が繰り出したとは思えない衝撃を生み出した。狼が紙きれのように吹き飛ばされ、校舎の壁に叩きつけられる。

 

「姫柊!?」

 

 古城の声に目線だけを向け、女豹のようなしなやかさで地面に突き刺さった槍を確保。勢いのまま狼めがけて刺突する。

 

「〝雪霞狼(せっかろう)〟――!」

 

 〝神格振動波駆動術式( D O E )〟を刻印され、あらゆる結界や魔力を切り裂く刃が鋼の狼を貫く。それだけで狼は身体を構成する魔力を消滅させ、一瞬で砕け散った。

 

「先輩、無事ですか?」

 

 周囲を警戒しながら、雪菜は古城に訊いた。鋭利な雰囲気とは裏腹に、身に纏うのは可憐なチアリーディングの衣装だ。

 そのちぐはぐさに古城の緊張が和らぎ、埃を払いながら立ち上がる。

 

「ああ、おかげさまで何ともない。

 ありがとう、姫ら……」

 

 古城の言葉を遮るように、大量の紙片が降り注いだ。吸血鬼の動体視力が、紙片すべてに文様が描かれていることを捉える。

 

「これは、獅子王機関の呪符!?」

 

 雪菜の驚愕の声をよそに、呪符は群体のような動きで地面に張り付く。数秒もしない内に、大きな模様が呪符によって描かれた。

 

「警戒もいいけど、人が多い場所での戦闘では警戒と同時に人払いを迅速に行うべきだ。〝雪霞狼〟や異形との戦闘を見られた場合、記憶消去の処理も楽じゃないからな」

 

 どこかで聞いた声がする。古城が声の主を思い出すよりも先に、雪菜は驚いた表情で声の方向を見た。

 

「浩一さん!?」

 

 昨日赴任のあいさつを交わした山野浩一が、用務員の服装で立っていた。

 

「どうしてここに。というかその恰好は?」

 

 何故か硬直したままの雪菜の代わりに、古城が聞く。

 

「昨日付で彩海学園の用務員として赴任してね。今回みたいな状態になった時、サポートをするのが主な仕事なんだ。

 ほら、見てごらん」

 

 促されるままに視線を巡らせると、すぐ近くを二人組の女子生徒が通り過ぎて行った。しかし、札でできた文様の中心に立つ古城たちを、まるで気が付いていないかのように何の反応もない。

 

「今回は学園内での戦闘だったからね。意識を逸らす結界を張った。本当であれば、戦闘終了時すぐにでも展開するべきだったぞ?」

 

 浩一が雪菜の対応に対しての小言を始めた。雪菜も自分で考えていた部分が多いのか、反論せずに粛々と聞いている。

 

「ところで、さっきのはなんだったんだ?」

 

 このままでは長くなると直感で判断し、古城は状況の説明を求めた。獅子王機関の二人も我に返ったのか、少し気まずそうに居住まいを正す。

 

「見たところ、手紙を届けるための式神です。本来であれば、あそこまで攻撃的なはずはないのですけど……」

 

 雪菜は説明しつつ、砕け散った金属の破片を拾い上げる。

 

「だめです、完全に術式が死んでいます。浩一さんは、追跡できそうですか?」

「いや、今その手の魔具を持っていない。それにほら、手がかりならそこに落ちているよ」

 

 2人が浩一の視線を辿ると、地面に一枚の手紙が落ちていた。

 

「さっきの式神はこれを届けるために?

 でもこれだけなら一体でいいですし、襲い掛かってきた理由が……」

 

 考え込む雪菜をよそに、古城は手紙を拾い上げた。真新しい封書であり、金の箔押しが施された豪華なものである。宛名は暁古城。

 

封蝋印璽(スタンプ)の刻印で差出人がわかるはずだ。見せてくれるかい?」

 

 銀の封書に刻まれた刻印は、蛇と剣を模した紋章だった。

 

「なあ、これなんか嫌な感じがするんだけど?」

 

 古城が困惑の声と共に雪菜と浩一を見ると、2人揃って苦い表情を浮かべていた。

 

「浩一さん、この紋章って」

「ああ、戦王領域(せんおうりょういき)アルデアル公国君主のものだ。

 ディミトリエ・ヴァトラー直々の招待状とは、すこし厄介だね」

 

 獅子王機関の関係者は当然のように話を進めるが、知識量はあくまで一般人でしかない古城にとっては何もわからないまま話が進んでいる状況だ。はっきり言って面白くない。

 

「なあ2人とも。悪いんだけど、少し説明してくれないか?」

 

 少し不機嫌そうな古城の声に、雪菜は申し訳なさそうに肩をすくめる。対照的に、浩一は腕時計を見ながら踵を返した。

 

「申し訳ないが、攻魔師としての仕事があってね。細かい話は姫柊から聞いてくれ。

 それじゃあ、これで」

 

 地面の札がひとりでに舞い上がり、浩一の持つ書類入れに収納される。そのまま校舎の影に消えていく。

 

「あの人、攻魔師だったんだな。獅子王機関って言ってたから、何かしらの技は使えると思ってたけど」

 

 呟く古城に対し、雪菜はおずおずと訂正した。

 

「先輩、あの、浩一さんはかなり強いですよ?

 なんと言っても、客員とはいえ徒手空拳の先達ですから」

「先達?」

 

 聞きなれない言葉に、古城がオウム返しで聞き返す。

 

「はい。獅子王機関の、教導担当のようなものです。浩一さんは獅子王機関正規の所属ではないのですが、客員としても群を抜いた実力者ですので、特例として選ばれています」

「正規じゃないのに、教導として選ばれるほどの実力者か」

 

 監視役の補助。いざとなれば敵に回る可能性のある人物の予想を超える実力を知り、古城は何か背筋が寒くなるような感覚を覚えた。

 

「先輩、とりあえず手紙を調べましょう。藍羽先輩には少し悪いですが、今日の練習は中止ということで」

「ああ、そうだな。

……あの、姫柊さん?」

 

 携帯を取り出し浅葱の番号をコールする直前で、古城が硬直した。何かに気が付いたような表情で、どこか恐ろしげに雪菜を見ている。

 

「はい、どうかしましたか?」

 

 不思議そうな雪菜に対し、恐る恐る切り出す。

 

「なんで、今日俺が浅葱とバドミントンの練習をするって知ってるんですかね?」

 

 しばしの沈黙が場を支配する。

 

「……私は、先輩の監視役ですから!」

「理由になってねーよ!

 てか、学校内での行動まで把握されてるのは普通に怖いんですけど!?」

「任務ですので!」

「お前それ言えば何とかなると思ってないだろうな!?」

 

 この後、古城はバドミントンの練習を中止すると浅葱に連絡を入れるのだが、連絡が遅いと怒鳴られるのはまた別のお話。

 

 

 

 

 

 薄暗い部屋で、男性が巨大なモニターを睨んでいる。謎の文字の羅列が映し出されたそれは、研究室にいる男性が全力を挙げて解読に挑み、未だ目立った成果を挙げられていない太古の言語である。

 

 改めて男が作業を再開しようと椅子に座るが、何の前触れもなく隔壁が開いた。慌てて振り返ると、得体の知れない4人組が無遠慮に部屋へと踏み込んでくる。黒い背広の男2人はまだわかるが、残る2人が問題だった。1人はフリルまみれのドレスに身を包んだ若い、幼いとも表現できる女性。もう1人は、詰襟の学生服に似た戦闘服を身につけた青年だ。どちらも、この場に相応しい格好ではない。

 

「なんだ君たちは。ここはクラスⅥの機密区域だぞ?

 一体誰の許可でここへ――」

 

 男の言葉を遮るように、黒服の男1人が進み出た。男の威嚇するような目線を気にも留めず、懐から身分証を突きつけるように提示する。それを見た男の表情が凍りついた。

 

「カノウ・アルケミカル・インダストリー社開発部所属、槙村洋介だな」

 

 抑揚の乏しい男が持つ身分証に刻まれているのは、護身用簡易魔方陣を兼ねた五芒星。国際魔導犯罪を担当する、国家攻魔官の紋章である。

 

「この度魔導貿易管理令違反の物品が運び込まれた疑いがある。速やかに全資料の開示、並びに物品を引き渡してもらいたい」

 

 一方的な通達に、槙村は泡を食ったように立ち上がる。

 

「待ってくれ、何かの間違いじゃないのか? ここでは古代語の解析業務以外行っていない!

 貿易物品ならば総務部の方が――」

「貴様がクリストフ・ガルドシュの部下と接触した証拠は既に揃っている。特区治安維持条例第五条に基づき、貴方の身柄を拘束する。抵抗するとためにならないぞ」

 

 もう1人の黒服の男が、手錠を取り出しながら威圧的に告げる。槙村の反応を待たずに、両手を拘束する……と思われた瞬間、手錠ごと黒服の男が吹き飛んだ。

 

「なにっ!」

 

 訓練が活きたのか、もう1人の黒服がとっさに拳銃を構える。射線の先にいたのは、数秒前とは似ても似つかない変貌を遂げた槙村だった。獣人化。ある種の魔族は脳内で念じれば、それだけで獣の力を持った恐るべき戦士へとその身を変ずることができる。

 

「未登録魔族か。黒死皇(こくしこう)派の賛同者(シンパ)なんだろうが、ぼくから逃げられると思っているのか?」

 

 詰襟の青年が一歩踏み出す。たかが子供と侮り、笑みすら浮かべていた槙村の目の前で異変が発生した。

 

「お前、その眼に髪……まさか!」

 

 青年の髪が燃えるように赤く染まり、ゆっくりとたなびく。瞳が物理的に輝き、次の瞬間槙村の身体は天井に叩きつけられた。頑丈なはずの獣人が喀血し、肉体が天井にめり込む様子から、かなりの威力だったようだ。

 

「アスタルテ、はやく気絶でもさせてやれ。流石に殺すと後が面倒だ」

 

 呆れたようなドレスの少女――南宮那月の命令に従い、部屋の外で待機していた小柄な影が室内に突入した。

 

命令受諾(アクセプト)

 

 妖精のようなと形容できる少女は、天井にめり込み続ける獣人を一瞥し、続く言葉を紡いだ。

 

「――実行せよ(エクスキュート)、〝薔薇の指先(ロドダクテュロス)〟」

 

 その言葉に従うように、アスタルテの背中から一対の翼が出現する。肉体を突き破るようにして現れたそれ(・・)は瞬く間に巨人の腕へと変化し、天井の獣人を殴りつけた。

 

「……バビル2世に、〝眷獣〟を扱うホムンクルスだと……。いったい、なにが…………」

 

 それだけを絞り出すように呟くと、槙村の肉体が人間のそれへと戻っていく。どうやら気絶したらしく、全く動く気配を見せない槙村を、無事だった黒服が拘束した。

 

「南宮教官、助かりました。バビル2世も、協力ありがとうございます」

「ああ、気にしないでいい」

「こちらもだ。働いたのは私じゃない」

 

 両者からそっけなく扱われたのだが、黒服はどこか満足げだ。世界でも有数の実力者と共に仕事をしたという高揚感のせいだろう。

 そんな黒服をよそに、バビル2世と那月はモニターに表示された石版を睨むように見ていた。

 

「これが例の密輸品か。現物は?」

「対象確認不能。既に運び出されたものと推測されます」

「塔のコンピューターも同じ結論だ」

 

 那月の呟きにアスタルテが反応し、バビル2世が続いた。3人はそろってモニターを見るが、そこには一部分だけ解読された文字が表示されている。

 

「〝ナラクヴェーラ〟だと?」

 

 那月の眉間に皺が刻まれ、不機嫌そうにその名を呟く。その様子を見たバビル2世は、この仕事終わりに相談するつもりだった封筒を改めて学生服の内ポケットにしまいなおした。

 金の箔で豪華に飾り付けられた封筒には、獅子王機関の宛名と共に、蛇と剣を模した紋章が刻まれていた。

 




 あいうえお順の解説となります
 また、非常に簡易的な解説となりますので、ご了承ください。

 ストライク・ザ・ブラッド 用語集

 人物

 藍羽浅葱 あいば-あさぎ
 ストライク・ザ・ブラッドヒロイン。
 暁古城のクラスメイトであり、電子の女帝の異名を持つ凄腕のプログラマー。
 古城に恋心を抱いているのだが、古城の鈍さとタイミングの悪さ、なによりも浅葱自身の思い切りの悪さが重なり思いを告げられてはいない。

 暁古城 あかつき-こじょう
 ストライク・ザ・ブラッド主人公。
 吸血鬼となる前から運動神経は良くスポーツは得意だったが、魔族と化した身体能力で普通の人間に交じるのは不公平ではないかとの悩みから運動とは距離を置いている。
 恋愛模様には鈍く、特に身近な相手からの好意は親愛方面だと思い込む傾向がある。
 異性に人並みの興味はあるものの、興奮によりすぐに鼻血を出す体質からスケベと誤解されることも。

 アスタルテ
 ルードルフ・オイスタッハによって調達されたホムンクルスの少女。本来吸血鬼以外には扱えない眷獣をその身に宿しており、召喚及び使役に必要な生命エネルギーを古城が肩代わりしている。
 オイスタッハの事件後那月が後見人として引き取っており、メイド及び助手として仕えている。

 クリストフ・ガルドシュ
 本文登場まで、解説は控える。

 ディミトリエ・ヴァトラー
 本文登場まで、解説は控える。

 姫柊雪菜 ひめらぎ-ゆきな
 ストライク・ザ・ブラッドメインヒロイン。
 美人過ぎる転校生として男子生徒から絶大な人気を誇り、非公認のファンクラブが存在するほど。
 戦闘は槍と近接格闘術を駆使した近・中距離戦闘が得意。反面、遠距離攻撃法をほぼ持たないため、術に頼らざるを得ない。
 ただし、敵の遠距離攻撃は槍でほぼ無効化できるため、防御に関しては鉄壁に近い。
 古城への複雑な感情を持て余しており、女性と親しげに話す様子にやきもちを焼くことも多々ある。

 南宮那月 みなみや-なつき
 彩海学園教師にして国家攻魔官の資格を持つ凄腕の魔女。
 主な仕事は教師なのだが、行政からの要請により国家攻魔官として活動することが多々ある。
 空間魔術を得意とし、瞬間移動や物体の召喚、空間を歪めた簡易的な衝撃波などその応用技は多岐にわたる。
 傲岸な性格をし、常に存在な口調を崩さないのだが、生徒からは信頼される良き教師でもあるようだ。

 施設・組織

 アルデアル公国
 戦王領域を構成する自治領の1つ。
 統治する吸血鬼の性格から、戦争時には隣国と血で血を洗う戦闘を行っていたとされる。

 国家攻魔官 こっかこうまかん
 絃神島において、常に需要が存在する国家資格。獅子王機関とは仕事の関係上商売敵の間柄であり、互いの組織の人間は互いの事をあまり快く思っていない。

 黒死皇派 こくしこうは
 本文登場まで、解説は控える。

 獅子王機関 ししおうきかん
 姫柊雪菜が所属する公的機関。活動を覆い隠すためのダミー会社や、組織の攻魔師を育成するための学術機関等も保有している。
 秘匿組織ではあるが機密組織ではないため、一定以上の社会的地位を持つ者の間ではある程度の知名度はある模様。

 神格振動波駆動術式 しんかくしんどうはくどうじゅつしき
 DOEとも呼ばれる、特殊な術式から発せられる波動。その波動に触れた魔術、結界はほとんど例外無く消し去られる。
 同質の術式以外抗えない強力な武器であり、実用技術として確立しているのは現在獅子王機関だけだとされている。

 戦王領域 せんおうりょういき
 第一真祖によって支配されている帝国。東欧に存在し、一般的な吸血鬼のイメージをそのまま形にしたような吸血鬼たちが暮らしている。

 未登録魔族 みとうろくまぞく
 絃神島で暮らす魔族の中で、公的に存在が登録されていない魔族を指す。暁古城もここに分類される。
 言うまでも無く違法であり、判明すれば処分は免れ得ない。

 種族・分類

 吸血鬼 きゅうけつき
 その多くが爵位を持ち、多くのモノを統べる魔族の一種。
 特徴の一つである吸血衝動は性欲と密接に関わっており、そのため異性に対して行うことが多い。尚、吸血衝動はあくまで血を求める欲求というだけであり、たとえ自らの血を含んだ場合でもその衝動は解消される。

 眷獣 けんじゅう
 吸血鬼がその身に宿す、異界からの召喚獣。
 召喚と使役のたびに生命エネルギーを捧げる必要があり、例えば一般的な人間が使役した場合僅かな時間で生命エネルギーを吸いつくされて死んでしまうほどの燃費の悪さを誇る。故に、従えることができるのは無限の負の生命を持つ吸血鬼だけだとされている。

 雪霞狼 せっかろう
 姫柊雪菜の主兵装であり、獅子王機関の秘奥兵器。3本存在する七式突撃降魔機槍の一本であり、普段はギターケースに収納されている。
 神格振動波駆動術式が刻まれた刃は、魔の存在尽くを切り裂く絶対の刃となり、霊力を増幅させる触媒としても優れている。
 適正が存在し、相性が悪いものは上手く使いこなすことができない。雪菜が古城の監視役として選ばれた大きな要因として、適性がとても高かったことが挙げられているほど。

 ナラクヴェーラ
 本文登場まで、解説は控える。

 獅子の黄金 レグルス・アウルム
 12体存在する第四真祖の眷獣が1体。雷撃と見紛うほどの電流で構成された獅子の姿を持つ。掌握した際に取り込んだ雪菜の血がよかったためか、非召喚時でも宿主の危機に反応して防衛することがある。
 雷撃を駆使した広域破壊が得意であり、暴走した際は絃神島の倉庫区画を焼き払い億単位の損害をもたらした。

 薔薇の指先 ロドダクテュロス
 アスタルテがその身に宿す眷獣。巨大なゴーレムのような外見をしており、宿主であるアスタルテを包み込むようにして顕現する。応用として、腕のみを実体化させることも可能。
 オイスタッハが再現した神格振動波駆動術式を刻まれているため攻撃、防御の両面で優れた眷獣といえる。
 非常に強力な眷獣であるが、遠距離攻撃手段を一切持たない。

 バビル2世 用語集

 人物

 バビル2世
 バビル2世主人公。
 数多くの超能力を操り、敵対者には容赦をしないあまり見かけないタイプのヒーロー。
 残虐趣味などは持ち合わせていないため、制圧できる場合は一切の遊び無く瞬時に制圧する。
 今回披露した念動力は出力が非常に高く、軍事要塞を崩壊させ立てこもる敵ごと押し潰すことも可能としている。

 山野浩一 やまの-こういち
 バビル2世の本名。ある種のパラレル作品である、その名は101で判明した。
 偽名ばかり名乗ることも変な話なので、公的機関に所属する場合は本名を使っている。

 用語

 コンピューター
 バビル2世の居城を護る存在。非常に高い情報分析能力を誇る。
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