人工島である絃神島へのアクセス手段として、主に利用されているのは飛行機だ。速度と利便性から、島民の身近な移動手段として親しまれている。とはいえ、島外からの物流すべてを航空機に頼っているわけではない。大規模な輸送に関しては、当然ながら大型のタンカーがコスト面からして有利なのだ。
そのため、絃神島では区画全てを港と化し、海からの物流をコントロールする
その規格外の船の中で、暁古城は居心地悪そうにしながら携帯電話を握っていた。
「というわけで、今はヴァトラーの船にいるんだ。姫柊たちが来たら乗れるよう頼んでおいたから、合流はできる」
『状況はわかりました。でも、もう少し早く連絡してくれてもよかったんじゃないですか?』
通話相手である雪菜からは、隠しきれない苛立ちが滲み出ている。バビル2世と脱獄囚の戦闘は、互いの実力からすれば異様なほど小規模な破壊しか生まなかった。さらに戦闘区域は人工島管理公社及び
それにより混乱や騒動は発生しなかったのだが、困ったのは雪菜たちだ。彼女たちからすれば、戦闘が発生すれば脱獄囚の実力、そして古城の眷獣の破壊力からして何かしらの騒動が発生すると踏み、古城だけを単身送り出したのだ。その結果、一切の騒動が発生しなかった上に何の連絡も無いのだ。雪菜たちからすれば、古城が忽然と消えたようにしか思えなかったのだ。
『暁古城、本当に大丈夫なの? 私は監視役として少しの間一緒に行動してたけど、あの男は真性の戦闘狂よ。バビル2世が一緒に居るって言ってたけど、強者目当てに襲われるかもしれないのよ?』
電話から聞こえる紗矢華の声に、古城は思わず表情をゆるめた。普段はあれほどつんけんしていても、いざとなれば心配してくれるのだ。
「それは心配ないと思う。今あいつの興味は脱獄囚に向かってるし、バビル2世を攻撃したら俺達を連れて逃げるってわかってたみたいだしな。脱獄囚をおびき寄せるためにも、サナちゃんを船に留めておきたいだろ」
『サナちゃん、ですか?』
雪菜の怪訝そうな声に、古城は慌てて説明した。
「ああ、浅葱がつけたあだ名だよ。幼い那月ちゃんだから、略しておサナちゃんなんだとさ」
『ああ……』
何故か即座に納得したようなため息を吐き、雪菜は改めて現状の問題点を上げ始めた。
『提案なんですが、藍羽先輩と南宮先生は無事とのことですので、藍羽先輩だけでも家に送ることはできませんか? そこにいたら、確実に戦闘に巻き込まれることになります』
「それは俺も考えたんだけどな……」
てっとり早く、古城はバビル2世の論法を持ち出し説明する。以外にも、雪菜はあっさりと納得した。
『なるほど……たしかに、脱獄囚からすれば襲わない理由がありませんね。共に行動していなかったとしても、人質として抑えられてしまえばこちらから迂闊に攻撃できなくなります。
とにかく、私と紗矢華さんは急いでそちらに向かいます。くれぐれも、今以上の問題を起こさないようにお願いしますね?』
「今以上の問題ってなんだよ?」
『たとえば、その……藍羽先輩に対して吸血衝動に襲われるとか……』
「しねーよ小さい子供の前だしバビル2世もいるんだぞ!?」
『それは、2人きりならそういった衝動に襲われかねないということですか?』
「揚げ足取りみたいなこと言うな!」
コントのようなやり取りの後、くれぐれも気を付けてと言葉を残して電話は切れた。どうにも変な方向で誤解を生んでいるような気がする古城は、疲れのままに壁に背を預けた。
「誰と電話してたの?」
「うおっ!」
それを傍で見ていた浅葱が声をかけると、完全に不意を打たれた古城は弾かれたように首を動かした。視線の先ではロデムに乗ってご機嫌なサナを連れた浅葱が、訝しげな表情で古城を睨んでいる。背後には、メイド服のアスタルテまで控えている。
「よ、よう浅葱。着替えて来るんじゃなかったか? ヴァトラーのとこの従女の人が服を貸してくれるって話だったろ?」
苦し紛れの古城の話題転換は、思いの他効果的に働いた。
「その前にお風呂借りることになって、船の中の大浴場を貸してくれるって話になったのよ。金持ちは違うわね、色々と」
どこかご機嫌な浅葱だが、それも無理はないだろう。火炎を放つ老人に襲われ地下水道を走り、地上に出たと思えば精神を支配する女吸血鬼に襲撃され、意地で思い人に同行を申し出れば、世界的な著名人が個人所有する豪華客船に案内されたのだ。服を着替える間もなかったため逃走中の汚れはそのままであり、船の雰囲気に相応しい服装であるとは言えない。
そこに、船の主から体を清め服も貸してくれるというのだ。年頃の女子生徒として喜ばない者はそういないだろう。
「なるほどな。で、サナちゃんはいつまでロデムにべったりなんだ?」
「この子気に入っちゃったみたいで、全然離れようとしないのよ。
まあ、バビル2世は護衛にちょうどいいって言ってたから、いいんじゃない?」
あっけらかんとした浅葱の主張だが、主であるバビル2世が許可している以上口を出すものではない。たとえ、べったりと抱きつかれているロデムが疲れているように見えても。
「そ、そうか。じゃあ気を付けてな。まあ、船の中で襲われることもないだろうけどな」
少し引きつった笑みの古城を、浅葱はどこか見透かすような目で眺めた。
「なんでこんな船を持ってる人と古城が知り合いかは、お風呂の後でゆっくりと聞かせてもらうからね? まさか逃げられるとは思ってないでしょうから、覚悟してなさいよ。
さ、行こうサナちゃん、アスタルテさん。お願い、ロデム」
恐ろしい宣言を残し、浅葱は軽い調子でロデムに指示を出す。この短時間で、随分と適応したようだ。単に諦めただけかもしれないが。
そんな浅葱と入れ替わるようにして、今度はバビル2世が廊下の角から姿を現した。
「暁古城か。今人工島管理公社に連絡を入れ終わった。空隙の魔女回復のために協力してほしいんだが……」
真剣な表情で話し始めたバビル2世を遮るように、1人の少年が現れた。状況を見て少々気まずようにしているものの、バビル2世が無言で話を促すと苦笑を漏らして口を開く。
「暁さま、バビル2世様、お話を遮り申し訳ございません。湯浴みの準備が整いましたので。お召替えの前に宜しければと案内に参上いたしました。
申し遅れました、私は〝
小柄な美少年に仰々しい挨拶と共に礼をされ、古城はあっけにとられた。隣に立つバビル2世は平然としているので、この少年がことさら丁寧すぎるわけではないようだ。
「えーっと、湯浴みって風呂のことだよな?」
「はい。僭越ながら、お召替えの準備が整いましたので。血まみれのそのお姿も、猛々しく魅力的ではありますが。
バビル2世様も、ぜひどうぞ」
そういいながらキラが微笑み、古城は改めて自分の状態を確認する。バビル2世と合流する前に少々の小競り合いがあったせいで、服はボロボロの上血がこびりついている。
「暁古城、ここは話を受けておこう。気分転換も必要だ」
「ああ、じゃあ遠慮なく。正直ありがたいよ。
案内は君がしてくれるのか?」
「はい、御迷惑でなければ」
「いや、迷惑なわけないよ。この船、広いから迷いそうでさ」
バビル2世も無言で頷き、キラの先導で2人は歩き始めようとして、古城は自分に注がれる視線に気がついた。敵意が剥き出しになっているそれを辿ると、階段の上で1人の青年が古城を睨み続けている。
「……なあ、あいつは?」
「トビアス・ジャガン卿です。おそらく嫉妬しているだけなので、気にしないでください」
「嫉妬?」
「はい。アルデアル公は、古城様やバビル2世様のことをよくお話になりますので。同じ吸血鬼である分、古城様への嫉妬心が強いのだと思います」
そうキラが告げられ、古城は困惑する。ヴァトラーはたしかに古城に執着している気があるものの、それはあくまで強者への興味が強いはずだ。そして現段階で圧倒的に強いバビル2世がそばにいる状態で、古城の話のみをするわけがない。にもかかわらず、同種族の古城だけに嫉妬を向けている。
「……すまん、今の話は聞かなかったことにさせてもらう」
何か嫌な予感が脳裏を掠め、古城は思考を中断した。キラを促し、バビル2世と共に浴場へそそくさと移動を開始する。そんな古城を、ジャガンは見えなくなるまで睨み続けていた。
豪華客船と言えば、一般的にプールを思い浮かべる人が多いだろう。しかし、意外と入浴施設が充実しているタイプの船も多い。オシアナス・グレイヴⅡも、その入浴施設に力が入っている船の1つだった。娯楽施設に力が入っている以上、日用施設にも同等以上の力を入れなければバランスが悪く、ともすれば見栄えのみを追求したと侮りを招きかねない。そういった事情もあってか、船内に設置された浴場は中々の豪華さを誇っていた。
「おお……」
「船内でこの規模か。流石は公国の主が利用する船だな」
キラに案内され入浴準備を済ませた男2人組の前には、日本旅館の大浴場には及ばないものの、船の中とは思えない規模の浴場が広がっていた。風呂の文化に馴染みの深い日本人からすれば浴槽が浅めに感じられるが、広さは十分以上にとられている。
湯に浸かる前に汚れを落とす。バビル2世は長旅でついた汚れを、古城はこびりついた血を洗い流す。バビル2世の主な移動手段はロプロスを使った高速空輸であるが、飛行機と違い外壁は一切ない。風が直接当たるため、長時間の移動はどうしても汚れが溜まってしまうのだ。戦いに急行することが多い以上文句を言っては入れられないものの、戦闘後の風呂は日本出身であるバビル2世にとって癒しの時間なのだ。
内心上機嫌で体を洗うバビル2世の横で、古城は身体から流れ落ちる血を見つめていた。浴場の床が白いタイルで覆われているため、湯に溶けた血が強調されたように映えてしまう。
「ユウマ……」
今流されているのは古城の血だけではない。古城の親友、
母親を監獄結界から救出するためだけに生み出され教育されたユウマは、最後にその母親……
「あまり考えても仕方がない」
思いつめたように血の流れるタイルを見つめる古城に、バビル2世は静かに語りかける。古城へと視線は向けず、ただ伝えるべき事だけを伝えようとする口調に古城は黙って耳を傾ける。
「僕も助けられなかった人は多いし、助けた人間が目の前で殺されたこともある。それは悔やむべきことかもしれないが、そればかりに囚われれば必ず失敗する。
君の力を正しく使えば何とかなるさ。今は体を休めることだ」
それだけ言って、バビル2世は浴槽へと向かった。
「……たしかに、今悩んでもしょうがないか」
気分を変えるために冷水で顔を流し、早く体を洗ってしまおうとしたところで背後から足音が聞こえた。浴槽とは反対方向のため、バビル2世ではない。
「キラ君か? なにか……」
振り向いた古城は思わず硬直した。
「お背中お流ししますか、第四真祖?」
色とりどりの水着を着た若い女性が5人、浴場内に乱入してきたからだ。いずれ劣らぬ美女揃いであり、年頃の古城にとっては刺激が強すぎる。下半身に遮るものが無いことに気がつき慌ててタオルを巻く古城の隙を突き、女性たちはあっという間に距離を詰めた。
「な、なんだあんたたちは!?」
「どうした、暁古城?」
古城の叫びに反応し、バビル2世の声が響く。気配から古城の身に危機が迫っているわけではないと感じ取っているのか、のんびりした声音だ。
「気にしないでくださいバビル2世様、アルデアル公にお仕えするメイド軍団です。第四真祖様のお世話に上がったのですが、少々驚かれてしまいまして」
「……そうか、あまり騒がしくしないでもらいたい」
「いや止めろよバビル2世!」
「なんだ、水着を着ているのなら問題ないだろう?」
「そういう問題じゃないだろ! てか入浴の世話とかどう考えてもメイドさんの仕事じゃないよな!」
「あら、やっぱりばれてしまいましたか」
年長者らしき、水色の水着を着たお嬢様風の女性があっさりと答えた。あっけにとられる古城を置いて、話は流れるように進んでいく。
「私たち、アルデアル公に差し出された人質なんです」
「〝戦王領域〟周辺国家や、アルデアル公が個人的に滅ぼした国の王族重鎮の娘たちです。まあ、国の安全のために売られたんですよ」
「でも肝心のアルデアル公が強さ至上主義のせいであんまり女性に興味ないみたいでして、私たちはけっこう好きにさせてもらってます」
「で、ここらで一発下剋上でも狙おうかとなったわけです」
打ち合わせでもしたのか、女性たちは黄、黒、白と順番に自分たちの立場を説明する。最後に金髪の赤いビキニを着た女性が堂々と胸を張る。グラビアアイドル顔負けのプロポーションを誇る女性の胸が強調され、古城は不意に喉の渇きを覚えた。
吸血鬼の吸血衝動は、性的欲求と深く結びついている。風呂場で水着という異常なシチュエーションだが、それでも水着軍団は年頃の男を誘惑するには十分すぎる美貌と体形を持っている。
「下剋上って何の話だよ?」
「はい。第四真祖の子種をいただければと思いまして」
極めて冷静に勤めようとした古城の覚悟を、あっさりと赤ビキニは打ち砕いた。流れるように腕をからませ、胸を古城へと押し付ける。
「真祖の子であれば、アルデアル公を超える吸血鬼になる可能性は高いですし」
「私たちが血をいただいて、血の従者になるという手もありますし」
「というわけで、イッパツどうです?」
自らを差し出してでも力を欲する姿勢は、ある種の清々しさすら感じられる。まったく隠すことのない欲望を前にドン引きする古城を見て、不味いと思った赤ビキニが口を開く前に浴槽からバビル2世が口をはさんだ。
「待て待て、流石にそれ以上は看過しかねるぞ。
どうせヴァトラーがそそのかして乗っかった形なのだろう。侵入のタイミングが良すぎる」
バビル2世の指摘に硬直した水着軍団の隙を逃さず、古城は拘束から逃れ距離をとった。その際に赤ビキニから艶っぽい声が漏れたのだが、古城の精神は既にそんなことに気を取られる状態ではない。
「そんな警戒しなくても……って言っても駄目ですよね。今回は諦めます」
「利害の一致があっただけで、害する気は無かったんですけど、信じてもらえなさそうですね」
赤と黄が残念そうに声を漏らす中、警戒状態の古城から疑問が漏れる。
「おい、どうしてヴァトラーはここまでして俺に血を吸わせようとしてるんだ?」
考えてみればおかしな話である。強い敵と戦いたい欲求を持つヴァトラーだが、今古城に固執する必要はないのだ。他の強敵、たとえばバビル2世と戦って無聊を慰め、その間に古城が成長するのをゆっくりと待てば済む話なのだから。
そんな古城の疑問に、青ビキニのお嬢様が答えた。
「なんでしょう。なにかを待っているというか、強い力を必要としているような感じでした。もしかしたらですけど、真祖に匹敵するか、それ以上に危険な存在と戦おうと備えているみたいな」
何気ない返答に、古城の脳裏には直近で戦った敵が浮かぶ。
思考の海に沈んだ古城を見て、水着軍団は今の段階ではチャンスは無いと諦めたようだ。リーダー格らしい赤ビキニに促されるまま浴場を後にしかけ、赤ビキニが振り向く。
「ところでバビル2世。あなたの力も遺伝するというのなら、喜んでお相手しますよ?」
「残念だが、相手をする気は無い。早く出て行ってくれ」
「あら残念。ですがお2人とも、やりたくなったらいつでも声をかけてくださいね? 今日のところは彼女さんにお譲りします」
そう言い残し、水着軍団は今度こそ浴場を去っていった。
「さて、やっと邪魔者はいなくなったか」
いつの間にか、バビル2世が古城の傍まで来ていた。その目は真剣そのもので、思わず古城は居住まいを正す。
「南宮攻魔官の現状については、ある程度こちらでも把握している。それから個人的に導き出した解決策なんだが……ロデム?」
突然しもべの名を呼んだバビル2世の視線を辿ると、水着軍団が去っていった扉から黒豹が顔を出していた。互いになぜ相手がこの場所にいるのかわからないため硬直し続ける主としもべ。その様子に声をかけられない古城だったが、3者ともに続いて響いた声で状況を理解した。
「サナちゃん、濡れてるかもしれないから走らない! ロデム、サナちゃんを止めて! 行くわよ、アスタルテさん!」
「
扉の向こうから響く声に、古城は猶予が無いことを悟る。このままではまずいことになるのはわかりきっているが、どう行動すればいいのか浮かばない。迅速な判断を下したのは、バビル2世だった。矢継ぎ早に指示を飛ばす姿は、歴戦と呼ぶにふさわしい。
「ロデム、入口を塞げ! 同時に相手方に状況説明、15分後から入浴を頼むと伝え、更衣室から出たら僕に連絡! こちらは念のため、其方が更衣室を離れてから1分後に速やかに離脱する!」
「はい!」
バビル2世の誇るしもべは、下された指令を忠実に実行する。音すら吸収する身体によって通路は完全に封鎖され、互いの肌を目撃し合う年頃の子供には些か厳しいハプニングは寸前で回避された。
「暁古城、部屋に戻り次第、先程の話の続きをしよう。ここで話して万が一君の友人に聞かれた場合、言い訳不可能になる」
「あ、ああ。わかったよ」
どこか疲れたようなバビル2世の提案に、古城はただ頷くことしかできなかった。
ストライク・ザ・ブラッド 用語集
人物
煌坂紗矢華 きらさか-さやか
獅子王機関の舞威媛。
男嫌いで有名であったが、古城にはその嫌悪感が向かず、好意的な感情を抱いている。
しかし、素直になれない性格とズレた知識から、古城にその感情が伝わっていない点が残念な所。
キラ・レーベデフ・ヴォルティズラワ
ディミトリエ・ヴァトラーに使える吸血鬼。
若くともすれば女性にも見えるような外見をしているが、旧き世代の吸血鬼であり実年齢は不明。
一見して大人しそうに見えるものの、ヴァトラーが傍仕えに採用していることから予想できる通り武闘派。
仙都木阿夜 とこよぎ-あや
本文登場まで、解説は控える。
仙都木優麻 とこよぎ-ゆうま
ストライク・ザ・ブラッドヒロイン。
ボーイッシュな美少女であり、古城の幼馴染。
その正体は悪魔と契約した魔女であり、母である仙都木阿夜を監獄結界から脱獄させるため絃神島に来島した。
目的こそ使命だが古城への思いは本物であり、計画を阻止寸前まで追いやられたにもかかわらず逆に清々しい表情を浮かべた。
直後に仙都木阿夜によって南宮那月ごと体を貫かれ、さらには魔女の力の象徴である守護者を霊的に引き剥がされ重傷を負っている。
トビアス・ジャガン
ディミトリエ・ヴァトラーに使える吸血鬼。
キラとは逆に刺々しい雰囲気を纏う少年の外見だが、旧き世代の吸血鬼の吸血鬼であるため外見の数倍の時を生きている。
こちらも武闘派であり、キラと揃ってヴァトラーの傍仕えとして振り回されているらしい。
主が気にかけている古城には激しい嫉妬を覚えている。
姫柊雪菜 ひめらぎ-ゆきな
ストライク・ザ・ブラッドメインヒロイン。
その判断力と知識は並々ならぬものであり、外見に惑わされた者は手ひどい反撃を受ける羽目になる。
意外とイベント好きな面があり、波朧院フェスタも陰ながら楽しみにしていたようだ。
水着軍団 みずぎぐんだん
ディミトリエ・ヴァトラーに差し出された人質たちに、古城が暫定的につけた仇名。
生贄として祖国から売られたと書けば悲惨だが、肝心のヴァトラーがあまり興味を示していないため、立場を利用して日々楽しく暮らしているらしい。
忘却の戦王 ロスト・ウォーロード
世界最古の夜の帝国たる戦王領域を支配する、第一真祖の別名。
多くの謎に包まれた72体の眷獣を従える吸血鬼の覇王であり、人間と魔族の共存を謳った聖域条約成立の立役者。
施設・組織
オシアナス・グレイヴⅡ
ナラクヴェーラ事件で破壊された、オシアナス・グレイヴの後継機。
ヴァトラーの立場上、特例的に大使館としての機能を付与されているが、ヴァトラーがきちんとそれらを活用しているかは不明。
種族・分類
模造天使 エンジェル・フォウ
人間を生きながら天使と化すアルディギア王家の秘術。
人体改造を始め非人道的観点から禁術とされているが、叶瀬賢生が実行し叶瀬夏音を昇天ギリギリの状態にまで仕上げた。
最終段階に入った時点で神の座す高位次元に属する存在となるため、次元ごと貫かない限り干渉すら不可能な上位存在となる。
血の従者 ちのじゅうしゃ
吸血鬼が自らの一部を植え付けて生み出す一代限りの疑似吸血鬼。
親である吸血鬼の格や素体との相性でその実力は変化し、真祖の血の従者ともなれば旧き世代の吸血鬼を打破することも夢ではない。
古代兵器 ナラクヴェーラ
神々が作り上げたとされる生体兵器。
自己再生機能と学習機能を併せ持ち、破壊されない限りは攻撃されればされるほど強くなる。
発掘された機体はその全てが自己崩壊プログラムによって消滅している。