バビル・イン・ザ・ブラッド   作:橡樹一

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15話 洋上の対決

 海面に現れた巨大な人影は、古城たちを感情のこもらない目で見降ろした。事実、眼下に群れる不完全な生命体に対して特別な感情など抱いてはいないのだろう。人間が蟻を見て感情を揺れ動かされないように、賢者(ワイズマン)にとって人間は取るに足らない存在なのだから。

 故に、賢者(ワイズマン)は一切の躊躇なく眼前の存在を焼き払うことにした。頭部へと膨大なエネルギーが集約し、重金属粒子砲を放つ準備が瞬く間に完了する。この至近距離で重金属粒子砲が放たれれば、ただ巨大なだけのフェリーなど一瞬で原子の塵にまで分解される。当然、乗っている人間も同じ運命を辿ることになるだろう。乗っている攻魔師たちがいかに凄腕だろうが、意識外から放たれた致死性の範囲攻撃を防ぐことができるものなどいない。

 だからこそ、古城は自らの右腕を賢者(ワイズマン)目掛けて突き出した。今賢者(ワイズマン)の攻撃に対応できるのは古城だけだ。まさに放たれようとする重金属粒子砲の輝きが賢者(ワイズマン)の口内を満たし、一切の予兆なく賢者(ワイズマン)の側頭部が爆発した。発射直前にまでチャージされていたエネルギーが暴発し、頭部を形作っていた〝賢者の霊血(ワイズマンズ・ブラッド)〟が弾け飛ぶ。

 

「なっ⁉」

 

 驚きの声を上げたのは賢者(ワイズマン)ではなく、古城の傍に忍び寄っていた天塚だった。自らの失態を悟って咄嗟に液体金属の腕を伸ばした天塚だったが、古城は召喚直前だった〝甲殻の銀霧(ナトラ・シネレウス)〟の権能により霧と化して致死の一撃を回避する。

 奇襲とは、一度見抜かれれば次はない。天塚としては初撃で最も危険な第四真祖を葬りたかったのだろうが、目論見が失敗した今窮地に立たされることになった。そうしている間にも、賢者(ワイズマン)の肉体が次々と爆ぜる。

 いくら謎の現象であろうとも、何度も起きれば何かしらには気がつくものだ。古城は、吸血鬼の動体視力により賢者(ワイズマン)は砲撃を受けていることに気がついた。だが、いったい誰が。

 雪菜は、賢者(ワイズマン)の体表は一方向からのみ弾けていることに気がつき、呪符を飛ばした。空中で隼の形をとった式神は、その方向目掛けてひたすらに飛ぶ。そして、砲撃の主を視界に捕らえた雪菜は思わず叫んだ。

 

「ポセイドン! バビル2世のしもべが、何故⁉」

 

 鋼の海神は高速で海中を移動しつつ、海面から腕だけを突き出し指先から砲撃を続けている。そんな不安定な砲撃にもかかわらず、その精度は目を見張るものがある。なによりも、物理砲弾を使用しているがゆえに現在ポセイドンは水平線の陰に隠れているのだ。高威力であるものの、攻撃手段が直線のみに限られる賢者(ワイズマン)は、ポセイドンが水平線を超えるまでは一方的に撃たれ続けることになる。

 

『ガッ、無駄な抵抗を!』

「よそ見ばっかしてんじゃねーよ、金ピカ!」

 

 賢者(ワイズマン)の意識が完全にポセイドンへ向いたことを確認し、古城は眷獣を解き放った。雷光の獅子と衝撃の双角獣が溶け合うように直進し、賢者(ワイズマン)を大きく揺らがせた。眷獣召喚の隙を突き、再び古城へと接近しようとする天塚は、雪菜の握る銀の槍に阻まれる。戦場で無防備となっていた夏音は、いつの間にか傍にいたニーナが術と肉体を駆使して戦闘の余波から守っている。

 

『不完全である存在の分際で、我が歩みを邪魔するか、虫けらが!』

 

 古城めがけて拳を振り下ろそうとする賢者(ワイズマン)だったが、そのわき腹にポセイドンの光学兵器が直撃した。古城に気を取られている間に、ついにポセイドンが水平線を超えたのだ。

 

『先ほどから我に無粋な鉛を撃ち込んでいたのは貴様か、ブリキ人形の分際で!』

 

 発射速度を重視したのか、以前古城が見た威力には及ばない威力の砲撃だ。だがあくまでも金属を肉体とする賢者(ワイズマン)にとって、肉体を蒸発させかねない攻撃は十分な脅威なのだろう。そして今の賢者(ワイズマン)には、水平線に届くだけの射程を持った攻撃法が存在しない。屈辱に声を震わせつつ、ポセイドンからの車線をフェリーの船体で遮る。

 こうなれば、余波でフェリーを沈めかねないポセイドンは遠距離攻撃を封じられることになる。そして自らを完全と信じ、それ以外を下等と断ずる賢者(ワイズマン)からすれば、現状は下等生物からの許しがたい反逆行為だ。

 

『我が怒りのもとに、その身を捧げよ! 完全の一部となれることを誇り、受け入れるがいい!』

 

 賢者(ワイズマン)が魔力を練り上げ、古城が咄嗟に眷獣を召還した。凄まじい魔力の波動と共に、フェリーが大きく揺れる。

 

「何……が……?」

 

 あまりの魔力量にあてられた雪菜が、〝雪霞狼(せっかろう)〟に縋りながらも周囲を見渡す。そこには、不気味な光景が広がっていた。

 賢者(ワイズマン)を中心とした海域に、深紅の液体金属が次々と浮上し賢者(ワイズマン)と一体化を始めているのだ。フェリーの船体も、一部が同様の現象を発している。幸い乗客が逃げ込んだ部分には影響が出ていないものの、楽観視はできないだろう。

 

「あれは〝賢者の霊血(ワイズマンズ・ブラッド)〟……まさか、大規模な錬金術を⁉」

 

 賢者(ワイズマン)膨大な魔力を利用し、肉体を修復するために周囲に対し無差別に錬金術を行使したのだ。海中やフェリーの船体に含まれる金属を媒介に、海生生物を生贄にして。そうして生成された〝賢者の霊血(ワイズマンズ・ブラッド)〟は微量だが、これを繰り返すことである程度の補充ができることが証明されてしまった。

 しかし、そうなるとフェリーにほとんど影響が出ていないという疑問が残る。賢者(ワイズマン)からすれば、人質となる生徒が避難する区画以外価値はないはずだ。甲板上の雪菜たちは、非常に上質な生贄となりえる。その両者に何故手を出さなかったのかと悩む雪菜の眼前に、答えが降ってきた。赤黒い液体を撒き散らしつつ、その金属製の球体は狙ったかのように雪菜へと転がっていく。そして雪菜の足元で止まった球体を、雪菜はよく知っていた。

 

「先、輩……?」

 

 球体は、金属化した古城の生首だった。雪菜の声をきっかけにしたように、次々と人間の四肢が落下してくる。肉体と金属が奇妙に融合し合った、悍ましい光景だ。

 

「古城は、錬金からこの船を、身を挺して守ったのだ……」

 

 かすれたニーナの声に、雪菜は思わず振り返った。気絶した夏音のすぐそばで、ニーナは人間としての形状を崩し始めていた。肉体の末端から、賢者(ワイズマン)に吸い寄せられるように〝賢者の霊血(ワイズマンズ・ブラッド)〟が剥離を始めているのだ。

 

「……大規模錬金の予兆を感じ取り、古城は、霧の濃度を上げ、魔力をその身で遮ったのだ。そうでなくては、いまごろお主らは死んでいたよ。妾は、夏音を何とか守ることしか、できなかった。すまぬ……」

 

 未だ目覚めない夏音だったが、ニーナが守ったとはいえ彼女は至近距離から魔力の波動をまともに浴びたのだ。武神具の守りがない以上、気絶で済んだことは幸運だったといえるだろう。

 

「あ、いや……」

 

 雪菜の脳裏に、かつての光景がフラッシュバックした。自分を庇い、戦斧に両断された古城。倒れ込んだ古城を受け止めた雪菜の元には、千切れた古城の頭部だけが残されたのだ。声も上げられずに蹲る雪菜には、賢者(ワイズマン)の演説も聞こえていない。

 

『不完全な存在は1つ消えたか。その身を挺して我が術を遮ったようだが、無駄なことをしたのもだな! 次こそわが肉体の一部と』

 

 得意げな演説は、唐突に遮られた。先ほどの光景を再現したように、賢者(ワイズマン)の頭部がはじけ飛んだのだ。だが、賢者(ワイズマン)はしっかりとポセイドンの射線をフェリーで塞いでいる。では、いったい何が起こったのか。周囲を見渡すニーナの耳に、甲高い鳥の鳴き声が聞こえた。同時に、雪菜の隣に魔方陣が現れ2人の人影が姿を現す。

 

「これは……まずいですね、南宮攻魔官」

「まったく、へまをしたものだな古城。転校生も、これではしばらく使えん」

 

 空間転移の魔術により、那月とバビル2世が戦場へ降り立ったのだ。

 

「ロプロス、その巨人を適当にあしらっておけ。時間がたてば、ポセイドンが来る」

 

 主の命令に一鳴きで答え、天空の覇者は賢者(ワイズマン)へと攻撃を開始した。音波攻撃は余波の問題もあり使えないため、口からロケット弾を次々と放ちつつ高速の飛翔で的を絞らせない。

 

『羽虫が、完全なる我に向かって!』

 

 怒りの声と共に賢者(ワイズマン)がロプロス目掛けて重金属粒子砲を放つが、並外れた飛翔能力を持つロプロスにはかすりもしない。賢者(ワイズマン)の意識が完全にそれていることを確認し、2人の攻魔師は蹲る雪菜と古城の破片へ駆け寄った。

 

「錬金術で金属化しているが、なぜこうもちぐはぐなんだ? 本来であれば全身が金属になっているはずだが……」

「一見完全に金属化しているように見える頭部も、外皮がある程度金属化しているだけで中身は肉のままだ。腕も足も胴も、完全に変質しきっている部分がない」

「お主ら、それが誠ならば、なんとかなるかもしれ。肉の部分があるのならば、錬金術で元に戻しやすいはずだ。腕のいい錬金術師を探せ。

 すまない、妾はここまでのようだ。〝霊血〟の制御が、もう、限界だ。夏音を……」

 

 そう言い残し、ニーナの肉体を構成していた〝賢者の霊血(ワイズマンズ・ブラッド)〟が残らず賢者(ワイズマン)の元へと吸い寄せられていく。残ったのは、赤く輝く〝錬核(ハードコア)〟だけだった。

 

「先輩は、助かるんですか……?」

 

 ニーナ最後の言葉を聞いた雪菜の目に光が戻った。ふらつきながらも立ち上がり、〝雪霞狼(せっかろう)〟を握りなおす。

 

「めどは立ちそうだ。さて、私は乗客と生徒の安全を確保しに行く。ここは任せたぞ、バビル2世」

「気を付けて、南宮攻魔官。剣巫、第四真祖の頭部を確保しておけ。そこだけでも肉に戻すことができれば、体は最悪生えてくるだろう。気絶している女子生徒と〝錬核(ハードコア)〟も守るんだ。僕は賢者(ワイズマン)を足止めする」

 

 雪菜が再起したことを確認し、那月は空間転移で消失した。ついでバビル2世が賢者(ワイズマン)目掛けて跳躍する。

 バビル2世の跳んだ先を見れば、賢者(ワイズマン)の全長は10メートルを超えていた。錬金と結合を繰り返し、着実に堆積を増やしていたのだ。だが、大きくなるということはフェリーで隠せない部分が出てくるということ。すでに目と鼻の先にまで迫ったポセイドンの指先が輝き、船体からはみだした〝賢者の霊血(ワイズマンズ・ブラッド)〟に5本の光線が突き刺さる。同時にロプロスのロケット弾が腹部に着弾し、大量の〝賢者の霊血(ワイズマンズ・ブラッド)〟が撒き散らされた。その傷口にバビル2世が放つ高温の火炎が流し込まれ、再構成は阻害されていく。

 

『貴様ら、もう許さぬぞ!』

 

 賢者(ワイズマン)の口から、怒りの咆哮と共に重金属粒子砲が発射された。加速した金属粒子の奔流は鋼の海神に直撃する。

 しかし、現れたポセイドンの表面装甲には傷1つついていなかった。特殊合金と膨大な魔術結界の複合装甲は、本来であれば直撃したものを原子に帰する火力すら防ぎ切ったのだ。揺らぐ大気を引き裂くようにして、ポセイドンの腕が賢者(ワイズマン)を捉えた。人工の神が何かを言う間もなく、その剛腕はフェリーからその肉体を引きはがす。

 

「ふむ、流石はポセイドンだな。錬金術師どもが創り出した屑鉄程度、相手にもならんか」

 

 戦闘の余波から夏音と古城を守っていた雪菜の背後から、聞き覚えのある少女の声が聞こえた。

 

「な、凪沙ちゃん⁉」

 

 振り返った雪菜は、驚きを隠せなかった。普段の彼女からは考えられない口調は、天塚の分身を一瞬で凍結させた存在のものだ。

 

「それに比べて、……ずいぶんと無様な姿だな、少年。だが、この少女を最後まで護ろうとしたことは誉めてやろう」

 

 どこからともなく現れた凪沙は、髪を解いているためか普段よりも大人びている。口調も相まって、ゾッとするような色香を放っていた。同性である雪菜が、思わず目を奪われるほどに。

 

「それに免じて、少しだけ力を貸してやろう。おまえとしても、知らぬ間にあの鉄屑がやられていては業腹だろう?

 さあ、目を覚ますがいい。水精(サダルメリク)――」

 

 古城の頭部を拾い上げた凪沙は、躊躇なく金属と化した唇と自らの唇を重ね合わせた。雪菜は驚きのあまり声も出ない。今の凪沙にとっては、傍にいる雪菜はいないも同然なのだ。

 どこか淫靡で長い接吻の後、凪沙はそっと古城の頭部を甲板に置く。次の瞬間、散乱していた古城の肉体が消失し、生身に戻った古城が完全な状態で甲板上に横たわっていた。

 

「えっ」

 

 驚きの声を上げる雪菜とは対照的に、凪沙は何事もなかったかのように背を向けて歩き出した。こうなることがわかっていたのだろう。振り向く素振りすら見せない。呼び止める隙すら見せなかった凪沙と入れ替わるように、濃密な魔力の波動が周囲に放出され始めた。発生源は、横たわる古城。破壊的なまでの魔力に、雪菜は心当たりがあった。

 

「まさか、眷獣の暴走⁉」

 

 凪沙の発言内容と現状を分析した雪菜は、原因に当たりをつけた。そうでるならば、早急に事を納めないとまずいことになる。

 強制的に叩き起こされた眷獣は、怒りのままに破壊を振りまこうとしているのだ。ただ魔力を放出するだけで、フェリーの船体が軋みを上げている。本格的に権能を行使すれば、なにはおきるか予想もつかない。付近で戦闘を行っている、ロプロスとポセイドン、そして賢者(ワイズマン)に襲い掛かりでもしたら。たかが大型フェリーなど、一瞬で海の藻屑だろう。海底の地殻に影響を及ぼし、大規模な地殻変動から津波を引き起こす危険性すらある。

 

「先輩、目を覚ましてください! ……ごめんなさい」

 

 意識を失っている古城に、雪菜の声は届かない。僅かな逡巡の後、雪菜は〝雪霞狼(せっかろう)〟の刃を古城目掛け突き出した。物理的な反発力すら生み出すほどの魔力が渦巻いているが、輝く武神具の刃はまるで霧をかき分けるようにその脅威を消失させる。

 人間では近づくことすら難しい魔力の奔流が、一瞬途切れる。その隙を逃さず、雪菜は古城の懐へ飛び込んだ。あおむけに横たわる古城を押し倒すように馬乗りになると、即座に唇を重ねる。古城の口へ流し込んだのは、自らの口内を噛み千切って含んでおいた血液だ。

 吸血衝動は、吸血鬼にとって非常に原始的な衝動の1つである。たとえ気絶していても、血の香りで反射的に牙が伸びるほどに。かつて氷のドームに閉じ込められたとき、ラ・フォリアに宣言されたときのことを雪菜は思い出していた。曰く、体は正直なのだと。無意識下でも血の欲求が活性化すれば、古城の意識が覚醒する可能性は十分にある。ほかに手段はあるのかもしれないが、今の雪菜にはこの方法しか思いつかなかった。

 

「先輩、目が覚めて……っ⁉」

 

 変化は劇的なものだった。自らを抱きしめる古城の腕に雪菜は意識を取り戻したのかと喜ぶが、その荒々しい抱擁に一瞬呼吸が止まった。話すために離された唇は、後頭部を抑えられたことで乱暴に重ね合わされる。吸血衝動に支配された古城は、雪菜の血を一滴残らず味わおうと彼女の口内すらも蹂躙した。

 結果として呼吸すら困難なキスをされた雪菜の全身から、力が抜けていく。そんな雪菜の様子を好機ととらえたのか、古城は彼女の首筋に顔をうずめた。

 

「あっ……」

 

 思わずといった様子で、雪菜の口から吐息が漏れる。古城の牙が、仰け反ったことで露わとなった白い肌に押し当てられたのだ。痛みと恐怖を、雪菜は古城を強く抱きしめることでごまかした。数度の経験があるとはいえ、そう慣れるものではない。彼女が持つ知識の中には、吸血衝動により愛する者を失血死させた吸血鬼という事例が存在するのだから。

 しかし、雪菜のためらいは一瞬だった。後押しするように古城の顔を首筋に押し当て、耳元で恐怖を押し殺しながらも囁く。

 

「先輩、大丈夫ですから……早く……」

 

 その声を聴いたためか、古城の動きからためらいが消えた。一息に牙が肌に食い込み、きつく目を閉じていた雪菜の口からは吐息が漏れる。

 

「あの馬鹿ども、ここが戦場だとわかっているのか?」

「もう少し、時間を稼ぐ必要があるな」

 

 その光景を、余すところなく2人の攻魔官に知覚されていたという事実は、当事者2人からすれば、知らないほうが幸せだろう。




 本文でワイズマンがいいように踊らされていますが、これは彼を貶めるつもりではなく、あくまでも状況が悪かった結果です。
 片方の作品を不当に低く描写する意図はありませんので、ご了承ください。

 ストライク・ザ・ブラッド 用語集

 種族・分類

 双角の深緋 アルナスル・ミニウム
 第四真祖がその身に宿す12の眷獣の内9番目の眷獣。
 振動による破壊を司るため、その影響範囲は眷獣の中でも群を抜いて広い。
 また、範囲や威力の調整により、他の眷獣では難しい被害を抑えながらの防衛が比較的簡易という使いやすい眷獣である。

 賢者 ワイズマン
 かつて、古の錬金術師たちによって創り出された完全な〝人間〟。
 単一存在での生存が可能であるがゆえに、他者を必要とせず、自身以外はすべて下等な存在であり自らのための資源という非常に危険な思想の持ち主。
 膨大な魔力を元とした大規模魔術も行使可能であり、完全という名に相応しいスペックを誇るのだが、上記の危険思考がすべてを台無しにしている。

 バビル2世 用語集

 種族・分類

 ポセイドン
 バビル2世のしもべが1体。
 海中を魚雷よりも素早く移動し、戦艦を超える火力を誇り、要塞を上回る堅牢さで身を固める一種の理不尽的存在。
 無論個々のスペックを凌駕、もしくはメタ能力を備えた存在は多いのだが、これら全ての要素を高い領域で併せ持つという事実が最大の脅威。
 バビル2世と敵対する者は、まずこのしもべをいかにして無力化するかを考えなければならない。
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