バビル・イン・ザ・ブラッド   作:橡樹一

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 なかなか執筆ができず、お待たせしています。
 今年はこれが最後の投稿になる予定です。
 皆様よいお年をお迎えください。


2話 少女と青年の襲撃

 復興中の酒場を後にしたバビル2世は、ギガスたちの記憶から読み取った地点へと到着し周囲を探っていた。崩れかかったビルの屋上からは、海底に沈んだ廃墟群が一望できる。

 水中で静かに眠る街は〝人工島・旧南東地区(アイランド・オールドサウスイースト)〟と呼ばれている。存在すら知る者がほとんどいない、謎に包まれた遺跡だ。

 

「たしかにここだ。距離も風景も間違いはない。

 しかし、なぜこんな廃墟に?」

 

 バビル2世は海中の廃墟とそれを取り囲む崩れたビル群を見渡し、首をひねった。抹消地区とはいえ、ここよりも様々な意味で条件が良い場所はいくつかあるのだ。見渡す限り仮住まいにすら適さないような崩落した建物が広がり、補修をされたような痕跡すら見当たらない。

 ギガスから読み取った限りでは、謎の人物ならばより良い条件の場所を力づくで奪う方法をとることができたはずなのだ。この抹消地区は力が正義である無法地帯、悪条件に耐えるよりも、より良い場所を奪う方が理にかなっている。それをしなかったということは、それなりの理由があるはずなのだ。

 

「騒ぎを起こしたくなかったか、それともこの場所でなければならない理由があったか」

 

 予想を呟きながら、バビル2世は懐から小型の探査機を取り出した。周囲を警戒しつつアンテナを展開し、数分ほど周囲の環境をスキャンする。しかしこの廃墟群及び海中の街からは、眷獣が暴れた痕跡のような膨大な魔力の残滓は検出できなかった。検出されたのは、極めて平凡なスキャン結果だ。

 

「なるほどな。少々後片付けに頑張りすぎたか」

 

 バビル2世でなくとも、多少魔力の反応に詳しい者であれば簡単に気がつく違和感。そう、スキャン結果はあまりにも平凡過ぎたのだ。平凡な魔力スキャンの結果という題で、例として教科書に乗せられるほどになんの変哲もない結果。これは、魔族特区の一部である抹消地区としてはあり得ない結果だ。

 自然にこのような結果が生じることが考えにくい以上、可能性は1つしかない。何者かが痕跡を全て消し去るために、この廃墟群全域に工作を行ったのだろう。だが、そうなると1つ腑に落ちない点が浮かぶのだ。

 

「いくらなんでも結果がこれでは工作が雑すぎる。隠蔽に馴れていないのか、それともひとまず発覚しなければいい程度の考えなのか……」

 

 本来こういった工作は、発覚を遅らせるためにできる限り自然に見えるよう施されるものだ。しかし、この工作はそう言った心遣いが一切見られない。たしかに抹消地区全域を大雑把にスキャンするなどの方法であれば誤魔化すことができるだろうが、それでも区域に分けて調べられれば即座に発覚するだろう。

 

「まあここで考えても仕方が無い。いつヴァトラーを消した相手が出てくるかもわからない場所に、長居は禁物だ」

 

 自分一人ならばどうとでもなるだろうが、万が一周囲に散会している矢瀬の諜報員が謎の存在に襲われたのなら。どうなるかなど、考えるまでもないだろう。

 スキャン結果を補足するために周囲の地形を記録媒体に収めたバビル2世は、諜報員に抹消地区からの引き上げ指示を出した。現場でこれ以上推測を重ねても意味は無い。後は、分析結果を待つことになるだろう。

 謎めいた海中の街に背を向け、バビル2世は合流予定地点へと向かった。

 

 

 

 研究所が軒を連ねる絃神島北地区(アイランド・ノース)。その1つに、バビル2世の姿があった。矢瀬が用意したこの施設では現在抹消地区から持ち込まれたデータの分析が進められており、バビル2世は解析を待ちながら協力者からの連絡を待っているところなのだ。

 

「まったく、お前は面倒事を見つけずにはいられないのか?」

 

 ノックもせずに入室した那月が、開口一番に呆れ声で言い放った。同時に机の上へと投げ出された資料は、バビル2世がギガスから読み取った記憶にいた謎の存在に関する調査報告書だ。

 

「この短時間でここまで調べられるとは。さすがです」

「うるさい。調査結果を見ればお前も無駄口を叩けなくなる」

 

 珍しく疲れた様子を隠そうともしない那月に、バビル2世は眉を顰める。空隙の魔女は常に超然としており、たとえブラフという形でも自らの感情や状態を表に出すことをひどく嫌うのだ。

 僅かに悩んだバビル2世だったが、考えるよりも目の前の答えを見たほうが早いだろうと思い直し資料を念動力(テレキネシス)で纏めつつ手元に引き寄せた。能力の無駄使いを見た那月の呆れた視線を無視し、バビル2世は資料に目を通す。

 

「入島記録は当然無しか。絵だけでは魔力の波動も感知できない以上、やはり解析を待つか外見から絞り込むしか……うん?」

 

 ギガスの視線からの距離や背後の廃墟から算出された身長体重の予測数値を見たバビル2世は、その最後に書かれた一文に目を引かれた。

 外見及び予測骨格との合致性から、同一人物である可能性のデータ有り。

 

「なんだ、ある程度予測がついたんじゃないですか。その同一人物疑惑がある住人のデータはどこに?」

 

 不可思議なことに、予測とはいえ人物データが存在していることを示唆する一文で資料は最後の1枚だった。片手落ちの紙束を片手に、バビル2世は那月へ問いかける。

 途端に、那月は眉間に深く皺を寄せた。長い付き合いであるバビル2世もあまり見たことがない、非常に機嫌が悪いサインだ。

 

「残念ながら、私が調べることができたのはここまでだ。もう少し詳しく調べようとしたが、詳しい資料は公社からの依頼という形でMARが保有していてな。提供を打診したが返事すら無い」

「依頼されたMARが、依頼した公社に属する人間の要請を黙殺したと?」

 

 那月の無言の肯定に、バビル2世も眉間に皺を寄せることとなった。相手が交渉の土俵に上がりすらしない以上、謎の存在についての手がかりを引き出すことは不可能となった。資料の形式がどのようなものなのか定かではないが、まさか外部回線に接続可能な端末にデータを保存するなどという間抜けなことはしていないだろう。

 

「コンピューター、念のためMARのデータをすべて洗え。まあ、万が一ということもある」

 

 バビル2世は一応捜索指示を出したが、念のためにといった考えを隠そうともしない。指示が終わり何とも言えない空気が漂うが、その流れを切るように電子音が鳴り響いた。人工島・旧南東地区(アイランド・オールドサウスイースト)の魔力スキャン情報について、解析が終了した合図だ。

 

「早かったな。あと一時間ほどはかかると踏んでいたぞ」

「移動中に最低限の分析と情報整理を済ませていましたから。この解析機も、今だ一般には出回っていない代物です。相応の性能を発揮してくれました」

 

 バビル2世は解析結果を画面に表示し、情報を読み取りはじめた。はじめは冷静そのものだった表情が、目を動かすにつれ徐々に険しくなっていく。バビル2世の様子から情報に興味を惹かれた那月が画面をのぞき込む。ほどなくして、那月の目に剣呑な光が宿った。

 

「おいバビル2世、元のデータに間違いはないんだな」

「僕が直接出向いて、自分で整備した装置が拾ったデータです。帰還後のメンテナンスでも異常は発見できませんでした」

「では、この結果は間違いないものだということか。まったく、本当にお前は面倒ごとに好かれているな」

 

 バビル2世が手に入れた情報から、人工島・旧南東地区(アイランド・オールドサウスイースト)周辺は魔力が固定されていることが判明した。これだけならば、大掛かりな機械を使えば実行可能な隠蔽工作に過ぎない。

 問題は、その規模と強固さだ。本来魔力の固定はせいぜいが大型商業施設程度の面積を対象とすることが限界であり、周囲に強い魔力の波動が発生すれば乱れてしまう程度の安定性しか持たない。バビル2世がスキャンした範囲もそう広くなく、抹消地区の中心部からも離れていたため彼は大雑把な隠蔽だと判断した。

 だがロプロスのカメラアイから得られた情報とスキャン結果の詳細な分析の結果、その判断が大きな間違いであったことが判明した。ロプロスのカメラアイが捉えた魔力固定の範囲は、人工島・旧南東地区(アイランド・オールドサウスイースト)を取り囲む廃墟群を軽く覆いつくす範囲だった。同時にバビル2世が問題の地点に訪れる直前大規模な龍脈のうねりが発生したデータがあり、強固な対策が行われている絃神島の実験施設でも大きな影響が出たというのだ。

 にもかかわらず、スキャン結果にはそのような影響どころか僅かな魔力の乱れすら捉えられてはいなかった。これは、通常の魔力の固定ではありえないほどの頑強姓ということになる。それほどの影響を、しかも街1つを覆うほどの規模で行うことなど現在の魔導技術では不可能と断じていい。

 

「私と同程度の、魔力操作特化の魔女。あるいは……」

「真祖か、それに類するほどの眷獣の力でもない限りは実行不可能ですね。

 念のため聞きますが、最近真祖ないしそれに類する吸血鬼が入島したという情報は?」

「あったら大騒ぎだな。おそらく連日のニュースはそのこと以外報道しないだろう」

「ですよね」

 

 力を持つ吸血鬼が移動するということは、それだけの意味を持つのだ。最低でもヴァトラーに匹敵する吸血鬼が秘密裏に入島し潜伏しているという事実に、攻魔官2人は頭を悩ませる。

 そして悩む暇も与えないといわんばかりに、室内に警報が鳴り響いた。攻魔官が持ち歩く端末が、異常な魔力を検知したのだ。

 同時に端末を確認したバビル2世と那月は、思わずといった様子で顔を見合わせた。

 

「真祖級の眷獣反応ですか。まるでタイミングでも計ったみたいですね」

「くだらんことを言っている場合か。幸い発生地点はほど近い、跳ぶぞ」

「地点はここで。幸い覗き屋(ヘイルダム)が付近にいたみたいです」

 

 那月が差し出された端末画面を見ると、眷獣反応からほど近くに同種を表す青いマーカーが存在していた。

 

「仕事柄仕方が無いとは言え、あいつもなかなかどうしてトラブルの側にいることが多いな。

 何がいるのか見当がつかん、気を引き締めておけ」

 

 那月は最後の一言と同時に魔方陣を展開し、2人の攻魔官の姿は分析機が並ぶ室内から消失した。

 

 

 

 MARの敷地からほど近いビルの屋上で、矢瀬基樹は焦りを露わにしていた。凪沙が学校で倒れたために治療施設であるMARへ向かった古城についてきたはいいものの、何故か勃発した雪菜と浅葱の睨み合いから逃れた矢先謎の少女が眷獣を解放したのだ。相手は失踪直前のヴァトラーから指示を受けたというトビアス・ジャガンとキラ・レーデベデフ・ヴォルティズロワだ。

 謎の少女の接近を音響結界(サウンドエスケープ)によって補足していた彼にとって、ヴァトラーから古城の護衛を命じられた2人の吸血鬼が少女と交戦状態に突入することまでは想定内だった。しかし、その少女が召喚した眷獣の規模は、その想定をはるかに上回るものだったのだ。

 

「おいモグワイ、なんだよあれは! 報告には無かったぞ⁉」

『いやあ、正直俺も驚いているぜ。入島記録無し。魔力波形はデカすぎて測定不能。完璧な未登録魔族(アンノウン)だな』

 

 スマートフォンに向けて怒鳴る矢瀬に、スピーカーからやけに人間臭い合成音声がからかうような返事を返した。

 声の主はモグワイ。絃神島を掌握するスーパーコンピューターの化身である彼が本気で驚いているわけではないのだろうが、記録なしという部分は恐らく本当なのだろう。この状況下でモグワイが矢瀬をだます理由はなく、彼の人工知能は皮肉屋ではあるが無意味な混乱を引き起こすような性格はしていない。

 

「外見とか予測骨格から、類似の魔族を探せないのか?」

『それなら一件該当するぜ』

 

 モグワイの返事を予想していたため、矢瀬は大きな溜息を吐く。

 

「サンプル名はアヴローラ・フロレスティーナだろ?」

『ご名答。十二番目の焔光の夜伯(カレイドブラッド)だな』

 

 荒れ狂う感情を呑み込み、矢瀬は大きく息を吐いた。

 

「あり得ないな。理由はお前も知ってるだろう」

『だがなぁ、ニセモノにしては似すぎてると思わないか? ほれ、戦王領域の貴族サマをあっさりとぶちのめす実力もある。

 そもそ、ニセモノだとしてお前にできることはないだろう?』

 

 戦闘狂ディミトリエ・ヴァトラーの側近にして、旧き世代の吸血鬼。そんな肩書を持つ2人が、今まさに謎の少女に敗北を喫していた。

 矢瀬は第四真祖の監視役として公社から大きな権限を付与され、また過適応能力者(ハイパーアダプター)の力を操りモグワイからの支援を受けることができる。諜報役として非常に高い適性を持つ彼だが、それはあくまでも監視役としての実力に過ぎない。直接的な戦闘力という面では、今謎の少女に打ち倒された吸血鬼の足元にも及ばないのだ。

 

「けっきょく、助けが来るまで情報を集めることしかできないってことかよ。自分一人だけ安全な場所でな」

『残念だが、それも難しそうだぜ』

 

 モグワイの哀れむような口調に違和感を覚えた矢瀬だったが、それを問いただす前にその場から大きく飛び退いた。

 

「おや、声をかける前に気づかれるとは思いませんでしたよ」

 

 意外そうな声を漏らしたのは、眼鏡をかけ中華服を着た男だ。どことなく仙人のような雰囲気を思わせる男に対して、矢瀬は覚えがあった。

 

「お前、絃神冥駕!」

「お久しぶりですね、矢瀬の末端。気安くその名を呼んでほしくはないのですが、(しずか)の傍に控えていたあなたならば目溢ししてもいいでしょう」

 

 芝居がかった動きと共に、青年は服の下から2本の槍を取り出した。長さは各1メートル弱の金属槍は、そのすべてが光を吸い込む漆黒で統一されている。冥駕は流れるように短槍の石突を組み合わせ、1本の長槍を生み出した。穂先が両先端に存在する異形の槍を目にした矢瀬が、警戒をあらわにする。

 

「〝零式突撃降魔双槍(ファングツァーン)〟……」

 

 断片的ながら青年の武器の情報を知る矢瀬は、自らの能力を振るうことはしなかった。無為な行動に貴重なリソースを裂くほど酔狂な性格はしていない。最初に飛び退いた距離のおかげで、僅かとは言え矢瀬には余裕があるのだ。

 

「その様子では、この槍について少しは知っているのですね。ただの付き人かと思っていましたが、なかなかどうして」

「この情報収集能力に免じて、この場は互いに引くってわけにはいかないかい?」

「残念ですが、あなたの能力は私にとって少々厄介なんです。ここで退場してください矢瀬基樹。傍観者は1人だけでいい」

 

 酷薄な笑みと共に振り上げられた零式突撃降魔双槍(ファングツァーン)は、しかし振り下ろされることは無かった。冥駕の意思ではなく、不可視の力が槍を宙に固定しているのだ。

 

「たしかに、傍観者は1人だけでいいだろう。お前は傍観者ではなく当事者だからな」

「まさか公社の実働隊に直接接触するとは、探す手間が省けたぞ罪人が。愛しの監獄が恋しいだろう、お前の個室は未だ空いているから安心しろ」

 

 聞きなれた声に矢瀬が振り向くと、収縮する魔方陣の上に2人の人影が立っていた。

 髪と瞳を赤く染め、不可視の力で槍を止めるバビル2世。虚空に鎖の先端を浮かべ、不敵な笑みを浮かべる那月。矢瀬が考え付く中でも、最上の援軍が出現した瞬間だった。




 ストライク・ザ・ブラッド 用語集

 人物

 絃神冥駕 いとがみ-めいが
 監獄結界からの脱獄囚最後の1人であり、唯一戒めから完全に逃れた男。
 目的は不明ながらも、矢瀬の音響結界すら欺き至近距離に接近することができることから非常に高い実力を持つことだけは確か。
 獅子王機関とは浅からぬ因縁を持つようであるが、それがどのようなものなのかはいまだ闇の中。

 キラ・レーデベデフ・ヴォルティズロワ
 ディミトリエ・ヴァトラーの側近の1人であり、旧き世代の吸血鬼。
 ともすれば幼い外見からは想像できないほどに高い戦闘力を持ち、敵とみなせば戸惑いなく眷獣を解放する。
 ヴァトラーの行動に振り回される苦労人であり、主の興味を惹いた古城に敬意を持っている。

 トビアス・ジャガン
 ディミトリエ・ヴァトラーの側近であり、先述のキラと同じく旧き世代の吸血鬼。
 キラトは違いどこか刺々しい印象を抱かせる少年といった外見をしており、外見に相応しく少々粗暴な言動が目立つ。
 ヴァトラーの興味を惹く古城に対し敵意を隠さないが、キラ曰くただの嫉妬であろうようだ。

 モグワイ
 絃神島を統括する5機のスーパーコンピューターの化身であり、島の意識ともいえる高性能AI。
 AIとは思えないほどに人間臭く、皮肉気で人をからかうことが好きという非常に迷惑な性格をしてる。
 とはいえ彼なりにからかう範囲を明確に決めているらしく、知り合いの危機には取り乱すなど人でなしではない。

 施設・組織

 人工島・旧南東地区 アイランド・オールドサウスイースト
 抹消地区に存在する、水底に沈んだ遺跡群。
 区画そのものが水没するという非常に大規模な災害であるにもかかわらず、発生原因を知る者はほとんどいない異常な場所。
 由来を知る者たちからすればある種犯しがたい聖域に近いものであるらしく、部外者が足を踏み入れれば問答無用で攻撃されることもある危険地帯でもある。

 絃神島北地区 アイランド・ノース
 その名の通り絃神島北に存在する、研究機関や実験場が立ち並ぶ学術区域。
 機材を流通させるための専用の港が存在し、区域内で研究に必要なものはほぼすべてが揃えられる。
 性質上部外者が立ち入ることができる場所は非常に少なく、関係者以外ほとんど寄り付かない一般的には知名度が低い区域である。

 MAR
 正式名称マグナ・アタラクシア・リサーチ。
 国際的複合企業であり、絃神島に存在する支社も一部門の研究所に過ぎない。
 何故か人工島管理公社から大規模な事業委託を受けているが、その理由は不明であり両者の関係も謎に包まれている。

 種族・分類

 音響結界 サウンドエスケープ
 矢瀬が扱う一種の結界。
 十全に活用するためには個人が引き起こす音の特徴を記憶する必要があるのだが、領域内に何かが存在する程度であれば常に察知することが可能。
 この能力があるため、矢瀬がよほど何かに気を取られていない限り彼に忍び寄ることはほとんど不可能である。

 零式突撃降魔双槍 ファングツァーン
 絃神冥駕が振るう異形の槍であり、キーストーンゲートから強奪された廃棄兵器。
 獅子王機関とかかわりが深い武装であり、現に七式突撃降魔機槍と同じく神格振動波駆動術式が組み込まれている。
 その一点からして非常に貴重な武装でなのだが、封印理由や獅子王機関関連組織ではなくキーストーンゲートへの封印など謎が多い。

 覗き屋 ヘイルダム
 矢瀬が持つ人工島管理から与えられたコードネーム。
 彼が持つ能力を考えれば悪意が感じられる呼び名だが、矢瀬自身は結構気に入っているようで特に忌避感なく使用している。
 人工島管理公社の実働部隊内では通りがいいようで、この名を名乗ればある程度の指示は疑問なく実行されることが多い。

 バビル2世 用語集

 種族・分類

 ロプロス
 バビル2世の三つのしもべ、その内の1体。
 普段は魔術と科学の複合迷彩を纏って絃神島の上空に待機しており、主の指示があれば迅速に行動できるように備えている。
 目は高度な分析が可能なカメラアイとなっており、かつてのヨミの帝国との戦いでも情報分析において何度も使用された実績を持つ。

 用語

 念動力 テレキネシス
 バビル2世が持つ能力の1つであり、不可視の力場を生み出し物体に干渉する。
 非常に高い出力と精密なコントロールが両立されており、本文のように紙を折らずにまとめ上げることからビルを倒壊させることまで自由自在。
 欠点として中々の集中力を要求されることが挙げられ、人体を直接操ろうとすれば隠し持った武器で反撃される危険があるなどこれ1つですべての状況に対応できるというわけではない。
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