忘物語   作:しろくまお

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なんだか自分の書いたものを人に読んでもらうのは恥ずかしいけど嬉しいものですね。


003

彼はそのあと、僕を連れて浪白公園という場所に連れてきた。ここに来るまでの道中、いろいろなことを話した。彼が同じ直江津高校の3年生であること。受験勉強が大変なこと。彼女がなかなかに凄い性格をしていることなど本当にいろいろだ。最後のに関してはなぜ、他人の惚気話を聞かなければならないのかとも思ったけれど、凄い勢いで話したてるからただただ聞いていることしかできなかった。まるで僕の意識を内側に向けないように。着いたあと彼はブランコの椅子に座りかかった、なので僕が対面の柵に座ると彼は僕の目を見てゆっくりと話し出した。

「僕の名前は阿良々木暦だ。」

まさかの自己紹介だった。そりぁ、今まで名前を聞かずにここまで来たのだからその第一声は正しいのかもしれないけれど、そんなゆっくりとはっきりと言う必要はないだろう。しかし阿良々木先輩はそうではないようで

「そうだ、僕は阿良々木暦だ、だからこそきみに言わなければいけないことがある。」

そう言いきった。こちらとしてはなにがなんだかさっぱり分からない。だがさっきから阿良々木先輩ばかりに喋らせておくのもなにか申し訳ないような気がしてさっきから気になることが一つだけあったのであえてこの少し重い空気を和ますために明るい口調で質問をした。

「あの金髪の女の子はどこに言ったんですか?」と、

その途端阿良々木先輩は苦虫を噛み潰したような顔をして気にするなと言った。僕としては空気を悪くした上また、謎が増えたと場の空気が苦しくなってきたがここで引いたら良くないことが起こるという得体の知れない不安に襲われ口をまた開いた。いや、開こうとした。その先に阿良々木先輩に言われてしまったのだ。僕がもっとも聞きたくない、知りたくないことを。

「君、怪異って知ってる?」

怪異、その言葉を聞いたときに脳の奥底で何かがピリッと痛んだ。思わず顔が痛さに歪んだ。それを阿良々木先輩はどうとったのかは分からないが不安そうな顔をした。もしかしたら僕がこの人についてきたのはこの問を投げ掛けられると分かっていたからではないのかとも思った。怪異、なんだか懐かしい響きだ。脳に響く。僕が物思いに耽っていると再び阿良々木先輩がこちらを覗きこむように見てきてこう話した。

「いや、ごめん、きかなかったことにしてくれ」

しかし、もう遅い僕は聞いてしまった。怪異というものをそしておそらくだか分かってしまったのだその存在と僕に関係があることも。

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