忘物語   作:しろくまお

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なんか79人の方が読んでくださったみたいで、嬉しいです。


004

夕日が公園の遊具を赤く染めていく。西日に照らされた阿良々木先輩の顔を見て僕は知りたいと強く思った。怪異のことを。だから僕は阿良々木先輩に頼んだ。「怪異について教えてください」と、彼は顔を曇らせたが僕が目をじっと見ると諦めたように深くため息をつきこう言った。

「分かった、でも覚悟してくれ。一度首を突っ込めばもう後戻りは出来ない。それでも良いか?」

僕は迷わずはいと答えた。このまま何も知らないという状態はいけない気がした。阿良々木先輩はジャングルジムの方を見ながらぽつりぽつりと語り出した。

「怪異とは、都市伝説や信仰・噂によって生まれる存在なんだ。分かりやすく言うとお化けかな。実体があるやつもいればないやつもいる。誰かにとりつくタイプだったり結果だけをもたらすものもいる。

「僕は、昔、少しだけ怪異絡みに巻き込まれた いや、巻き込んだことがあってね。多少は詳しいんだ。

「もちろん、その手のプロには全く敵わないけど多少はね。

「その僕から言わせて貰うと君には怪異が憑いている。

「そんな強力なやつではない、けど確かに僕が感じられる程度に力はあるやつだ。僕には祓うなんて大きなことはできないしそんな資格があるのかどうかは分からない。

「でも、見付けてしまったことまで声までかけてしまった。だから今回だけだ、

「僕に君を助けさせて欲しい

「詳しい方法は今日の深夜2時また、ここに来てくれ。そのときに、説明する。

そういって、先輩は公園を去っていった。

僕としてもここまで言ってもらった以上、何がなんでも解決したかったため(怪異について知りたいという欲求も確かにあったが)すごすごと自宅への帰路についた。

そして、月がのぼり夜になった。僕は少し早めに家を出て例の公園に向かった。吹き抜ける夜風が気持ち良い。しばらくはこうやってサイクリングしてたいとも思ったが、約束の時間に間に合わなくなるのと高校生であるため補導される可能性を考慮して最短で公園に向かった。駐輪場に自転車を停めて夕方、彼が座っていたブランコへと歩みを進ようとした。しかし、なにかにつまずいて盛大に転んでしまった。足元にあるのは巨大な液体が入ったペットボトル、なぜこんなところに有るのかと不思議に思っていると、こちらに近づいてくる足音が聞こえた。顔をあげるとなぜか先ほどのペットボトルを何本もかついだあ阿良々木先輩がこちらを心配そうに見ていた。僕は大丈夫だと伝えると起きあがり辺りを見回した。辺りには、たくさんのペットボトルが僕を囲むように円状に並べられていた。先輩が最後と思われるペットボトルを置いたとき、僕の頭が痛み出した。あの、雨の日以上の痛みだ。僕が急いで円から離れようとすると、

「出るなっ!」と強く言われた。しかし、どんどんと痛みはひどくなる、視界がまた暗くなり僕は意識を手放した。失う直前誰かの顔が見えた。

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