時は7月。
期末テストも終わり、夏休みを待つ状態になった。
蘭「__お兄ちゃん、夏休み予定とかあるの?」
裕也「ん?予定?」
テスト最終日の放課後、俺の家には蘭とモカが来てる。
そんな中、蘭が急にそんな事を聞いてきた。
裕也「うーん、どうだったかなー?」
モカ「蘭ー、デートのお誘いかなー?」
蘭「は、はぁ!?ち、違うし!」
裕也「意外とバイトのシフト入ってないから結構あるぞー。」
モカ「おー、じゃー、モカちゃんとデート行こうよー。」
蘭「ちょ!それが私が!」
裕也「まぁ、出かけるくらいならいいぞ。」
モカ「おー、じゃあ行こうよー。」
蘭「......」
モカ「蘭も一緒に行こうねー。」
蘭「え?」
モカ「行かないのー?」
蘭「い、行く!」
裕也「そうかそうかー。」
昔からこの二人は変わらないな。
モカは蘭を昔からフォローしてあげて、ほんと、成長しても根本は変わらないな。
モカ「それでー、いつ出かけるー?」
蘭「私はいつでもいいよ。」
裕也「俺も、基本的には。」
モカ「......二人ともー、それ絶対に決まらないやつだよー?」
蘭「そう言われても。」
裕也「あ、俺は強いて言うならシフトない日だな。」
モカ「うんうんー。じゃあ、シフトがない日にー__」
prrrr
裕也「ん?」
俺たちが話してると、俺の携帯が鳴った。
バイト先からだ。
裕也「もしもし。」
店長『あ、出てくれたか。』
裕也「どうしましたか、店長?」
店長『突然で悪いんだが、今からシフトに入れないか?」
裕也「今から?どうしたんですか?」
店長『なんか、体調不良で欠員が出てな、困ってるんだ。』
裕也「なるほど。そういう事なら行きます。』
店長『助かるよ。』
裕也「いえいえ。」
そうして、電話が切れた。
蘭「お兄ちゃん、今からバイトなの?」
裕也「うん。なんか欠員が出たらしくてな。」
モカ「それで何で裕君なのかなー。......あのてんちょー。」
裕也「まぁ、そう言わずにな?って、二人はどうする?」
蘭「私達もどこかに行くよ。」
モカ「あー、じゃあねー、やまぶきベーカリーに行きたーい。」
蘭「じゃあ、行こっか。」
裕也「じゃあ、家出るかー。」
俺たちはそうして家を出て、俺はバイトに蘭とモカはやまぶきベーカリーに行った。
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俺は少し急ぎ足でコンビニに向かった。
裕也「__お待たせしましたー。」
リサ「あ、和田君じゃーん!」
店長「来てくれたか!」
裕也「すぐに準備しますね。」
店長「あぁ、お願いするよ。」
俺は更衣室に行き、制服に着替えレジに行った。
レジに行くと当然だが今井がいた。
裕也「お待たせー。」
リサ「早いねー!」
店長「じゃあ、俺は自分の仕事をするよ。後は頼む。」
裕也、リサ「はーい。」
そう言うと店長は裏に下がり、俺と今井の二人になった。
裕也「__それにしても、欠員って誰なんだ?」
リサ「確か、40代のおばさんだよ。しかも体調不良は二週間で4回あるし。」
裕也「うーん、体が弱いんじゃないか?」
リサ「そうかなー?」
裕也「七月だし、熱中症の可能性もあるし、心配だな。」
リサ「和田君は優しいねー。」
裕也「そうか?普通だろー。」
俺たちはしばらく、お喋りしたり、客が来たら対応したりしてバイトの時間を過ごした。
コンビニバイトを始めて思うのだが、普通にやれば以外に暇だな。
しばらくすると、結構時間が経ったようでシフトの時間がいつの間にか終わった。
俺と今井は控室に下がった。
リサ「あー!終わったー!」
裕也「まー、暇だったなー。」
コンビニの制服の制服なんてほぼ羽織ってるだけだから着替えなんてすぐ終わる。
リサ「あ、和田君?」
裕也「どうした?」
リサ「今度さ、私たちのバンドのライブがあるんだー!」
裕也「ロゼリアの?」
リサ「うん!それでね、この間のお礼にというか、何と言うか。」
今井はカバンからあるものを取り出した。
リサ「これ!」
裕也「えっと、チケットか?」
リサ「うん!友達呼んでいいよってやつなんだけど、和田君に来てほしいなって!」
裕也「俺に?いいのか?」
リサ「うん!来てくれる?」
裕也「この日なら、全然時間あるから行けるぞ。」
リサ「やった!」
裕也「じゃあ、ありがたく貰うよ。」
俺は今井からチケットを受け取った。
リサ「じゃあ、絶対来てね!後悔はさせないから!」
裕也「楽しみにしてるよ。」
リサ「じゃあ!練習あるから、じゃあねー!」
そう言って今井は元気に部屋を出ていった。
裕也「俺は帰るかなー。」
俺は家に帰った。
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”ロゼリア”
リサ「__お待たせー!」
友希那「リサ、遅いわよ。」
リサ「ごめんごめんー」
紗夜「いいですから、早く準備してください。」
リサ「りょーかい!」
私は友希那と紗夜にせかされ急いで準備をした。
あこ「あの、友希那さん?」
友希那「どうしたの、あこ?」
あこ「最近、リサ姉すっごく楽しそうじゃない?」
燐子「そういえば......そうかも。」
紗夜「確かに、最近はいつにもまして笑顔ですね。」
友希那「......そうかしら?」
リサ「何の話してるのー?」
友希那「リサ。最近何かあった?」
リサ「え?」
私が準備を終えて戻ると、友希那にそんな事を言われた。
紗夜「最近の今井さんはテンションが高いと言うのでしょうか、笑顔な時が増えました。」
リサ「えー?そうかなー?」
あこ「うん!だって、あこ達も明るくなるもん!」
燐子「はい。」
リサ「うーん。」
友希那「そう言えば、リサは今回珍しくチケットを持って行ってたわね。」
リサ「うん?」
あこ「え!?珍しい!」
燐子「いつもは......呼ぶ人いないって......言ってますね。」
友希那「リサ、誰に渡したの?」
皆が私の方を見てる。
え?これ答える流れ?
紗夜「今井さん、誰に渡したんですか?」
リサ「紗夜まで!?」
あこ「もしかして......」
友希那「あこ、どうしたの?」
燐子「あこちゃん?」
あこ「もしかして、リサ姉が渡した相手って彼氏なんじゃないの!」
リサ「えぇ!?」
友希那「リサに......彼氏?」
燐子「お、大人......です///」
紗夜「ふ、風紀を乱してはいけませんよ?」
リサ「いやいやいや!彼氏じゃないって!」
紗夜「隠そうとする人は皆そう言いますよね。」
友希那「......もしかして。」
燐子「友希那さん......?」
友希那「最近、リサがよく話す男子、和田君。」
リサ「!?」
あこ「裕也兄!?」
友希那「今日も確かバイトで、もしかして和田君と......」
リサ「い、いやいや!確かに和田君にチケットは渡したけど、それはこの前のお礼だし!」
友希那「確か、襲われそうなところを助けられたって。」
あこ「フラグ立ってるじゃん!?」
リサ「だから違うからー!」
私はこの後、約10分、皆からの問い詰めを受け、練習を始めるころにはもう、私はくたくただった。
ライブまでこの話で散々いじられるようになったのは言うまでもないよね?
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