蘭「お兄ちゃんはどこか行ったりするの?」
裕也「そうだなー、蘭たちと一緒に過ごしたいなぁ。」
蘭「そういうとこだよ......///」
裕也「どういうとこ?」
蘭「いい......///」
裕也「?」
蘭「本編、開始///」
裕也(可愛い)
夏休みの初日。
俺はバイト先のコンビニに来た。
給料日だ。
リサ「あ!裕也ー!」
裕也「おはよう、リサ。」
リサ「これからバイト?」
裕也「働かないけど、バイト代貰いに行くぞ。」
リサ「あ!あたしと一緒じゃん!」
裕也「じゃあ、一緒に行くかー。」
リサ「うん!」
俺はリサとコンビニに向かった。
リサ「__いやー、夏休みだねー!」
裕也「昨日も聞いたぞ?それ。」
リサ「だってー、高校最後の夏休みだよー!」
裕也「ま、そうだな。」
リサ「それにさ、昔に裕也に出会ったのも夏休みで、やっと裕也と過ごせる夏休みだよ?///」
裕也「ふむ。」
リサ「もー!反応薄いー!」
裕也「ははは!すまんすまん。」
リサ「もうー。って、もう着いたね。」
俺たちはコンビニに入った。
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リサ「おはようございまーす!」
裕也「おはようございます!」
店長「お!給料を取りに来たか!」
リサ「ちょっとー、言い方悪いですよー!」
店長「悪い悪い!まぁ、もう少し待っててくれ!もうすぐ他の人も来るから!」
俺たちがしばらく待つと、モカが入ってきた。
モカ「あー、裕君とリサさんー。」
裕也「おはよう!モカ!」
リサ「おはよ!」
モカ「裕君は初めてのお給料だねー。」
裕也「そうだなー。」
モカ「初めてのお給料は何に使うのー?」
裕也「うむ......」
正直、全く使う事がない。
裕也「......ない。」
モカ「無趣味ー?」
リサ「蘭のお世話に全てをかける覚悟はある?」
裕也「いや、リサのなんだよ。」
モカ「うん、悪くないねー。」
裕也「いや、もう少しモカは似せる努力をしろ?」
店長「全員揃ったかーって、鈴木さんがまだか。」
鈴木「__お待たせしましたー。」
裕也、リサ「うっ......」
モカ「これはひどいー。」
店長「と、取り合えず、給料を渡すぞ。」
店長はそう言うと、全員に封筒を配った。
そして、間違えがないか確認してくれと言われたので確認した。
裕也「あれ?一回分多い?」
店長「あぁ、それは交代で入ってもらったときの分だ。」
裕也「あぁ。それなら合いますね。」
おばさん「おかしい!」
裕也、店長「?」
鈴木「なんで私が一回分少ないの!?」
店長「一回、シフトを代わってもらっていただろう。」
鈴木「はぁ!?変わって貰っても給料は私じゃないの!?」
おばさんが癇癪を起してる。
店長「流石にそれはあり得ないだろう。常識的に。」
鈴木「話にならないわ!そこのあなた!」
裕也「?」
指を指された。
鈴木「あなたの給料を渡しなさい!」
裕也「なんで?」
鈴木「まず、私の分、そして、私を怒らせた分!」
裕也「えー。」
リサ「流石に非常識ですよ!」
モカ「ひくー」
鈴木「うるさい!学生に給料なんかいらない!家で勉強しろ!」
リサ「はぁ!?」
裕也「うーん。」
鈴木「ほら、早く渡しなさい。」
裕也「うーん。」
鈴木「遅い!このでくの坊!」
おばさんが俺の封筒に手を伸ばしてきた。
裕也「あ、思いついた!」
鈴木「!?」
ガッシャーん!
俺が封筒を動かしたのでおばさんが盛大に転んだ。
裕也「あれ?何してるんですか?遊んでました?」
鈴木「あ、あんた、何を......」
裕也「いや、使い道思いつかなかったらあげても良かったけど、思いついたからやっぱり駄目だなって。」
鈴木「はぁ!?関係ない!よこせ!」
裕也「やだ。」
鈴木「やだじゃない!大人の言う事に従え!」
裕也「え?ろくに勉強してなさそうな大人の言うこと聞かなくちゃいけないの?」
鈴木「誰が!」
裕也「だって、ねぇ?」
リサ「確かに、高校生にいい年齢の責任ある大人がたかるかなー?」
モカ「ないよねー。中卒なのかなー?」
リサ「そもそも、学生に給料ないなら人手不足だよね?」
可哀そうに。
ほんの数千円のために尊厳を......
裕也「まぁ、そういう事だから。俺たちは行きますねー。」
鈴木「待って!給料だけ置いて行って!おねがい!」
裕也「いやだー。」
鈴木「待ってって言ってるでしょ!」
リサ「裕也!」
裕也「?」
おばさんがこっちに突っ込んできた。
くどいなー。
裕也「あ、そこ、ワックスかかってる__」
ガッシャーん!!!
おばさんは掃除用具を置いてる所に突っ込んでいった。
注意書きあったのに。
裕也「うわ、いたそー......」
店長「まぁ、いいだろう!」
リサ「そうですねー。」
モカ「はいー。」
裕也「あ、二人とも時間ある?」
リサ「どうしたの?」
モカ「裕君ー?」
裕也「初の給料だし、二人に何か奢るよー。」
リサ「え?いいの?」
裕也「使う事がないからなー。」
モカ「じゃあ、パンがいいなー。」
裕也「なんでもいいぞー。」
店長「気をつけてなー。」
そうして、俺たちはコンビニを出た。
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モカ「さー、やまぶきベーカリーにれっつごー。」
リサ「あたしは何にしようかなー?」
裕也「なんなら皆で遊ぶかー?ゲーセンとかで!」
リサ「あ!いいねぇ、それ!」
モカ「これは、二刀流のモカちゃんを出そうかなー。」
裕也「じゃ、遊びに行くかー。」
こうして、俺はこの二人と夏休みの初日を楽しく過ごした。
でも、お給料はなくならなかった。
リサ「裕也はいいよねぇ。」
モカ「ですねー」
リサ「かっこいいけど、可愛いところもあって。」
モカ「ここだけの話があってですね。」
リサ「え?何々?」
モカ「裕君のほっぺってパンの生地みたいにもちもちなんですよー。」
リサ「え!?マジで!?」
モカ「はいー。この前確認しましたー。」
リサ「いいなー!あたしも触らせてくれないかなー!」
モカ「頼めば行けますよー。」
リサ「じゃあ、行ってくるよ!」
モカ「モカちゃんも行こー......あ、次回へ続くー。」