蘭とお兄ちゃん   作:火の車

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プールハプニング

 俺は今、少し離れたところにあるプールに来てる。

 

 プールは良い!

 

 青い空!流れるプール!ウォータースライダー!そして何より!

 

蘭「__お、お兄ちゃん////」

モカ「どーかなー?裕君やー」

巴「あー!あっちぃ!燃えるぜ!」

ひまり「楽しみだねー!」

つぐみ「うん!そうだね!」

 

 天使のようにかわいい、俺の妹たち!!!

 

 もう、文句のつけようがない!

 

裕也「皆、似合ってるぞー!」

蘭「そ、そう......///」

 

 今の俺は最高に気分がいい!

 

 どのくらいかって?

 

 蘭が笑顔の時と蘭が美味しいものを食べて喜んでる時、そして、蘭が俺の事をお兄ちゃんと呼んでくれる時くらいだ!

 

モカ「今日の裕君はテンションが高いねー。そんなにモカちゃん達の水着が見れて嬉しいー?」

ひまり「も、モカ!?そ、そんな訳ないじゃーん!///」

巴「そ、そうだぞー!///」

つぐみ「裕也先輩はそんな人じゃないよ///」

裕也「おぉ!分かってるなモカ!」

アフターグロウ「!?///」

裕也「なんせ、皆と遊ぶのは8年ぶりだしな!その上、こんなかわいい水着を着てる!テンションが上がらないわけない!」

蘭「そ、そういう事だったんだ。」

モカ「裕君は裕君だねー」

巴「あぁ。」

ひまり、つぐみ「うん。」

裕也「?」

 

 その後、荷物をまとめたり色々した。

 

 俺もほどほどにいつものテンションに戻り、落ち着いてきた。

 

巴「じゃあ、遊ぼうぜ!」

ひまり「そうだね!」

裕也「待て!」

巴、ひまり「!?」

蘭「お兄ちゃん、どうしたの?」

モカ「かなり剣幕だったねー」

つぐみ「お、怒ってる?」

裕也「二人は大切なことを忘れてる。」

巴「た、大切なことだって?」

ひまり「そ、それって一体?」

裕也「プールに入る前に必ずしなくちゃいけない儀式があるんだ。」

蘭「そんなのあるの?」

裕也「あぁ。これをおろそかにしたら......」

つぐみ「お、おろそかにしたら......?」

裕也「......プールでの死亡率が跳ねあがってしまう。」

蘭、ひまり、巴、つぐみ「えぇ!?」

モカ「あっ(察し)」

巴「そうか、あたし達のために......!」

ひまり「ごめんなさい、そんな大切なことを忘れてて......」

裕也「いや、いいんだ。楽しみで早く遊びたい気持ちもわかるからな。」

 

 俺は笑顔を向けながらそう言った。

 

つぐみ「それで、その儀式って何なんですか?」

裕也「そうだな、そろそろ言う時だ。その儀式とは......」

蘭「ぎ、儀式とは......?」

モカ「(天を仰いだ)」

 

 俺は一度、深呼吸をし、意を決してこう言った。

 

裕也「__準備体操だ!」

蘭、ひまり、巴、つぐみ「えっ?」

モカ「(声にならない笑い声)」

裕也「うん?どうした?」

 

 皆は目を丸くしてる。

 

 モカは腹を抱えて笑ってる。

 

蘭「お、お兄ちゃん?」

裕也「うん?」

蘭「ぎ、儀式ってほんとにそれ?」

裕也「あぁ。これをしないと本当に死亡率があがる。大切な事なんだ。」

巴「ま、まぁ、確かになー。」

つぐみ「た、大切ではあるね!」

ひまり「う、うん!」

裕也「じゃあ!始めようか!」

 

 俺たちは念入りに準備運動をした。

 

 モカはしばらくの間、笑い過ぎて崩れ落ちていた。

__________________

 

 準備運動もした、そのほかの準備も終わった。

 

裕也「よし!いくぞー!」

巴「おー!」

ひまり「は、はやっ!?」

蘭「お、お兄ちゃん、待って__」

裕也「__なんだ!蘭!」

ひまり「いや、はやっ!?」

つぐみ(い、今、瞬間移動したような......?)

モカ「さー、あそぼー。」

 

 そうして、俺達はプールに入って遊んだ。

 

巴「__くらえ!ひまり!」

ひまり「きゃー!もう、巴!って、キャー!」

モカ「ふっふっふー、モカちゃんの追撃ー」

蘭「__何やってんだろ?」

裕也「いいじゃないか。元気で。」

つぐみ「あ、あはは......」

 

 水の掛け合いをしたり。

 

蘭「__こ、ここなら大丈夫だよね......?」

 

 サバァ!!!

 

裕也「悪い子はいねがー!!」

蘭「キャー!!!」

 

 バシン!!!

 

 蘭の張り手が見事にヒットした。

 

蘭「あ、ご、ごめん!お兄ちゃん!」

裕也「な、ナイス、張り手......だ」

 

 俺は倒れた。

 

 この遊びは鬼ごっこだった。

 

つぐみ「__落ち着くなぁ......」

裕也「いやぁ、落ち着いてるつぐみも可愛いなぁ。」

つぐみ「ゆ、裕也先輩!?って、その頬は......?」

裕也「蘭を驚かせたら、飛んできた!ナイスな張り手だったぞ!」

つぐみ「そ、そうですか。」

 

 流れるプールで流されたり。

 

 そんな感じで、俺達は色々な遊びをした。

 

 そして、次の遊びは__

 

モカ「__そろそろ、スライダー行かない?」

裕也「おぉ、いいな!」

ひまり「行こ行こ!」

つぐみ「わぁ!ドキドキする......!」

巴「よっしゃー!」

蘭「う、うん......」

裕也「どうした?蘭?」

 

 蘭の方を見ると、暗い顔をしていた。

 

蘭「な、なんでもない。」

 

 嘘だ。

 

 すごい涙目だ。

 

裕也「あぁ、怖いんだな?」

蘭「!」

裕也「怖いならやめといた方がいいぞ?」

蘭「......お兄ちゃんと一緒がいい。」

裕也「そうか?じゃあ!俺は蘭と乗るな!」

モカ「しかたないなー」

 

 そんなこんなで、俺達はスライダーの方に行った。

_________________

 

裕也「__大丈夫か?蘭」

蘭「だ、大丈夫。」

 

 俺と蘭は階段を上っている。

 

 もう順番も来る。

 

裕也「あ、もう順番だな。」

蘭「!」

 

 そんなこんなで順番が来た。

 

 俺と蘭は浮き輪に乗った。

 

裕也「ら、蘭?」

蘭「だ、大丈夫。ちゃんとまかせといて(?)」

裕也「なんか、日本語がおかしくなってるぞ?」

係員「じゃあ!行きまーす!」

 

 そう言うと、係員は俺たちの浮き輪を押した。

 

 滑り台に出た浮き輪は勢いよく滑り出した。

 

蘭「__キャーーー!!!」

裕也「ら、蘭、く、首......」

 

 俺の首は恐怖が頂点の蘭に閉められ続けていた__

__________________

 

 スライダーは一瞬で終わった。

 

裕也「し、死ぬかと思った......」

蘭「ご、ごめん。」

 

 俺は何とか生還した。

 

 今はゴール付近のプールの中にいる。

 

裕也「まぁ、上がるかー。皆も集まってるだろうし。」

蘭「う、うん。そうだね__!?///」

裕也「?」

 

 少し動くと、蘭の顔が真っ赤になった。

 

裕也「蘭?どうした?」

蘭「......ない。」

裕也「?」

蘭「上の水着、なくなった......」

裕也「はぁ!?」

 

 開いた口塞がらなくなった。

 

 いや、非常事態どころじゃないぞ!?」

 

蘭「ど、どうしよ......?///」

裕也「お、落ち着け!俺が潜って探す!」

蘭「あ、ま、待ってお兄ちゃん!」

 

 俺は水の中にもぐった。

 

 周りを見ると、ひときわ目立つ肌色、それに__

 

裕也「!?」

 

 俺は目を隠した。

 

 まずいまずい。

 

 俺は恐る恐る、水から顔を出した。

 

裕也「ら、蘭......?」

蘭「......///」

 

 蘭はすごく震えてる。

 

 顔も真っ赤で、こぶしを握ってる。

 

裕也(あ、死んだかも。)

蘭「お兄ちゃんの......!///」

裕也(......南無。)

蘭「バカーーーーー!!!///」

 

 ごっ!!!

 

 鈍い音がプールに響き渡った。

 

 俺は意識を手放す寸前。

 

裕也「な、ナイス......パンチ、だ......」

 

 俺はそう呟いた後、プールの中に沈んだ。

 

 その後、俺は巴たちによって救出され、夕方に目を覚ました

 

 蘭の水着は割と早く見つかったらしい。

 

 

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