始業式から一晩明けた
もう、昨日の時点で2学期は気が重いんだけど
まぁ、関わらなければいいだけだな
触らぬ神に祟りなしってな
裕也「......」
日菜「__何してるのー?」
裕也「古事記読んでる。」
日菜「なんで?」
特に理由はない
でも、何もしてないよりはいい
だって......
カリナ「__でさー!」
女子「まじ?やばー!」
あれだ、北川だ
出来るだけ接点を持たないようにしたい
もう、2学期
期間にすればそこまで長いと言う事もない
麻弥「お二人は進路の事は考えてますか?」
裕也「進路?」
日菜「うーん。」
裕也、日菜「考えてない。」
麻弥「はい、知ってました。」
大和はため息をつきながらそう言った
まぁ、3年のこの時期で進路考えてないのが悪いんだけどな!
日菜「そう言う麻弥ちゃんはどうなのー?」
麻弥「ジブンは進学希望ですね。」
裕也「へぇ、真面目だなー。」
麻弥「お二人も成績良いんですから、いいところに行けると思いますが。」
裕也「そう言われてもな?」
日菜「るんっ♪てしないんだよ。」
麻弥「何かしてみたいことなどはないんですか?」
大和がそう問いかけて来たので
俺は少し考えた
裕也「うーん、俺は蘭にお金とか残せればいいかな。」
日菜「あたしはるんっ♪と生きる!」
麻弥「かなりとがった思考ですね。」
裕也「だって、なぁ?」
日菜「それしかしたいことがないしー。」
カリナ「__嘘は良くないよー、和田君!」
裕也、麻弥「!?」
俺たちが話してる途中
北川が近づいて来た
全く、接近に気付いてなかった
カリナ「和田君は、私と同じ大学に行くんだよね?」
裕也「は?なんで?」
カリナ「だって、私達は運命の赤い糸で結ばれてるから!」
裕也「そうかそうか。それは是非とも引きちぎって燃えるごみに捨てないとな。」
麻弥(す、すごく怒ってますね。)
日菜(やっぱり、珍しいなー。)
なんでこいつは俺に絡んでくる
もう、勘弁してほしい
カリナ「ひどーい。」
裕也「さっさとお友達の所に戻ってくれない?そして、俺の事はいないものとして扱ってくれない?」
カリナ「なんで、そんなに避けるのー?」
裕也「君は頭でも打ったのかな?病院行ったほうがいいよ。」
カリナ「覚えてるよ?だからこそ、私と付き合っちゃいなって!」
裕也「俺の好みは心が綺麗な子なんだ。お前みたいな下水道は無理。」
日菜「あはは!それひどいねー!」
麻弥「日菜さん!笑ったらだめですよ!」
はぁ、まじでさっさと離れてほしい
今すぐ転校してくれないかな
そう思ってると、チャイムが鳴った
周りの生徒は自分の席に戻って行ってる
カリナ「じゃあ、席戻るねー!」
裕也「二度と来るな。」
カリナ「いや♪」
北川はそう言って、席に戻って行った
朝からかなり疲れた
麻弥(あの嫌い方、どう考えても異常ですね。彼女との間に何が?)
日菜(やっぱり、おかしいんだよねー、裕也君。)
今日から通常授業だ
俺は気持ちを切り替え、午前の授業時間を過ごした
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昼休みになった
俺は教科書を片付け
弁当を開こうとした
蘭「__お兄ちゃん。」
裕也「ん?蘭?」
その時、蘭が教室に来た
俺は蘭の前に行った
裕也「どうした?」
蘭「皆でお昼食べよ。」
裕也「分かった。弁当取ってくる。」
蘭「うん。」
俺は蘭にそう言った瞬間
急いで自分の席に置いてる弁当箱を取りに行った
カリナ「__へぇー、あの子が和田君のー。」
裕也「どけ。」
北川は俺に立ちふさがるように机の前に立った
俺は北川を睨みつけた
カリナ「あの子、相当大事なんだねー。すごい速さで移動してるじゃん。」
裕也「分かってるならどけ。急いでる。」
カリナ「......あの子をどうにかすれば、和田君、折れるかな。」
裕也「っ!」
カリナ「なーんて、冗談だよ!はい!お弁当!」
裕也「......」
俺は弁当箱を受け取り
北川に背中を向け
蘭の所に向かった
カリナ(あの顔、最高♪)
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俺と蘭は屋上に来た
そこにはモカ達と湊とリサがいた
裕也「__お待たせー。」
巴「お、来たな!」
モカ「あたしはお腹ペコペコだよ~。」
ひまり「私もー。」
蘭「ごめんごめん。」
俺と蘭は空いてる所に座り
弁当を開いた
そして、手を合わせてから食べ始めた
つぐみ「それにしても、ちょっと時間かかったね?どうしたの?」
蘭「お兄ちゃんが誰かと話してて。あれ誰?」
裕也「他人だよ。」
リサ「いや、アバウトすぎるでしょ。」
裕也「あれだ、転校生の。」
リサ「あ、そう言えば、誰かが言ってた!」
友希那「そうなの?」
湊は興味がなかったみたいだ
リサは周りから情報が入ったんだろうな
リサ「まさか、もうアプローチ受けてるの!?」
アフターグロウ「え!?」
友希那「......?」
裕也「そんな事はないよ。」
つぐみ「そ、そうですか。」
巴「そ、そうだよな!」
俺はそう言って食事を再開した
その時、横からすごい視線を感じた
モカ「美味しそー。」
裕也「もう食べ終わったのか?」
モカ「うんー。」
裕也「はいはい、何か食うか?」
モカ「卵焼き。」
裕也「ほれ。」
俺はモカに卵焼きを差し出した
モカはためらいなく、卵焼きを口に入れた
モカ「美味しー。」
裕也「そうかそうか。」
モカは満足そうな顔をしてる
鳥の餌付けの動画思い出した
あれ可愛かったなー
リサ「ずるいよモカ!」
裕也「?」
つぐみ「そうだよ!」
ひまり「私達にもしてくださいよ!裕也先輩!」
裕也「えぇ?」
蘭「あたしも。」
巴「みんな平等だぞ!」
何がどうなったんだ
リサは分からない事もないけど
なんで、4人まで?
裕也「ま、まぁ、いいや。一人ずつな。」
友希那(大変ね。)
それから俺は5人にも同じように弁当を食べさせた
なれてるので別に苦労はしなかった
そんな感じに昼休みは過ぎていった
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昼休みが終わって、俺は教室に戻った
それから、午後の授業が始まり
俺は普通に授業を受けた
担任「__それじゃあ、今日はここまで!」
授業が終わり、ホームルームを終えた
俺は席を立ち、鞄を持った
担任「あ!」
裕也「?」
担任「明日から、文化祭期間だから!皆、何か考えておいてね!」
担任がそう言うと
教室の中が騒がしくなった
出し物を何にするとか、一緒に回ろうとか
そんな声が聞こえる
裕也「文化祭ねー。」
日菜「楽しみだねー!」
麻弥「何か出し物の案など考えてますか?」
裕也、日菜「ないな(よ)?」
麻弥「ですよね。」
なんだろう、2学期になってから
よく大和に呆れられてる気がする
日菜「裕也君は誰と回るのー?」
裕也「んー、そうだなぁ。」
カリナ「__もちろん、私だよね!」
また、北川が割り込んできた
これ、嫌がらせだろ
裕也「絶対にない。お前と回るくらいなら休む。」
カリナ「ひどーい!私、和田君には何もしてないのにー!」
裕也「そうだな、俺には何もしてないな。」
麻弥「......?(少し、引っかかる言い方ですね。)」
裕也「むしろ、俺に何かしてる方が怒らなかった。」
俺はそう言って、教室の外に歩いた
麻弥「和田さん!?」
日菜「どこ行くのー?」
裕也「帰るよ。」
俺は2人にそう言って教室を出た
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鬱陶しい、本当に鬱陶しい
俺はイライラしながら廊下を歩いてる
本当に、勘弁してほしい
カリナ「__待ってよー!」
裕也「......」
カリナ「何を怒ってるの?私、何もしてないじゃん!」
裕也「何もしてない、そうか、何もしてないか......」
俺は歯を食いしばった
そして、北川を睨みつけた
裕也「君みたいな奴が犯罪者になるんだな。よく理解したよ。」
カリナ「えー?それは和田君じゃんー?」
裕也「......」
北川はあざけるように笑いながらそう言った
そして、続けてこう言った
カリナ「ここにいる子達は何も知らないんでしょー?」
裕也「......」
カリナ「そんな子達なんかより、私の所に来なよ?受け入れてあげるよ?」
北川は腕を広げてそう言った
顔はにやけ顔で、気持ちが悪い
裕也「俺は君を許しはしない。」
カリナ「!」
裕也「俺が周りに気を使ってるうちに消えてくれないかな。」
俺は北川を睨みながらそう言った
北川の顔から笑顔が消えた
裕也「正直、俺にも我慢の限界がある。」
カリナ「あの程度の事でそこまで怒るなんて、器が小さいねー。」
裕也「小さいのは君の脳と人間を大切にする心じゃないのかな。」
カリナ「ほんと、あんな地味女の何が良かったのー?」
裕也「っ!!」
北川そう言うと、走って教室に戻って行った
今にも北川にとびかかりそうなのを抑え
俺はその場で立ち尽くした
裕也「......」
リサ「__あれ、裕也?」
裕也「......リサ。」
リサ「どうしたの?こんな所で?」
裕也「なんでもないよ。」
俺はそう言って、歩を進めた
リサは心配そうな顔をしてる
リサ「大丈夫?なんか、体調悪そうだけど?」
裕也「大丈夫。なにもない。」
俺はそう言って、その場を離れた
今日の家に帰るまでの道はやけに遠く感じた