文化祭当日
俺は何とか文化祭までに戻って来れた
今は学校の前にいる
裕也(__いやー、ギリギリだった。)
向こうでの準備も整った
もう、心配することなんて無い
いや、あった
裕也(蘭、大丈夫かな。)
俺はそんな事を考えながら学校に入った
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校内は文化祭らしい盛り上がりを見せてる
まだ早いのに、人がかなり多い
リサ「__あ、裕也!」
裕也「リサ。」
リサ「おはよ!帰ってきてたんだ!」
裕也「あぁ、そう言ってたしな。」
リサ「うん!」
リサは嬉しそうに頷いた
高校3年の文化祭だし
テンションが上がってるんだろう
裕也「まぁ、俺は一回、クラスの方に行くよ。」
リサ「うん!またね!」
裕也「おーう。」
俺は軽く手を振りながら
自分のクラスの方に向かった
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教室に来ると、クラスメイトは全員集まっていた
確か、うちのクラスは展示系だから店番とかはない
出欠確認で集まってるのか
日菜「__あ!裕也君!」
裕也「おはよう、日菜。」
麻弥「どうしたんですか?しばらく休んでましたが?」
裕也「色々あってな。」
俺はそう言って鞄を置いた
すると、背後に気配を感じた
カリナ「わ~だ君♪」
裕也「北川か。」
カリナ「どこ行ってたの~?心配したよ~!」
裕也「そうか。悪かったな。」
日菜、麻弥「!」
俺はいたって穏やかに北川に対応した
日菜と大和は目を丸くして
北川は嬉しそうに笑みを浮かべている
麻弥(和田さん、どうしたんでしょう?あんなに嫌ってたのに。)
日菜(うーん、なんか違和感あるなー。)
裕也「さぁ、文化祭を楽しむかねー。」
カリナ「私と行こうよー!和田君♪」
裕也「あぁ、いいぞ。」
カリナ「ほんとに?やったー!」
俺が首を縦に振ると
北川は嬉しそうにしてる
カリナ「じゃあ、行こ!今から!」
裕也「あぁ、いいぞ。」
俺がそう答えると
北川は駆け足で教室を出た
俺はそれに続いて、廊下の方に歩いた
裕也「あ、日菜。」
日菜「どうしたの?」
裕也「頼みがあるんだ。」
日菜「頼み?」
裕也「あぁ。」
俺は日菜に耳打ちで頼みごとの内容を言った
言い終えると、日菜は頷いた
裕也「じゃあ、頼んだ。」
日菜「うん!任せといて!」
俺は答える日菜を見た後
教室を出た
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教室を出て
俺は北川と文化祭を回ってる
北川は横で嬉しそうに鼻歌を歌ってる
裕也(嬉しそうだな。)
カリナ「~♪」
やばい、笑いが洩れそうだ
今はまだ我慢だ、我慢
そう思っても、表情筋が緩む
カリナ「なんだか、表情が柔らかいね!」
裕也「そうか?」
カリナ「うん!そんなに私と入れるのが嬉しいんだね!」
裕也「あぁ、そうだな。(やばい、笑わせないでくれ。)」
表には出さないが
本当に大笑いしそうだ
カリナ「あっ!あれ良いなぁ!」
裕也「ん?」
カリナ「行こ行こ!」
俺は北川について行った
それから、俺と北川は色々な教室を回った
食べ物を買ったり、お化け屋敷に入ったり
なんか色々してたが、良く思い出せない
耐えるのに必死だった
そして、しばらく時間が経った頃
携帯のバイブレーションが鳴った
裕也(__来た!)
カリナ「和田君?」
裕也「北川、少しついて来てくれ。話したいことがある。」
カリナ「え?うん!」
そうして、俺と北川はある場所に移動した
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俺と北川が来たのは普段は使われてない教室
勿論、普通の人が通ることはない
そんな中に、俺と北川はいる
カリナ「__それで、話って何かな?」
北川はワクワクしてると言う雰囲気だ
俺は携帯で時間を確認した
時間ピッタリだ
カリナ「もしかして、告白かな~?」
裕也「......」
カリナ「やっと自分の気持ちに素直になったんだね~。」
裕也「笑わせないでくれ。」
カリナ「え?」
俺がそう言うと
北川の表情が変わった
やっと、この時が来た
カリナ「え?ど、どういう事?」
裕也「気付かなかったのか?馬鹿だろ。」
こいつは頭がおかしい
だから、俺を疑う事がないのは分かってた
だからこそ、今日の態度を取った
全てはこいつを叩き落とすために
裕也「今日は楽しかっただろ?北川。」
カリナ「え?うん。」
裕也「......くくっ、あはは!!」
ついに笑いが爆発した
この表情、最高だ
裕也「おい、北川。携帯出せよ。」
カリナ「け、携帯?」
北川は困惑しながら携帯を出した
それと同時に電話がかかってきた
カリナ「え?なに?」
北川は電話に出た
カリナ「え?パパ?どうしたの?......え?」
裕也(困惑してる困惑してる。)
電話時間が進むにつれて
北川の顔色が悪くなっていく
俺はその様を見て口を押えた
カリナ「え?待って?情報が漏れた?まって、あれは......ちょっと、パパ!」
裕也「あーあ、終わった。」
カリナ「え?どういう事......?」
俺は笑みを浮かべながら北川を見下した
顔が青くなってて、最高に気分がいい
裕也「お前の親の汚職が完全に表に出たんだよ。」
カリナ「っ!?」
裕也「いやぁ、馬鹿な奴もいたもんだなー。」
俺はあざ笑うようにそう言った
すると、北川の目が鋭くなった
カリナ「まさか、和田君が......!」
裕也「今更気付いたのかよ。」
カリナ「なんで、そんなひどい事するの!?」
裕也「は?なんでだって?」
カリナ「っ!!」
俺は怒気を含んだ声を出した
北川は動揺を見せ
俺から一歩離れた
裕也「俺はずっと待ってたんだよ。お前らに復讐するときを。」
カリナ「待ってた......?」
裕也「暦が自殺した日から、お前の親に関する情報を集めて、少しずつ、汚職の話を流していった。」
カリナ「......まさか。」
裕也「お前がここに来た時、おかしいと思ったんだよな。」
カリナ「じゃあ、町の人たちが私達に嫌がらせをしてきてたのって......」
裕也「俺の仕業だよ。」
北川がここに引っ越してきた理由は
親の汚職がバレて、町にいられなくなったから
町内掲示板で堂々と掲示されてるくらいだ
それこそ、安心して歩けもしなかっただろうな
人々からは昼夜問わず攻撃され
娘だけでも避難をと、北川を送ったみたいだ
裕也「意外と早く効果が出てくれた。」
カリナ「ひどい!私、本当に苦労したのに!」
裕也「は?これで終るとでも思ってたのか?」
カリナ「え?」
裕也「俺の復讐はこれからなんだよ。」
俺はそう言って、携帯画面を北川に向けた
すると、北川は目を見開いた
カリナ「な、なんで......?」
そこに写ってるのはニュース
それには北川の親がいた家
それと、今の北川の家が写ってる
裕也「まだだぞ。」
カリナ「が、学校まで......って、皆!?」
裕也「俺のターゲットはお前だけじゃない。あのクラスの奴らも教師もだ!」
俺は高笑いしながらそう言った
北川の目に涙が浮かんできた
だが、北川は言い返して来た
カリナ「でも、そんな事したら、和田君の事だって!」
裕也「残念ながら、俺はバレないんだよ。」
カリナ「え?」
裕也「どっかのバカが、あの事件が記録された書類とデータを完全に処分したからな。」
カリナ「あっ......」
北川はハッとした表情をした
こいつ、俺の事件の記録を完全に抹消したんだ
それこそ、何もなかったようにな
裕也「だが、俺の協力者がお前らのイジメのデータを取っておいてくれてな。」
カリナ「そ、そんな。い、いや、でも、今から証言すれば和田君だって......」
裕也「お前、今の自分の立場を分かってる?」
カリナ「え?」
裕也「北川は今、全国に顔と名前が割れた犯罪者、対して俺は普通の高校生。一般人はどっちを信じるかな?」
あの学校の生徒と教師はもう、メディアと警察に抑えられた
北川の親はもう、檻の中
あと残ってるのは北川だけだ
裕也「__さぁ、入ってきてください。」
警官「ご協力、感謝します。」
カリナ「え......?」
裕也「北川には精神異常が認められた。」
警官2「よって、貴女はこれから病棟に監禁されます。」
カリナ「やめて!放して!!」
北川は発狂しながら警官をひっぱたいた
だが、警官は狼狽えることなく
冷静に口を開いた
警官「公務執行妨害。」
カリナ「え?」
警官2「取り合えず、連れて行きましょう。」
警官2人は放心してる北川に手錠をはめた
すると、北川はまた発狂した
カリナ「待って!あの男も捕まえてよ!暴力犯だよ!?」
警官「はて?」
カリナ「何してるの!?」
警官2「そのような事件はこちらで確認されていません。」
警官「虚言癖があるのかもしれない。早く棟に連れて行こう。」
警官2「はい。」
北川は警官2人に引かれていった
その間も、何を言ってるか分からない言葉を発し続けていた
そして、俺は去り際に北川にこう言った
裕也「__ざまぁ見ろ。」
そうして、北川は警官2人連行された
俺は教室の天井見上げ
そして、こう呟いた
裕也「やった、やった......!」
やっと、復讐が終わった
あのクラスにいた奴らのほとんどは前科持ち
イジメを黙認、加担した教師は懲戒免職
汚職の議員もいなくなった
全部、終わった
裕也「終わったよ、暦......これで、やっと、暦の墓参りに行ける。」
それから、俺は駆けつけてきた日菜に教室を連れ出され
文化祭1日目の残り時間は
天文部の部室で休んだ