蘭とお兄ちゃん   作:火の車

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最初に謝ります。すいません。
アフターグロウの面白い小説を見てるとアフターグロウを書きたくなってしまいました。
なので、今週はこのシリーズを投稿します。


ひまりとデート

裕也「......腹、減った...」

 

 俺は今、空腹だ。

 

裕也「休日に家を出たのはよかったけど、こんなに腹が減るとは。」

 

 俺は周りを見た。

 

裕也「あ、ファーストフード店だ。入ろ。」

 

 俺は店に入った。

________________________

 

 店に入った。

 

ひまり「いらっしゃいませー!」

裕也「あれ?ひまり?」

ひまり「先輩!」

裕也「ここでバイトしてたのか?」

ひまり「はい!」

裕也「そうかー。ひまりもバイトするようになって...」

ひまり「お、お父さんみたいですね。」

裕也「まぁ、小さいときは良く面倒見てたからな。

感慨深くはある。」

ひまり「あの時は楽しかったですねー。」

裕也「そうだなー」

ひまり「あ、注文は何にしますか?」

裕也「え?あ、忘れてた。」

ひまり「もう...」

裕也「そうだなー、じゃ、このセットで。」

ひまり「かしこまりましたー!」

裕也「ひまりは何時までバイトなんだ?」

ひまり「私ですか?もうすぐであがりですが。」

裕也「じゃあ、ひまりも一緒に食べよー。

一人じゃ寂しくてなー」

ひまり「いいですよ!」

裕也「じゃあ、ひまりの食べたいものも追加で。」

ひまり「え?いいんですか?」

裕也「いいぞー」

ひまり「やった!ありがとうございます!」

 

 そうして、ひまりはオーダーを通しに行った。

__そして、商品を受け取って俺は席で待ってた。

 

ひまり「__お待たせしましたー!」

裕也「そんなに待ってないぞー。まぁ、食べようぜー」

ひまり「はい!」

 

 俺たちは食事を始めた。

 

裕也「うん、久し振りに食べたけど安定だな。」

ひまり「そうでしょう!」

裕也「なんで、ひまりが誇らしげなんだ?」

 

 しばらくして、昔話が始まった。

 

裕也「昔のひまりは、活発そのものだったなー」

ひまり「そうでしたっけ?」

裕也「そうだぞー。蘭とつぐみと迷子になって、三人でよく泣いてた。」

ひまり「あー...そんな事もありましたね。」

裕也「でも、なんだかんだ一番お姉ちゃんだったのは、ひまりだったかもな。」

ひまり「そうでしょう!えっへん!」

裕也「まー、今ではこれな訳けど...」

ひまり「あれってなんですか!?あれって!?」

裕也「精神年齢は下がったなー。」

ひまり「えー!そんなー!」

裕也「逆に巴は大人になったなー。

昔は蘭とおもちゃの取り合いしてなー」

ひまり「ありましたねー。それで私が止めに行って。」

裕也「それで、蘭とひまりが泣いて、俺が仲直りさせてたと。」

ひまり「先輩はまさにお兄ちゃんでしたねー」

裕也「今でもお兄ちゃんって呼んでくれてもいいんだぞ?」

ひまり「それは流石に。」

裕也「...デスヨネー」

________________________

 

 しばらくして、俺たちは店を出た。

 

裕也「さーて、これからどうするかなー」

ひまり「今日は皆、出かけたりしてるんですよねー」

裕也「俺らで遊びに行く?幼馴染水入らずで。」

ひまり「いいですねー!行きましょう!」

裕也「それじゃ、どこ行く?」

ひまり「あそこにしましょう!」

裕也「あそこ?」

ひまり「ついて来てください!」

裕也「?」

 

 俺はひまりについて行った。

________________________

 

ひまり「__ここです!」

裕也「なるほど、ゲーセンか。」

ひまり「はい!遊ぶならここかなと思いまして!」

裕也「いいな。思いっきり遊ぼうか!」

ひまり「はい!」

 

 俺たちは遊び始めた。

 

裕也「それで、ダンスゲームか。」

ひまり「楽しいですよ!」

裕也「ふむふむ。なるほど。」

ひまり「協力プレイも出来るので、一緒にしましょう!」

裕也「あぁ。」

 

 ゲームを始めた。

 

裕也「__結構、難しいな...!」

ひまり「でも、楽しいですね!」

裕也「それも、そうだな!」

ひまり「サビがきますよー!」

裕也「やるぞー!」

 

 しばらくして、ゲームが終わった。

 

裕也「し、死ぬ...」

ひまり「はぁはぁ...中々、ハードでしたね...」

裕也「最近のゲームはすごいな。」

ひまり「そうですねー」

裕也「次はのんびりできるゲームでもしようか。」

ひまり「そうですね!」

 

 俺たちはクレーンゲームに行った。

 

ひまり「これ可愛い!」

裕也「小さいぬいぐるみかー。よし、取るか。」

ひまり「え!?」

裕也「頑張るぞー...まずはー...何すればいいんだろ?」

 

 終えは考えた。

 

裕也「確か、モカがこういうのは一回じゃ落ちないって言ってたような。

じゃあ、ちょっとずつずらしていこ。」

 

 俺はお金を入れた。

 

裕也「うーん、もう少しで落ちるかなー?

......あ、落ちた。」

 

 意外と呆気なくぬいぐるみは落ちた。

 

裕也「ほれ、ひまり。」

ひまり「貰ってもいいんですか?」

裕也「別にいいぞー。あれだ、引っ越し祝いってやつだ!」

ひまり「それだと私たちがあげる側なんですけど...?」

裕也「いいからいいから。」

ひまり「じゃあ!またお礼します!絶対です!」

裕也「別に気にしなくてもいいけどなー。

あ、飲み物買ってくるー。」

ひまり「はい!」

 

 俺は自動販売機に行った。

 

裕也「何買うかなー。...俺はこれ。ひまりは...これが無難かな?」

 

 俺は飲み物を買って、ひまりの所に戻った。

 

裕也「ん?あれは。」

 

ひまり「__あの、人を待ってるので...」

男「いいから、俺たちと遊ぼうぜ!」

男2「君みたいな子を待たせる男なんて碌な奴じゃねぇって!」

ひまり「お断りします。」

男「__いいから来いよ!」

ひまり「いや!」

男2「このまま無理やり__」

裕也「あのー。そこのお二人さん?」

男たち「あぁ?」

裕也「その子を放してほしいんだけど。」

男「あー、お前が待ってた男か。

さっさとどっか行け。この子は俺たちと遊ぶんだ。」

裕也「うむ。」

男2「邪魔は引っ込め!ほらほら!」

裕也「それは困るんだよなー」

男「あぁ?」

裕也「その子、俺の彼女なんだ。」

ひまり「えぇ!?///」

裕也「だから、ひまりを連れていかれると困るんだよなー」

男「関係ねぇ!」

男2「引っ込めってんだよ!」

裕也「お断りしまーす。」

 

 俺はひまりの手を握った。

 

ひまり「!///」

裕也「逃げるぞー!」

 

 俺たちは走り出した。

 

ひまり「(せ、先輩が彼女...私を...?///

よく見れば顔は昔からかっこいいし...///)」

裕也「(うーん、まだ追ってきてるなー。

あ、あそこ入ろっと。)ひまり、そこに入るぞ!」

ひまり「え__」

 

 俺たちはある場所に入った。

________________________

 

裕也「__いやー、危機一髪。」

ひまり「///」

裕也「どうしたー?」

ひまり「へ?あの、その...///」

裕也「?」

 

 ひまりは少し黙ってこう言った。

 

ひまり「あの、ここでプリクラ撮りませんか!///」

裕也「プリクラ?って、ここプリクラの台か。

別にいいぞ?」

ひまり「じゃあ!撮りましょう!すぐ撮りましょう!」

裕也「お、おう。」

 

 ひまりが何故か必死そうに見える中、

 俺たちはプリクラを取り始めた。

 

『手を繋いでみよー!』

裕也「はい?」

 

 台がそんな事を言い出した。

 

裕也「いや、なんで台がポーズの指定するんだよ!」

ひまり「えっと、これがカップル向けの台だから、でしょうか...?///」

裕也「今そんなのあるのか!?」

ひまり「あの、撮影が進まないので、従いましょう///」

裕也「まー、それもそうだなー」

 

 俺たちは手を繋いだ。

 

『いいねぇー!るんっ♪ってくるね!』

裕也「(?知り合いの口癖に似てるような?)」

『次は女の子にガバっと抱き着いてみよー!』

ひまり「ふぇ!?///」

裕也「はいはい。抱き着くなー」

ひまり「せ、先輩!?///

そ、そんなためらいなく...///」

裕也「?ひまりが撮影が進まないって言ってたからな。」

ひまり「そ、そうですよね///」

 

 俺はひまりに抱き着いた。

 

『うーん!るるんっ♪って来るね!』

裕也「(流石にこれ以上はないだろー。

ゲームセンターのだし__)」

『最後はチューしてみよー!』

裕也、ひまり「」

 

 俺たちは固まった。

 

裕也「(は?チュー?つまりキス?接吻?なんで?)」

ひまり「(ちょ、ちょっと待って!?流石にヤバいよー!///

抱き着かれるだけでも、あんなに...///)」

 

 プリクラ内の空気が重い。

 

『ねー早くしてよー。』

裕也「(催促までしてくるのか。)」

 

 俺は考えた。

 

裕也「...これだ。」

ひまり「先輩...?」

裕也「ひまり、ジッとしててくれ。」

ひまり「っ...!///」

 

 俺はひまりに近づいた。

 

ひまり「(ち、近い~!///)」

 

 裕也の顔は文字通り、目と鼻の先だ。

 

ひまり「(このままじゃ、ほんとにキスしちゃ__///)」

『るるるんっ♪ってきた!!!』「

ひまり「え...?」

裕也「やっぱり、これでも大丈夫だったかー」

ひまり「あの、どういう事ですか...?」

裕也「いや、ゲームだから判定のラインがあるんじゃないかなと思ってな。」

ひまり「判定のライン...」

裕也「いやー、よかったよかった!」

ひまり「そ、そうですねー。あはは...」

裕也「?どうした?」

ひまり「い、いえ!なんでもないですよ!」

裕也「?そうか。あ、この台、落書き機能あるみたいだぞ?」

ひまり「あ!私やりたいです!」

裕也「そうか?なら、俺はやり方分からないから、ひまりに任せるよ。」

ひまり「はい!」

 

 ひまりは落書きを始めた。

 そして、しばらくすると、写真がプリントされて出てきた。

________________________

 

ひまり「~♪」

裕也「なんかご機嫌だな?」

ひまり「そうですか~?」

裕也「うん。...てか、プリクラの写真全部欲しいって、

プリクラ好きなのか?」

ひまり「うーん...わかりません!」

裕也「?」

ひまり「好きなのはですね...ふふっ♪」

 

 俺は理解できなかった。

 

ひまり「じゃあ!今日は帰りますね!」

裕也「うん、また学校でなー。」

ひまり「はい!さようなら!」

 

 そう言ってひまりは歩いて行った。

 

裕也「ひまりが楽しそうでよかったな!」

________________________

 

ひまり「~~♪」

 

 ひまりはかなりご機嫌だ。

 

ひまり「(今日の先輩かっこよかったな~。

彼女なんて言ってたり~。)」

 

 ひまりはプリクラの写真を見た。

 

ひまり「大好き、先輩...じゃなくて、おにーちゃん///」

 

 プリクラの写真には。

 『大好き』という文字が入っていた。




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覚醒天才の王国は来週には投稿しますよ、絶対に!

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