俺が羽丘に転校してから少し経ち、五月になった。
裕也「いやー、暑くなってきたなー」
日菜「そーだねー」
麻弥「もう五月ですしねー」
最近、教室では日菜、大和と一緒にいる。
麻弥「そう言えば、もう少しでテストですね。」
日菜「そうだっけー?」
裕也「確かもう2週間後だな。そろそろ勉強しないと。」
麻弥「そうですねー。ジブンもそろそろ。」
日菜「あたしはいいやー。面白くないしー。」
麻弥「まぁ、日菜さんはそうですよね。」
裕也「確か日菜って頭いいんだっけ?蘭たちが言ってた。」
日菜「うーん、るんっ♪ってくるようにしてるだけだよ!」
裕也「うむ、分からん。」
麻弥「和田さんも勉強できますよね?
授業でもキッチリ答えられてますし。」
裕也「うーん、俺は普通だぞ?どっちかと言うと運動の方が好きだしな!」
日菜「へぇ~!裕也君って運動好きなんだー!」
麻弥「意外...でもないですね。」
裕也「昔はよく遊んでたからなー。」
そんなこんなで、時間は過ぎていった。
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放課後になった。
裕也「__今日は帰って勉強でもするかなー。」
?「__きゃっ!」
裕也「!ごめん!大丈夫か?」
?「いてて...いえ、大丈夫ですよ!」
裕也「怪我とかしてないか?」
?「はい!先輩こそ大丈夫ですか?」
裕也「俺は全く問題ないぞ。」
巴「__あこー、何して...って裕也先輩?」
裕也「あ、巴。」
あこ「お姉ちゃん!」
裕也、あこ「え?」
俺は困惑した。
裕也「と、巴、あこって...」
巴「あたしの妹だぞ?って、会ったことあるよな?」
あこ「え?そうなの?」
巴「あこは小さかったからなー。覚えてないのも不思議じゃないな!」
裕也「いやー、ここまで大きくなってるとは、見違えたぞ!」
あこ「ありがとうございます!」
裕也「あ、俺は和田裕也だ。巴とはかなり遊んでたぞ。」
あこ「和田裕也?どっかで聞いたような...あ!」
裕也、巴「?」
あこ「お姉ちゃんが部屋に飾ってる写真に写ってた男の人!」
巴「ちょ!あこ、なんで知ってる!?」
あこ「お姉ちゃんがあこに『この人はな、すげーかっこいいんだよ!』
って、よく言ってたもん!」
裕也「ほほーう、もう少し詳しく。」
あこ「確かね、お姉ちゃんが年上の男の子と喧嘩した時に助けてくれて、その後に怒ってくれたって!」
裕也「あー、そんな事もあったなー。懐かしい。
あの頃の巴はヤンチャでなー。六年であろうが何であろうが噛みついてたなー。」
巴「...昔の事だろ?」
裕也「まぁ、そうだよなー。巴もこんなに大きくなって...」
俺は巴の頭を撫でた。
巴「...もうガキじゃないんだけどな。」
あこ「あ!お姉ちゃんが照れてるー!」
巴「あこ!///」
あこ「お姉ちゃん可愛いね!」
裕也「そうだなー。昔から巴はかわいい子だったよ。」
巴「...うわぁぁぁ!!!///」
裕也、あこ「巴!?(お姉ちゃん!?)」
巴はどこかに走って行った。
裕也「どうしたんだ?」
あこ「さぁ...?」
裕也「て、あこって巴に用があったんじゃないのか?」
あこ「え?...あ、そうだった。」
裕也「巴探し、手伝おうか?」
あこ「いいの!?」
裕也「いいぞー。時間もあるし。」
あこ「ありがとうね!裕也兄!」
裕也「!」
あこ「あ...ダメだった...?」
あこは悲しそうにそう言った。
裕也「...」
あこ「!な、泣いてる!?」
裕也「高校生になって皆お兄ちゃんって呼んでくれなくなっててな。」
あこ「?」
裕也「あこ、ありがとうな...!」
あこ「え?あ、うん!」
裕也「よーし!気合入れて巴を探すぞー!」
あこ「おー!」
俺たちは巴探しを始めた。
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裕也「さーて、巴はどこにいるかなー」
あこ「うーん、どこに行ったんだろ?」
裕也「あ、つぐみだ!__おーい!つぐみー!」
つぐみ「え?あ!先輩!」
つぐみはこっちに小走りで来た。
つぐみ「こんにちは!先輩!」
裕也「つぐみは生徒会の仕事か?」
つぐみ「はい!」
裕也「つぐみは働き者だなー。偉いぞ~」
俺はつぐみの頭を撫でた。
つぐみ「(あわわわわわ!///)」
裕也「?どうした?」
つぐみ「い、いえ!なんでもないです!///」
裕也「そうか?...あ、そう言えば巴見なかったか?」
つぐみ「巴ちゃんですか?あ、そう言えば屋上の方に走って行きましたね?」
裕也「お、ありがとう、つぐみ!」
あこ「ありがとう!」
つぐみ「どうしたんですか?」
あこ「あこがお姉ちゃんの事を裕也兄に話したら走って行っちゃって。」
つぐみ「あっ(察し)」
裕也「と言うわけで、屋上行くかー。
ありがとな、つぐみ。仕事頑張れよー!」
つぐみ「はい!」
あこ「またねー!」
俺たちは屋上に向かった。
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屋上に来た。
裕也「__おーい!巴ー!」
巴「ゆ、裕也先輩!」
あこ「もー!お姉ちゃん、急に走って行くなんて!」
巴「わ、わりぃ、あこ。」
裕也「それで、なんで急に走りだしたんだ?」
巴「え!?」
あこ「なんか顔も赤かったし、もしかして風邪?」
巴「い、いや、その...」
裕也「?」
巴にしては歯切れが悪い。
裕也「まー、急に走りたくなる時もあるよなー」
あこ「あるかな?」
裕也「あるぞー」
巴「もう、そういう事でいいな...」
裕也「あ、そう言えば巴。」
巴「どうした?」
裕也「巴って俺の写真残してくれてたんだなー」
巴「!?」
裕也「俺は嬉しいぞー、巴にそんなに思われてて__」
巴「ソイヤ!!!///」
裕也「いってぇぇぇぇ!!!」
突然巴に叩かれた。
裕也「な、なんで...?」
あこ「大丈夫?」
裕也「大丈夫だぞー。」
巴「ふん、バカ兄貴が。...あ。」
裕也「!巴...!」
あこ「お姉ちゃん...?」
巴「い、今のはちが__」
裕也「これからも、それで呼んでもいいんだぞ!
むしろそれで呼んでくれ!」
あこ「お姉ちゃんのお兄ちゃんだから...裕也兄はお兄ちゃんだったの!?」
裕也「そうだな!もう、巴もあこの妹だー!」
あこ「わーい!」
巴「...この、バカ兄貴がーーー!!!///」
巴の叫び声は赤い夕焼け空に大きく、響いた。
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