蘭とお兄ちゃん   作:火の車

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今回はコンビニの話です。
つまり、あの子です。


コンビニでバイト

裕也「あー、今日の学校も疲れたー。」

 

 テストが終わり、俺は家に帰ってきた。

 

裕也「ん?なんだこれ?」

 

 ポストに手紙が入ってる。

 

裕也「父さんから?なんでだ?まぁ、家に入るか。」

________________________

 

『裕也へ

 学校には慣れたか?お前が楽しく生活してる事を祈ってるぞ。

 それで本題なんだが、テストも終わったころだろう、

 そこでお前に指令を出そうと思う、バイトをしろ。』

 

 手紙にはそう書かれていた。

 

裕也「バイトかー。」

 

 机に手紙を置いた。

 

裕也「この辺りには、ファーストフード店、コンビニか?

羽沢珈琲店とかも考えたけど、これの意図は社会勉強をしろって事だろうなー」

 

 俺は考えた。

 

裕也「...コンビニにするかな?てか、バイトの募集してるのかな?」

 

 俺は近くのコンビニに電話をして、

 面接の日を伝えられた。

 

裕也「明後日かー。ま、準備しよっと。」

 

 俺は面接の準備をした。

________________________

 

 バイト面接の当日だ。

 

店長「__君が和田裕也君か?」

裕也「はい。今日はよろしくお願いします。」

店長「あぁ、その事なんだがね。」

裕也「?」

店長「君、採用!」

裕也「なんで!?」

店長「いやー、人手不足で誰でもいいから入ってほしかったんだー!

いやー、助かったよ!」

裕也「ま、まぁ、採用してくれるなら良い...のかな?」

店長「いいんじゃないか?まぁ、説明をするから!」

裕也「はい。」

 

 それから、マニュアルを渡され、説明を受けた。

 

店長「__まぁ、こんな感じだ!」

裕也「はい、わかりました。」

店長「また分からない事があったら、俺か先輩たちにでも聞いてくれ!」

裕也「はい。」

店長「じゃあ、今日は解散!これからよろしく頼むよ!」

 

 そんなこんなで、俺は家に帰った。

________________________

 

裕也「__ふぁ~眠い...」

日菜「どーしたの?裕也君?」

裕也「昨日バイトの面接に行ってなー、

そこで貰ったマニュアル呼んでたー。」

日菜「え!裕也君バイトするの?どこどこ?」

裕也「コンビニー」

日菜「コンビニ?それって、○○?」

裕也「うん?そうだぞ?」

日菜「そっかー、裕也君もあそこでバイトかー」

裕也「?どうした?」

日菜「裕也君、ついて来て!」

裕也「え?ちょ!」

 

 俺は日菜に引っ張られていった。

 

日菜「__ここだよ!」

裕也「A組...?」

日菜「そうだよ!入ろ!」

裕也「?うん。」

 

 教室に入った。

________________________

 

日菜「リサちー!友希那ちゃーん!」

リサ「あれ?日菜?」

友希那「なんでここに?」

 

 日菜は二人の女子に話しかけた。

 

リサ「あれ?そっちの男子は?」

日菜「裕也君だよ!」

リサ「裕也君?」

友希那「誰なの?」

裕也「えーっと、日菜と同じクラスの和田裕也です。」

日菜「裕也君、リサちーと同じところでバイトするらしいんだよ!」

リサ「え?まじ!?」

日菜「うん!だから、連れて来てみたのー!」

リサ「へー、最近人手足りなかったから助かるー!」

裕也「なんでそんなに人手不足に?」

リサ「えーと、まず最近引っ越しで4人辞めて、おばあちゃんがいたんだけどその人もやめてねー」

裕也「なんで短期間で4人も引っ越しを...?」

リサ「さぁ?」

日菜「うんうん!なんだか仲良くなったみたいでよかったよかった!」

友希那「和田君、だったかしら?」

裕也「?うん。」

友希那「あなた、リサと同じ匂いがするわ。」

裕也、リサ「え?」

日菜「匂い?全然違うよー?」

友希那「そうじゃなくて、なんか、こう...雰囲気が似てる?」

裕也「そうかー?」

リサ「そんなに似てると思わないよねー?」

友希那「...」

日菜「あたしもあんまり似てないと思うよ?」

友希那「...気のせいだったのかしら。」

リサ「どーしたの?友希那?」

友希那「なんでもないわ。」

 

 そんなこんなで、時間は過ぎていった。

________________________

 

 放課後になった。

 

裕也「(今日はバイト初日だなー。早く行こっと。)」

日菜「裕也くーん!どこ行くのー?」

裕也「バイトー。」

日菜「へぇ~!」

裕也「じゃ、俺は行くなー」

日菜「ばいばーい!」

 

 俺は教室を出た。

________________________

 

 バイト先に向かう道だ。

 

リサ「和田くーん!」

裕也「?今井?」

リサ「今からバイト?」

裕也「そうだぞ。」

リサ「あたしもバイトだからさ、一緒に行こうよ!」

裕也「いいぞ。」

リサ「じゃあ、行こっか!」

 

 俺たちは歩きだした。

 

リサ「裕也君は今までバイトの経験あるの?」

裕也「いや、ないな。今回が初めてだ。」

リサ「そっかー!分からない事があったらなんでも聞いてね!」

裕也「その時は頼りにするよ。」

リサ「うんうん!あ、着いたね!」

 

 俺たちは店に入った。

________________________

 

 俺は制服に袖を通し、レジに来た。

 

裕也「(うーん、待ってるだけっていうのも暇だなー)」

リサ「おまたせー!

裕也「あ、来たか。」

リサ「和田君ってどこの担当なの?」

裕也「店長にはレジにいろって言われたけど。」

店長「和田ー!」

 

 店長に呼ばれた。

 

裕也「はーい!...行ってくるー」

リサ「はーい!頑張ってね☆」

 

 俺は店長のもとに行った。

 

裕也「__お待たせしました。」

店長「いいぞー。あ、今から品出しとかしてもらうけど大丈夫か?」

裕也「大丈夫ですよ。マニュアルも目を通しましたし。」

店長「そうかそうか!じゃあ、俺は他の仕事があるから頼むな。」

裕也「はい。」

 

 そう言って店長は事務に行った。

 そして俺は品出しを始めた。

 

裕也「(これはこんな感じで...あ、これ形が崩れてる廃棄っと。)」

 

 俺は作業を進めていった。

 

裕也「(__あれは?)」

 

 一人のおばさんが家に入った。

 おばさんは弁当をぐちゃぐちゃにしていた。

 

裕也「(何やってんの!?って、そのままレジに持っていった?)」

 

おばさん「__ちょっと!このお弁当崩れてるじゃない!」

裕也「(え!?)」

 

 おばさんは難癖をつけ始めた。

 

リサ「あの、そんな事になるはずが__」

おばさん「現になってるでしょ!これはただで貰うわよ!」

リサ「え?ちょっと!__」

おばさん「なに?文句あるの?」

裕也「あのー、お客様?」

リサ「わ、和田君?」

裕也「この度はこちらの不手際で申し訳ありません...」

おばさん「あら、こっちの子は物分かりがいいじゃない。

なら、これはタダで__」

裕也「なので、変えのお弁当を持ってきました。

そちらの崩れたお弁当は処分いたしますので、こちらをご購入ください。」

おばさん「!?」

裕也「あの、お弁当をこちらに__」

おばさん「いらないわよ!崩れた弁当を貰ってやるって言ってんのよ!別にいいでしょ!?」

裕也「...この店には防犯カメラがありまして。」

おばさん「?だからなによ?」

裕也「先ほどお客様がご自分でお弁当を崩してる所もバッチリ写ってるのですよ。」

おばさん「!」

リサ「え?自分で?」

裕也「購入前の商品に手を加えるのは、犯罪ですよね?

いや、こちらはタダで差し上げても構いませんが、後に警察がご自宅にお伺いしますがよろしいのでしょうか?」

おばさん「...もういいわよ!」

 

 おばさんは弁当を床に投げ捨てて店を出ていった。

 

裕也「...はー、疲れたー...」

リサ「ありがとね、和田君。」

裕也「んー、別にいいぞー。偶々見ただけだからな。」

リサ「でも、あんなクレーマー初めてだったよ...」

裕也「そこは運がなかったってことで。じゃ、俺は仕事に戻るなー」

 

 そうして、時間が過ぎバイトが終わった。

________________________

 

 俺は着替えて店を出ようとした。

 

リサ「和田くーん!」

裕也「?どうした?」

リサ「何かお礼したいんだけど、いい?」

裕也「お礼?あぁ、あれか。あんなの気にしなくてもいいよ。」

リサ「あたしがしたいの、ダメ...?」

裕也「うーん、じゃあ、飲み物奢ってくれたら嬉しいな。

のど渇いたし。」

リサ「そんなのでいいの?」

裕也「本人がいいならいいんじゃないかー。」

リサ「じゃあ、買ってくるね!」

 

 今井は飲み物を買いに行った。

 そしてすぐに戻ってきた。

 

リサ「はい!和田君!」

裕也「ありがとう。」

 

 俺たちは店を出た。

________________________

 

リサ「あ。あたしの家この辺!」

裕也「そうか、じゃあ、またなー。」

リサ「うん!今日はありがとね!」

裕也「何度も言うが気にしなくてもいいぞー」

リサ「あ、後!」

裕也「?」

リサ「これからもよろしくね!和田君!」

 

 今井は笑顔でそう言った。

 普通の男子なら完璧に勘違いしてるな。

 

裕也「こちらこそ、よろしくな。」

リサ「うん!じゃあ!また明日!」

 

 今井はそう言って走って行った。

 

裕也「明日?俺バイトのシフトじゃないんだけど?」

 

 俺は疑問に思った。

 




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