IS・Mーインフィニット・ストラトスーメタルギアにより運命の歯車が狂った一夏 作:proto
「そんなわけで、クラス代表はセシリアさんになりました。」
クラス代表決定戦の翌日。朝のHRで山田先生がそう告げる。クラスの誰もが勝者である一夏がクラス代表を務めるものだと思っていた。というか、当事者であるオルコットさえそう思っていた。
「い、一体何故なんですの?」
「ん?誰も勝った方がクラス代表なんて言ってないぞ?」
「え?」
「俺はあの時……『じゃあ、自薦するオルコットと他薦された俺。どちらが相応しいか戦ってみようじゃないか。』って言ったんだ。」
「あ、確かに。」
クラスメイト達も思い返し、納得したように頷いていた。
「で、俺は辞退したってわけ。俺はあまり人をまとめるのは得意じゃない(まぁ、MSFもDDもまとめてたっていうよりかは、スネークのカリスマに惹かれたって感じだからな)。だから、戦ったうえでオルコットを推薦することにした。」
と、建前を述べているが、本音は単純に面倒くさかったのである。
「それに、一度も飛行せずに代表候補生に勝ったのだ。そんなやつとまともにやりあえるやつなどこの学年にはまず存在しない。」
そう補足したのは織斑千冬だった。
「故に、クラス代表はオルコットになってもらうことにした。異論はないな?」
「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」
「よし、では授業を始める。」
こうして、無事クラス代表が決まった。
昼休み…
「少しよろしいですか?」
食堂へ向かおうとした一夏に話しかけたのはオルコットだった。
「どうしたんだ?」
「いえ、何故辞退されたのか。その本当の理由を聞きたいと思いまして。」
「本当の理由も何も、人をまとめるのが苦手なのさ。それに、BT兵器の経験を積むためにも良いと思うんだが……。」
「そ、そうでなくてですね!あんな実力がありながら、なぜ辞退したのかを聞きたいのですわ!」
「……難しい質問だな。何故か……ちょっと失礼。」
携帯を取り出し、通話するそぶりを見せながら教室を出る。が、実際は体内通信だ。
「俺だ、どうした?」
これも言い忘れていたことだが、一夏は体内通信時はスネーク口調になる。
『たっばねさんだよぉ~。いやね~、あの金髪がダルがらみしてるみたいだから、いっそのこと本当のこと話しちゃえば~って。彼女も代表候補生、亡国機業に狙われる可能性もある。こちら側の事情を教えて、戦力にするのもいいと思うよ。』
「そうか?まぁ、どうするかは向こうに委ねるとして。とりあえず話をしてみるか。」
『じゃあ、頑張ってね~。』
「あぁ。」
体内通信を終え、教室に戻る。
「待たせたな。理由を聞きたいんだったな、ここでは話し辛い。屋上に行こう。」
「わかりましたわ。」
二人は場所を屋上に移すのだった。