IS・Mーインフィニット・ストラトスーメタルギアにより運命の歯車が狂った一夏   作:proto

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第二十二話 金属の歯車

一夏が整備室で簪に見せてもらったもの。それは、REXに……否、どちらかというとサヘラントロプスに似ているISだった。

「……メタルギア。」

「や、やっぱりわかる?」

「あぁ、間違いない。メタルギアまんまだ。」

「も、もちろん、核は積んでないよ。」

「当たり前だ。しかし、何故メタルギアを……。」

一夏の問いに少し沈黙した簪だったが、答えは案外早く出たようだ。

「れ、レックスの開発コンセプト……あ、オタコンに伝えられた方ね。ま、守るための力といってもいいと思うんだ。ま、まぁ、再現の都合でサヘラントロプスっぽくはなってるけど。」

「なるほどな。オタコンが思っていたレックス本来の使い方、攻めるではなく守るためか。」

「だ、だめ……かな?」

「……いや、いいセンスだ。」

「あ、ありがとう。」

「しかし、なぜこれを俺に?」

「……実はこれ、まだ完成してないの。」

「それはまた、どうして?」

「こ、これ、元は打鉄弐式っていう機体だったの。い、一応、日本代表候補生だから。だ、だけど、作ってた倉持重工って企業が作るのを放棄しちゃって……。」

「なんで?」

そう聞くと、ゆっくりと一夏を指さす。

「お、俺か?……、そうか。世界初の男性操縦者が日本から出たから、それに伴い日本企業……日本政府のお膝元とも言える倉持が俺の機体を作らされててもおかしくはない、か。」

「う、うん。さ、察してくれてありがとう。だ、だからね、この機体、私が完成させることにしたの。ち、ちょうど良かったんだ。お姉ちゃんが一人でISを作ったから。わたしも……。」

「確かに一人で挑戦するのも悪いことじゃない。だが、一人の力ではできないこともある。……、彼女は整った設備や素材を一人で調達できるか?更識当主といっても自前の開発室があるわけではないだろ?」

うんうんと頷く簪。

「だったら、必ず協力してくれた人がいるはずだ。……俺にも、仲間がいた。もちろん実在はしない……だが、彼らは確かにここにいる。」

親指で心臓のあたりをつつく。

「俺はある意味スネークであり、ある意味スネークではない。俺自身、実に曖昧な存在だ。だけど、俺の記憶の中にはあいつらがいる。俺とともに戦った仲間たちが。」

「MSF、DD…。」

「それだけじゃあない。オタコンに大佐、メイリンにメリル。それだけじゃあない、君たちが知る物語の登場人物たちは、確かに俺とともに生きた。そして、彼らのサポートがあって俺がここにいる。もしそれらが存在しなくては俺はここにに居ないかもしれない。君だってそうだ、君のお母さんお父さんが居てようやくここにいる。この時点で俺たちは一人じゃないのさ。……おっと、話しが大分逸れてしまったな。まぁ、とにかく一人で無理しすぎるなってことだ。もし俺を頼りたくなったら、この周波数にコールしてくれ。秘匿回線だから逆探知等の心配もないだろう。」

「あ、ありがとう。」

「では、ここで失礼する。」

「今日は、ありがとう。また、ね。」

「バイバイなのだ~、いっち~。」

こうして、一夏は簪・本音と別れ、部屋に戻った。

 

 

その頃……

「ったく、どこなのよ事務室は!」

ツインテールの少女が一人学園をさまよう。

「……待ってなさいよ、一夏!」

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