IS・Mーインフィニット・ストラトスーメタルギアにより運命の歯車が狂った一夏   作:proto

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第四話 誘拐

モンド・グロッソ運営本部に落とし物だと告げ黒服から奪ったライフルを渡した一夏。ちゃっかりハンドガンと小型ナイフはそのまま所持することにした。もちろん日本には持って帰れないのでこの場においての最低限の装備にさせてもらうことにした。またあのようなことが起きないとも限らないからだ。

(そういえば、スネーク達も武器は現地調達だったな。無意識的にそう判断したってことは、これは彼らの経験からか。)

そう考えた一夏だった。

(そろそろ始まる頃だろうか、観客席に戻ろう。)

そう思い歩き出した直後だった。ドゴオォォン!という鈍い音が聞こえ、振り返ると壁が破壊されていた。そして、そこにあったのはIS だった。

 

インフィニット・ストラトス、通称IS。強引に和訳するなら無限の成層圏、といったところか。ISは篠ノ之 束によって宇宙での活動を前提としたマルチフォーム・スーツとして開発された。しかし、開発当初はほかの科学者たちが存在を否定、ただの夢物語、創造の産物、よくできたCGなどという評価しかしなかった。そしてあの事件は起こった。白騎士事件と呼ばれる事件だ。一夏が研究所から脱走した半年後の話だった。日本を射程距離内とするミサイルの配備されたすべての軍事基地のコンピュータが一斉にハッキング、約2400発ものミサイルが日本へ向けて発射された。が、その約半数をIS「白騎士」が迎撃した。その上、それを見た各国が「白騎士」を捕獲もしくは撃破しようと送り込んだ大量の戦闘機や戦闘艦などの軍事兵器の大半を無力化した。この事件での死者は皆無だったが、この事件以降、ISのその驚異的な戦闘能力に関心が高まることになった。

この事件の首謀者が篠ノ之 束であることや搭乗者不明とされている白騎士のパイロットが自身の姉である織斑 千冬であることを、一夏は何となく察していた。

大体そんな大それたことができる人物なんて限られているし、世間的にも知られていないISを扱える人物も限られている。それに、白騎士の動き…特に剣捌きを見たとき、千冬と同じような癖(一夏だからわかる癖であり、言葉に言い表せないもの)を見つけた。以上のことから一夏は何となく察していたが、追及はしなかった。

 

過去の振り返りはさておき、現在はIS運用協定…通称アラスカ条約によって、ISの軍事利用を禁止。また、宇宙開発が滞っているため、専らスポーツ目的で使用されることとなった。が、そのISが施設を破壊し、一夏に銃口を向けている。

「貴方が……イチカ オリムラね?」

「あんた誰だ。」

「別に、あなたに名乗る必要はないの。それに、質問してるのは私のほう。」

「そうか。そうだ、俺が織斑一夏だ。」

「そう。なら、私と一緒に来てもらうわ。」

依然銃口は向けられたままだ。

「なるほど、選択肢はないって感じか。」

「理解が早くて助かるわ。そこのあなた、日本政府の人間に伝言頼まれてくれる?」

新しい銃を出して、受付に銃口を向ける。

「は、はいぃぃ!」

「織斑一夏は預かった、ってね。」

「なら、俺からも頼む。心配しなくていい、姉には伝えるな。とな。」

「なっ!」

「わかったら早く行けぇ!」

「はいぃぃぃぃ!」

受付の人が走っていく。

「やってくれたわね」

「さぁ、連れていくなら連れてけ。」

「言われなくてもそうさせてもらうわ。」

こうして、一夏は誘拐されるのだった。

 




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