俺も主人公なんてものになりたい   作:たくぞ〜

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宣言通りもう1話投稿します!

べーノ 様
夜9 様

お気に入りありがとうございます!


11話 これ以上増えても仕方がない

「分かりました。失礼します。」

「どうだった?樹くん」

 

あの後、何とか2人(+ユッキー)の機嫌を直せてはや数日。

いつものように勉強する為図書室に向かったが、ユッキーが見当たらず俺たちは彷徨っていた。

 

俺より早く教室を出ていったから、てっきり図書室にいるもんだと思ってたのだが、どうやら

 

「プールの方にいるんだってさ。ユッキーのやつ」

「プール、ですか?」

 

なんでも学園長曰く、「新しい生徒を付けたから、恐らくそこにいる」との事

まったく…

ただでさえユッキーは俺ら3人の面倒を見ているのに、更に1人増えるなんて…。学園長もつくづく人が悪いというかなんと言うか…

 

「でも何でプールなんだろ?」

 

「さぁね。きっと溜まりに溜まったストレスを女子の水着でも見て発散でもするんじゃない?」

 

「唯我さんは樹さんの様なケダモノでは無いので、その心配は無いと思います」

 

「り、理珠さん?だからあの一件は駅前のスイーツでノーカンって」

「別に許すなんて言っていません。いつも通り『接する』と言っただけですので。あ、ご馳走様でした」

 

ぐぬぬ…。このAI親指人形め…。

 

いくら俺のお詫びだからと言っても

お前らが好き放題食べるから俺の財布がすごい軽くなったんだぞ!ユッキーなんて子供みたいに目キラキラしながら食べまくりやがって!女子かっ!

 

「あ、あははは…。ま、また皆で行こうね?」

「はい。樹さんの奢りで」

「さては俺の事財布か何かかと思ってらっしゃいます!?」

 

おかげでお前たちがインスタ映えしそうなパフェやらなんやら食べてるの見ながら水だけ飲んでた俺の気持ちがわかるか?

俺も食べたかったのに…

 

いくら俺に非があるとはいえ、この仕打ちはあんまりだぜ…

 

 

 

そんな会話をしていると目的のプールに着いた。

でも、改めて誰が生徒なんだろう?

他の部活の人なんてたいして分からないけど、該当する様な奴がいるとは思えないんだよな…

 

「あ!ユッキーいるじゃん。おーい!ユッキー…」

 

「ククク…。もう離さんぞ…」

「やだーっはなせーーー!」

「バカめ。抵抗しても無駄だ!」

 

な、何してるんだあいつ…

 

「これからたっぷり『教育』を…っ!」

 

本当に発散しようとしてるじゃねぇか!

この前の時は人を散々蔑んだくせにっ

しかも水着の相手になんて羨ま…最低な野郎だ!

 

そんなことを考えていると、真っ先に動き出したのは文乃だった

 

ん?あいつ何を持って…

 

「唯我君ダメぇー!」

「ぜばぶ!」

 

おい文乃。消化器は人の頭にぶつける物じゃないぞ

一体この短時間にどこから運んできたんだ…

 

「最低…。まさか唯我さんまでケダモノだったとは」

「汚物を見る目!?あとケダモノってなに!?」

 

続いて理珠が精神的追い打ちをかける

あれは地味に効くよな…(経験談)

 

「ユッキー…。今度俺が合コン設定してやるから、こんな所で間違いを犯すなよ…な?」

「今度は同情の目!?樹と同類なんて俺は全くのゴメンだぞ!」

 

だが、何だかんだでユッキーも男の子

勉強のしすぎで色々溜まっていたんだ。

同じ男として俺は蔑みなんてしないぜ?

 

「ん?あれ?うちの天才2人組と、いっきじゃん!なんで皆ここにいるの?」

 

そんなやり取りをしていると、襲われていた女子から聞き覚えのある声が聞こえてきた

 

この声…確か

 

「お?誰かと思ったらうるかじゃんか。あとその呼び方、相変わらず直してくれよな…」

「えー?だって呼びやすいからさ〜」ハハハ

 

ユッキーが襲っていた?相手は俺らの同中、武元うるかだった。

コイツは中学の時から水泳一筋で、中学の大会1位総ナメする程のスポーツの天才。

 

っていうかまさか…

 

「ユッキー。もしかしてうるかが学園長の言っていた『もう1人の生徒』なのか!?」

「学園長から樹も聞いたのか…。そのまさかだよ…」

 

マジかよ…!

うるかはこの2人や俺と違って、本当に勉強が出来ない

それこそ誰かがマンツーマンで教えないとどうにかならないレベルだ!

いくらスポーツ特待生でも、文字通り頭が空っぽに等しいうるかに勉強を教えないといけないなんて…

 

「ユッキー…。ガンバレよ」ポン

 

「まさかの丸投げ!?樹も手伝うんだよ!俺のサポートするって約束したろ!?」

「この2人は多少なりとも理解があるし、()()()()()()()()()()から俺でもなんとかなるんだよ!うるかは無理だ!今から学園長に直訴してくるっ!」

「や、やめろ樹!そんな事したら俺のVIP推薦が白紙にっ!」

「まぁまぁ、2人とも落ち着きなよ〜」

 

「「お前の事で騒いでんだよ!」」

 

「うぇーんっ成幸といっきがいじめるよ〜!」

 

〜閑話休題〜

 

「なっるほどね〜。それで成幸といっきが2人の教育係?やってんだ」

 

「そ、つっても俺もユッキーに面倒見てもらってる方なんだけどね」

「その通りです。樹さんに勉強なんて金輪際お伺いしませんので」

「理珠さん相変わらず辛辣ぅ!」

 

あれー…。

毒舌キャラは文乃の方じゃなかったか…?

 

「は、はは…。と、とりあえず、2人にはとてもお世話になってるんだ」

 

「…ふーん。天才にもニガテなものあるんだね〜…」

 

「ははは…。お恥ずかしい限りです…」

 

「それに、その苦手なものの高低差がありすぎるんだけどぉぉぃぃてててて!理珠さん!俺の腕の間接はそんな逆方向に曲がらなっ!」

 

「大丈夫です。後30度はいけます」

「おい緒方!それ以上は樹の腕がヤムチ〇の足の如く変な曲がり方をっ」

「樹くんはいっつも一言よけい…。だよっ!」

 

と、とれちゃう…!県内では有名だった黄金の右腕が…!うどん屋の娘にむしり取られちゃう…!

 

 

「緒方いい加減にっ!」

パシッ

「あっ…。あと少しだったのに…」

「なんでしょんぼりするの!?それと『あと少し』って何?!外せるのが!?俺の腕がむしり取れるまであと少しだったってことなのか!?」

 

「あっははは。なんか皆仲良しで楽しそうだね〜。」

 

「なんも楽しくねぇよ!」

 

こちとら腕が取れかけたんだぞ!?

お前の頭どーなってんだ!

 

「な、仲良しなんかではありませんっ」プイッ

 

り、理珠さん…この前までは勉強仲間だったではありませんか…

 

「ったくお前達…俺はうるかを説得する為に来たのであって、おふざけするために来たんじゃ…」

 

「にしてももう少しまともな説得の仕方があったんじゃないかな…?」

「そ、それはさっきも言ったが誤解だって」

「ユッキー。男の言い訳は見苦しいぞ?」

「年がら年中言い訳している樹には言われたくないよ!?」

 

説得するならちゃんと話をしないとダメじゃないか〜ユッキー

まあ、コイツが話を聞くなんて俺も思わないけどさ

 

「あ!その事ならダイジョーブ!」

 

「「え?」」

 

大丈夫じゃ無いからこうなったんじゃなかったっけ?それとも本当にユッキーが襲ってたって事?

 

「あたしもベンキョーするよ!キョーイクガカリお願いね、成幸っ!」

 

「「え?」」

 

本当になんなんだこいつ?

調子狂うな…まるでウチの姉貴見たいなやつだ…

 




やっとうるか登場しました〜

後勝手なワガママで申し訳ありませんが少しの間お休みさせていただきます!
その間、話を考えさせて頂きますので、ご了承下さい…
ではまた、次のお話で!
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