俺も主人公なんてものになりたい   作:たくぞ〜

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総UA1000超えました!

こんな短期間に多くの人に見て貰えるなんてとても嬉しいです!
これからも頑張って行こうと思います!

daisuke0927 様

お気に入りありがとうございます!



8話 こんな状態で勉強が捗るわけがない

 

午後4時

 

我が姉、宮本 皐の洗礼を受けた俺達は昼食をとった後に勉強会を始めた

…のはいいんだが、あんな嵐の後に集中力なんて続く訳もなく

 

「いぇーい!コレで俺の22連勝目〜♪」

 

「むぅ…。こ、こんなハズありません!もう1回戦要望しますっ」

「り、りっちゃんもう流石にやめた方が…」

 

3人でボードゲームに没頭していた

 

「さ、流石に課題を進めないと唯我くんにどやされるよ?」

 

「で、ですが流石にあの後に勉強に身が入りません。全く…こんなに勉強に集中できないのは初めてですっ」プクー

 

「は、ははは…。悪いな二人共。ユッキーには俺からちゃんと謝っておくからさ。たまには息抜きってことで1つ手を打ってくれよ。」

 

元はと言えば俺が姉のいるタイミングで2人を呼んでしまったことが原因だろうし…

ユッキーには何か食べられるものでも渡して機嫌を取るとしよう

 

「それに『人の感情を理解する』と言う私の目標を考えれば、このゲームも一種の勉強なのです!なので唯我さんに怒られるのはお2人だけってことになりますっ」フンス

 

何言ってるのこのこ…

そんな事をユッキーの前で言ったら、それこそどやされるぞまったく…

 

「それじゃ何も解決になってないんじゃないかな…」

「同感だ」

「そ、そんなぁ」ガーン

 

〜閑話休題〜

 

「ところで樹くんはその…昔野球やってたの?」

「私も聞こうと思っていました。なぜ今は続けていないのですか?」

 

2人は俺の過去の事について尋ねてきた。

 

姉貴がアルバムを見せたって言った時からそんな気はしてたが…やはり知られてしまったか

出来れば話さずにこのまま過ごしたかったけど…俺が言わなければきっとユッキーに話を持って行ってしいそうだ…

そうなると面倒だし、あまり気は進まないけど少しだけ話しておくかな

 

「い、いやぁ実はな。俺が高1の時に決勝で投げたんだけど…負けちゃってさ。それでなんと言うか…部活にいるのが気まずくなっちゃってさ…」

 

嘘は言ってない

でも、()()()()()()()()()()

そんな自分にとって不都合な事を、この2人に俺は言いたくなかった

俺の前からまた誰かいなくなっちゃうんじゃないかって思って

 

「そ、そうだったんだね…」

「す、すみません…変なことを聞いてしまって」

 

「でもそれなら、あの時に話してくれてもよかったのに…」

 

あの時

それは俺が2人から、自分の不得意科目を受験してでもやり遂げたい目標を聞いた時の事だ。

この辺りから距離が縮まったのか、俺、理珠、文乃はお互いを下の名前で呼ぶようになったんだっけ

 

2人はあの時、出会って1ヶ月もいない俺やユッキーに腹を割って話してくれたんだ。そんな自分たちに対して、俺が隠し事のような真似をしていたら気分も悪いだろう

 

…だけど言えるわけがない

 

案の定、俺の話を聞いた2人はこの感じなんだ。俺なんかと違って優しい2人に本当のことを話したら…きっと、きっと俺は後悔してしまうだろう

 

「ご、ごめんごめん!何かシンミリさせちゃったな!本当は2人の目標を聞いた時に話そうとも思ったんだけど、俺のコレは何か場違いな感じだったからつい…な」

 

俺は必死で取り繕う

 

「ううん、でも聞けてよかった」

 

そんな俺に文乃は笑顔でそう言ってくれた。

 

ズキンっと心が痛んだ

 

真っ直ぐに聞いてくれる、向き合ってくれる人から俺は、いつまで目を背けて行くんだろう…

そんな思いばかり出てくる

楽しい思いをすればするほど…こんな思いをするならいっそ「ていっ」ツン「ヒャン!」

 

「い、いきなり何すんだ理珠!」

 

「あっ、すみません。ですがあまりに息の詰まった…難しい顔をしていたもので。気が紛れれば良いかと思ったのですが…迷惑、でしたか?」

 

うっ…そ、そんな上目遣いで聞かれるとまともに理珠の顔を直視できない…

それにコレはこいつなりの気遣い、人を思っての行動だったんだ。嫌な気持ちになるわけなんてない

 

でも

「あ、あのなぁ。気持ちは嬉しいけど、それだったら普通に声をかけてくれれば「ていっ」ヒャン!」

 

今度は文乃が俺をつついてきた

 

「文乃!お前までなんなんだ!」

 

「ふふっ。何か女の子みたいな声出して面白いからつい♪」

 

「わ、脇腹はやめろ!昔から苦手なんだよっ」

 

小さい頃はよく姉貴につつかれたもんだ…

どんなに体を鍛えても脇腹だけはどうにも我慢出来ん…

 

 

「ほぅ。それはいいことを聞きました。いつも小馬鹿にされているお返し、プラス皐さんの分も含めてお返しさせていただきます。」ゴゴゴ

 

ん?理珠さん?

コレは俺への気遣いの為にやってくれたのであって、復讐のためではなかったはずだよね?

 

「樹くーん。逃げちゃダ・メ・だ・よ〜?」

 

「ま、まて落ち着け!話せばわかる!頼むお願ィィィィィヤァァァァァァ」

 

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