加えて他作品キャラまで混ぜてくるとかやだ無謀すぎない自分…?
プロローグ “銀”の召喚
暗闇の中に、七人程の姿がある。
年齢…人種…性別…その何れもがバラバラであった彼らには、一つだけ共通点があった。
「さあ諸君、……遂に、遂に我ら銀瞳の宿願が叶えられる時が訪れようとしている」
彼らは皆、左の瞳だけが白銀に爛々と輝いており、それが暗闇に七つ、不気味でいて神秘的に映えていた。
彼らはその特徴から『銀瞳の一族』と称されてきた、古い魔術師の系譜だ。
彼らはユグドミレニアのような、由来も系体も問わず魔術師の家系を囲む訳ではなく、一つの始祖から分かたれた、左目が銀に彩られた血筋の末裔の集いである。
彼らは魔術協会や彷徨海やアトラス院のような組織から距離をとり、所謂歴史だけ重ねただけの、ただただ影が薄い一族として扱われていた。
「例え魔術協会だろうとユグドミレニアだろうと、そして聖堂教会でさえも、我らを阻むことはできないのだ」
七人の中で唯一人だけ語り続けている男は、地面で煌々と光を放つ模様──世間一般に伝わるところのいわゆる魔方陣の前で、大袈裟な身ぶり手振りで彼のやや後ろに並び立つ者たちに告げた。
「さあ、触媒を此処へ」
男の声に促され、六人は魔方陣に一つずつ、多様な品を置いていく。
老いた髭面の修験僧──滝川善次郎は、まるで槍の穂先のように大きく武骨な、無双の証たる鏃を。
白髪に右目が赤い少年は──シュルクーザ・デ・ロザリンド・ヴィンツベルンは血を浴びたように赤い、呪われた装甲の破片を。
黒い長髪を結んだ道服の女性──劉・白英は、かつての無双の将が振るったという武具の設計図を。
野戦服に似た姿の男──ヴィルカーナ・ミハエル・カミンスキーは、かつて散らぬ桜から手折られたという、枯れた枝を。
活発そうなボブヘアーの少女──ハンナ・エウレカ・ルーデルは、唯一人のために創作られた、唯一人にしか授与されなかった勲章を。
そして、灰色の髪の青年──神之宮勇季は、世に知らぬ者はいないであろう、伝説の騎士達が囲んだ象徴たる円卓の欠片を。
「さあ、召喚の時だ諸君。既に私が召喚した“銀”のセイバーに加えて六騎を召喚する。我らが宿願を果たさんがために、此処に新たなる刃を喚ばん!」
「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公」
男の声に応えるように、六人は一斉に詠唱を始める。
「手向ける色は“銀”」
加えられて告げられる詠唱は銀の陣営である証。
「降り立つ風には壁を。
四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」
周囲に魔力の奔流が吹き始めた。
「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。
繰り返す都度に五度。
ただ、満たされる刻を破却する」
「────告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば答えよ」
「誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者」
そして、此処で少女が重ねて詠唱を加える。
「されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし。
汝、狂乱の檻に囚われし者。
我はその鎖を手繰る者──」
少女が紡ぐは狂化の一節、これから喚ばれる者の理性を封じ、しかしその代償を以てして狂気による強化をさせる追加詠唱だ。
「汝、三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ───!」
奔流が爆発し、彼らは視界を一瞬だけ眩しい光に抗するように、瞼と腕で覆う。
しかし、彼らが再び目を向けると、そこには強大な力を纏った六騎の英霊が跪いていた。
彼らは口を揃えて、六人に向けて問うた。
「我ら“銀”のサーヴァント六騎、召喚に応じ参上致しました。問おう、貴方が我らのマスターか?」
かくして、七騎の“銀”のサーヴァントが召喚され、黒と赤の熾烈な戦いに、更に混沌をもたらしていく。
多分タグでバレてるけど、ライダーとアサシンは他作品のキャラで、アーチャーとバーサーカーはオリジナルサーヴァントです。
ランサーとキャスターとセイバーはFateの既存サーヴァントなので、真名がわかる人いたら感想の方でコメントどうぞ(露骨な誘導)