転生したら人間をやめていた件 〜悪魔と神と妖怪と〜 作:境界の狐
ある日、一人の人間が命を落とした。
これは、世界にとってありふれたことであった。
しかし、彼だけは違った。
彼の死をきっかけとして運命の歯車は回りだす。
誰も知らぬまま...。
人や妖怪、超常の存在。
あるいは、神でさえも知らぬまま。
1度動き出した歯車は止まらない。
その歯車は、神でさえも止めることはできないだろう...。
自分の運命を変えるのはいつだって自分自身である。
まあ、他者による介入は許されるかもしれないが...。
結局、最後に変えるのは自分自身である。
ある者は言った。
「俺たちの運命は俺たちが変える‼」
彼の言う通り、運命はいつだって自分が変えるものであり簡単に変わるものである。
運命は、変わりやすいものであり無限と言っていいほどの分かれ道がある。
人は、分かれ道のたびに決断をする。
人は、分かれ道のたびに選択をする。
生きている限り、必ず選択するときが来る。
犠牲、生贄、恨み、祟り。
数え切れないほど負の連鎖は続く。
その連鎖は断ち切られることなく。
続き、広がっていく。
それは、サイクル...。
負のサイクルだ。
それを止めるものは、いるのだろうか....。
止めるのを是とするか否とするか...。
止められるのは切り札を持ち、使える者である。
そして、切り札はいつだって自分の中にある。
いや、切り札は自分自身である。
ありふれた存在は最強であり、最弱である...。
そう.....。
この物語は、一人の元人間が創り出す運命を形にしたものである。
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「はぁ...はぁ。」
今、私は敵の目の前にいる。
そう。私から家族を奪った敵の目の前にいる。
「おいおい。諦めたらどうだ?」
「いや...だ。」
「あのときと、同じように...な。」
「私は...あの時とは...違う!!」
「そうかい。
まあ、こちらの仲間もやられてるから確かに違うんだろうな。
だが、そんなお前からまた大切を奪ってやるさ。
............あの時のようにな。」
「させ...な..い。」
「そんなお前に何ができる。」
確かに私はボロボロだ。
でも、奪われる悲しみに比べたら痛くも痒くもない。
だからこそ私は立ち上がる。
「できないいんじゃない、やるんだ!!」
「過去とのけじめを今ここでつける!!」
「フン。やってみろ。」
「あなたの敗因を教えてあげる。」
「なに?」
「一つ。あなたは私を怒らせた。
二つ。あなたは私を侮った。」
「ハッ!!それがどうした。俺は負けない。これからも今もな。」
「最後の三つ。私から再び大切なものを奪おうとしたこと。
それがあなたの敗因だ。」
怖い、怖い。
だけど、大切なもの守るためにこの力を使う。
「な!!お前、それは!!」
「あなたには、何も奪わせない!!」
この力は、守るためにある。
私はドライバーを腰に着けた。
そうして、私は2つのフルボトル『ラビットフルボトル』と『タンクフルボトル』を振った。
そして、それぞれのフルボトルをベルトに差し込んだ。
「ラビット!タンク!ベストマッチ‼」
音声が聞こえるのと同時にレバーを回す。
「Are you ready?」
そして、私をヒーローにしてくれる。
勇気をくれるあの言葉を私は叫んだ。
「変身‼」
「鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イエーイ!」
「勝利の法則は決まった!!」