【悲報】謎の死を遂げた人がいる世界の神様、ジョルノ・ジョバーナみたいになってしまう 作:ルクセウス
目を覚ますと、そこには常に形が揺らぎ一定の形を持たない、それでいて常にどことなく金色の髪をコロネ状にして泣いているような雰囲気を持つ生物がいた。
「ここは…?」
「あなたを転生させます!理由はもちろんお分かりですね?あなたが悲惨すぎる死に方をして、見ていられなかったからです!」
え?俺死んだの?まったく記憶がないんだけど…
「覚悟の準備をしておいて下さい。ちかいうちに転生させます。チートもつけます。来世では問答無用で幸せになってもらいます。感謝の準備もしておいて下さい!貴方は転生者です!異世界にぶち込まれる楽しみにしておいて下さい!いいですね!」
「ま、待ってくれ!どういうことか、全くわからないんだけど⁉︎」
「あなたに説明します!理由はもちろんお分かりですね?あなたが現状を理解できず、困惑しているからです!」
「あのー、その話し方しかできないの?」
ピロロロロロ…アイガッタビリィー
その音は突然聞こえてきた。それは、詠唱の始まりのようで、不安を感じさせるとともに、なぜか少しだけ笑えてきた。俺はそのことを気にしつつ、音が聞こえてきた方へ振り返る。するとそこには、外見的には一般人のはずなのに、なぜか最終的に自分の名前に神とつけだすような気がしてならない生物がいた。
「転生者ァ! 何故彼が君をここに連れてきたのか
何故同じ話し方しかしないのか
何故泣いているようなのくわァ!」
「それ以上言うな!(ジョル神1)」
ワイワイワーイ
「 その答えはただ一つ… 」
「やめろー!(ジョル神2)」
「アハァー…♡」
(唐突に走り出すジョル神3)
「転生者ァ!彼が初めて見た…あまりに酷い死に様に狂ってしまったからだぁぁぁぁ!!」
「僕が……狂っている……?」 ッヘーイ(煽り)
「嘘だ…僕を騙そうとしている…」
「…いや、なんだよこれ。なんで金髪っぽい方は分裂してんだよ。てかそもそもお前誰だよ」
「私は……神だァァアアアアア!!」
「なんでお前は名前を聞かれて種族名答えてんの?バカなの?」
「・・・」
あっ、一般人っぽい方がなんかフード被って子供っぽい雰囲気になった。あれ?金髪っぽい方に向き直ったぞ?
うわっ、なんか内側に棘みたいなのがついたベルトが金髪の方に巻かれてってる。痛そう(他人事)
「君は僕の友達だ、あいつを不幸にして!」
「うう、できません…!私の仕事は、人を幸せにする、ことだからぁっ…!」
「違うって。君の仕事は、人類滅亡だよ」
「うわぁぁぁぁぁ………滅亡迅雷.netに接続」
あっ、終わったみたい。こっちに来るっぽい。ん?手になんか持ってる?
「私の仕事は人間をしあwa………不幸にさせること!」
ゴールド!ゼツメライズ!
うわっ、全身金色の人型のテントウムシっぽくなっちゃった⁉︎
あれ?なんでさらに近づいて来るの?なんで右足上げてるの?え?え?いやー、蹴ったりしないよね?ね?
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄、無駄ァ!」
なんでこうなんだよぉ!
これワザップジョルノって言うより、仮面ライダーじゃね?