ゴブスレ世界にドラクエ能力者来訪   作:てる

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前回から随分間が空いてしまいました

……数年振りのポケモン、面白いですね
元々ルビーサファイヤで卒業してたんですが
BWで登場したバチュルに一目惚れしてBWとBW2は遊びましたが
それでも数年振りのポケモンは色褪せない面白さですね(ゴブスレの話題ダセ。


街とテント ようやく再会

満天の星の下、暖かな春を迎えた季節だが日が沈み夜になれば肌を隠し

温もりが必要となる遅い時間に焚き火を前に座る少女と隣で横になる狼のポチの姿があった。

そんな一人と一匹の首元には冒険者の証である白磁等級のタグが焚き火の光を浴びて輝いていた。

 

 

 

今日は本当に疲れた。

タグを手に入れる為に街の門番と衛兵とギルドを相手に狼であるポチがいかに優秀で

どれ程安全な狼かを数時間かけて説明して、

最終的に看破を使われて本当に安全かどうかを調べられたりたけど

 

 

『常に私と一緒にいる事』

『街にいる間は食事以外ではポチに口輪をつけている事』

『ポチも冒険者登録をしておく事』

 

 

この三つを守っていれば街への出入りを許可して貰えた。

 

これで一安心かと思ったけど問題はまだまだ山積みだ。

私とポチの冒険者登録が終わったと思ったら日が沈みかけていて、

せっかくの初依頼&冒険は泣く泣く諦めて旅の疲れを取るために街の宿に泊まろうと思ったら

宿屋全店舗にお断りされてしまった。

 

おまけに獣人族でもOKな宿ですらまんま獣を宿泊させるのが嫌なのか遠まわしにお断りされて、

じゃあ馬小屋で休もうと思ったら馬が怖がるからと馬主さんにお断りされてしまった。

 

 

 

 

 

 

そして現在、私が街外れでテントを張って焚き火をしている理由だったりする。

……うん、父さんが何とも言えない顔をしてテントを渡して来たのは

街でこうなる事を理解してたからだったんだね、ありがとうパパン。

 

 

「クゥン」

 

 

隣にいるポチが申し訳なさそうな顔をしてうつむく頭をわしゃわしゃ撫でて慰める。

ポチとは五年も一緒にいる大事な仲間だ、今更邪魔だから村に帰れなんて言う訳がないし

言うようなら『鬼!悪魔!ちはyゲブンゲフン』だ。

 

まぁ今日一日を潰したけど結果的に私もポチも冒険者になる事はできたんだ

早速明日は武器防具を買ってから白磁等級用の依頼を受けるとしよう。

そしてお金を稼いで冬になる前に借家を買うなり出来るくらいは稼がないと

ポチとフランダースエンドを迎える事になるから頑張って稼がないと。

 

さぁ、魔物・虫除けのお香を焚いて眠りにつこう

ゴブリンには余り効果がないからポチと交代で眠るけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝から向かった先は武器と防具を取り扱う武具店に私とポチは来店……する前に

『ポチと常に一緒にいる事』という契約によってポチを店の外で待たせる事ができないから

店主に迷惑をかけないために一応ポチの足裏は拭った。

 

店の中に入るとまだ朝早いからか店内にお客の姿はなく貸し切り状態の中を

沢山並ぶ武器や防具を見て歩くだけでなんだかワクワクしてくる。

 

 

「新人か」

 

 

誰もいないと思っていたけど当然店主はいる訳で、

店の奥から姿を見せたのは片目を閉じた鉱人の様な体格の男性が話しかけて来た。

確か彼もゴブスレで登場してたっけ、15年も前の事だから忘れてたけど

偶然とはいえ彼のお店に来れたのはラッキーだ。

 

職業は初めてのクエストだから身の安全のために一番レベルが高い『まもの使い』をチョイス。

そして防具は店主と相談して『鎖帷子』と『革鎧』と『小盾』と頭部を守る『皮兜』を購入した。

ちなみにこれだけで銀貨200枚使っていて、一番高価だったのは鎖帷子銀貨130枚だったりする。

 

店内に飾っていたのは男性用だったから店主が女性用の防具を店の奥から持ってきてくれたから

早速店の奥にある試着室で着替える事に……『武器や防具は持っているだけじゃ意味がない、

ちゃんと装備しないと』ね。

 

 

 

 

 

『……』

『…、……!』

 

 

んっ? 店主が誰かと話す声が聞こえてくるけどお客さんかな?

装備がどうのこうの言ってるし、もしかしたら私と同じ新人冒険者かも知れない。

今までポチとしかパーティを組んでなかったから誰かと一緒に冒険するのも面白そうだけど

うっかり狼だからってポチが攻撃される危険性もあるからちゃんとした人を見つけないと。

 

 

うん、一部分だけ窮屈だったけどベルトを調整したら違和感なく装備する事ができた。

防具を全て装備して更衣室から出ると、

店主と一緒にいるのは防具を着けた冒険者の青年と

店に並べてあった革鎧を着る銀髪の青年の姿があった。

 

 

 

 

 

 

 

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俺の壮大な冒険譚が始める前準備として武具屋で剣を買いに来たら

不愛想なヤツが武具を買ってすぐにつけ始めたから俺と同じ初心者である白磁等級の同業者として

一緒にパーティを組まないか誘ったら既に依頼を受けたのかゴブリンにしか眼中にない男だった。

 

 

「ねぇ」

 

 

仲間勧誘に振られたし別の奴を探すとするか、と思ってたら

店の奥から姿を現したのは胸元に白磁等級のプレートを下げた女冒険者だった。

 

彼女の装備は傷一つない、恐らくここで防具を買って店の奥で着替えていたんだろう。

それだけならなんて事ない事だが、

彼女の隣には村でも見た事のない程大きな狼が大人しくついて来ている姿に

何者なのかと不思議でしかない。

 

 

「えっと……五年前に一度、会った事ないかな?」

 

 

そんな彼女が指定したのはゴブリン退治を予定している男に対してだった。

五年前に会ったと彼女は言ってるが、十歳頃の話題を出されても

そうそう覚えていないだろと男の方を見たら、何故かアイツの視線は彼女ではなく

彼女の隣にいる狼に視線を向けていたと思ったら

 

 

「わふっ」

 

「……そうだ」

 

 

狼が床にお腹を出して寝っ転がった姿を見たアイツはほんとに今思い出したのか

ようやく彼女の方に顔を向けて返事をしたのを見て、

あの男の記憶の順位が狼>彼女の順だと部外者から見ても明らかだったが

彼女が嬉しそうにしていたのを見て口には出さなかったのは英断だと思う。

 

 

 

「もしかしてゴブリン退治?

 もし良かったら着いて行っていいかな?」

 

「ああ」

 

「ありがとう。 えっと、早速なんだけど

 その剣は洞窟だと長いから変えた方がいいかも?」

 

「……そうか」

 

 

気が付いたら同じ新人があっさりパーティを組んだ姿を見た俺は

冒険者のパーティ結成の瞬間が自分が思っていたのと違っていて、

だったら理想のパーティを作ればいいと考え直して理想の冒険者と違った二人を放って

俺は俺の求める冒険の仲間を集めるために足早に冒険者ギルドへと向かった。

 

 

 




ゴブスレさんが原作の青年剣士と同じミスをしないルートになりましたが
本来四人パーティでも運が悪ければ全滅しかねないレベルのゴブリンの巣に
二人と一匹は挑みますが、原作同様に攻略できるでしょうか?

第三回 主人公の10年後のバスト決定戦

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