ゴブスレ世界にドラクエ能力者来訪   作:てる

8 / 10
【 注意 】

このお話は現在書いているお話から約5年後(主人公20歳)の
原作ゴブリンスレイヤー時期を想像して書いたお話です。

主人公が冒険者達から『まもの使い』と呼ばれているので注意して下さい。

また突然ネタが湧いたんです、許して下さい以下略



番外編:5年後の少女「そういう仕様」

本日は晴天なり

こんな天気のいい日はのんびり散歩をするのも悪くない。

武器も持たず身を守る防具もつけずに年相応の女性らしい服を着てブラブラ歩き、

気になる店があれば入ってみたり、美味しそうな食べ物があれば買って食べてと

普段はモンスター相手に血塗れになってる女とは思えない実に平和なひと時だ。

 

 

「嘘じゃないわよ! 本当よ!」

 

 

そんなこんなしながらブラブラ歩いていると

知らず知らずのうちに向かっていたのは冒険者ギルド。

『仕事病だな』と来た道を戻ろうとしてたら、

新人に稽古をつけるスペースに見知った冒険者たちの中から

金切声をあげている上の森人(ハイエルフ)の妖精弓手の声が聞こえた。

 

まーた鉱人(ドワーフ)精霊使い(シャーマン)と言いあってるのか、

それとも何か賭けでもして無残な負け方でもしたのか。

 

見た目の美しさと2000歳という年齢でありながらパーティの中で一番子供っぽい彼女。

そんな彼女が騒いでいるという事は、また何かやらかしたのだろう。

 

 

「あっ! 『まもの使い』!」

 

 

彼女が一体何をやらかしたのかと野次馬するつもりで顔を見せたら

『噂をすれば影』と言わんばかりに私に向ける瞳はランランと輝かせていた。

『アッ(察し』これは良からぬ事に関わりそうだ。

 

 

「ど、どうしたの?」

 

「ねぇねぇ、アンタたまに武器に『ブーメラン』使うわよね? ね?」

 

「え? まぁ……うん。 使うけど?」

 

 

ずんずん顔を近づけて来て質問してきた内容はなんてことない武器について。

なにか変な質問でもされるのかと思っていたから肩の荷が下りて普通に答えたら

『ホラーッ!』と野次馬をしていた冒険者たちに『私が正しかった』と言いたげに声を上げ、

『嘘だろ?』と言いたげな冒険者たちが騒ぐのを見て

ポツンと一人放置されるわ話題に追いつけないわで少し寂しい。

 

 

「だからさぁ! これ! 使ってよ!」

 

 

フンスフンスと鼻息荒げて妖精弓手が私に手渡してきたのはどこにでもある木製のブーメラン一つ、

そして指さす場所にあるのは私達から少し離れた先にある2ℓペットボトルサイズの木材が5つ。

 

『この木材は敵だと思ってヤっちゃって!』と言われたけど、投げて一体何か分かるというのか。

 

 

「……ふんっ!」

 

 

体をひねって勢いよく投げたブーメランは強い回転を維持したまま木材に向かい、

全ての木材に命中させ、威力を下げながらも私の元に戻って来たのをつかんだ所で

ブーメランは一周回った事になった。

 

うん、動いていない的だから外す事がないから楽でいいわ。

これがモンスターだと後半は余り当たらないから全体攻撃()って印象になってたけど、

全部命中したらやっぱり気持ちいいや。

そういえば命中した木材が粉砕したけど大丈夫だろうか。

 

 

「さっすが『まもの使い!』 どーよ!凄いでしょ!」

 

 

まるで妖精弓手がやったと言わんばかりにふんぞり返り、

周りの冒険者は呆然としてたり驚いてたり不思議がっていたりと十人十色だ。

 

 

「ど、どうして攻撃が当たったのに手元に戻ってくるんですか?

 俺達何度もやったけど当てたら落ちて帰ってこないのに」

 

「あ」

 

 

ざわざわしていた冒険者たちの中から声を上げた白磁等級の新人冒険者の言葉に体が凍り付いた。

そういえばそうだ、この世界では……いや、

普通ブーメランが敵に当たっても帰って来るなんてありえない事だ。

 

 

子供時代は疑問に思った事もあったけど、ドラクエ設定の体になっている私だから

こういうもんだと悟って以来気兼ねなく使っていたけど、普通ならありえない事だ。

 

遠距離から全体攻撃ができる武器だ、

ゲームでも店先に並んでいたら進んで購入していた身としては

誰だって私みたいな使い方ができるなら使いたいに決まっている。

 

 

「そーよそーよ! どうやったらそんな便利な使い方出来るのよ!

 教えなさいよぉ!」

 

「俺達も是非!」

 

「お願いします『まもの使いさん』」

 

 

『おれも』『私も』と話しかけてくる冒険者たち

中には同じ銀等級までいる始末だ。

そ、そんな事言ったって 言ったって……。

 

 

「あっ! 逃げたっ!」

 

「ちょっと! 待ちなさいよ『まもの使い』---!」

 

 

 

 

 

 

本日は晴天なり

でも、せっかくの休日は冒険者たちとの鬼ごっこにより中止になった。

 

しょうがないんだ、教えたくても教えられない

そんな転生者だけの悩みのタネに振り回された一日であった。

 

 

 

【 終わり 】

 




番外編その2はドラクエ七不思議の一つ、【帰って来るブーメラン】でした。
今回使ったのは普通のブーメランでしたが、
主人公は鍛冶師に特注して貰った【刃のブーメラン】を
使っていた時期がありました……うん、おかC。

第三回 主人公の10年後のバスト決定戦

  • 貧乳
  • 普乳
  • 巨乳
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。