ナイトガンダム物語 円卓の騎士伝説 異聞編   星命樹マナ探索行   作:にしかわ

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円卓の騎士

地球とはまったく違う遠い異世界、地球とはまったく違う生命が住まう世界スダ・ドアカワールド。

 

人間とMS族が共存するこの世界には様々な国があり、その一つブリティス王国には不思議な力を持つ円卓がありそこに王を含めた13人の騎士が集い平和の為に戦うという、そんな彼等を人々は畏敬の念を持ってこう呼んだ

 

 

                   

 

                    円卓の騎士と・・・・・

 

 

   その精強なる騎士団ようするブリティス王国は一度落日の憂き目を見るそれはスダ・ドアカワールドを支配せんとするグレートデギン率いるザビロニア帝国によるものであった、彼らの策略により王であるキングガンダムは討ち死にし円卓の騎士達は散りじりになりブリティス城は陥落、そして多くの民が圧制に苦しめられる事になった。

 

しかし滅ぶ間近で脱出した王子クラウンナイトガンダムが七年の歳月の後ブリティス復興の為に立ち上がりその彼の元に新たな騎士達が集った、そして苦しい戦いの末ついにブリティス王国を解放し聖杯による不死の力を手に入れようとするグレートデギン否、邪獣王ギガサラマンダーを倒し平和を取り戻した。

 

 

そして新たなる円卓の騎士と新たなブリティス王に即位したクラウンナイトガンダム改めキングガンダムⅡ世によりブリティスの新しい時代が始まったのであるそして幾許かの年が過ぎた。

 

 

 

 ブリティス王国首都バーリントン市かつて戦争によって荒廃していた城下町は復興し今や昔以上の賑わいをみせていた、路上には子供たちのはしゃぐ声が聞こえ、地元の商人だけではなく、様々な地方や外国から来た商人で賑わいを見せ住宅からは炊事洗濯の音が聞こえてくる平和そのものともいう光景が広がっていた。

 

その城下町を三人の円卓騎士が歩いていた、一人は重し鎧に身を包んだ騎士いかにも豪快な様相見せる、剛騎士ヘヴィガンダム一人は真紅の鎧に身を包んだ優雅な身ごなしの騎士、麗紅騎士レッドウォーリア、一人は鮮やかな深緑の鎧を纏い軽やかで清廉な騎士、嵐騎士ガンダムマークⅡである。

 

彼等は新たに円卓に集った騎士であり、その流星の如き速さから流星の騎士団とも呼ばれている者達である、彼等はブリティスに潜む魔物退治を終えた後しばしの休みがてら城下町の様子を見回っていた。

 

「いやぁーーーしかしここも本当に賑やかになったもんだな最初に来た時とは大違いだ、なぁ二人共」

 

「そうだな、あの時の荒れ果てようが一時の夢のようだ」

 

「確かに、これもここに暮らす人々が力を合わせて努力したからだろうな」

 

「へへそれに俺も頑張ったんだから当然だよな重い岩は木材なんかこの俺様手にかかればちょろいもんよ」

 

「ふっ、力しか取り柄がないおまえらしい言葉だな」

 

「何だとォおまえそりゃどういう意味だ」

 

「二人とも喧嘩はやめろ城下の人々の迷惑になるぞ」

 

ヘヴィガンダムとレッドウォーリアーが口喧嘩になりそれをガンダムマークⅡがいつもの如くたしなめ止めていると向こうから幼い子供達の歓声が聞こえてきた。

 

三人が声が聞こえきた方を見ると子供達がわらわらと三人の元に集まって来る

 

「円卓の騎士様だーーー」

 

「ねえねえ何かお話して!!!」

 

「だっこしてだっこ」

 

 

「おお、ちびっ子共俺の活躍が聞きたいかそれじゃあ、セダンの要塞突破したの話をしてやるかな」

 

「おいこらマントをひっぱるな、わかったわかった、だっこするから順番にな」

 

「ははは、そら、高い高ぁーい」

 

 子供達を優しく相手する円卓の騎士達と歓声をあげる子供達それを和やかな表情見る市民達とても穏やかな時間がそこには流れていた。

 

 

しばらく子供達と穏やかな時間を過ごした三人は再び街の散策を続ける

 

 

「ちびっ子共相変わらず元気でなによりだぜ」

 

「あまりマントをひっぱられのは勘弁して欲しいのだがな」

 

「子供は好奇心旺盛だから,しかたないさ、こういうのも平和の証というものだろう」

 

「マークⅡの言うとおりだぜあとこのうまい飯も平和の証だな、パンがふわふわで肉汁がたっぷりそんでこのソースがまた最高だぜ~~~」

 

「おまえ城であれだけ食べておいてまた食べるのか」

 

「ははは・・・・」

 

 途中の露店で買った肉をパンで挟んだ軽食に舌鼓を打つヘヴィガンダムにレッドウオーリアーは呆れがちに見るそれをマークⅡは苦笑しながら見るとふとある事を思い出した。

 

 

「そういえばレッドウオーリア、キングガンダムⅡ様はまだお戻りになられないのか」

 

「うん?ああ少々離れた場所を視察されに向かわれたからな」

 

「たしかアルマナだったけか、離れているといってもそこまで遠い所じゃないだろう」

 

ヘヴィガンダムは不思議そうに言うが、レッドウォーリアは表情を固くしたその様子にマークⅡは何かを察する

 

「その様子だと相当ひどい事になっているという事か」

 

「その通りだ唯離れているだけならここまで苦労せんのだがな・・・・」

 

「そんなに酷いのかよ・・・・」

 

三人は空を見上げる雲一つない晴天であるがその遥か先には未だ暗い暗雲が立ち込めている場所があるのだと、そこに視察に赴いている国王と仲間達の事を思うのであった。

 

 

 

 

 

 

 

アルマナ地方・・・ブリティスより少し離れた所にある緑豊かな土地でありそこで取れた農作物や果実は色々な地方へと商人の手により運ばれ多くの人達の食料を潤してきた所であるしかし十年以上前にザビロニア帝国の侵略と彼等の邪悪な魔法により次第に荒れていき今ではもう人が住むことすら困難になりつつある荒地となってしまった。

 

 

「なんてありさまだ、ここがかつて豊かな大地だったなんて信じられないな」

 

 

その大地を悲痛な表情で見つめながら言葉を呟くMS族の青年がいた重厚にして壮麗な鎧に身を包み腰には王の証たる聖剣キングキャリバーを差しキングシールドとそこに収められたヴァトラスの剣を持ち若くも威厳と勇敢さと深い慈愛を宿したその瞳と表情はまさに偉大なる国王というに相応しい、彼こそはブリティス王国を復興せし若き国王キングガンダム二世である。

 

彼はアルマナ地方からブリティスへと避難してきた人々を保護した最この地の現状を視察するため幾人かの円卓の騎士達と賢者アントニオを連れてやって来たのであった。

 

 

「土がぼそぼそだ、これじゃ作物が育たねえだよ・・・・・・畜生ザビロニアのやつらめ」

 

「まったくですな、ザビロニアめとんだ置き土産を残していきおったな」

 

勇騎士プラスが土をつかみそのやせ細った有様を嘆く、元百姓だからかなおの事痛々しく思うのだろう、それに相槌を打つ賢者アントニオ、彼もザビロニアの横暴には常に激怒していた、例えそのザビロニアが倒れたとしても彼等が残した負の遺産は依然として世界を蝕んでいた。

 

「グレートデギンのやつめは不死の力の探求に取り付かれておったからな、それが生来の暴虐さをさらに悪化させたのであろう」

 

 

「不死となれば飲食せずとも生きる事ができる、まして死を恐れる必要もない、それはより周りを顧みなくなるという事だ、不死への妄執がより圧政をひどくさせたという事ですな」

 

 

僧正ガンタンクRが不死の探求の愚かさと弊害をかみ締めるように言い、重甲騎士F90が重々しく肯いた。

 

キングガンダムⅡ世が力強い表情で振り返り同行してくれたアルマナの長老に声をかけた

 

「長老殿はるばる同行してくれて申し訳ない、それと何か不足はないか」

 

「いえ不足はありません私を始めアルマナの皆はようやく落ち着く事が出来て安堵しております、援助所か態々ここまで視察に来てくださってもらえて申し訳ないくらいです」

 

「あまり気にしないで欲しい荒れた地を復興する為に自分の目で現状を視察するのは当然だ、それと何か必要な物があったらまた言って欲しい」

 

「重ね重ねのご厚意本当にありがとうございます、このご恩アルマナの皆共々一生忘れませぬ!」

 

長老の感謝の言葉に表情を柔らかくして肯くとキングガンダムⅡ世はアントニオとガンタンクRに顔を向けた

 

「アントニオにガンタンクRこの地を復興させるのに何か知恵はないか」

 

「ウーム唯荒れているだけなら従来の方法でも時間かければ元に戻せるんですが」

 

「ザビロニアの魔法によって無理矢理大地から生命エネルギーを引き出した反動によって急激に衰退してしまったのだ、この大地は今や死の大地へと変わりつつある、これを復活させるには大地に新しい生命エネルギーを与えるしかないでしょうな」

 

「しかしそれだけの生命エネルギーどこから持ってくれば良いのだ」

 

「それは・・・・・・」

 

F90の指摘に言葉につまる二人を見て、長老は嘆くように呟いた

 

 

「ああこんな時に星命樹マナがあれば・・・・・」

 

「っ!!!!!」

 

「星命樹マナ?長老殿それは一体」

 

キングガンダム二世が長老の言葉を詳しく聞こうとした後ろで、賢者アントニオが内心の驚愕を押し殺していた。

 

「このアルマナの地の長老にのみ口伝で代々伝えられれた伝説の木の事です、元々このアルマナははるか昔もモンスターが暴れたり等あり荒れ果てていたそうです、そこに一人のガンダム族の騎士が現れモンスターを倒しその後星命樹マナの雫を大地に与えこの地を蘇らせたそうです」

 

「へぇーそんな木があるのか、それでその木の雫さえあればなんとかなるだな、んじゃオイラがサクッとくひとっ走りして」

 

「だがその木は一体どこにあるのだ場所がわからなければ探しようがないぞ」

 

「うっ、そ・それは・・・・あっちこっちで聞いて回れば」

 

「代々の長老しか知らないのだぞ、おまけに口伝である以上他の者が知っている可能性は低いぞ」

 

勇騎士プラスはに重甲騎士F90の指摘に言葉につまってしまい額から汗が伝うその姿にやれやれとなるF90であった。

 

「長老殿は何かしらないのか」

 

「それは・・・星命樹マナがどこにあるのかはまったく、その騎士も何も言わずいずこかへと去ってしまいそれ以上の事は何も申し訳ありませんあてもない事を言ってしまい」

 

「かまわない、このようなありさまである以上なにかにすがりたくなるのも無理はないからな」

 

「何度もお心遣いしてもらい本当に申し訳ありません」

 

「キングガンダムⅡ世、もう日も暮れて来ましたから野営地に戻りましょうモンスターが襲って来ないともかぎりませんのでな」

 

「そうだな、それでは皆引き上げるぞ」

 

「「「「はっ」」」」

 

賢者アントニオの言葉に肯くとキングガンダムⅡ世は野営地に戻るべく号令をかけたその言葉にその場にいる全員は肯き野営地へと歩き出す、その時キングガンダムⅡ世にアントニオは近づき他者に聞かれないように耳打ちした

 

(キングガンダムⅡ世城に戻ったら少し話しがあるんだが)

 

(どうしたんですかアントニオおじさん)

 

(星命樹マナについてだ)

 

(っ!!!それは一体)

 

「はっくしょん、うう荒地は冷えますな はははははっ」

 

「じいさん大丈夫かよ年寄りの冷や水なんじゃねえか」

 

「ばかもん、わしは生涯現役じゃのうガンタンクR殿」

 

「おいおいわしまで年寄りあつかいは勘弁してくれ」

 

 

驚いて聞き返そうとしたキングガンダムⅡ世だがアントニオはそのまま足早に野営地へ向かおうとしたその時彼等の前方から土煙を上げて何かが向かって来ていた。

 その土煙の合間から幾つもの異形の姿が見えたそれは歪な狼の姿をしていた、体毛は針金のように硬質で口の中から覗く牙は普通の狼より大きく歪だった、その姿を見て兵士が警告を発した。

 

「サンドガスウルフだ」

 

「ザビロニアの生み出した魔物か!!」

 

「キングガンダムⅡ世」

 

「うむ、皆迎撃するぞ、アントニオに長老殿は我々の後ろへ」

 

「わかったぞ、長老殿こちらえ」

 

「は・はい・・・」

 

「よーし一丁やってやるぜ」

 

長老とアントニオを後ろに下がらせキングガンダムⅡ世達円卓の騎士達はそれぞれ武器を構えそして勇騎士プラスが土煙から飛び出したモンスターをむかえうった。

 

「グオオオオオオ」

 

「おっと、・・・・そりゃ」

 

 掛け声と共に飛び込んできたサンドガスウルフの爪牙を体を逸らし巧みに避けプラスはロングソードを横薙ぎに振るいサンドガスウルフの体を切り裂いた。

 

 サンドガスウルフの悲鳴があがりその悲鳴が終わらぬ内にプラスの背中目掛けて別のサンドウルフが襲い掛かってくる。

 

「甘いぜ」

 

「?!」

 

 するとプラスはすばやく前転をし攻撃を避け体が起すと同時に背後に振り向き様に剣を振るい奇襲を避けられ驚愕したサンドガスウルフの頭部を両断する。

 

その鮮やかな身のこなしと振るう剣の素早さと鋭さ、かつて騎士に成り立ての時と違い洗練された剣士にして騎士のそれであった。

 

「へっ、ざっとこんなもんだぜ・・・・って!!」

 

と余裕を見せるプラスに目掛けて数頭のサンドガスウルフが口から砂と小石の混じったブレスを勢いよく吐き出す

 

「うわっと危ねえな」

 

「油断禁物だぞプラス」

 

慌てて回避するプラスの前にF90が立ちはだかり大盾とマントでブレスを受け止める、鋼の鎧をまとった一般兵士の一団を軽くを薙ぎ倒すブレス数発を同時に受け止めてもF90はまったく動じることなく大盾とマントに闘気を込め。

 

「むんっ」

 

と気合とともに盾とマントに込めた闘気を解き放つこれぞ円卓の騎士の技の一つ「ストライクバッシュ」盾の打撃を闘気を介して放つ技である。

 

「ギャン」

 

放たれた闘気の衝撃波にサンドガスウルフは吹き飛ばされ地面に転がり起きようとするも衝撃に打ち据えられた体は思うように動かないそこに

 

「爆ぜよ業炎、破壊の力となり数多を砕き尽くせ・・・・メガバズ」

 

ガンタンクRの爆炎魔法メガバズによる大爆発が起きサンドガスウルフを悲鳴を上げる間もなく粉砕した。

 

その仲間の死なぞまったく意にも介さず別のサンドガスウルフ達が今度はキングガンダムⅡ世とその後ろにいるアントニオと長老に襲いかかる。

 

「あわわわ・・・ももうだめじゃ」

 

「大丈夫だ長老殿ほら落ち着いて」

 

「そうですよ長老殿、直ぐに終わらせるので動かないで下さい」

 

 怯える長老を励ますアントニオを見てキングガンダムⅡ世は安心させるように優しく声をかけ、襲い掛かってくるサンドガスウルフにを見やるとサンドガスウルフは一時的に怯んだ、キングガンダムⅡ世の放つ気迫に圧されているのである。

 しかしザビロニアによって生み出された魔獣はそのような事では逃げ出さないように作られている為すぐに凶暴な表情となり襲い掛かる。

 

するとキングガンダムⅡ世はヴァトラスの剣に闘気を込め一閃しサンドガスウルフ達を一撃で全てを両断したのであった。

 

「逃げる事すら許されないとは、哀れな・・・」

 

望まぬ生を与えられただ破壊する事しかゆるされないザビロニアの魔獣を悲しげに見つめるも気を取り直して状況を確認するべく辺りを見渡す。

 

「皆怪我はないか」

 

「キングガンダムⅡ世、皆たいして怪我は負ってはいません」

 

「ああ、あの程度ならたいした事ないぜ」

 

プラスやF90はたいして怪我は負っておらず他の兵士達も円卓の騎士達の活躍の為かかすり傷くらいの者しかいなかった。

 

「では、皆早く・・・・・うんっ?!!!」

 

再び野営地に戻ろうとしようとした時突然あたりが地震が起きたかのように揺れだした

 

 

「な・なんだこの揺れは」

 

「お、おいあれを見ろ」

 

兵士達が指を指すほうを見るとそこの大地がどんどんひび割れていきひび割れが大きくなるほど揺れが大きくなってくる。

 

「これは、何か大きなモンスターが現れようとしているのか」

 

「で、でもこの大きさは普通じゃねえぞ」

 

「もしや、これは」

 

「何か心当たりでもあるのかガンタンクR」

 

F90とプラスがあまりの大きなモンスター出現の予兆に警戒し緊張した面持ちになり、ガンタンクRはふとこのモンスターに思い当たる節があった、ザビロニアの事を調べる時偶然知ったあまりに忌まわしき魔獣の事を。

 

「ザビロニアがたった一体だけで国を滅ぼせる魔獣を魔道実験で産み出そうとしていたとか、だが制御できず失敗に終わったはず、ま・まさか奴らめそのまま殺さずアルマナに放ったのか」

 

「な・なんだってザビロニアめなんて事を・・・・・」

 

ガンタンクRの言葉にキングガンダムⅡ世は驚愕と怒りを顕にすると周りの兵士達に逃げるよう指示を出す、兵士が慌てて逃げ出すと同時に亀裂はどんどんキングガンダムⅡ世達円卓の騎士達の前に近づきそして大地が爆ぜ割れその禍々しい巨体を顕にする。

 

「な・なんだこりゃ」

 

「むうこれはなんというものを・・・」

 

 プラスとF90二人の円卓の騎士が目の前に現れた異形に絶句して言葉を失う、それほどまで目の前の異形は禍々しかった。

 頭はドラゴンとワームを醜悪に混ぜ合わせたよう異形で口腔には牙がびっしりと生えていた、全身の巨体は棘のような鱗で覆われていた手足はなく体を蛇のようにうねらせて移動し体長は50m以上もある、もはや悪夢の産物といっても差し支えないといってもいい魔獣であった。

 

「ギガントデスワーム・・・・・・」

 

ガンタンクRが呻くように魔獣の名を呟いたそして現れた魔獣は辺り一帯に轟くような雄たけびをあげて禍々しい顎を開き円卓の騎士達に襲いかかる。

 

「皆、散開せよここで止めるぞ」

 

「はっ!!!!」

 

キングガンダムⅡ世の言葉に円卓の騎士は散開し魔獣の突進を避けるもその巨体が大地を打つ衝撃は凄まじく円卓の騎士を打った。

 

「うわっプッ」

 

「ぐうっ」

 

「おおっ」

 

「くっ」

 

円卓の騎士達は苦鳴をあげるもすかさず攻撃に転じた、プラスとF90が剣で切りかかった。

 

「はああああ」

 

「ふっ」

 

 しかし体表の棘と硬い鱗に阻まれ思うように攻撃が通らない、魔法による攻撃さえも大地を盾がわり使われ思うように有効なダメージを出せなかったしかし。

 

 「そこだぁぁぁぁぁーーーー」

 

魔獣が襲い掛かってきたタイミングを見計らいその顎をかわしキングガンダムⅡ世が裂帛の気合と共に聖剣で切りつけるとその刃は魔獣の表皮を切り裂き魔獣にけたたましい悲鳴あげさせた。

 

 「流石キングガンダムⅡ世、よおしこのまま一気に」

 

 「いやどうやらそうはいかんようだ」

 

魔獣を傷つける事ができ騎士や兵士達に希望が生まれるが、彼等の目の前で魔獣の体の傷がどんどん回復していく、そして回復すると同時に周囲の荒地が益々荒廃し砂漠のようになっていった。

 

「やつめ周囲の大地から生命力を吸収しているのか、アルマナを荒廃させたのは奴の仕業だったのか」

 

「ならばなおさらここで倒さなければここで逃せば今度は別の所が荒らさてしまうぞ」

 

「でもどうするんだよォ剣も魔法も効かないんだぜ」

 

「・・・皆少し時間を稼いでくれないか私に考えがある」

 

「キングガンダムⅡ世考えとは」

 

「私の聖剣ならば奴を傷つける事が出来るしかし生半可な傷では直ぐに癒えてしまう故に一撃で仕留る為の力を溜めなければならないその溜めが終わるまで足止めをして欲しいそして合図と共に私の方に魔獣を誘導しろ」

 

「そ・そんな無茶だキングガンダムⅡ世」

 

「ならばここで奴を見逃そうというのか、そうすればまたアルマナのような悲劇が繰り返される事になる、そうなれば多くの人々が苦しむだろう、それを防ぐ為にも皆私に力を貸して欲しい」

 

「わかりましたぞキングガンダムⅡ世ですがあまり無理はせぬようにな」

 

「しょうがないな、でもそれでこそキングガンダムⅡ世だぜ」

 

「元よりこの命と力は御身と共に!!」

 

キングガンダムⅡ世の威厳と強い決意と意志の言葉に円卓の騎士達は肯き魔獣を足止めするべく向かっていく、そしてキングガンダムⅡ世は半身になり右手に持った聖剣キングキャリバーの刀身を左手の甲の上にいくように構え意識を集中し始めた、すると聖剣に闘気のエネルギーが集まり光の刃を形成していくこれぞ必殺の構え不知火の型である。

 

(あの魔獣にはこちらからの攻撃は難しいならば、攻撃にあわせてカウンターを狙うしかないしかし目で追ってもこの砂塵が舞う状況では無理だならば)

 

するとキングガンダムⅡ世は不知火の構えを解き聖剣を下段に構え意識をさらに集中し始めたすると光の刃がさらに収束し鋭さを増していった不知火の型が炎とするならさながら静謐な水と例えるべきであろうかそしてが溜めが終わるとキングガンダムⅡ世は合図を出した。

 

「皆、今だ魔獣をこっへ誘導しろ」

 

その言葉を聞き円卓の騎士達は魔獣をキングガンダムⅡ世の方へ誘導する、キングガンダムⅡ世の構えをみてF90は驚愕する。

 

(不知火の型ではないもしや新しい型をこの土壇場で編み出したというのか!!!!)

 

「キングガンダムⅡ世なに目を閉じてんだよそんなんじゃ攻撃が当たらないぞ」

 

「いやあれで良いのだプラス」

 

「なんで?!」

 

「この巻き起こされる砂の嵐ではヤツの姿を目では追えぬ、ならばあえて目を閉じてヤツの気配に集中すればよいという事だ」

 

「そ・そんな事本当に出来るのかよ」

 

「数多の戦いを乗り越え厳しい鍛錬を成し遂げた者になら可能だ・・・」

 

 

キングガンダムⅡ世は目を閉じ意識を集中させると周囲の気配を探り始めた徐々に集中を高めていくと耳触りな砂の音を意識の外においやられ無音の闇となるするとキングガンダムⅡ世の意識にいくつもの気配が克明に浮かび上がって来た。

 

(この力強い気配はF90・・・勇ましい気はプラス・・・・)

 

 いくつもの気配を感じ取っていると不意に下から禍々しい殺気が現れるいやこれはもう殺気とすら言えないのではないだろうか、飢えや憎悪・怨嗟等の悪意に濡れ切った混沌しか言いようのない物だった。

 

その意識が爆発した瞬間キングガンダムⅡ世はカッと目を見開きと両脚に蓄えていた力と気を解き放ち天へと勢い良く飛翔しそれを追って魔獣も禍々しくも鋭利な牙が並んだ顎を開き地上へと飛び出す。

 

飛翔したのはキングガンダムⅡ世だが勢いは魔獣が上だったそのままキングガンダムⅡ世をかみ砕かんとするとき

そこに何者かが飛び込んできた。

 

「プラス!!?無理だ」

 

「やらせっかよーーーー」

 

そう叫ぶとプラスは剣を振り上げた状態で全身を縦に高速回転し突撃する

 

「剣も魔法でもだめなら剣と魔法ならどうだーー」

 

とプラスが叫ぶとガンタンクRがすかさず呪文を唱える。

 

「震えよ天空、我が手に雷霆の力をもたらしまえ・・・メガファン」

 

ガンタンクRの手に膨大な雷光が生じそれをプラスの剣に向けて放つ

 

「サンキュー爺さん、はああああああぁぁぁーーーー」

 

「私はまだ爺さんではないんだが・・・・・」

 

プラスは雷光が宿った剣にさらに闘気を込めて裂帛の気合と共に魔獣に叩きつける。

 

「くらえ・・・ラウンドサンダーカッター」

 

雷光の剣に切りつけられた魔獣は強烈な斬撃とそこから体内に侵入する雷に身を焼かれ動きが怯むそれが致命的な隙となった。

 

「キングガンダムⅡ世、今だ」

 

「ありがとう、プラス・・・はあああああぁぁぁーーー」

 

キングガンダムⅡ世は渾身の力と共に膨大な闘気をを秘めたキングキャリバーを魔獣に振り下ろした。

 

「ギ・グギャアアアアアアアアーーーーーーーーーー」

 

魔獣は聖剣によって一刀両断にされけたたましい悲鳴と共に完全に絶命されるのであった。

 

 

「お見事です、キングガンダムⅡ世」

 

「はは、すげえや!!!」

 

「これ程までに成長なされていたとは」

 

その見事な一撃に円卓の騎士は感嘆としながらキングガンダムⅡ世に駆け寄り、周囲の兵士達は歓声を上げる。

 

アルマナの長老と賢者アントニオも目の前事に驚嘆する。

 

「な・なんとあれ程の巨大な魔獣を倒されるとは」

 

「ははは流石の円卓の騎士の頂点に立たれる方ですな・・・」

 

 

 

 

「・・・・・・・・・すまない」

 

 周囲の歓喜の声とは裏腹にその賞賛を受けるキングガンダムⅡ世の表情は悲しげだった、それは対峙した時に感じた魔獣ギガントデスワームの発した混沌のとも呼べる感情その今わの際に発した気に悲しみを感じたからだった、

その悲しみは戦う為だけに作られた自分の運命かどんなに食らっても癒えぬ空腹に対するものかそれはわからなかったがただ一つだけ言える事はこの魔獣は決して望んでこんな事をしているわけではない事だった。

 

「おまえはもうなにも壊さなくていいんだ、ゆっくりと眠れ・・・・」

 

そう悲しげに魔獣の骸に声を掛けるとキングガンダムⅡ世は仲間達の元に向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブリティス城の円卓の間

 

 

円卓の騎士の由来となる、円卓それはブリティスの象徴にして代々受け継がれてきた神秘のアイテムである、円卓に座するに相応しい騎士を選びその騎士に更なる力を与えるという。

 

一見すればただの飾り気のない食事をするための円卓だろうしかしいざ近ずこうとすると円卓の放つ神聖なる厳粛なる空気に圧倒される、まるで試すようにおまえに円卓の騎士として戦う意志はあるのかと言わんばかりに。

 

今そこに13人の円卓の騎士が集まっていた。

 

 

 

          ブリティス王   キングガンダムⅡ世

 

                   重甲騎士ガンダムF90

 

                   白金卿

 

                   勇騎士プラス

 

                   嵐騎士ガンダムマークⅡ                                         

                   麗紅騎士レッドウォーリア

             

                   剛騎士ヘビィガンダム  

 

                   灼熱騎士ガンダムF91

 

                   騎士F90ジュニア

 

                   重騎士F90ジュニア

                   

                   法術士F90ジュニア

 

                   僧正ガンタンクR

                       

                   闇騎士ガンダムマークII

 

とそうそうたる面々が揃っていた、そして円卓の傍らには賢者アントニオが佇んでいた重要な話があるためか円卓の騎士達は全員緊張した表情をしていた。

 

キングガンダムⅡ世は円卓の面々を見やりおもむろに口を開いた

    

 「みんな急に集まって貰ってすまないな」

 

 「いえそのような事は、しかしキングガンダムⅡ世、重要な話とは一体」

 

 「話とは他でもないアルマナ地方の事とそして星命樹マナについてだ」

 

 「えっ星命樹マナってあの長老が言っていた木だよなもしかして場所がわかったって事」

 

 「キングガンダムⅡ世それは一体」

 

プラスとガンダムF90が驚きの声をあげるとキングガンダムⅡ世は賢者アントニオに視線を向けた。

 

 「それについては賢者アントニオからは話があるそうだ、ではアントニオ話を」

 

 「はっキングガンダムⅡ世、ですがまずこの話は円卓の騎士以外の皆にはできれば他言無用でお願いしたいのだが、なぜならこの話を教えてくれた方からできれば内密にと言われたので」

 

 「その方?まさか!!!」

 

  「ええキングガンダムⅡ世、その方とは他でもないあなたのお父上キングガンダム様です」

 

アントニオの言葉に円卓の騎士全員が驚愕した特に先代から仕えているガンダムF90と白金卿驚きが大きかった

 

「な・なんとそのような事なにも聞いてないぞ」

 

「ブリティス王家には代々王にのみ伝えられている伝説があると聞いたがまさか」

 

「二人共落ち着いてくれこのままでは話ができない」

 

キングガンダムⅡ世の言葉に二人は席につくそしてアントニオは話始めた。

 

「何故キングガンダム様が話さなかったのには理由があるのです、それはこれから話ます、まず星命樹マナなのですが確かにそれは実在しております、しかしいくらこのスダ・ドアカワールドを探してもみつからないでしょうな」

 

「スダ・ドアカワールドにはないとはどういう事だ」

 

 

「それはこの世界とは時空を隔てた異世界にあるのですから」

 

「異世界だって!!! だがどうやって異世界の物がこの世界にあるんだ」

 

 

「それはですな、このスダ・ドアカワールドには誰が作ったか、わかりませんがいくつか時空を越えるゲートがあったそうです、もっともそのほとんどは崩壊するか、この世界の神々によって破壊されたのだとか、ですが今だ稼動しているのもあり、その中の一つがここブリティス近辺に存在していたらしい」

 

 

そこで一旦言葉を区切り重々しくとある王の名を口にした。

 

 

「そして事の始まりは遥か昔のブリティス王ユーサーガンダム様の代で起こったのです」

 

「ユーサーガンダム!!!あの伝説の聖槍王か」

 

「ユーサーガンダムって誰だ・・・・」

 

「歴代ブリティス王でも指折りの名君だ、剣技もそうだが、何よりも槍術や馬術にも長けていたという、なんでもどんな荒馬も乗りこなし戦場では一度も落馬した事がなくその槍の一閃は岩はおろか鋼やドラゴンの鱗すら穿ったというそして神々が扱ったという聖槍を唯一使いこなした騎士でもあり先代キングガンダム様以前に円卓の騎士達を組織された方だ」

 

 

「ユーサーガンダム様が各地を視察している最中に獣の耳と尻尾がある人間族を保護し、城に連れ帰り、傷が癒えたその人間族から詳しい話を聞いたのです、その者が異世界からやってきた事とその異世界が暴食の業龍ギンヌンガカプという魔龍とその配下の魔物によって多くの人々が苦しんでいる事を、それを聞き哀れに思ったユーサーガンダムは円卓の騎士を率いて遠征する事を決意したのです」

 

「そしてゲートを使いその異世界へと向かったウーサーガンダム達の前には苦難にあいながらも必死にみんなで助け合う善良な人々の姿がありました、その姿にますます感銘を受けたウーサーガンダム達は幾多もの魔物を討伐しついに最後にギンヌンガカプを倒しその世界を救ったのです、その時異世界の人々からお礼に貰ったのが星命樹マナの雫なのです」

 

 かの伝説の王は異世界をも救う偉大なる王だった事に深い感銘を受けそっと円卓の騎士は感嘆のため息をついた。

 自分は未だ未熟かと思いかの王に負けぬように精進せねばとキングガンダムⅡ世は内心決意をあらたにするのであった。

 

 

 

「そのような事があったのか・・・・・」

 

「それではアルマナの長老が語ったガンダム族の騎士とはウーサーガンダムの事だったのか」

 

「それにしてもなんでその事を秘密にしたんだ」

 

円卓の騎士達の疑問にアントニオは苦い表情になり理由を言った。

 

 

「それはその異世界に悪しき者達が侵略してくるのを防ぐ為だったのです、このスダ・ドアカワールドにはグレートデギンのような悪しき者達がおります、その者達がかの世界を知ったら我が物にしようと考えるでしょう、それを防ぐ為でした、この事を話てくれたキングガンダム様もよほどの事がないかぎり話てはならないと念を押していましたからな」

 

 

「なるほど、その世界の平和の為だったのか・・・・・・しかし何故今になってこの事を」

 

 

「それはですなユーサーガンダム様はこう言い残していたそうです、再び星命樹マナを必要とする時がくる、そしてその力を狙う悪しき力も現れるだろう、その悪しき力より星命樹マナを守らねばならない、そのとき円卓の騎士の力が必要になると、あの時の長老殿の言葉を聞いてもしやこの事ではと思ったのです」

 

 

「そうだったのか、今まで秘密を守り抜いてくれてありがとうアントニオ」

 

「いえそんなたいした事ではありませんよ、むしろ子守の方が大変でしたな」

 

 

アントニオはおどけたように笑い、その言葉にキングガンダムⅡ世は苦笑するのだった。

 

 

 

すると闇騎士ガンダムマークⅡがアントニオを見、ある疑問を口にした

 

「アントニオ殿、星命樹マナが実在するのはわかったが、その異世界へのゲートはいったいどこに?」

 

「それが、このブリティス近辺としかそれにそのゲートを起動する銀の鍵も必要だというのですが、それもまったく」

 

「・・・ゲートを見つけたとしても鍵がないのではどうしようもないぞ相当時間が懸かる可能性があるか・・・・キングガンダムⅡ世私に探索を御命じください、円卓の騎士全員で事にあたるわけにはいきますまい」

 

闇騎士の言葉に弟である嵐騎士ガンダムマークⅡが反論する。

 

「兄さん一人で行くのは危険だ異世界なんだ複数の騎士で事にあたるべきだ自分も共に行こう」

 

「そうはいかんおまえはこれから円卓の要の一人となる騎士だ俺一人でいくべきだ」

 

「そういう兄さんこそ王を除けばあなたは円卓の中でも随一の騎士ではないか」

 

「おまえ達やめぬか、王の御前で兄弟喧嘩するのか」

 

「「!!申し訳ございませんキングガンダムⅡ世」」

 

口論になりそうになるのをF90に諌められはっとなり二人はキングガンダムⅡ世に謝罪する、そんな二人をキングガンダムⅡ世は気にするなと言ったそして次の日にまた話し合う事になり会議は解散となったその終わりの時にキングガンダムⅡ世はアントニオにその世界の名前を聞いた。

 

「そういえばアントニオ、その異世界の名はなんというのだ」

 

「ふむ名前は確か・・・・・フロニャルドというそうです」

 

 

 

 

この時騎士達は知らなかったこの一件が幾多の世界の運命を揺るがす大冒険になるとは。

 

 

    これより新たなる円卓の騎士伝説が始まる。

 

 

 

 

 

               

 

                                

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




戦闘シーンが本当に辛いです・・・・
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